〇 招 集 告 示
久宮衛告示第 号
平成15年久喜宮代衛生組合議会第4回定例会を次により招集する。
平成15年9月 日
久喜宮代衛生組合管理者 田 中 暄 二
記
1 期 日 平成15年10月3日
2 場 所 久喜宮代衛生組合大会議室
〇 応 招 ・ 不 応 招 議 員
応招議員(20名)
1番 星 野 良 則 君 2番 内 田 正 君
3番 木 村 奉 憲 君 4番 加 藤 幸 雄 君
5番 角 野 由 紀 子 君 6番 鈴 木 精 一 君
7番 神 田 政 夫 君 8番 木 村 晟 一 君
9番 林 恭 護 君 10番 加 納 好 子 君
11番 赤 塚 綾 夫 君 12番 原 進 一 君
13番 岡 崎 克 巳 君 14番 角 田 礼 子 君
15番 松 村 茂 夫 君 16番 猪 股 和 雄 君
17番 野 口 秀 雄 君 18番 野 口 秀 夫 君
19番 福 垣 令 由 君 20番 榎 本 和 男 君
不応招議員(なし)
平成15年久喜宮代衛生組合議会第4回定例会 第1日 平成15年10月3日(金曜日)
議 事 日 程 (第1号)
1 開 会
2 開 議
3 会議録署名議員の指名
4 会期の決定
5 管理者提出議案の上程(議案第4号〜議案第5号、報告第1号)
6 提案理由の説明
7 組合に対する質問
8 次会の日程報告
9 散 会
午前9時00分開会
出席議員(20名)
1番 星 野 良 則 君 2番 内 田 正 君
3番 木 村 奉 憲 君 4番 加 藤 幸 雄 君
5番 角 野 由 紀 子 君 6番 鈴 木 精 一 君
7番 神 田 政 夫 君 8番 木 村 晟 一 君
9番 林 恭 護 君 10番 加 納 好 子 君
11番 赤 塚 綾 夫 君 12番 原 進 一 君
13番 岡 崎 克 巳 君 14番 角 田 礼 子 君
15番 松 村 茂 夫 君 16番 猪 股 和 雄 君
17番 野 口 秀 雄 君 18番 野 口 秀 夫 君
19番 福 垣 令 由 君 20番 榎 本 和 男 君
欠席議員(なし)
地方自治法第121条の規定により出席した人
管 理 者 田 中 暄 二 君 副管理者 榊 原 一 雄 君
代 表
収 入 役 樋 口 純 一 君 榎 本 善 司 君
監査委員
参 与 浅 子 秀 夫 君 参 与 柴 崎 勝 巳 君
参 与 加 藤 尚 也 君 参 与 篠 原 敏 雄 君
参 与 岡 村 和 男 君 参 与 須 藤 三 千 夫 君
事務局長 中 村 恭 三 君 総務課長 伊 藤 孝 治 君
総務課長
業務課長 諏 訪 信 雄 君 石 井 信 幸 君
補 佐
業務課長 業務課長
伊 東 雅 夫 君 野 本 俊 男 君
補 佐 補 佐
施設係長 内 田 久 則 君
本会議に出席した事務局職員
係 長 金 井 誠 書 記 小 林 登 茂 子
書 記 赤 羽 貴 裕
◎開会の宣告(午前 9時00分)
〇議長(榎本和男君) ただいまの出席議員は20名でございます。
定足数に達しておりますので、これより平成15年久喜宮代衛生組合議会第4回定例会を開会いたします。
◇
◎開議の宣告
〇議長(榎本和男君) 直ちに本日の会議を開きます。
◇
◎議事日程の報告
〇議長(榎本和男君) 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりです。
◇
◎会議録署名議員の指名
〇議長(榎本和男君) 日程第3、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第93条の規定により、議長において
5番 角 野 由紀子 議員
6番 鈴 木 精 一 議員
を指名いたします。
◇
◎会期の決定
〇議長(榎本和男君) 日程第4、会期の決定を議題といたします。
議会運営委員長の報告を求めます。
岡崎委員長。
〔議会運営委員長 岡崎克巳君登壇〕
〇議会運営委員長(岡崎克巳君) おはようございます。
第4回定例会について、9月26日に議会運営委員会を開催いたしました。その結果の概要につきましてご報告申し上げます。
会期日程につきましては、本日10月3日から10月15日までの13日間ということで決定をいたしました。
なお、今定例会の議案質疑書の締め切り日については、既に議長名で通知したとおり10月9日、木曜日の正午までとすることで決定をいたしましたので、あわせてご報告をいたします。
また、議会議員等の視察研修につきまして議題とし、検討した結果、衛生組合が処分を委託しております埼玉県、長野県、そして群馬県にございます最終処分場を視察することで決定をいたしました。視察の実施時期につきましては、視察先との調整中とのことでございますが、決定次第、皆様に開催の通知を出していただけるよう榎本議長さんにお願いしたところでございます。
以上でございます。
〇議長(榎本和男君) お諮りいたします。
今定例会の会期は、委員長の報告どおり、本日10月3日から10月15日までの13日間といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
〇議長(榎本和男君) ご異議なしと認めます。
よって、会期は13日間と決定いたしました。
◇
◎管理者提出議案の上程
〇議長(榎本和男君) 日程第5、管理者提出議案の上程ですが、議案第4号から議案第5号及び報告第1号を一括上程し、議題といたします。
◇
◎提案理由の説明
〇議長(榎本和男君) 管理者より提案理由の説明を求めます。
管理者、お願いいたします。
〔管理者 田中暄二君登壇〕
〇管理者(田中暄二君) おはようございます。本日、久喜宮代衛生組合議会第4回定例会を招集申し上げましたところ、議員の皆様にはご健勝にてご参集を賜り、ご審議いただきますことを厚く御礼を申し上げます。
それでは、本定例会の提案理由に先立ちまして、何点かご報告を申し上げます。
まず、当久喜宮代衛生組合の今後の進め方の関係でございますが、宮代町との協議経過も踏まえまして現在の状況をご説明申し上げます。この衛生組合の今後の進め方につきましては、現段階では久喜市と宮代町との考え方が統一をされていない状況にございます。具体的には、久喜市では合併後の衛生組合の業務が従来どおり運営できるか不安があること、また平成13年度に策定いたしました一般廃棄物処理基本計画を進めていく上で、約100億円と予想されまする新設炉関連事業費が春日部、宮代町グループにおいて担保できるか不確定であること、あわせて衛生業務を行う一部事務組合が新市において二つ生じるおそれがあること、さらに組合事業における意思決定の遅延などによりまして、現状の一部事務組合方式による分業制は限りなく不可能に近いと申し上げてまいりました。
一方、宮代町におきましては、久喜宮代衛生組合として42年の歴史、実績を引き続いて維持し、ごみ処理行政におけまする先進的な取り組みを今後推進していくためにも、現在の衛生組合を現行どおり存続させていきたいとの考えでございます。
そこで、15年度に入りまして衛生組合の今後の進め方について、4回にわたり正副管理者、助役会議を開催をし、協議を行ってまいりました。会議の経過を申し上げますと、平成15年5月1日に第1回目を開催いたしまして、衛生組合に対する市町内の意見や議会の審議状況などを協議し、今後組合を存続させる場合にはどのような課題があるか、大小を問わず抽出をいたしまして次回に検討することといたしました。
なお、この時点で久喜関係者につきましては、組合の存続の意向については少数である旨を宮代町長に申し上げました。
続きまして、6月5日に第2回目を開催いたしまして、市、町、そして衛生組合から出されました存続、継続する場合の課題について意見交換を行いました。また、この中で現行の組合方式以外で存続、継続する手法があるか、事務局に調査、検討を指示をいたしました。7月28日でございますが、第3回目を開催いたしまして、事業を存続、継続するために現行の組合方式にかわるものといたしまして、地方自治法第252条の14ないし16に基づきます事務の委託を提案をいたしまして、その内容について両市町で意見交換を行ったところでございます。
なお、事務委託を行う場合には、現在の衛生組合の解散が前提となりますことから、この方式につきましては別途市町に持ち帰りまして、さらに検討をするということといたしました。
さらに、今月10月1日には第4回目を開催いたしまして、一部事務組合方式と事務委託方式につき意見交換を行い、引き続き協議、調整をするということとなりました。私といたしましては、冒頭でも申し上げました、現在の久喜宮代衛生組合の先駆的な取り組みを今後とも継続していくため、さらに研究、検討、推進をいたしまして今後のごみ行政の方向性を確定をしてまいりたいと考えております。
次に、生ごみ堆肥化推進事業につきご報告をさせていただきます。最初に堆肥化施設、大地のめぐみ環境センターの稼働状況でございますが、生ごみ堆肥化のモデル地区や区長さんを初め多くの方々のご協力をいただきまして、本年1月20日から試験運転を開始し、約8カ月間が経過をしたところでございます。この間、生ごみだけでの純粋な堆肥を製造するため試行錯誤を繰り返しながらも、9月上旬、待望の第1号ができ上がりまして、9月末までに約1.7トンが製造をされている状況にございます。また、できました堆肥につきましては、9月17日に埼玉県農林総合研究センターへ分析、試験を依頼したところでございます。11月末にはその結果が判明するとの答えをいただいておりますので、衛生組合だよりなどにて住民の皆様に試験結果をお知らせをしてまいりたいと考えております。
それでは、本定例会に提案申し上げておりまする議案の説明を申し上げます。本日定例会に提案申し上げる議案は2件でございます。まず、議案第3号 平成14年度久喜宮代衛生組合一般会計歳入歳出決算の認定についてでございます。地方自治法第233条第3項の規定により、平成14年度久喜宮代衛生組合一般会計歳入歳出決算を別冊のとおり監査委員の意見をつけて認定に付するということで、別冊で調整をされております。
決算書の1ページでございます。歳入合計、予算現額27億5,944万8,000円、調定額27億5,384万7,884円、収入済額27億5,358万1,614円、不納欠損額2万8,585円、収入未済額23万7,685円でございます。
それから、歳出でございますが、2ページをお開きいただきたいと存じます。予算現額は歳入と同じでございまして、支出済額24億7,021万9,048円、翌年度繰越額がございませんので、不用額が2億8,922万8,952円でございます。
ただいまの説明で、冒頭、議案第3号と申し上げましたが、議案第4号の間違えでございますので、申しわけございません、訂正をさせていただきます。
次に、議案第5号 平成15年度久喜宮代衛生組合一般会計補正予算(第1号)についてでございます。別冊で調整してございますので、お開きをいただきたいと存じます。第1条でございますが、歳入歳出予算の補正ということで、それぞれ16万3,000円を追加いたしまして、総額を20億8,106万3,000円に改めたいという内容でございます。
以上、議案2件でございます。
続きまして、報告につきご説明を申し上げます。報告第1号 継続費精算報告でございます。平成14年度久喜宮代衛生組合一般会計予算の継続費にかかわる生ごみ堆肥化処理施設建設事業が完了いたしましたので、地方自治法施行令第145条第2項の規定により別紙とおり報告するものでございます。
以上、議案2件、報告1件でございます。
なお、詳細につきましては、事務局長をして補足説明をいたさせますので、慎重ご審議の上、速やかにご議決を賜りますようお願い申し上げまして提案理由の説明にかえさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
〇議長(榎本和男君) ありがとうございました。
続きまして、提出議案の補足説明を求めます。
事務局長、お願いいたします。
〔事務局長 中村恭三君登壇〕
〇事務局長(中村恭三君) おはようございます。
それでは、補説説明を申し上げます。まず、議案第4号 平成15年度久喜宮代衛生組合一般会計歳入歳出決算について補足説明を申し上げます。お手元の決算書に従いましてご説明申し上げます。
初めに、4ページをお開きいただきたいと存じます。財産に関する調書でございます。平成13年度からの継続事業でございました生ごみ堆肥化処理施設が完成したため、まず土地、地籍でございますけれども、生ごみ堆肥化処理施設の敷地面積の5,039平方メートルを公共用財産のその他の施設の部分から除き、本庁舎の部分に加えてございます。
次に、建物の非木造延べ床面積につきまして、やはり生ごみ堆肥化処理施設の建屋の延べ面積1,245平方メートルを本庁舎に加え、延べ面積の決算年度末現在高は9,261.66平方メートルとなってございます。
次に、5ページの物品の関係でございます。平成14年度中の回転式機械収集車を1台、小型貨物自動車を1台、ショベルローダーを1台購入いたしまして、平成14年度末の所有台数は32台となってございます。
続きまして、事項別明細書に従いましてご説明申し上げます。決算事項別明細書の1ページ、2ページをお開きいただきたいと存じます。第1款の分担金及び負担金でございますけれども、予算現額、調定額、収入済額、いずれも20億6,730万円でございます。これは、組合規約第13条の規定に基づきまして、久喜市が3分の2の13億7,820万円、宮代町が3分の1の6億8,910万円を負担していただいております。
次に、第2款の使用料及び手数料でございます。予算現額6,235万1,000円、調定額6,990万6,015円、収入済額6,963万9,745円でございます。
なお、収入未済額が現年度分と滞納繰り越し分を合わせまして23万7,685円でございます。
また、不納欠損額が2万8,585円となってございます。これは、平成9年度、7件の塵芥処理手数料及び37件のし尿手数料でございます。
次に、第3款の財産収入でございます。予算額2,187万5,000円に対しまして調定額、収入済額とも同額でございますけれども、1,942万4,569円でございます。これは、備考欄にもございますように、資源回収に伴う有価資源及びごみの処理家庭から発生した有価資源の売却代金でございます。内訳につきましては、主要な施策の成果に関する調書、こちらの11ページ、12ページに記載してございますので、ごらんいただきたいと存じます。
次に、第3款の繰越金でございます。予算現額が1億2,564万8,000円。調定額、収入済額とも同額で1億2,564万8,388円でございます。
3ページ、4ページをお願いいたします。繰越金のうち、備考欄にございますように、継続費逓次繰越額といたしまして、生ごみ堆肥化処理施設建設工事分1,295万円、繰越明許費繰越額といたしまして、衛生組合拡張用地予定測量業務720万円が計上されてございます。
次に、5款の諸収入でございます。予算現額407万4,000円に対しまして、調定額、収入済額とも396万8,912円でございます。組合預金利子といたしまして収入済額が58万5,416円、雑入といたしまして収入済額が338万3,496円となっており、詳細につきましては備考欄に記載してあるとおりでございます。
次に、第6款の組合債でございます。予算額が4億7,820万円。調定額、収入済額とも4億6,760万円でございます。備考欄にございますように生ごみ堆肥化処理施設建設事業債ということで、平成13年度からの継続費逓次繰越額2億4,580万円を南彩農業協同組合から平成14年度分として2億1,530万円を郵便貯金資金から借り入れしてございます。
次に、清掃運搬施設整備事業債といたしまして650万円を郵便貯金の資金から借り入れをしてございます。
以上が歳入の概要でございます。
続きまして、歳出でございます。5ページ、6ページをお開きいただきたいと思います。まず、第1款の議会費でございます。予算現額367万6,000円に対しまして、支出済額が325万4,302円となりまして、執行率は88.5%でございます。これは、議員さんの報酬や会議録の調製、また視察研修等の議会活動費でございます。この視察研修につきましては、先ほどの成果の14ページにも記載してございますけれども、両監査委員さんにも参加をいただきまして、平成14年11月11日、12日の両日、埼玉県熊谷市の太平洋セメント熊谷工場と新潟県西蒲原郡潟東村の鎧潟クリーンセンターを視察してございます。
次に、第2款の総務費でございます。衛生組合の総務に関する事業全般にわたる経費を執行してございます。予算現額3億2,218万2,000円に対しまして支出済額が3億822万4,859円、執行率が95.7%となってございます。
まず、1目の一般管理費でございます。予算現額2億2,755万1,000円、支出済額2億2,037万9,068円、執行率が96.8%でございます。この執行内容につきましては、事務職員21人分の給与費等人件費のほか、5ページから10ページにございますように、事務諸経費を主といたしまして備考欄に記載してある事業を執行してございます。
なお、平成14年度の主要な事業といたしましては、まず7ページ、8ページの報償費の備考欄をごらんいただきますと、血液中ダイオキシン類健康調査のための専門委員会として、ダイオキシン類健康調査専門委員会を設置いたしました。
また、マイバッグの利用によるレジ袋の削減を目的に、マイバッグ普及検討委員会を設置いたしました。
次に、委託料の備考欄でございますけれども、条例等の横書きにあわせまして例規集の横書き化及びデータベース化を実施してございます。
また、生ごみ堆肥化処理施設が完成した際に、堆肥化処理施設竣工式典を開催しております。その他ホームページのリニューアルに当たりホームページ作成業務委託を実施してございます。
次に、9ページ、10ページをお願いいたします。備品購入費の備考欄にございますけれども、パソコン計8台を購入いたしまして、事務職員全員がパソコンを使用できる状態になってございます。
次に、第2目財産管理費でございます。衛生組合の財産管理の経費でございます。予算現額9,438万3,000円、支出済額8,763万3,541円、執行率が92.8%でございます。
11ページ、12ページをお開きいただきたいと存じます。主な支出といたしましては、11節光熱水費を含む需用費が6,781万6,716円でございます。なお、光熱水費の内訳につきましては、成果の16ページに記載をさせていただいてございます。
また、平成14年度の主要な事業といたしましては、委託料の備考欄にございますように平成13年度からの繰越明許費といたしまして、衛生組合拡張用地測量業務を実施し、また都市計画用図面作成業務を行ってございます。
次に、3目の公平委員会費でございます。予算現額が15万4,000円に対しまして、支出済額が12万2,500円でございます。報酬等、議員さんと一緒に研修に行っておりますので、その旅費でございます。
次に、第2項の監査委員費でございます。予算現額が9万4,000円。執行額が8万9,750円でございます。報酬と決算審査及び決算議会出席の際の費用弁償、そして議員さんと一緒に研修に行っておりますので、その旅費でございます。
次に、13ページ、14ページをお開きいただきたいと思います。第3款の衛生費でございます。現業部門における職員の人件費及び塵芥処理費、し尿処理費の関係経費を執行してございます。予算現額が23億3,298万円、支出済額が20億6,813万7,489円、執行率が88.6%でございます。
まず、第1目の清掃総務費でございます。予算現額の3億9,810万5,000円に対しまして、支出済額が3億6,719万3,837円となっておりまして、執行率は92.2%でございます。主な事業内容といたしましては、再任用職員3人を含む職員34人分の給与費等人件費のほか15ページ、16ページの負担金補助及び交付金から、例年どおりではございますけれども、電気式生ごみ処理機を初めとする生ごみ処理容器の購入補助金、そして資源集団回収事業報償金をそれぞれ支出してございます。
次に、第2目の塵芥処理費でございます。予算現額18億1,386万1,000円に対しまして、支出済額が15億8,779万6,562円、執行率が87.5%となっております。塵芥処理費の主な事業内容でございますけれども、生ごみの全量堆肥化に向けた実証のための生ごみ堆肥化処理施設の建設が完成し、運転を開始してございます。
17ページ、18ページの委託料の備考欄でございますけれども、生ごみ堆肥化処理施設建設工事施行管理業務887万2,500円、それから生ごみ堆肥化処理施設運転管理業務195万3,000円、それから生ごみ回収業務148万920円、生ごみ堆肥化処理施設ビデオ作成業務148万2,800円。
それから、19ページ、20ページ、工事請負費の備考欄にございますけれども、生ごみ堆肥化処理施設建設工事5億3,700万円、それから生ごみ堆肥化処理施設建設附帯工事、これ外構工事でございますけれども、それが1,048万5,300円、それから21ページ、22ページ、負担金補助及び交付金の備考欄の久喜市水道加入金36万7,500円、それから生ごみ堆肥化施設建設に伴う水道工事負担金469万4,000円、生ごみ堆肥化施設建設関連排水路整備執行負担金が1,209万750円、こういうものが関連事業として上げてございます。
次に、周辺地区住民等を対象としました血液中ダイオキシン濃度の測定を行っております。17ページ、18ページ、委託料の備考欄の下段付近でございますけれども、健康調査業務が該当項目でございます。
次に、新たに塵芥収集車を購入しております。19ページ、20ページ、備品購入費の備考欄にございます塵芥収集車が該当項目でございます。
次に、第3目のし尿処理費でございます。21ページ、22ページをお開きいただきたいと存じます。予算現額1億2,101万4,000円に対しまして、支出済額が1億1,314万7,090円、執行率が93.5%となってございます。し尿処理費の主な事業でございますけれども、委託料、備考欄下段にございますようにし尿処理施設財産処分申請作成業務を実施してございます。また、例年どおりの事業でございますけれども、し尿及び浄化槽汚泥最終処分業務としまして、長野県のシナノクリーンに委託をいたしまして、汚泥の堆肥化をお願いしてございます。その他工事請負費としては、例年どおりの工事が施行されてございます。
次に、第4款公債費でございます。予算現額9,242万4,000円に対しまして、支出済額が9,060万2,398円、執行率が98.0%でございます。平成元年度の粗大ごみ処理施設整備事業、平成7年度のプラスチック固形燃料化施設建設取得事業、平成10年度のし尿処理施設整備事業、平成12年度の清掃運搬施設整備事業、平成13年度の生ごみ堆肥化処理施設建設事業、以上5件の償還元金及び償還日時でございます。内訳につきましては、成果の29ページ、30ページの方に記載してございますので、ごらんいただければと思います。
次に、23ページ、24ページをお願いいたします。第5款諸支出金でございますけれども、この款につきましてはごみ及びし尿の処理手数料につきまして、過誤納金の還付措置をするための当初予算の科目設定をさせていただきましたけれども、歳出はございませんでした。
最後に、第6款の予備費でございます。備考欄にそれぞれ充当先と金額を記載してございます。合計で2件、183万8,000円を充当させていただいてございます。
以上が議案第4号 平成14年度久喜宮代衛生組合一般会計歳入歳出決算の補足説明でございます。
続きまして、議案第5号 平成15年度久喜宮代衛生組合一般会計補正予算(第1号)につきましてご説明を申し上げます。
別冊の補正予算書をお願いしたいと存じます。まず、予算書の1ページをお願いいたします。歳入歳出予算の補正でございます。第1条でございます。歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ16万3,000円を追加いたしまして、歳入歳出予算の総額を20億8,106万3,000円ということにお願いしたいところでございます。
以下、補正予算につきましては、事項別明細書で説明をさせていただきます。事項別明細書の3ページをお願いしたいと思います。まず、歳入でございます。まず、1款分担金及び負担金、1項負担金、1目の組合負担金でございますけれども、補正額2億3,820万円を減額いたします。これは、前年度の繰越金が確定したことから、負担金の減額補正をお願いするものでございます。内訳につきましては、備考欄に記載してあるとおりでございます。
続きまして、繰越金でございますけれども、補正額2億3,836万3,000円を増額いたすものでございます。これは、平成14年度からの繰越金を今回補正させていただくものでございます。
次に、歳出でございます。4ページをお願いいたします。6款予備費、1項予備費、1目予備費でございますけれども、繰越金の端数16万3,000円を増額補正としてお願いするものでございます。
以上が議案第5号 平成15年度久喜宮代衛生組合一般会計補正予算(第1号)につきましての補足説明でございます。
次に、報告第1号 継続費精算報告でございます。議案書の3ページをお開きいただきたいと存じます。平成13年度からの継続事業で、平成14年度に完成しました生ごみ堆肥化処理施設建設事業についてのご報告でございます。以下、別紙、平成14年度久喜宮代衛生組合継続費精算報告書で説明をさせていただきます。
議案書の最後についてございますので、その別紙をお開きいただきたいと存じます。3款衛生費、1項清掃費、生ごみ堆肥化処理施設建設事業でございます。全体計画のうち、平成13年度年割額が2億8,875万円。内訳としましては、地方債が2億7,430万円、一般財源が1,445万円でございまして、それに対しまして支出済額が3,000万円、内訳としまして地方債2,850万円、一般財源150万円でございまして、年割額と支出額を比較いたしますと、年割額の方が2億5,875万円多かったということになっております。内訳としまして、地方債が2億4,580万円、一般財源が1,295万円、年割額の方が多かったということでございます。これは、平成13年度12月の臨時会で議決をいただいた当事業について、平成13年度は工事前払い金として3,000万円のみを支出し、残りを14年度に逓次繰り越ししたためでございます。
次に、全体計画の平成14年度年割額につきましては2億9,865万2,000円でございまして、内訳といたしまして地方債が2億2,390万円、一般財源が7,475万2,000円でございます。これに対しまして支出済額が5億4,587万2,500円、内訳としまして地方債が4億6,110万円、一般財源が8,477万2,500円でございまして、年割額と支出済額との差は年割額の方が2億4,772万500円少なかったということになっております。内訳といたしましては、地方債が2億3,720万円、一般財源が1,002万500円、年割額の方が少なかったということでございます。これは、先ほど申し上げました平成13年度の逓次繰越額が2億5,875万円、内訳としまして地方債2億4,580万円、一般財源1,295万円でございますので、その影響でございます。
次に、全体計画の平成13年度、14年度の経費については5億8,740万2,000円、内訳しまして地方債が4億9,820万円、一般財源が8,920万2,000円でございます。これに対して支出済額は5億7,858万2,500円。内訳としまして、地方債が4億8,960万円、一般財源が8,627万2,500円でございまして、計画額と支出済額の差は、計画額の方が1,152万9,500円多くなってございます。また、内訳といたしましては、地方債が860万円、一般財源が292万9,500円、計画額の方が多かったということでございます。
以上が報告第1号、継続費精算報告についての補足説明でございます。
以上をもちまして議案第4号及び5号、報告1号について補足説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
〇議長(榎本和男君) 以上で補足説明を終わります。
この際、監査委員より平成14年度久喜宮代衛生組合一般会計歳入歳出決算の審査についての報告を求めます。
榎本代表監査委員、お願いいたします。
〔代表監査委員 榎本善司君登壇〕
〇代表監査委員(榎本善司君) おはようございます。ご指名をいただきました監査委員の榎本です。
平成14年度久喜宮代衛生組合一般会計の決算を審査いたしましたので、意見書によりましてご報告させていただきます。
この意見書の1ページをお開きいただきたいと思います。
決算審査意見の提出について
地方自治法第233条第2項の規定により審査に付された平成14年度久喜宮代衛生組合一般会計歳入歳出決算を審査したので、次のとおりその意見を提出する。
次に、2ページをお開きいただきたいと思います。
平成14年度久喜宮代衛生組合一般会計決算審査意見
1、審査の対象でございますが、
(1)平成14年度久喜宮代衛生組合一般会計歳入歳出決算
(2)平成14年度実質収支に関する調書
(3)平成14年度財産に関する調書
以上の3件を審査の対象といたしました。
次に、2の審査年月日でございますが、平成15年8月6日に審査をいたしました。
3、審査の方法でございますが、平成14年度一般会計決算書及び法令で定める書類に基づき、その計数の正否や予算執行状況の正否を主眼として審査を行いました。
4、審査の結果
審査に付された一般会計決算書及び法令で定める書類は、いずれも法令に準拠して調製されており、計数も関係諸帳簿と照合した結果、正確であり、予算執行は適正になされているものと認められました。
3ページをお開きいただきたいと思います。
5、審査の概要及び意見
(1)総括でございますが、平成14年度一般会計の決算状況は次のとおりとなっております。この囲ってある下に書いてあるところでございます。歳入決算総額は27億5,358万1,614円で、前年度に比較しまして34.1%の増加になっております。また、歳出決算額は24億7,021万9,048円で、前年度に比較して28.2%の増加になっております。
(2)一般会計
ア、歳入でございますが、決算状況を前年度と比較しますと次のとおりでございます。歳入決算額は27億5,358万1,614円で、収入率は対予算現額99.8%、対予算調定額100%であり、前年度の歳入決算額20億5,277万9,949円と比較いたしますと7億80万1,665円、率にいたしまして34.1%の増加となっております。
以下、款別の歳入状況につきましては、4ページ、5ページに記載してございます。
飛ばしまして6ページをお開きいただきたいと思います。イ、歳出でございますが、決算状況を前年度と比較いたしますと次のとおりでございます。歳出決算額は24億7,021万9,048円で、予算現額27億5,944万8,000円に対しまして、執行率が89.5%であり、前年度の執行率84.0%に対しまして5.5ポイント上回っております。
以下、款別の歳出状況につきましては、6ページ、7ページに記載してございます。
次に、8ページをごらんいただきたいと思います。
(3)実質収支に関する調書でございますが、実質収支に関する調書の記載事項は適正に表示されているものと認めました。
(4)財産に関する調書でございますが、財産に関する調書の記載事項は適正に表示されているものと認めました。
(5)むすびといたしまして、資源の有効活用に向けた当組合の取り組みにつきましては、生ごみ堆肥化の実証施設である生ごみ堆肥化処理施設、大事のめぐみ循環センターが完成し、生ごみの全量堆肥化というさらなる資源化へ向けた第一歩を踏み出したところあると認識いたしております。これからも生ごみの全量堆肥化に向けた取り組みを推進するとともに、従来の徹底資源化、ごみ半減化の普及、啓発についても引き続き住民、事業者及び行政が一体となったげんりょう化大作戦を展開、推進していただくよう要望するとともに、限られた財源の中で最少の経費で最大の効果が得られるよう事務の簡素化、業務の効率化を進められるよう要望して総括的意見といたします。
以上でございます。
〇議長(榎本和男君) ありがとうございました。
以上で決算審査の報告を終わります。
ここで休憩いたします。再開は9時55分といたします。
休憩 午前 9時42分
再開 午前 9時58分
〇議長(榎本和男君) 再開いたします。
◇
◎組合に対する質問
〇議長(榎本和男君) 日程第7、組合に対する質問をお受けいたします。
通告順にお受けいたします。
最初に、松村議員、お願いいたします。
〔15番 松村茂夫君登壇〕
〇15番(松村茂夫君) 合併後の衛生組合と事業について、そのために今何をなすべきかについてお伺いをいたします。
久喜宮代衛生組合と事業はどうなっていくのか。合併の方向性が固まらないと、新炉建設のための環境影響評価にも手がつけられないし、職員の配置も計画的に進められません。そして、何よりも関係者や住民の不安を取り除くことができません。この問題について、管理者、副管理者がそれぞれ違った立場の中で大変な心痛とご苦労をいただいていることを衛生組合議員の1人として評価もし、承知もしているところでございます。ごみ処理基本計画と今日の衛生組合事業は、久喜市と宮代町が長い時間と多くの代償を支払って築き上げた共有の財産であります。久喜と宮代のパートナーシップがあって初めてなし得た事業であり、今後の進展があるものと思います。これを今後どう扱っていくのでしょうか。合併後の新市は、合併前の自治体の所有する有形、無形の財産を引き継ぎ、共有することになると思いますが、正副管理者はそれぞれのお立場の中でどうお考えでしょうか、お尋ねをいたします。
また、各合併協議会の中で、あるいは合併枠内の首長同士の会話の中では、この問題は現在どう扱われているのでありましょうか、お尋ねをいたします。
さらに、想定する方向性を現実のものとするために、どんな努力をしていくお考えか、またそのためにこの衛生組合議会に何を期待するのか、お聞かせを願います。
以上であります。
〇議長(榎本和男君) 松村議員の質問に対する答弁を求めます。
管理者。
〔管理者 田中暄二君登壇〕
〇管理者(田中暄二君) それでは、松村議員さんのご質問にお答え申し上げます。
久喜宮代衛生組合は、昭和36年に設立されて以来、今日までの42年間にわたりまして久喜市と宮代町の住民の皆様方のご理解とご協力のもとにごみ処理行政を進めてまいりました。衛生組合の担っております業務は、市民や町民の皆さんの日常生活と密接に関係しておりますことから、その事業の推進には住民の方々の深いご理解とご協力が不可欠でございます。生ごみの堆肥化を初めとして今日の衛生組合のさまざまな先駆的な取り組みが全国のモデルケースとして広く注目を集めておりますことは、ひとえに市民、町民を初め組合議員や事業にご協力いただきました関係者の皆様方のご協力のたまものであると改めて感謝をしておるところでございます。昨年の3月議会におきまして当組合の今後のごみ処理行政の進むべく指針でありまするごみ処理基本計画を策定し、議員各位のご理解により議決をいただき、第一歩を踏み出したところでございます。この計画は、私が申し上げるまでもなく環境に優しい資源循環型のごみ処理行政の推進を基本としております。21世紀は環境の世紀と言われ、環境への負荷をできる限り低減をし、持続的発展が可能な循環社会を構築していく必要があります。このことは、まさに私どもが訴えて唱えておりまするげんりょう化大作戦そのものと言えると思います。私は常々、当衛生組合のごみ処理行政は、地域文化そのものであると考えております。これは、住民の皆様のご理解とご協力を得まして2分類15種分別という大変細かな分類を徹底をいたしまして、14年度実績で39.2%という全国トップクラスの資源化率を誇る、自他ともに認めるごみ処理先進地を実現をしてまいったからであります。私は、この全国に誇り得るごみ処理行政の骨格でありまするごみ処理基本計画を真摯に継承いたしたく、7月22日の鷲宮町との行政連絡会議、内容的には首長、助役会議でございますが、この中でごみ処理事業につきまして、久喜宮代衛生組合及び栗橋・鷲宮衛生組合の事務局長が出席をいたし、現在の状況及び課題などを説明をいたしまして、共通理解を図る目的で意見交換を実施し、9月26日には久喜宮代衛生組合のごみ処理基本計画の内容や取り組みをさらに説明するとともに、新市においてもこの計画の理念に沿ってごみ処理行政を継承し、拡大をしていきたい旨を鷲宮側に伝えましたところ、おおむね鷲宮町のご理解をいただけたものと考えております。しかしながら、合併に伴う久喜宮代衛生組合のあり方につきましては、現在宮代町長と話し合いを重ねているところでございます。先ほどご報告したとおりでございますが、しかしいまだ方向性は見出せていない状況にあります。私といたしましては、今後とも久喜市、宮代町の議員の皆様初め、住民の皆様のご理解をいただきまして、生ごみ堆肥化を初めとする現在の久喜宮代衛生組合の先駆的な取り組みを今後も継続していくためにはどのような方法があるのか、そしてこれを行うためにはどんな問題、課題があるのかを十分研究、検討いたしまして、今後のごみ処理行政の方向性を確定をしてまいりたいと考えておりますので、どうか議員各位の深いご理解を賜りますようお願いを申し上げる次第でございます。
以上です。
〇議長(榎本和男君) 副管理者、お願いいたします。
〔副管理者 榊原一雄君登壇〕
〇副管理者(榊原一雄君) 副管理者からもというお尋ねでございますので、お答えを申し上げたいと存じます。ご案内のように副管理者といたしましては、管理者を補佐するという立場にございます。そして、また、ただいまの管理者のご答弁あるいはまた冒頭のごあいさつの中でも触れられておりますが、当組合が取り組んでいる先駆的なごみ処理を推進するということでは両市町一致しているわけでございますが、その方式について今なお差異があるということで、管理者、久喜市長さん、宮代町の立場を大変思いやりながら、その溝を埋めるために大変努力なされておりますので、私がここで久喜市、宮代の差異について申し上げるのは大変じくじたる思いがございます。宮代町の議会の中でも再三ご答弁申し上げていますけれども、その点については大変私としても、できないながらも心配りをして答弁しておりますので、何かあいまいだと言われておりますけれども、その点はご理解をいただいてきているわけでございます。しかし、たっての松村議員さんのご質問でございますので、大変失礼な言葉も出るかもしれませんけれども、お許しをいただきましてご答弁をさせていただきたいと思います。
今管理者からもご答弁がございましたように久喜宮代衛生組合で進めておりますごみの分別や生ごみの全量堆肥化などは全国のモデルとなる先進的な取り組みでありまして、まさに久喜市と宮代町の市民、町民の皆様のご理解とご協力のもとに、両市町がともに連携、協力をして、日々たゆまざる努力によりまして、その結果がいい方向に進んでいると、そのように認識をいたしておるところでございます。生ごみ堆肥化処理施設、大地のめぐみ環境センターが稼働いたし、資源循環社会のモデルとなる衛生組合の事業は、まだ道半ばの状況にあるわけでございます。確かに新しい市の一部の地域だけで組合事業を続けていくということは、まさに至難のわざでありますが、私は住民参加、住民の皆様の熱意とご努力で進めてきたこの組合事業には、そうした困難を乗り越えても、なお継続していく価値があると、そのように強く感じております。私は、合併後の新市におきましても、この久喜、宮代地区が資源循環型社会のモデル地域となり、さらにそれが全市に広がっていきますよう衛生組合の事業が着実に進められることを願っております。
次に、合併協議会における一部事務組合関係の協議状況でございますが、去る6月16日に開催されました、これ春日部市など1市3町の合併協議会でございますが、第3回合併協議会におきまして一部事務組合を存続する方向で検討することで協議が調いましたことから、現在それぞれの一部事務組合を構成する市町を窓口といたしまして、関係自治体と検討、調整を進めているところでございます。
議員ご質問の合併枠内の首長同士での協議状況でございますが、ごみ処理行政など住民生活に密着する行政サービスにつきましては、それぞれの自治体でさまざまな工夫と努力を重ねてきているところでございますので、仮に合併時にこうしたサービスを一元的に統合した場合には、住民の皆様の日常生活に多大な影響が生じるのではないかと懸念をいたしているところでございます。したがいまして、こうした生活密着型のサービスにつきましては、新市において時間をかけながら、これまでの組合事業の経過を踏まえた上でよりよい方向を探っていく必要があるのではないかということで、関係首長間の基本的な認識が一致をしているところでございます。
最後に、今後に向けた方向づけと具体的な努力、さらには衛生組合に対する期待についてのお尋ねでございますが、久喜宮代衛生組合は今後新炉の建設や生ごみの全量堆肥化の推進など極めて重要な事業を展開していかなければならないわけでございます。このような事業の実施には、当然のことながら市民、町民の皆様のご理解とご協力が不可欠でございます。私は、組合事業の着実かつ円滑な推進のためには、何よりも今日まで市民、町民の皆様との間にかたい信頼関係を築いてまいりました久喜宮代衛生組合によって事業を進めることが最も適切な方向であるかと考えております。私といたしましては、今後とも久喜市、宮代町の議会議員の皆様、市民、町民の皆様のご理解を得まして、衛生組合の事業を守り育てていけるよう最大限の努力をしてまいりたいと存じておりますので、議員の皆様におかれましても格段のご理解とご協力を賜りますようお願いを申し上げる次第でございます。
以上でございます。
〇議長(榎本和男君) 再質問をお受けいたします。
松村議員。
〔15番 松村茂夫君登壇〕
〇15番(松村茂夫君) ありがとうございました。副管理者のご答弁は、本当に説得力があります。本当ありがとうございます。ただ、何点かお尋ねをさせていただきます。
最初に、議会へ期待するものということでお尋ねをした件につきましては、正副管理者ともお答えいただいておりません。この組合の事業あるいはごみ処理基本計画というものが将来に向かって生きていこうとするならば、これはまさに正副管理者職員、組合、議会、本当に一丸となって進んでいかねばならないことだと思っていますし、そうすべき時期にあると思っています。したがいまして、正副管理者それぞれの思い、合意には至っておらないというところでございますが、そういう中で議会に、議会はこうありたい、こうあってほしいという、そういうものがありましたら聞かせていただきたいと思います。
それと、久喜市は合併枠の相手方のまちに対して、久喜、宮代で取り組んできた中身を説明し、そしてこれを継承し、拡大していきたいのだという意思表示をし、おおむね理解をいただいているというようなお話がございました。宮代町さんの副管理者さんの方は、これについては急激な、合併時に一元的に統一は住民に多大の影響を与えていくので、したがって時間をかけて、よりよい方向を探るべきだと関係首長では、その意見が一致しているというお話でございました。自分が本当にありがたいなと思ったのは、正副管理者、副管理者は、私は管理者を補佐する立場だというふうにおっしゃっておりますが、すばらしい宮代町を背負っている副管理者です。この場合は、ごみ処理の未来であると同時に、本当にもうまちの未来そのものを背負っていく課題なのだと思っておりますので、本当に独立した、自立した考えの中で合意をつくっていかねばならないのだと思います。僕が本当にありがたいなと思ったのは、この事業の評価は議会も正副管理者も全く同一です。すばらしい評価し、先駆的な取り組みは何としても拡大させていきたい、継承させ、拡大させていきたいというのは一致していることだと思います。問題は、そのあり方でございますが、管理者の方は組合をそのまま継続させるのは限りなく不可能に近いだろうと。副管理者は、できればこの組合の形でやっていきたいのだと、そのために最大限の努力をしていきたいのだということをおっしゃっています。自分は、ここがちょっと腑に落ちないので、ぜひお答えをいただきたいのですが、同じまちで道一つ隔てて、片方は2種15分別、片方はそうではない、同じまちです。それで、住民が流す汗の量も全部違います。でき上がってくる成果も全部違います。それで、果たして一つのまちとしての公平さというのは保たれていくのでありましょうか。そこが僕は難しいことだと思っているのです。榊原町長さんの関係する1市3町の首長さんのお話では、急にというのは無理だと。全くそのとおりだと思っています。僕は、ほとんど良識ある人は、すべての人が17年3月という目標で、そこで一元的に変えようというのは無理だと考えていらっしゃると思います。それは、全くそのとおり。したがって、経過措置は、当然にとっていかねばなりません。それが3年であるか、5年であるかはわかりません。しかし、経過措置なのでありまして、将来的にはこういうふうにしていこうよね、そういう合意の中で、それは急激なのは住民に対する影響も非常に大きいので、経過措置として何年間はこういうふうにしていこうよねというのが僕はあるべき姿なのだと思うのです。この組合の形を今のエリアで、今の人口と今の組織の形でそのまま存続させるというのがどうしても腑に落ちてこない。せっかくなのですから、私たちが本当にたくさんの犠牲を払って築き上げてきた財産でございますから、ぜひとも新しい市の財産として拡大させていってもらいたいのです。それは、管理者は既にそういう動きの中で動いてくれていると思っています。榊原町長さんは、実は二つの新しい市の50万人のごみ処理の未来を榊原町長さんが背負っていると僕は思っています、今。何としてもこれを生かしていこうとするならば、それは新しい市の中で客観的かつ冷静に、どのごみ処理がいいのか、今構成する町々が、自治体がやっているごみ処理の中で、どこが、どんな点がすぐれているのか、そして新しい方法ではどんなのがあるのか、そういうのを比較、検討しながら、もちろん久喜宮代衛生組合のシステムをです。比較、検討しながら、では新しい市としてはこの処理形態でいこうよと、その答えを出していただくのが私はあるべき姿だと思っています。そして、久喜、宮代が取り組んできているこの理念と、そしてごみ処理基本計画というのは、必ずや評価されるものだと思っています。そういう意味で、この点はぜひ副管理者にお答えをいただきたいと思います。一番肝心なのがそこですので、その点をひとつよろしくお願いいたします。経過措置の中で、目標を決めて経過措置をやっていくべきではないかということです。副管理者がパートナーとしての久喜との連携や信頼はかたいきずなでやっていくのだというのは、本当に身にしみて自分もそう願いたいと思っているところでございます。どうぞこの点お答え願います。お願いします。
〇議長(榎本和男君) 松村議員の再質問に対する答弁を求めます。
副管理者。
〔副管理者 榊原一雄君登壇〕
〇副管理者(榊原一雄君) 先ほどご答弁しましたが、合併後の新市におきましてもこの久喜、宮代地区が資源循環型社会のモデル地域となって、それが認められて新しい市、全域に広げていくためにごみ処理基本計画をしっかりと進めるということが、それが一番大事だということを申し上げました。そして、組合の事業が新市において広がることを願っていると言いますけれども、私が新市の市長になるわけでございませんので、99%ないわけでございますから、願っていると言ったわけでございます。ですけれども、合併協議の中では、もうこれは譲れないと不退転の決意で、前にもご答弁いたしましたけれども、主張しております。新市基本計画、原案ができておりますけれども、その中に生ごみの堆肥化、資源化、減量化を推進することを市の大きな目標に明記してもらうということで、原案には、言い回しはこれからもっと考えますけれども、着実に入るということが確認されているわけでございます。合併までこのすばらしい取り組みの中、ぜひとも両市町の新しい市で広がり、展開することを期待して、また願って、それまで、合併まで最善の努力をしてまいりたいと思っております。ご理解をいただきたいと思います。
〇議長(榎本和男君) 再々質問をお受けいたします。
松村議員。
〔15番 松村茂夫君登壇〕
〇15番(松村茂夫君) いや、ありがとうございました。モデルとなって新しい市全域に広げていくために全力でというお言葉、本当にありがとうございます。何か光りが見えてきたような気がします。この先駆的取り組みというのが本当に私は一議員としても住民としても誇りに思っております。新炉建設から生ごみの堆肥化の検討委員会からずっと縁を持たせていただいてまいりましたが、この組合が目指している基本というのは自己完結型のごみ処理をしていこうと、自区内で可能な限りきちんとした処理をしていこうという考え方から出発していると思います。資源化もそのためでございますし、燃やす量をうんと減らしていこうと、さらには焼却灰等についても溶融をかけたりしてスラグにして資源化していこうとか、そういう取り組み、それは自己完結型のものを目指していこう、そして、なおかつ環境への負荷を最小限にしていこうという考え方だから、すばらしいのだと思っています。大宮栗橋線、今はさいたま栗橋線ですが、そこの道端に余りごみが捨てられるので、いろんな看板が立ちます。その中に「あんたのいらんものはわしもいらん」という看板がありました。これは、焼却灰とか最終処分とか、山形とか福島とか持っていって、それは本当にもう余りあるべき姿とは違うと思います。だから、ぜひこの自己完結型を目指した、現在の衛生組合の取り組みというのは、本当にその理念から来ているのだと思っています。あと、本当にもう副管理者、榊原町長さん、私は尊敬しています。全く不退転でそれをやっていくのだというお言葉、答弁をいただいて感動しております。ぜひ管理者の方も、既に合併枠の予定の相手方、パートナーの組長と話が進んでいるようでございますから、ぜひ協調をなお一層お願いしたいのです。自分がどうしてこういうふうに言うかというのを最後に一つだけ申し上げておきますと、仮に久喜と宮代が全く違う形で分かれていったときに、自分は現在あるごみ処理の基本計画やごみ処理の考え方というのが育っていかないという心配を持っております。宮代があって初めてできてきた成果だし、だから財産だし、その宮代がいなくなってしまったら、僕は、これは心配なのです。多分育たないだろうと。だから、そういうことなので、何としてもこれは実を結ぶようにお願いをいたします。これは、要望をいたします。そして、なおそのために議会も議員も、場合によっては住民も一丸となって、一体となって、その実現のために努力をすべきときだと思っておりますので、そのために何が必要かありましたら、ぜひそういったものもご指示なり、協議なりをしていただければということも要望しておきます。
以上です。終わります。ありがとうございました。
〇議長(榎本和男君) 以上で松村議員の質問を打ち切ります。
次に、原議員、お願いいたします。
〔12番 原 進一君登壇〕
〇12番(原 進一君) 質問をいたします。
前回と同じ内容ですので、前回の答弁を踏まえながら質問をさせていただきます。
まず、資源ごみのステーションから持ち去られているということで、現状把握と防止対策についてでございます。1番の現状把握するために、久喜宮代衛生組合では職員が現地に赴くなど現状把握に努めているということでございました。その後これに対して具体的にどんな取り組みをしたのかお答えを願いたいと思います。
2番目、警察との協議をしながらパトロールをしているということでありますが、余りパトロール目にしたことがございません。どのぐらいのパトロールを実施しているのか、あわせてお答えを願いたいと思います。
3点目、具体的に実行した防止対策ということについては、パトロールぐらいでありまして、警察署に住民からの苦情がないということから、特別にやっていないということでありますが、その後何か変わったことがありましたらお答え願いたいと思います。
防止条例ですが、このときにはまだ杉並の防止条例が制定をできておりませんでしたし、全国的な話題ということについてもまだ少なかったようでありますが、その後いろんなニュースでも取り扱われたり、いろんなまちの住民が防止問題について立ち上がったということも相次いでおりますので、防止条例を制定すべきということについて杉並条例をどう検討して考えているのかお答え願いたいと思います。
次に、2番目、新炉建設です。前回のお答えで、平成21年稼働予定という、その前提で見ますと、2番目の炉の種類、建設場所についても平成15年度に決定をした場合、平成21年度に新炉ができるという、こういう手順が示されたわけであります。その1、2、3は関連しているわけですが、平成15年も実はもうこの月になってまいりました。この月に場所と、いわゆる焼却炉の規模や種類ですか、建設場所がすべて決定できるかどうか大変疑問でございます。私、これ再度したのはなぜかといいますと、久喜、宮代台等管理者が10項目の合意を結んで、後で議会で追認をしたという、そういうことから、焼却炉の焼却能力も不安だし、いつ壊れるかわからないということで、後づけ、後づけで急いでやってきたわけでありますけれども、この合併議論の中で、平成17が平成21年度に延び、なおかつもっと延びる可能性にあります。延びるのは、別に焼却炉がもてばいいわけですが、私の見る限り瀕死の重傷でありまして、うちの焼却炉は、後で質問しますが、稼働能力も随分減っているだろうし、担当者の非常に努力の結果、維持をしておりますが、こんなにごみ質が変わってきた中で、あの古い焼却炉を維持するのは大変なことなのだろうと思います。焼却炉というのは、生ごみが多ければ多いような設計で焼却炉つくられておりますし、プラスチックが大きければ大きいほどカロリー計算でつくられておりますし、幾らストーカー炉という安定した炉であっても、これだけごみ質がどんどん、どんどん変わってくる中で古い炉を維持するというのは大変な努力があってやっとなのだろうと思います。後で2番目の質問のときに1号炉、2号炉の具体論を聞きますが、相当心配しております。そういう意味では、中止論はともかく、早い時期に決定をして、早い時期に新炉建設という手順を示して、それまで必死でもたせてもらうというのが本音の議論だと思うのです。そういう意味では、炉の焼却能力についてもどのぐらいの大きさに持っていくのかということも含めて早急に決定をして手順を進めていくべきだろうということでお伺いをするところでございます。
5番目の市町村合併の影響については、まさに先ほどと管理者と副管理者の答弁も含めて市町村合併の影響がもろにごみには出ておりまして、ごみを中心の合併ではないと、両市町とも。ごみが中心の合併であれば、久喜と宮代の合併しかあり得なかったわけでありまして、これだけ先進的に取り組んでいきますと、ほかの枠組みで両方ともいくということはごみ前提の合併ではなくて、合併の中でごみ議論が叫ばれているから、ごみの政策は遅れていくのだと、そう思っております。そういう意味では、そういう現状があるわけですけれども、その現状の中でどういう形で合意を早目に持っていって焼却炉を新設をするのかということについてはお答えを願いたいと思います。
設置型の拡大についてです。先ほどの質問者もおっしゃりましたように、ごみ処理基本計画は自然循環型ということを前提に行われております。生ごみの堆肥とかで自然循環型で一番いいのは自家生産、自家消費なのです。自分の出した生ごみを自分のうちで堆肥にして自分の畑で使うと、これが一番いい。2番目にいいのは設置型なのです。小さな集団で小さな集落、例えば大字、小字の中で出た生ごみを、そこで堆肥にして、そこに返すと。三つ目、それでも都市部は土地がないから、できないから、しようがないから、工場に持ってきて、堆肥工場で堆肥にして、また地域に返してプランターなどで使うということなのです。物の順序からいえば、設置型というのは私は自然循環型の2番目なのだろうと思います。前回検討していただけるということ、設置型拡大については検討していないということでありますが、もう一度お答え願いたいと思います。
2番目です。実は、自分の地域で、その自然循環型をやってみようと思いまして、事前にお話し合いをしまして、設置場所と二次発酵の、いわゆる担当者というのを農業者の中心の方にお願いをしてまいりました。お願いしたといったって、私がお願いしても実効力ありませんから、行政と相談をしてやっていこうと思っています。というのは、私の地域は非常に利点と欠点がありまして、まず利点は分別が一番すぐれていると、設置型でやっている。その裏腹として、すぐれているというのはどういうことかというと、逆に言うと地域が遠いものですから、持ってこない人がいる。持ってくる人は優秀な人ですから、量が半分ぐらい足りない。そんなことも含めて考えていきますと、いいことずくめではなくて、設置型を進めるに当たっても地域でコミュニケーションといいますか、ごみをめぐって、その自然の対話をしながら設置型をして堆肥をつくって、野菜を享受していくという、そういう循環をぜひ地域でつくっていきたいと、そう思っております。ですから、検討していただくということでありますが、ぜひ私の地域で地元の農業者や区長さんや地域の住民の皆さんと相談をしながら、場所の設定もできるわけでありますので、ぜひ行政の手伝いをしていただいて、二次発酵しながら小さな自然循環型をつくっていきたいと思いますので、伺うものであります。
そのために必要な、3番目です、発酵場所の確保については地域で大丈夫だそうでありまして、ただし問題は豚ぷんをまぜているわけですが、地域にはないのです。本当は、地域である鶏ふんだとか豚ぷんでいけばいいわけですが、ないので、また袋詰め等、その地域での実施には多少の費用と行政の支援が必要だろうと思います。それは、おいおい詰めていけばいいわけで、これこそ最少の経費で最大の効果ということを実施していきたいと、そう思いますので、その点についてもお答えを願いたいと思います。
以上です。
〇議長(榎本和男君) 原議員の質問に対する答弁を求めます。
業務課長。
〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
〇業務課長(諏訪信雄君) おはようございます。それでは、原議員さんの資源ごみがごみステーションから持ち去られている現状把握と防止対策についてのご質問に順次お答え申し上げます。
まず、(1)、現状を把握するため、何をしているのかにつきましてお答えいたします。当組合に排出された資源をだれか知らない業者が集積所から抜き取る、資源の持ち去り行為につきましては、主として住民からの通報や情報、匿名のはがき、電話、市長、町長への手紙等により発生状況等を把握しております。今年度の資源の持ち去り状況の行為につきましては、紙類、主に新聞紙が7件、アルミ缶が1件の合計8件の報告を受けております。衛生組合では、通報があり次第、担当職員が出向き、資源の持ち去り行為の現場を発見した場合は直接指導、注意をして持ち去ろうとした資源を返還させております。さらに、たび重なるような場合には自動車のナンバー等を警察に連絡し、協力をお願いしていきたいと考えております。
次に、(2)、警察との協議はしているのかについてでございますが、古新聞等の持ち去り状況につきまして、先般久喜警察署、杉戸警察署の生活安全課と連絡をとりましたところ、現在までに両警察署とも資源持ち去りに関する苦情、相談などはないとのことでございました。
次に、実施した防止対策といたしましては、本年6月から管内区長さんに古紙の資源持ち去り防止、チラシの使用についての意向調査を実施いたしまして、持ち去り防止のご要望をいただいた地域の区長さんには古紙の持ち去り防止チラシの配布を実施しております。このチラシは、久喜市、宮代町及び久喜警察署、杉戸警察署と衛生組合との連名にて発行しておりまして、当該資源物は行政回収の対象であることから、衛生組合の指定業者以外の持ち去りを禁止する旨を明示し、古紙の束上にチラシを結束することで当該資源物の所有権を明示し、持ち去り業者への警告を発するものであります。現在までに管内31区域、久喜市16区域、宮代町15区域の住民の皆様に合計2万188枚、久喜市1万1,350枚、宮代町8,838枚のチラシを配布したところでございます。
次に、防止条例を制定すべきと思うがについてのご質問でございますが、県内、近隣、公共団体の状況を調査いたしましたところ、防止条例の制定をした公共団体は志木市、7月1日施行、新座市、9月30日施行及び坂戸市、10月1日施行の3市となっております。また、検討中、資料収集段階の公共団体は鳩ヶ谷市、和光市の2市となっております。このような状況から、当組合におきましても近隣団体の動向も参考としながら、引き続き管内の資源持ち去りの発生状況についての情報収集に努めるとともに、条例制定も踏まえまして対応してまいりたいと考えております。
次に、新設炉建設についてのご質問でございますが、関連がございますので、一括してお答えさせていただきます。衛生組合では、平成14年3月議会で議決をいただきましたごみ処理基本計画の中で新設炉の稼働を平成19年度として位置づけ、建設に向けて準備を進めてまいりました。しかしながら、市町村合併の事務が進む中で、久喜市と宮代町の合併枠が異なる事態に至ったことから、新設炉建設については具体的な計画の推進ができない状況となっているのが現状でございます。このようなことから、平成14年度中に実施をしておりました新設炉関連事業には着手することができず、現状では当初の予定から2年程度の遅れが生じており、これらを踏まえますと施設の稼働は早くても平成26年度になるものと考えているところであります。県、団体では、ご質問の炉の種類や建設場所、炉の焼却能力、規模につきましては、ごみ処理基本計画に基づいて実施をしていく方針に変更はございませんが、一方ではこれからの久喜市と宮代町の合併協議会の動向を見守りながら慎重に事務を進めていかなければならない状況であると認識をしております。今後とも両市町と連絡を密にとり、十分協議をしながら対応してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。
次に、設置型生ごみ処理機の推進についてお答えいたします。生ごみの堆肥化につきましては、ごみ処理基本計画に沿って、1、一般家庭については家庭用生ごみ処理機、2、自治会、地区については設置型生ごみ処理機、3、そして組合による堆肥化としては堆肥化処理施設での推進を図っているところでございます。
設置型生ごみ処理機につきましては、現在4カ所、5基を地域の皆様のご協力で設置させていただいております。設置に際しましては、地域住民の方々の要望と電気、水道、排水が整っていることが条件となっておりまして、このような条件を検討しながら具体的に予算化し、設置の公示となるわけでございます。今後につきましては、生ごみ堆肥化処理施設の実証運転に全力で取り組むことと並行し、自然循環型を目指して設置型生ごみ処理機の普及を進めていきたいと考えております。
次に、地域における二次発酵や地域で実施する場合は、行政の援助が必要である等との質問でございますが、これを行うに当たっては、一次発酵堆肥を発酵させる量の確保、保管、攪拌する場所、そして豚ぷん堆肥の購入、臭気問題、そしてできた堆肥の管理の問題など多くの地域への負担が発生いたします。そのようなことから、地域で行っていただくためには行政としてどこまで対応すればよいのか地元の方々と十分話し合いをしてまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
以上でございます。
〇議長(榎本和男君) 再質問をお受けいたします。
原議員。
〔12番 原 進一君登壇〕
〇12番(原 進一君) 再質問いたします。
1点目の資源ごみのステーションの持ち去りでありますが、丁寧にお答えいただきました。県内でも3カ所できて、2カ所が検討中でありまして、杉並で条例化されて以来、全国的にも条例化の制定が進んでいるところでございます。当組合におきましても条例制定を踏まえてというご答弁をいただきましたので、一日も早く条例を制定をして、さらに具体的に防止対策を進めていただきたいということを強く要望をさせていただきます。
新炉建設については、幾つかデータ等も含めてお聞かせ願いたいのですが、私は今の炉が稼働がどうも随分減っているのではないかと思うのです。150トンの焼却能力に対して、今現在どのぐらいの焼却量に抑えながら維持しているのか、まずお聞かせ願いたいと思います。
2点目、心配なのは、この間生ごみの堆肥化ということで生ごみが減った。その前は、プラスチックの分別ということでプラスチックが減った。カロリー数が高くなったり低くなったり、ずっといろんな、今年は発展の過程ですが、旧炉、古い炉に対する運転管理が難しい要件ばかりずっと来ているわけです。分別も進まない、ごみも発展しない地域というのはごみの質がそんなに変わらないわけですから、運転管理がいいわけでありますが、要するに焼却炉というのはいろいろ試行錯誤をして危機管理がうまくできている古い炉でストーカーいいですか、新炉なんかに行きますと運転管理が非常に難しいのです。産業廃棄物であれば、ごみ質が同じですから、大体同じものを燃やして、同じものをやるわけですが、生ごみというのは何が入っているかわからない。雑多なものが入ってきて、それを燃やすわけですから、一見化学合成工場というのは、環境問題で言われるのですけれども、運転管理の問題でも非常に難しいというのが焼却炉です。その質がこの当組合においては、自然循環型を進める上でいい結果なのですが、焼却炉からするとそんなにいい結果ではないということであります。できればデータを出していただきたいのですが、この間の稼働について焼却炉を抑えるとか、新たな設備投資をして補修をするとかしながら、技術も含めてノウハウをお持ちになっていますから、いろいろやってきたのでしょうけれども、その点の温度のデータなり稼働のデータなりを少しお出しをいただきたい。というのは、平成21年度がもう危なくなったとすると平成22年でしょう。場合によると平成23年度。果たしてそんなにもつのかなと。昔の議論をここで思い出していただければ、もう5年前、10年前にあの炉はもたないのだよということで、急いでつくらなくてはいかぬ、場所をどこにするのだ、どういうことなのだ、大議論をやっていた。ところが、合併議論の中になったら、今度は理想の堆肥の話はするけれども、焼却炉の話はどこかに置き去りにされてきて、またいろんな抽象論が飛び交っているようですが、私は焼却炉はもてばいいけれども、もたなかったらごみのシステムというのは、もうパンクしてしまう。その点については、具体的データで教えていただきながら、平成21年、22年まではどうにか維持はされるのでしょうけれども、今の現状についてお聞かせ願いたいと思います。そして、その上で、ぜひ、この前の答弁からは、今年度中に炉の修理、建設場所、能力について決定をして、来年度からアセスやって、2年間でアセスやって21年度稼働ということを前回言っていただいたわけですから、今からでも遅くないから、この21年度稼働に向けての手順をなるべく具体的に示していただければありがたい、そんなことでございます。設置型については課題が幾つかあります。システムがありますので、やればいいというものではないわけで、先ほど答弁いただいたように地元と協議をしていただくということでありますから、地元の中心の農業者だけではなくて、班長さんとか、全地域を含めて衛生組合に来ていただいて教えていただいたり協議をしながら進めていきたいと思いますので、一日も早くその協議をしていただくことを強く要望をしておきます。
以上です。
〇議長(榎本和男君) 原議員の再質問に対する答弁を求めます。
業務課長。
〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
〇業務課長(諏訪信雄君) 原議員さんの再質問にお答え申し上げます。
まず、処理施設、焼却炉の処理能力でございますが、ご指摘のとおりでございまして、設計時にはごみのカロリーで処理能力、処理量が決められてございます。現在1号炉で約75トン、2号炉で50トンのごみを焼却している状況でございますけれども、2号炉につきましては約1,100カロリーという数字で焼却をしております。現在につきましては、運転管理能力、大体850度以上ということで設定をしまして、古い焼却炉について適時適切な管理をしているというふうな状況でございます。
以上でございます。
〔何事か言う人あり〕
〇業務課長(諏訪信雄君) 失礼いたしました。現在は、計画に対しまして、大体60%程度の処理量というふうに感じております。
以上でございます。
〇議長(榎本和男君) 再々質問お受けいたします。
原議員。
〔12番 原 進一君登壇〕
〇12番(原 進一君) 質問で、もたないだろうと言っても、こちらは心配していてももたないと答えられるはずはないのです、担当者ですから。だから、そういう聞き方ではなくて、稼働率が、もっと細かく答えてもらえますか。1号炉がどのぐらいで2号炉がどのぐらいかということ。今この間、運転管理で大変苦労してきたことが幾つかあると思うのです。焼却量を減らすということと、例えば温度管理の中で燃やし方を考えるとか、幾つかあるのです。当然ながら、ご存じのように燃えやすい紙とかプラスチックだけですと簡単に燃えるのです。簡単に燃えるのだけれども、炉の焼却能力を超えた温度に、高い温度になってしまうのです。そのために、プラスチック分別したときにも多分苦労して炉を維持したのです。今度は、温度が下がってきたら、下がり過ぎるとまた燃えないから、追加、助燃をしたりして燃やすのです。今度生ごみが抜かれるでしょう、だんだん、だんだん。そうすると、また水分が減って、またカロリーが上がってくるのです。だから、その繰り返しで、多分当市は古い炉を四苦八苦して維持しているのだろうと思う。こんな議論するのは、とにかく焼却炉を言っている間に炉がとまった瞬間、あしたからみんな困って首くくりという、そういう現状がありますので、その炉を一日も早くつくるためにという趣旨で、今の炉のおける実態についてもうちょっと細かく説明をしていただきたいと思います。もう一度よろしくお願いします。
〇議長(榎本和男君) 原議員の再々質問に対する答弁を求めます。
業務課長。
〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
〇業務課長(諏訪信雄君) それでは、原議員さんの再々質問についてお答え申し上げます。
現在焼却炉2基あるわけでございますが、それぞれ処理能力は75トンが2基ということになっております。そして、運転管理の状況でございますけれども、1号炉につきましては大体1カ月に1週間、残り3週間はお休みをしております。そして、2号炉につきましては、これは毎日運転ということで、体制といたしましては2号炉がフル運転、1号炉につきましては1カ月に1週間というような稼働状況でございます。
〔「土、日やっているの」と言う人あり〕
〇業務課長(諏訪信雄君) 失礼いたしました。土、日については、運転はしてございません。よろしくお願いいたします。
〇管理者(田中暄二君) 以上で原議員の質問を打ち切ります。
次に、神田議員、お願いいたします。
〔7番 神田政夫君登壇〕
〇7番(神田政夫君) 7番の神田でございます。衛生組合の業務につきましては、かねてから関係者の皆さんのご努力に深く敬意を表し、信頼しているところでございます。もう任せて安心と、そういう気持ちでおるわけでございますが、近ごろいろいろな声があるようでございますので、初めてでございますが、何点かお尋ねしたいと、こう思います。
通告書に上げておきましたとおり、まず1点目といたしまして、生ごみのことについて細かく3点ほどご説明したいわけです。
それから、堆肥化する過程における塩分、重金属等の有害物質の除去について、これを2番目にお尋ねしたいわけです。
それから、3点目には、いわゆる対象地区の問題。
それから、4番目には、職員組合からいろいろな要望が出されておるようでございますが、これに対する当局の考えと、こういう4点をお尋ねしたいと思っております。
まず、1点目の生ごみの堆肥化処理の稼働式が1月20日に行われたが、現在までにどれだけの堆肥ができたか。これについては、先ほど1.7トンというお答えがございましたので、結構でございます。
(2)番としまして、その堆肥の成分について分析検査をされたと思うが、その結果について伺いたいと。これについては、11月に結果が判明すると、こういうふうなことでございますから、これも結構ですが、結果が出ましたら、ぜひその分析表ですか、これを配っていただきたいと、こう思います。多分配られると思いますけれども。
それから、(3)番なのですが、できた堆肥の配付先、これについて伺いたいと。これは、まだ1.7トンですから、配るまでもない。どこかに積んであるのであろうし、また分析結果も定かでないのに、それをさばくこともできないでしょうから、これは結構でございます。
以上が1番の質問なのですが、もし何かありましたらお話を伺いたいと、こう思います。
それから、2番目なのですが、生ごみを堆肥化する過程において、特に有害物質、その中でも塩分とか、あるいは重金属、これらについてどのように除去されているのか、このプラントではどのように炉されているのかと、これについて伺いたいわけでございます。前に配られました、この生ごみ堆肥化処理の流れというふうな、こういう図解されたものを配られたのでございますが、ここでモデル地区が8,600世帯とか、あるいは収集車が4台であるとか、そして34日後の熟成を待って、さらに2次槽へ回すと、74日で出荷できるというふうなことなど、そういう説明があったかと思うのですが、私の記憶に間違いなければ。この流れを見まして、このプラントの中にこういう塩分とか重金属とか、有害物質を除去するシステムが何か欠落しているような、多分組まれているのだろうと私は思いますけれども、この図面にはちょっとないような気がするのですが、この点についてお尋ねしたいわけでございます。これは、重大な問題ですから、やはりそのまま生ごみをつくっているとは思いませんけれども、これについて安心できるような説明をいただきたいわけでございます。
それから、3番目、いわゆる現在対象地区といいますか、モデル地区といいますか、こういうふうなことでもって集めて対象地区から出た生ごみ集めて、それで堆肥化すると。これを試験的にやっているというふうなことなのでございますけれども、そういう対象地区以外の方から率直な声として,対象地区になると大変らしいと、分別相当細かくやらなくてはならないということで非常に大変らしいということで、将来そういうふうになったとしても、どうしてもやむを得ない場合にはそれに参加したいけれども、できないような状態なのだけれども、そういう場合はそういう参加の自由は保障してくれるのかというふうな率直な声があるわけでございます。ある家族の例など申し上げますというと、子供が3人ですか、それで夫婦で共働きだと。そして、親は病院に入っているというふうなことでもって、一生懸命働いて、時間もないし、たまのお休みには病院に行かなくてはならないと、こういうようなことでもって、もうこれ以上のごみの分別というのは、本当にもう限界で、うちは困りますというふうなことも言われている家庭もあるわけでございますが、それに類する家庭はほかにもある場合も多いと思いますけれども、そういう場合に、いや、それは認められないのだと、もう最寄り地区、あるいは全町、全市が生ごみ堆肥化ということになった場合には、そういう自由は認められないのだということなのか、あるいは何らかの手だてを考えてくださるのか、その辺について伺いたいわけでございます。それが3番目。
それから、4番目なのですが、現場正規職員の補充について、職員組合から強い要請が出されていると聞いていると、これに対する当局の見解と今後対応について伺いたいわけでございます。職員組合の方から、こういう人事的な要望が出ることはままあることであります。私も管理職の経験もございますから、そういうことに何回も遭っておりますからなのでございますけれども、今回はもう限界だというようなことを職員組合の方の方から聞いておるわけでございます。それについて、いろいろお話も伺っておりますし、印刷物等でも情報を知らされておるわけであります。それによりますと、本当にもう今の現業の方が努力されているのだが、これ以上はもう本当に限界だというふうな話も聞いておって、強く当局にお願いしているのだというふうなことも聞いております。しかし、やっぱり話は一方聞きではわかりませんから、私はどちらに味方とかなんとかというのではないのですけれども、当局のこれに対する見解、またこれに対する対応の仕方、これについてやはり伺いたいと、こう思います。以上、4点、よろしくお願いします。
以上です。
〇議長(榎本和男君) 神田議員の質問に対する答弁を求めます。
業務課長。
〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
〇業務課長(諏訪信雄君) それでは、神田議員さんのご質問にお答え申し上げます。
2番のプラントにおいての塩分や重金属の除去の件でございますが、このことにつきましては生ごみ堆肥化モデル地区の方々に生ごみを分別する時点で塩分や不適物に関して特に注意深く分別をお願いしておりますことから、現在の堆肥化のプラントでは塩分や重金属の除去装置に関しては設置をしていないところでございます。
また、将来生ごみ堆肥化の拡大に伴う参加、不参加についてでございますが、ごみ処理基本計画では管内の生ごみ全量の堆肥化が目標でありますことから、最終的には全世帯を対象に分別の説明会を開催いたしまして、生ごみ堆肥化の意義をご理解いただくとともに、積極的に参加をお願いしてまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。
以上です。
〇議長(榎本和男君) 総務課長。
〔総務課長 伊藤孝治君登壇〕
〇総務課長(伊藤孝治君) 神田議員さんの質問にご答弁を申し上げます。
まず、現職の久喜宮代衛生組合の職員の身分、労働条件につきましては、今まで積み上げてきた職員の努力にこたえることができるよう配慮したい旨、労働組合に回答いたしましたことをまず申し上げたいと思います。
さて、ご質問の現業の正規職員補充の件でございますが、労働組合から正規職員の補充をとの要求はございました。これに対しまして平成16年度は、具体的にはし尿処理施設とし尿収集の一部を委託していきたいと回答をしたところでございます。したがいまして、分別指導の最前線であるごみの収集部門につきましては、現在の直営と委託の併用方式で引き続き業務を遂行してまいりたいと考えております。
なお、今後の対応でございますが、現職の組合職員の身分の問題もございます。さらに、合併問題以前から繰り返しご答弁してきましたとおり、現業職員採用の件につきましては新設炉建設時期等までには経費の問題のみならず、効率性、責任体制、住民サービスの質の問題等、直営と委託の問題点や課題を慎重に検討し、決定してまいりたいと思います。いずれにいたしましても住民サービスの低下を招かない体制づくりに努めてまいりますので、ご理解を賜りたいと思います。
以上です。
〇議長(榎本和男君) 再質問をお受けいたします。
神田議員。
〔7番 神田政夫君登壇〕
〇7番(神田政夫君) 神田でございます。答弁をいただきまして、ありがとうございました。
私の通告書の2番目についてだけちょっと申し上げます。生ごみを堆肥化する過程において塩分とか重金属の有害物質の除去について、先ほど簡単な答弁がございましたが、これは極めて重要な問題になりますので、下手をすると。ごみは、ご承知のように、もう生ごみの中にはいろんなものが含まれているわけです、言うまでもなく。食品添加物とか、あるいは合成着色料とか、あるいは腐敗防止剤とか、あるいは人間が飲み残した薬であるとか、ありとあらゆるものが入っていると言ってもいいぐらいだと思うのです。抗生物質なんかも入っているだろうし、いろいろあるわけです。特に鉛あるいはPCB、これらが入っていた場合には、これはもう地面から植物がそれを吸収して、それからできた果物や何かを食べると人体に蓄積されて、それは除去できないと。だんだん、だんだんそれが重なってくるというと、いわゆるいろんな今公害裁判もありますけれども、そんな極端な話になってはいけないと思いますけれども、これはもう長年これが蓄積されるとどんな害が出てくるかわからないわけです。全然気がつかないうちにイタイイタイ病になったり、あるいは震えが来たり、いろいろあるわけで、これは心配しても心配し過ぎということはないわけです。それから、塩分の問題も、先ほど3%とかというふうなことで許容範囲だというふうなことを言いたいのでしょうけれども、これも決しておろそかにできるものではない。長年そういうのを畑や何かにやっているというと畑が塩化してしまう、植物の根が張れなくなってしまうと。極端に言えば、塩田化してしまうわけです。そうなった場合には、もう土地の改修、土地の更生というのはできない。その土地そのものを入れかえるという重大な、大きな仕事でもしなければ、入れかえることはできない。それまでにいろんな損害や被害が出てくるわけです。そういうことを考えるというと、これも十分事前に対策を講じて、プラントの中を流すにも、よくさらに検討していく必要もあるのではないかなと、私は思います。専門家の話を聞くというと、いろいろ堆肥化というのは、そんな簡単なものではないというようなことも聞いております。時間がありませんので、あえて申し上げませんが、そういうことを強く要望するとともに、何かさらに答えがありましたらばお願いして私の質問を終わります。
以上です。
〇議長(榎本和男君) 以上で神田議員の質問を打ち切ります。
次に、加納議員、お願いいたします。
〔10番 加納好子君登壇〕
〇10番(加納好子君) 10番、加納です。通告に従いまして質問してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
1問目。突然の報道で住民を不安に陥れた6月13日、朝日新聞朝刊記事、「生ごみ堆肥化いまだゼロ」についてお伺いします。私は、その新聞を何げなく読みましたけれども、書いてある内容に読み違いかと思ったくらいショックを受けました。非常に微妙で大事な時期に、よもやこんな記事が出るなんてといったショックと内容の無責任さへのショックです。どこかが意図的に新聞を利用したのかと思ってしまったくらいです。緊張の中、一生懸命取り組んでいる組合職員、堆肥化推進に協力を惜しまない方々、参加しているモデル地域の住民の胸中はどんなかと、とても落ちつかなかったです。そのうち、近隣の友人からも電話がありまして、「残念だったね、やっぱり難しいのね」というようなことも話していました。その同情顔ながら興味津々なのを聞いているうちに腹が立ってきました。素朴な疑問として、あの記事は何だったのでしょう。責任の所在は、一体どこにあるのでしょう。今さらニュースソースをどうこうせんさくしようとは思いませんが、みんなの真剣さを思いますと、やはりこの問題をきちんと聞いておきたいと思います。
そこで質問ですが、(1)、組合はこのときどう対応しましたか。問い合わせがあったら、その問い合わせの件数もお聞かせください。
(2)、記載内容を幾つか挙げてみます。次のような文章がひっかかります。「ごみの水分が予想より多い点について、プラント側は最大の要因は家庭での水切り不足、協力を呼びかけているが……」とあり、また、「久喜市青葉団地の区長たちは、家庭での協力は限界と口をそろえる」、こういう文章がありました。それから、「水分が多いため、販売可能な水分40%以下の肥料にならない」、これもすごい文章であります。こういった文の真実部分はどこで、誤報部分は一体どこなのか、説明責任を果たしてください。
(3)、堆肥化参加モデル地域では、声こそ出しませんでしたが、不安になったのは想像にかたくないでしょう。影響をどのようにとらえていますか。
(4)、この問題で衛生組合が配慮したことはどんなことだったでしょうか。
2問目です。続いて、堆肥化の進捗について伺います。(1)、3月衛生議会においては、堆肥化推進委員会報告に基づき、堆肥化を円滑に推進させ、住民参加を支援するものとして、何らかの組織を立ち上げる由伺いましたが、いまだに実現を見ていません。協議会、ネットワークの必要はないとお考えでしょうか。それは、なぜですか。とりわけ生ごみの純度の維持、排出地域の啓発、出口を請け負う機関などは、継続した研究、検討が不可欠と思われますが、いかがでしょうか。
(2)、台所資源、生ごみの収集量は十分でしょうか。排出家庭の参加率はどうでしょうか。参加率を上げる働きかけは必要ないでしょうか。管理者の最初の報告の中に1.7トンの成果ということをお聞きしましたが、もう少し具体的にこれについてお答えいただきたいと思います。例えば、最初のうちはこれぐらいのものが投入されて、それがどういう形でできてきたか。それから、順調に滑り出して、こういうふうな形で今は日量どのぐらいできているかとか、そういったことを含めてお伺いできればありがたいです。
(3)、8月、9月、ようやく当組合オリジナル堆肥ができてきましたが、堆肥化委員会で提言した仕様書に基づいた最初の稼働と現在のシステムに違いはありますでしょうか。
(4)、違いがあるならの話ですが、仕様書と違うというのは、なぜそうなったのか。堆肥化委員会メンバーや、この仕様書をみんなでメンバーです。この方たちへの説明、あるいは衛生議会に説明、これをすべきと思いますが、いかがでしょうか。
(5)、できた堆肥の出口は、現在どこが受け持っているのでしょうか。まだ使われていないということなのでしょうか。出口については、堆肥化推進委員会最終報告にあるようにJA南彩、久喜、宮代両農政課などが出口ルートの確立のために尽力していくということでしたけれども、これについてはいかがでしょうか。
(6)、1番と関連するかもしれませんが、新聞報道や、それから今進めている合併問題等で堆肥化モデル地域から不安の声はないでしょうか。先進的な循環システムに参画していこうと胸を張った住民に意識の後退はないかどうか心配なので、お聞きします。
(7)、今後の展開、数値目標を示してください。
3番、焼却炉について伺います。決算書を見ましても1億数千万円の工事費が上がっていますが、毎回補修工事を繰り返し、職員の皆様の努力、緊張の中、稼働を続けている2基の炉の安全性について、当組合の見解をお願いします。
(2)、生活環境影響調査、環境アセス、都市計画設計に必要な周辺地域の同意、理解が3月議会の時点では得られませんでした。今に至っても臨時議会もなし、5億円余りになるような必要経費が予算措置されていないのを見れば明らかということなのでしょうが、現在の詳細をお聞かせください。
(3)、周辺地域との合意形成の階段は順調に上っているのでしょうか。
4番、合併協議についてです。久喜、宮代それぞれが属する合併協議会に関して何点か伺います。
(1)、一部事務組合を形成し、ともに手を取り合って、大きな業績を残してきた、久喜市、宮代町が別々の合併枠を選び、その後協議を進めてきて時間が経過しています。何としても存続させたいと宮代町長は言い続けてきました。3月議会の質疑のやりとりは記憶に新しいことと思いますが、組合存続のためにどのような協議がなされ、承認がそれぞれの合併枠の中でなされたのでしょうか。ある程度の報告は受けましたが、それぞれの合併協議の進捗状況を詳しくお知らせください。
(2)、正副管理者またはそれに準ずる人の会合は、これまでどのように行われたのでしょうか。
それから、こういったことはなかなか表に出てきません。それが時には憶測が憶測を呼んでしまうことにもなってしまうのでしょうが、今まで存続の方向を含め、どんなことが協議のテーブルに乗りましたか。これは報告がありましたので、特につけ加えることがなければ結構です。
(3)、14年3月に正副管理者は100%の合意を持ってこの議会に上程しましたごみ処理基本計画は、当然ながら100%の実施見通しを有していたわけです。確認の意味で聞きますが、住民参加でつくり上げたこの計画全体が推進できる見通しはどのぐらいでしょうか。今現在の感触、見通し、意欲を管理者、副管理者、それぞれ別々にご答弁いただきたいと思います。あえて申し上げますが、正と副の管理者だといっても事前に調整されたお答えをこの場合お聞きしているのではありません。それぞれの置かれている立場、背景を考慮した上での感触、意欲、見通しです。
1問目、以上です。お願いします。
〇議長(榎本和男君) 加納議員の質問に対する答弁を求めます。
業務課長。
〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
〇業務課長(諏訪信雄君) それでは、加納議員さんの6月13日付の朝日新聞に掲載された堆肥化の記事についてのご質問でございますが、第1点目の衛生組合はどのように対応したのかというご質問でございます。朝日新聞社から取材の申し込みがございましたのは5月の21日でございまして、その日のうちに担当職員による事業の概要説明及び生ごみ堆肥化モデル地区の区長さんへの取材が行われました。そして、翌日の5月の22日に施設現場の取材が行われたところでございます。
次に、2点目の誤認部分についてのご質問でございますが、大きく3点ほどあったというふうに認識をしております。まず、1点目でございますが、生ごみの水分が多い原因については、家庭での水切り不足が原因という点であります。この点につきましては、生ごみのプラント投入時における水分の設計値は75から90%であるのに対し、実績値では平均83%となっておりまして、組合ではモデル地区の皆様には十分に水切りを行っていただいているというふうに認識をしているところでございます。
次に、2点目でございますが、一次発酵槽投入時における水分が70%を上回り、販売可能な水分40%以下の肥料にならないとの部分でございます。この点につきましては、一次発酵槽の投入時の水分の設計値が70%であるのに対し、実績値は平均72%でございまして、ほぼ設計どおりとなってございます。また、二次発酵槽出口の設計値は40%であるのに対し、実績値では平均約48%であり、十分とはいえないまでもほぼ満足できる状況というふうに考えております。
また、3点目といたしましては、掲載された写真の注釈では水分が多過ぎて使い物にならない堆肥の山と表現されておりましたが、この写真の堆肥は生ごみとともに一次発酵槽に投入する戻し堆肥が写されているものでありまして、説明の内容には誤りがあると認識をしているところでございます。
次に、モデル地区への影響はとのご質問でございますが、この報道により管内の住民の皆様はもとより、モデル地区の皆さん、廃棄物減量等推進委員さんや生ごみ堆肥化推進委員会の委員さんなど皆様方に多大なご心配をおかけしたと認識をしております。
そこで、第4点目の質問で、衛生組合で配慮したことはとの件でございますが、モデル地区の皆様に回覧という形で記事が出されました4日後の6月17日付で、1、生ごみのプラント投入時における水分の設計値は75から90%であるのに対し、実績値では平均83%という状況であり、モデル地区の皆さんには十分に水切りを行っていただいていると。2点目として、生ごみの分別についても現状では問題なく行われていること。3点目といたしまして、そしてこのような状況から引き続き本事業へのご理解とご協力をいただきたいことの旨の内容にて周知をさせていただきました。さらに、一般の管内の住民の皆様には衛生組合だより8月号において直近の施設の稼働状況を2ページにわたり詳細にお知らせするとともに回覧の内容と同様、モデル地区から出されている生ごみの水切りは十分に行われている等々を報告させていただいておるところでございます。
なお、区長さんなど関係者からの問い合わせは数件ほどございましたが、一般の方からの住民の問い合わせはございませんでした。
次に、堆肥の推進について、(1)の堆肥化を円滑に推進し、支援するために協議会の設置、ネットワークの構築はないのか、そして(5)のできた堆肥の出口は現在どこが受け持っているのか、JA南彩、久喜宮代、両農政課などが出口ルートの確立のために尽力を尽くしているか等につきましてお答え申し上げます。生ごみ堆肥の推進につきましては、従来の堆肥化委員会さん、区長さん、減量推進委員さんを初めモデル地区の住民の方々等のご協力をいただきまして進めてまいりましたが、今後も引き続いて堆肥化推進、支援のための協議会、ネットワークの構築が欠かせないものと認識をしているところでございます。こうした考えから、先般、堆肥化事業の先進自治体である山形県の長井市を視察しまして、これらを参考として、従来の堆肥化推進委員会にかわる発展的組織として、久喜宮代有機資源農業推進協議会を設置いたしまして、その中に堆肥の価格や販売ルート、施用方法を検討する流通性を専門委員会、生ごみを使ってできた農産物を流通販売する販売専門委員会、そして生ごみの堆肥を安定的に生産を目指す堆肥生産専門委員会を設置する考えでおります。この中で特に堆肥の価格や販売ルート、施用方法を検討する流通施用専門委員会、生ごみ堆肥を使ってできた農産物を流通販売する販売専門委員会につきましては、衛生組合で推進することは難しいとの認識から、去る9月の10日に久喜市及び宮代町農政商工課と生ごみ堆肥の進め方について話し合いを持ちまして、これら二つの専門委員会は市、町が主体的に進めていくところでお願いをしたところでございます。
なお、詳細につきましては、今後速やかに両市、町と協議を行い、生ごみ堆肥化を推進してまいりたいと考えております。
次に、(2)の生ごみ収集量は十分か、参加率を上げる対策をとっているのかとのご質問でございますが、最近の生ごみの収集量につきましては、当初からおおむね横ばいという状況でございまして、1日平均約4トン、1回の排出数は約4,200袋となっておりまして、プラントの処理能力からしますと現時点では十分とは言えない回収量との認識をしております。
なお、堆肥の製造につきましては、おおよそのめどがつきつつあることから、今後はモデル地区への啓発パンフレットの発行、できた生ごみ堆肥の配付などを通しまして、排出参加率の向上を図りたいと考えております。
次に、(3)の仕様書に基づいた稼働システムと現在の稼働システムでは違いがあるのかとの質問でございます。現状では、堆肥の製造過程について基本的な変更はいたしておりませんが、施設の運転は発酵立ち上げの剪定枝混入運転から剪定枝を抜き取る運転を初めとして、空気量、発酵槽の熱さ、二次発酵槽での攪拌方法など、それぞれの状況に応じて弾力的に対応してまいりました。今後も季節変動による生ごみの変化や気温の変化などに対しまして、適時適切な運転管理をしてまいりたいと考えております。
次に、(4)の違いがあるなら、堆肥化委員会のメンバーや議会に説明すべきと思うがの件でございますが、今後とも施設の運転状況につきましては組合議会にお知らせをするとともに、先ほど説明申し上げました生ごみ堆肥の安定的生産を目指す堆肥生産専門委員会にてご審議をいただく予定でおります。
次に、(6)のモデル地域から不安の声や意識の後退はないのかとの質問でございますが、現状ではモデル地域からは成分改正の指定袋についての意見や生ごみ堆肥のでき上がりはどうかなど、施設稼働後も多数の意見、問い合わせをいただいておりまして、引き続いて生ごみ堆肥化についての関心は高いというふうに考えております。
最後に、今後のスケジュールでございますが、当面、冒頭申し上げました久喜宮代有機資源農業推進協議会や各専門委員会の設置に全力を尽くしてまいりたいと考えております。
また、堆肥の流通、施用等につきましては、県の農林総合研究センターの分析、試験結果が11月末ごろ予定されておりますので、引き続きまして市、町の農政課と協議を進め、流通ルートの確立を図ってまいりたいというふうに考えております。
続きまして、現在稼働している炉の安全性についての見解をとのご質問でございますが、現在の焼却炉につきましては1号炉が稼働後28年、2号炉が23年というような状況でございます。焼却炉の運転管理は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律等に基づき実施をしておりまして、現状では法に定められております排出基準はすべてクリアしておりますので、現時点では運転管理は問題がないというふうに考えております。
以上でございます。
〇管理者(田中暄二君) 総務課長。
〔総務課長 伊藤孝治君登壇〕
〇総務課長(伊藤孝治君) 加納議員さんの質問にご答弁申し上げます。
焼却炉建設について、(2)、環境アセスメント関係と(3)周辺との合意形成につきましては関連がございますので、あわせてお答えさせていただきます。一般廃棄物処理施設、ごみ焼却炉でございますが、建設につきましてはさまざまな手続を経なければなりませんが、大筋の手続といたしまして農用地区域の変更、通称農用地除外と申していますが、次に都市計画決定の変更、それから生活環境に及ぼす影響についての調査、これは一般的には生活環境影響調査と申しております。4、施設整備計画書の提出、これは国庫補助申請をするときに添付する書類でございます。4項目ございますが、このうち同意書を必要とする手続につきましては、農用地区域の変更、それから都市計画決定の変更、それから施設整備計画書の提出の手続がございます。このうち農用地区域の変更につきましては、地権者全員の皆様から平成14年11月8日、同意書いただきまして、平成14年11月20日に申出書を提出し、平成15年6月11日に変更の通知をいただいております。都市計画決定の変更につきましては、周辺6地区、久喜市2地区、宮代町4地区の同意を必要といたしますことから、地区別に説明会等を開催させていただき、ご理解とご協力をお願い申し上げましたところ、3地区から同意書をいただいております。残る3地区につきましては、合併枠が決定されたことにより、新設炉建設に係る同意に至っていない状況でございますので、さきの3月議会におきまして副管理者から宮代町執行側で理解を求めていくと、そのような答弁され、現在説明会等を行っておるところでございます。
以上でございます。
〇議長(榎本和男君) 局長。
〔事務局長 中村恭三君登壇〕
〇事務局長(中村恭三君) それでは、私の方からは、それぞれの合併協の関係につきましてご答弁申し上げます。
久喜市が属する合併協議会につきましては、新市においても重要な問題だというふうにとらえており、合併協定項目の一つとして取り上げております。そのため、先ほど松村議員さんに管理者の方からご答弁申し上げましたように7月22日には鷲宮との行政連絡会議、内容的には首長会議でございますけれども、ごみ処理事業につきまして私どもと栗橋・鷲宮衛生組合の事務局長が出席しまして、現状の状況、それから課題等を説明申し上げまして共通認識を図るということで意見交換を行いました。
また、先ほどもありましたように9月の26日につきましては、私どもの方の衛生組合のごみ処理基本計画の内容と今までの取り組み等を私の方で説明をさせていただきまして、ともに新市においてもこの計画の理念に沿ってごみ処理行政を継承、拡大していきたいということを市長の方から鷲宮町長にお伝えしたところ、鷲宮町のご理解をいただいたというふうに考えておるところでございます。
また、一方、宮代町が属する合併協議会につきましては、やはり先ほどの松村議員さんの質問に副管理者の方からご答弁申し上げましたように、今までに春日部グループの方は6回の協議会を実施しておりまして、そのうち久喜宮代衛生組合の存続に関します議題につきましては、今年の6月16日の第3回合併協議会において一部事務組合を存続する方向で検討するということで合併協議が整いましたことから、現在専門部会におきまして、それぞれの一部事務組合の関係する自治体が中心になって検討することとなっているというふうに伺っております。
それと、正副管理者にご質問でございますけれども、ごみ処理基本計画の全体が推進できる見通しにつきまして、私の方からご答弁申し上げたいと思います。ごみ処理基本計画につきましては、計画の柱となります基本方針、数値目標、重点施策につきましては、昨年の3月議会におきましてご承認をいただいたところでございます。その後、合併問題が浮上し、合併に伴う枠組みが久喜市と宮代町、それぞれ別の枠組みとなったところでございます。現在の一部事務組合存続が安定的に推進できる方向性が見出せないことから、まだ近隣3地区からの合意が得られておりません。それにより衛生組合の方向性が出るまで新設炉の建設を中断せざるを得ない状況になっているところでございます。このようなことから、基本計画全体の推進の見通しとなりますと、どうしても衛生組合の方向が出ない状況では厳しい状況でございます。しかし、この衛生組合が長年培ってまいりました先進的な取り組みを生かしたごみ処理基本計画の考え方につきましては推進してまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
〇議長(榎本和男君) 再質問をお受けいたします。
加納議員。
〔10番 加納好子君登壇〕
〇10番(加納好子君) 1問目については再質問ありません。
2問目からお願いします。2問目の(2)からです。4,200袋、大体、それから日量4トンの台所資源が集まるということですが、4.8という能力を持っているわけですし、今のうちにそういった手当てをしていっていただきたいと思います。これは、引き続き住民の参画を促すという、そういう意味もあると思うのですが、これを具体的にもう少し今のうちに呼びかけて手当をしていただきたいと思いますし、それに本当に参加しているのだという住民の意識を持続させるという意味では成果物できているわけですが、今、分析試験に回しているということですが、自分たちが日々努力して排出に協力をしているという、その成果物みたいなものが目の前に返ってきて、やっぱりその循環型に自分たちは実際にかかわっているのだという意識にもなると思うのですが、今すぐではなくてもいいのですが、ある時期にその成果物を皆さんに配付するというようなお考えがあるかどうかお伺いします。
それから、何らかの組織についてですが、かなり具体的なところが検討されて準備がなされているということで、とても安心したのですが、農政課が対応して二つの専門委員会の方は、両市町の農政課が対応していくということですが、これはそれぞれ別々に担当していくのでしょうか、一緒に担当していくというふうなシステムになっていくのでしょうか、これについてもお伺いしたいと思います。
それから、本当に住民として参画しているからには、自分の住んでいる地域はかなりの関心と期待を持って持続的に取り組んでいますが、ほかのところはどうなのだろうという心配がありました。多数の問い合わせがあり、関心が高いということをお聞きしてほっとしました。ご努力の結果だと思います。
それで、焼却炉についてですが、4項目に同意書が必要である、そういったところで3地区が同意をして、3地区が同意をしていないということは、3月議会から進展が全くないというふうに受け取っていいのでしょうか。その間、関係する方が、宮代にこれは限定されるでしょうが、何度も伺ったというふうに聞いていますが、この中の何がネックになっているのか、そういったことを余り、その地域限定になってしまって、宮代とて広いわけですが、ほかの地域の人は全く関心が、ある地域ではいろんな問題を抱えていて、それが全く3月議会から進展しないということを宮代の中では全然知らないし、興味もないし、関心もないというところもたくさんあるわけですけれども、こういったいまだに進展を見せない地域がどういう問題を依然として抱えているのか、それについてどういう努力、会合がなされたのかについて余りまだ具体的ではないので、これについてもう少しお聞かせいただきたいと思います。
それから、ちょっと戻って済みません、堆肥化の方でもう少し質問します。NKK等ですが、まだ性能渡しは済んでいないと思うのですが、こういったごみ質の変化により作業が少し違ってくる、こういうことはもちろんあると思うのですが、NKKが今作業委託をしている、そのオペレーターの業務委託先とのかかわり方、それからその性能渡しがまだ済んでいないという時点で、NKKのかかわりは、どういうふうになってくるのでしょうか。例えば製品のよしあしについての責任というのはNKKが全面的にそれは受けるということなのでしょうか、あるいはオペレーターの業務委託先が何らかの報告とか責任とか、そういうものをNKKとの間とか、それから当組合との間に何かあるのでしょうか、ここがちょっと今そのNKKのかかわりが薄くなっているのではないかと思いますが、これについてお聞かせください。
それから、臭気について、稼働開始からきょうまで苦情とか問い合わせとか、そういったことがあったのかどうかもお伺いします。
それから、4番の合併協議が進行する中でですが、たった1年前の今ごろは堆肥化という新しい事業に向かって久喜、宮代ともに希望に燃えていました。既にきょうのこの混乱を予想して覚悟を決めていた人もいるかもしれませんが、少なくとも我々住民は単純に期待をしていたわけですし、議会の中でも双方の一体感も十分にあったと思います。しかし、たった1年でこんなに白けた一部事務組合になってしまうとは思いもよらなかったです。誤解をあえて恐れずに申し上げますが、そういうことだと思います。今後議会の中で審議していくにしても、決算審議にしても、視察、研修にしても、ある種むなしさを伴い、同じ方向を持った共通認識も生まれにくくなっているこの状況は一体何なのだろうと本当に思うのですが。
そこで伺いますが、職員の気力は充実しているのでしょうか、伺いたいと思います、感触ですけれども。
それから、もう少し伺いたいと思います。管理者、副管理者お二人のご答弁、前段者の質問の中でご答弁がありましたが、副管理者のお答えの中に先進的な取り組みであるし、両市町の連携、努力の上の結果である。これは、道半ばの状況であるし、至難の道ではあるが、何としても取り組んでいきたいということで、この困難を乗り越えてまでやっていく価値があるということで、住民参加で今までやってきた。では、その困難を乗り越えてまでやっていく価値がある。それを乗り越えられるかぎは住民参加なのだとおっしゃっているように受け取れましたけれども、住民参加は多分大事なことだと思うのですが、ここに矛盾と希望的観測があるような気がいたします。本当に失礼を申し上げるかもしれませんが、宮代町は久喜宮代衛生組合の事業に関しては常にリーダーシップを持ってやってきた時期がありました。その先陣を切ってやってきた、そういった住民の方たちが宮代町全部かというとそうでもないと思うのです。一部の人たちが問題意識を持ってやってきた。そういう人たちも含めて全部を住民参画というとしたら、それはやはり間違いなのだと思うのです。矛盾もここに出てくると思うのです。問題意識を持ってきた人たちが、とにかく先進的なものでこれをクリアしていこうというふうにしてから、新しい事業もできてきたわけですが、これは一般の全部の住民がこういったことでやっていくというふうに考えたとしたら、間違えだと思うし、それはなかなか超えられないものがあるのではないかと思うのです。その先陣を切ってやってきた一部の方たちにこたえていなければ、連動した住民参画というふうになっていかないと思います。ここをもし本当にそう思っているとしたらお聞きしたいのですが、希望的観測でもし住民参画で乗り越えていけるだろうと思ったら、とても無理なのではないかと思う。前段の神田議員さんがいろいろと心配があるというふうにおっしゃったけれども、参画していないところは、こういう初歩的な心配もあるのかと、私は聞いていてびっくりしたのですけれども、もしそういうところもあるとしたら住民参画で乗り越えていけると思ったら、それは希望的で、全体としてはそんなに住民の力はない。それで、本当にやっていけるとしたら、政治的な見通しとか、そういったことの中から強い決意を持って、リーダーシップを持って、あるいはその中で提言をしてやっていかなければならないと思うのですが、不退転の決意とか、それから何としても乗り越えなければならないということでは、もはやだめだと思いまして、具体的にどういうものをやっていくということを示していっていただけなければ、なお不安がやっぱり残っていくと思うのです。その具体的な手当てが何か。今やっておかなければならないことは何かということを決めておかなければならないと思うのですが、そういったことをあえてお聞きします。具体的には何を今やっておくべきか、そういったことがもしおありでしたら、お聞かせいただきたいと思います。
2問目は以上です。よろしくお願いします。
〔「休憩」と言う人あり〕
〇議長(榎本和男君) ここで昼食休憩とします。再開は1時といたします。
休憩 午前11時50分
再開 午後 1時00分
〇議長(榎本和男君) 再開いたします。
午前中に引き続き、質問をお受けいたします。
加納議員の再質問に対する答弁を求めます。
業務課長。
〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
〇業務課長(諏訪信雄君) それでは、加納議員さんの再質問の方にお答えいたします。
まず、第1点目のモデル地区の住民参加を促す方法、そしてできた堆肥は配付するのかという件でございますが、当面モデル地区の方につきましてはアンケート調査などを行いまして、排出の状況を把握したいというふうに考えております。
なお、堆肥につきましては、県の認可がおり次第、啓発も兼ねまして最初に配付して生ごみの堆肥を見ていただきたいというふうに思っております。
次に、久喜、宮代町の農政課は別々か、それとも一緒かというご質問でございましたが、新たな組織に参加することにつきましては、久喜と宮代町の委員さんが一緒に参加する方法で両市町の農政課と調整を行っておりますので、今後は具体的な方法を進めてまいりたいというふうに考えております。
3点目のNKKとのかかわりでございますが、施設の方を3月20日に引き渡しを受けまして、契約の中では3カ年の性能保障がございます。今後も引き続いて堆肥を推進していくと、かかわり合いを持ってやっていきたいというふうに考えております。
そして、最後の施設の臭気の問題でございますが、7月の8日に地元の方から最初の苦情がございました。これは、太田袋地区でございましたが、その件で8月の26日に太田袋の地区の区長さんを初め、役員さんの方々に施設を見ていただきまして、ご理解を賜ったということでございます。現在ではおおむね落ちついているかなという状況でございます。
以上でございます。
〇議長(榎本和男君) 総務課長。
〔総務課長 伊藤孝治君登壇〕
〇総務課長(伊藤孝治君) 加納議員さんの質問にご答弁申し上げます。
同意に至っていない地区でどの程度説明会をやり、どのような声が出たかという質問でございますが、宮代町の方におきまして7月中に5回、関連する地区に出向いてまいりまして話し合いをされてきましたが、その中での声といたしまして、衛生組合の周辺整備についての具体的な考えを示してほしいと、そのような声が多かったわけですが、今後、まだ地区の説明会の方は継続してやるという話は聞いております。その辺をその中で今後宮代町と衛生組合と連携をとりまして進めてまいりたいと考えております。
以上です。
〇議長(榎本和男君) 局長。
〔事務局長 中村恭三君登壇〕
〇事務局長(中村恭三君) この合併問題について職員に不安がないかというご質問でございます。これについては、不安がないということになるとうそになるというふうに私どもは思っております。ただ、このごみ処理は毎日住民から出る問題ですので、その辺はしっかりとやっていただきたいということは申し上げております。そのほか議会でもご答弁申し上げましたように、実際の今の合併特例法ですと、もしここが解散になった場合の身分の保障は合併特例法には書いてございません。いわゆる市、町の職員については、合併協議会の方で何らかの措置が講じられるというふうなことでございますけれども、管理者の方からも、今年1月の4日の仕事初めのときにも職員の方には、皆さんがここまで培ってきた、いわゆるここのごみ処理の先進的な取り組み、これはやはり職員あったからこそというふうなことから、その辺の心配はしないで一生懸命頑張っていただきたいというふうなことも管理者の方からの言葉もいただいております。我々もそういうつもりで一日一日の仕事をこなし、確かに不安という面はありますけれども、それを払拭するような形で、法的には定めがありませんけれども、何とか、もし解散になった場合には、どちらかの市、町の方、あるいはそういうところで同じ公務員としての身分が保障できればいいなというふうに考えておるところでございます。
〇議長(榎本和男君) 再々質問をお受けいたします。
加納議員。
〔10番 加納好子君登壇〕
〇10番(加納好子君) 再々質問をさせていただきます。
答弁していただきたい方と答弁していただきたい項目を上げましたが、あえて無理にご答弁いただくのも恐縮ですので、いいです。
それで、循環型ということで目に見えるものを示していただくのはということについては、最初に配付したいというご計画があることを伺いましたし、それからその出口に関しては久喜、宮代双方の担当課が一緒に検討いくというようなご答弁もいただきましたし、専門委員会で今後いろいろと具体的なところを詰めていくということもお聞きしましたし、一つ一つ前向きに現場の方々が努力していらっしゃることがとてもよくわかりましたし、ありがたいと思います。
それで、職員の方たちに不安はと聞いたのではなくて、気合いが充実しているかとか、そういったようなことを聞いたのですが、不安がないといったらうそになるけれども、毎日、住民の日々の生活、営みにかかわっていることなので、とにかく頑張っていくというようなことだったと思います。そのとおりだと思いますし、そういうことについても日々敬意を払っているところであります。
それで、ですから、こういったことにはとても本当にありがたいということを申し上げたいのですが、その日々の営みというところで、今までご答弁いただきましたところでちょっと矛盾というか、やっぱり現実離れしているところがあるなというのをあえて申し上げたいと思うのですが、一部事務組合でそれぞれの枠が違っても、これを存続していける、それは合法的にあるということとか、それからその手法とか方法については一部事務組合として、そういう形でやっていくとか、事務委託の方法があるとかもお聞きしました。それから、今後存続していくためには、それぞれの合併枠の中でおおむね理解は得ている。久喜の管理者からは、鷲宮の方とも首長会議があって、おおむね理解は得た。それから、副管理者の方は1市3町合併枠の中で第3回目に存続の方向で承認を得ているというふうにお聞きしました。それから、こういったことは、その合併を推進するという大前提の中でのごみ処理問題でありまして、今お聞きしました答弁の中にあるように日々の住民の生活にかかわってくることですから、その可能性の中、存続の可能性でお答えいただいているのは極めて事務的な可能性をおっしゃっているのだと思うのです。日々の営みの中ということを考えますと、住民はやはり不在というふうに考えていかなければならない。そういうふうに考えると、やはりご答弁は率直であって、それから一生懸命努力をしていらっしゃるということではありますが、イメージの中の世界だと思います。これが現実には今後どういうふうになっていくかというところで、具体的なところをお聞かせいただきたいというふうに申し上げましたけれども、具体的なところが出てこなかった。
それで、済みません、再々質問で一つだけお聞きしますが、具体的というのは例えばモデル地域に参画しているのが、久喜の地域はたくさんの自治会が参加しています。これは、たくさん何回も、何回も出前説明会とか、いろんなことをやって、そしてそういった方たちの参加を募ってきたわけですが、宮代町はずっと今までこういったことを先進的にリードしてきたにもかかわらず、今回のモデル地域への参画ではごく限られた地域の5地域ですか、ここが参画しているだけで、あと77自治会のほとんどが参加していない。人口的には、人数的には、件数的には多いのですけれども、でも77自治会のうちの5自治会しか参画していないという、こういう現実を考えますと、今後具体的に見える形というのはこういうところをどういうふうに意識を継続させて、それで機会があったら参加してもらうかという、そういう手だてを考えているかどうか、そういう具体的なところをお聞きしたかったのです。今もし質問の中に、今4.8トンの能力の中で4トンぐらいのごみが集まっている。では、あとの残りの部分、これから少しずつ少なくなっていくかもしれませんが、この残りの部分を早目に手当てをしてほしいというふうに申し上げました。その手当てをしてもらうところに宮代町の今まで参画してしなかったところを、久喜よりもまずこっちを、参画していなかったところ広がっていくとか、そういう具体的なところを今後検討していっていただかなければならないと思うのですが、これは久喜、宮代両方の問題です。片方だけが広がりを見せたとしてもだめなので、まだ手当てをしていない、この辺のところについては今後足らない部分でどういうふうな参画の仕方を促していくか、具体的な考えとか、そういう構想がありましたらお聞きしたいと思います。質問は、この1点です。よろしくお願いします。
〇議長(榎本和男君) 加納議員の再々質問に対する答弁を求めます。
業務課長。
〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
〇業務課長(諏訪信雄君) それでは、加納議員さんの再々質問の方にお答えさせていただきます。
モデル地区の参画でございますが、現在につきましては4,200袋ということで、先ほど申し上げましたように十分という認識はしてございません。現在、久喜では38地区、宮代では5地区、あわせて43地区、約9,000世帯が計画ということでモデル地区に参加をしていただいております。今後具体的にこれらの参加を上げるということになりますと、参加をされていない方、これらについては、例えばじかで招集をしているのか、あるいはモデル地区の方が週2回ですけれども、1回しか出していないのか、そういった状況を把握して、参加をしていない方の状態を把握する必要があるというふうに思っております。そういったこともございまして、今後モデル地区の方に、いわゆる実態調査などを行いまして、どういった理由で参加をしていただいていないのか、そうしたことも把握に努めてまいりたいというふうに思っております。
また、ごみ処理基本計画では参加率を全体の9割というふうに見込んでおりまして、相当高い数字を目標としているわけでございますが、衛生組合ではこれらに向かって頑張っていきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。
〇議長(榎本和男君) 以上で加納議員の質問を打ち切ります。
次に、木村議員、お願いいたします。
〔3番 木村奉憲君登壇〕
〇3番(木村奉憲君) 3番、木村奉憲です。初めて質問をしますし、初歩的な質問もあるかと思いますけれども、ぜひ基本的なことを伺いながら参加したいと思いますので、よろしく答弁ください。
最初に、合併に伴う問題で、この間さまざま住民、それから市民、議会の中でいろんな論議をされてきていますが、ここの宮代衛生組合としての基本的な考え方をお伺いしたいと思います。その意味で検討課題と問題点について二つほどお聞きしたいと思います。
一つは、久喜宮代衛生組合で一般廃棄物ごみの処理の基本方針、私はしっかりした具体的中身のあるものだと評価をします。それがもし合併に伴った形で今後この基本的な課題が生かされる課題、それから、いや変更しなければいけない、1から再検討をすべきもの、このような姿勢が今問われているのではないかと思いますので、この三つについて基本的な考え方をお伺いしたいと思います。
それから、2番目に当面する緊急に対応すべき課題がそのほかにあると思います。一つは、新設炉建設検討委員会から答申、これがなされていますが、この間のきょうの前者の質問でも、今後安定的な見通しが立たない、そういう中で新設炉建設の今後の、将来どういう形で私たちがそれを酌み取ればいいかということで基本的な考え方をお伺いしたいと思います、改めて。
それから、生ごみの堆肥化の施設ですけれども、これも大地のめぐみ循環センターということで非常にわかりやすく図解になったものを読ませていただきましたし、さきの議会のときに私も中を全部見学させていただきました。そういう点で、今後これが合併に伴ってどのような形で進められていくかということは、現状をどう対応していくかということにかかわると思いますので、ぜひ将来へ向けてどのような基本姿勢を堅持していくのかということも含めてお伺いしたいと思います。
それから、2番目、生ごみの堆肥化に向けての現状と改善について具体的な点をお伺いしたいと思います。一つは、現在プラント稼働、その状況ですけれども、堆肥化の進行状況とこの間の問題点はどのような点があったのかどうか。今までの質問の中でも明らかにされている点がありますけれども、問題点は具体的にどんな点があって、これが今後改善される必要があるものはどういう点かということでお伺いしたいと思います。
それから、堆肥化の活用方法で今後農政課を通じて農協とも連携しながら進められていくという話も伺ったのですけれども、ここでお聞きしたいのは現在分析の途中なのですけれども、最初の堆肥、それをどのような形で一般的に使用されるために、その前段階として、それをどのような活用あるいは検討した上で具体的な堆肥化の活用方法に結びつけていくかということをお伺いしたいと思います。
それから、2番目は家庭からの生ごみの収集について、地域でモデル実験されているところは、大体非常にみんな努力されて、最近落ちついた感じもあるのですけれども、この間、家庭からの生ごみの収集に当たって、場所、それから容器、それから具体的な内容についてなどもまだ一部不安や、あるいはそれが十分守られていなかったり新しい問題も出てきているのではないかと思いますので、その問題点といろんな、その問題点について改善点がなされたかどうか、その点についてアとしてお伺いしたいと思います。
それから、イとして、衛生組合で収集や運搬に当たって、この間、問題点がなかったのかどうか、それについて具体的な改善をしながら進められている点があったらばお聞かせ願いたいというふうに思います。
それから、大きな3番目は、久喜宮代衛生組合の直営と委託についてなのですけれども、最近の直営から民間委託した状況、それからこの間いろんな論議をされたと思いますけれども、この基本的な、どのような考え方に基づいて民間委託をしてきたのか、その考え方を一つお伺いしたいと思います。
それから、最近労働組合の方からお願いということで、この件に関係した形で文書や資料をいただきましたけれども、その実際に当局としての今後の大きな基本的な姿勢についてお伺いしたいと思います。
それから、3番目は、日本一のごみ行政、これについては管理者あるいは組合、職員、組合も含めて一致団結しながらこの行政を進めていくだろうと思いますけれども、その住民との連携も含めて非常に大切な時期を迎えていっているのではないかと思いますので、行政と職員、そして労働組合、地域住民との連携をどのような形で今後据えていくのか、その基本点についてお伺いしたいと思います。
以上です。
〇議長(榎本和男君) 木村議員の質問に対する答弁を求めます。
総務課長。
〔総務課長 伊藤孝治君登壇〕
〇総務課長(伊藤孝治君) 木村議員さんの質問に対しご答弁を申し上げます。
まず、合併に伴う検討課題と問題点について、そのうち一般廃棄物ごみ処理基本計画と合併に伴い生かされる課題及び変更、再検討すべき基本的な姿勢についてでございます。平成14年3月、策定いたしました一般廃棄物ごみ処理基本計画は、環境に優しい資源循環型のごみ処理行政の推進を基本理念としたものでございます。この基本理念と現在の衛生組合の取り組みは、住民と行政の協働により長い年月をかけて築いた全国的にも先進的な施策でありますので、合併のいかんにかかわらず、循環型社会の構築に向けたこの取り組みを決して後退させてはならないものと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
次に、大きな3番、(2)、労働組合からのお願いと、それに対する当局と今後の姿勢はとのご質問でございますが、これにつきましては前段の議員さんからのご質問に対しましてのご答弁の繰り返しになりますが、現業の正規職員補充の点につきましては、労働組合から正規職員の補充をとの要求はございました。これに対しまして平成16年度は、具体的にはし尿処理施設とし尿収集を一部委託していきたいと回答したところでございます。したがいまして、分別指導の最前線であるごみの収集部門につきましては、現行の職員数をもって衛生組合の資源化率の水準を維持し、さらに向上を図ることが可能であると認識しておりますことから、委託をふやすことなく、引き続き現在の直営と委託の併用方式で業務を遂行してまいりたいと考えております。
なお、今後の対応でございますが、現職の組合職員の身分の問題もございます。さらに、合併問題、以前から繰り返しご答弁していましたとおり、現業職員採用の件につきましては、新設炉の建設時期等までには経費の問題のみならず、効率性、責任体制、住民サービスの質の問題等、直営と委託の問題点や課題を慎重に検討し、決定してまいりたいと思います。いずれにいたしましても住民サービスの低下を招かない体制づくりに努めてまいりますので、ご理解を賜りたいと思います。
次に、(3)、日本一のごみ行政へ向けて、行政、職員、労働組合、地域住民などの連携、協力が重要だと思われるが、これまでの考え方と今後のあり方はとのご質問ですが、行政、職員、地域住民、事業者、そして議会との連携と協力が重要であることは当然のことでございまして、過去におきましても、また将来におきましてもさらなるご理解とご協力を賜りながら、連携して日本一のごみ行政を目指してまいりたいと考えております。
私からは以上でございます。
〇議長(榎本和男君) 業務課長。
〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
〇業務課長(諏訪信雄君) それでは、木村議員さんのご質問にお答え申し上げます。
最初に、新設炉建設検討委員会からの答申への基本的な考え方はとのご質問でございますが、この委員会での答申は既に平成14年3月、議会で議決をいただきましたごみ処理基本計画に反映されております。今後とも衛生組合の事業を進めるに際しては、ごみ処理基本計画にのっとりまして推進して考えでございます。
次に、生ごみ堆肥化処理施設、大地のめぐみ循環センターの将来へ向けての考え方はとのご質問でございます。このたびの市町村合併に伴い、衛生組合を構成する久喜市、宮代町の合併枠が異なる状況となりましたことから、今後の衛生組合の方向性が確定していない状況となってございますが、現段階におきましてはごみ処理基本計画に基づきまして事業を進めていく方針に変更はございません。しかしながら、一方、今後の市、町の合併協議会の動向を見守りながら生ごみの堆肥化を進めていく必要があると認識をしておりますので、引き続き市、町との連携をとりながら対応してまいりたいというふうに考えております。
次に、プラントの稼働状況でございますが、さきにもお答え申し上げましたように本年1月20日から試験運転を開始し、約8カ月が経過をいたしました。9月の上旬に第1号の堆肥ができ上がり、現在1.7トンを製造してございます。
また、堆肥の分析につきましては、9月17日に県の農林総合センターに依頼をいたしまして、11月末には結果が出てくるという予定になっております。
次に、問題点と改善内容でございますが、運転方法につきましては基本的な変更はございませんが、現在までの問題点といたしましては3点ほど上げられまして、1、一次発酵槽の温度が上がらずに二次発酵槽に送られてしまう。2、除袋した袋を一次発酵槽に戻すと攪拌機の移動が妨げられるため、二次発酵槽に戻したところ、水分や臭気が発生してしまった。3、施設はクローズドシステムであるが、堆肥の臭気が時々屋外に漏れてしまうというような状況がございました。この対応といたしまして、1につきましては生ごみの発酵槽の熱さの調整で改善、2につきましては袋の粉砕機を購入いたしまして成分改正の袋を粉砕して一次発酵槽に戻すということで改善してあります。なお、3につきましては、現在JFE、旧の日本鋼管でございますが、会社において施設の臭気漏れ、濃縮装置、脱臭装置が正常運転をしているのか等々の調査をしておりますが、衛生組合といたしましては施設の北側を流れている備前前堀川の堰がとまり、水位が上昇してきたことで地下水が脱臭装置に浸透したことが臭気漏れの主な原因との判断のもとに基づきまして、至急、抜本的な改善をするよう指示したところでございます。
次に、堆肥の活用方法でございますが、さきにお答えいたしましたけれども、去る9月の10日に久喜市、宮代町の農政商工課と生ごみ堆肥化の進め方についての話し合いを持ちまして、久喜宮代有機資源農業推進協議会を設置し、その中に堆肥の価格や販売ルート、あるいは施用方法を検討する流通施用専門委員会、生ごみ堆肥を使ってできた農作物を流通、販売する販売専門委員会、そして生ごみ、堆肥の安定的生産を目指す堆肥生産専門委員会を設置いたしまして、堆肥の活用方法等につきまして十分ご審議をいただく予定でございます。
次に、2、生ごみ堆肥化に向けての現状と改善点について、初めにア、収集に当たっての場所、容器などの問題点や改善点につきましてお答えいたします。平成15年1月20日から生ごみを収集開始いたしまして現在に至っておりますが、集積場所につきましては従来の集積所を右と左に使い分けていただきまして、左側に生ごみを、右側に燃やせるごみを出していただくようお願いしております。集積所は、基本的には利用者が設置、維持管理をするようにお願いをしておりますので、更地の集積所、屋根つき、あるいはかぎつきの集積所、ブロック囲いの集積所やドラム缶を利用した集積所などさまざまな集積所がございます。また、集積所の利用世帯数も一律ではございませんので、一部の集積所では燃やせるごみの中に生ごみが重なってあったところもございましたが、おおむね生ごみの出し方は守られている状況にあります。生ごみを出す容器につきましては、現在20リッターの成分改正の袋を使用しておりますけれども、小さい袋が欲しいとの要望がございましたので、15リッターの袋を用意しまして、本年11月ころから使用していただく予定でおります。
次に、組合で収集や運搬に当たっての問題点や改善点についてでございますが、集積所に出された生ごみが指定した成分改正の袋ではなく、ビニールの袋または成分改正の袋とビニールの袋を二重に使うということをやらされたり、水切りの網が混入している場合、あるいは午前中のところを午後に出される場合、指定袋がよく結ばれていない場合などがございました。これらの点につきましては、引き続きまして衛生組合の広報等で正しい出し方をお願いするとともに、収集職員が可能な限りその場で分別をし、また午後に出されたときには収集車にかごなどを設けまして、改めて生ごみとして収集するよう心がけているところでございます。
なお、今後も生ごみの堆肥化の一層の推進を図るため、生ごみの出し方の四つのルール、1、分別された生ごみを十分に水を切って、2、決められた曜日の8時半までに、3、決められた場所に、集積所に向かって左に生ごみ、右に燃やせるごみ、4、指定袋で、成分改正以外の袋で出されたものは収集できませんの厳守をお願いしまして、管内モデル地区の皆さんにご理解とご協力をいただきながら収集に努めてまいりたいというふうに考えております。
最後に、最近の直営から民間委託にした状況と、その基本的な考え方はとのご質問でございますが、最近の施設で直営から民間委託にした事例はございませんが、平成11年度に投入クレーンの運転、24時間業務、3名を委託しまして、その後、法に基づく灰の分離、焼却灰、飛灰に伴います工事を平成12年度に実施し、運転管理業務を委託してございます。施設の適正な運転、維持管理を遂行すべく施設運転管理の一部を委託しまして職員の確保を図ったものでございますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。
以上でございます。
〇議長(榎本和男君) 再質問をお受けいたします。
木村議員
〔3番 木村奉憲君登壇〕
〇3番(木村奉憲君) 再質問したいと思います。
最初の基本的な一般廃棄物ごみ処理の基本計画については後退させないということで1点いただきました。この点については、先ほども論議がありましたように、お互いの合併によってもし分離した場合、その基本的な今までのごみ行政については評価しているということでは一致しています。しかし、個々の合併に伴って後退させないということが現実的にそれが日程に上ってきた場合のやはり気持ちだけではなくて体制あるいは基本方針をどう踏まえていくかということが必要ではないかと思います。その点で、例えば基本方針、私も読みましたけれども、例えば人口がふえていった場合、あるいは地域がこうなっていった場合とかなりきめ細かく基本方針はされていっているわけです。この場合、合併に伴ってその基本方針の骨子がかなり見直しをされたり再検討すべき課題が、例えば新設炉も含めて、ごみも生ごみの堆肥化も含めた形でもっとあるのではないかというふうに思います。その点では、今までも各自治体の中で基本方針が、やはり踏まえていながらその間、他の市町村合併の中では、それが基本的に崩されていっているという現状がある中で、各正管理者も副管理者も基本的な姿勢は変わっていないと思いますので、田中市長が言うようにごみ問題は文化問題だというような基本的な姿勢も出されていますし、それで今後何が何でも現状を低下させない、サービスも低下させないような基本姿勢をぜひ今後も貫いていってほしいということで、これについては要望させていただきたいと思います。
それから、2番目の当面する課題の中で基本にのっとり、例えば新設炉の建設についてはやるということが今なされましたけれども、実際には既に計画は1年、2年遅れている。しかも、先ほどの答弁の中では安定的な見通しはない、さらに新設炉のことについては中止せざるを得ないと、私中止というふうに聞いたので、一時中止あるいは検討という形ではないような、新設炉は中止せざるを得ないということを先ほど言われたと思うのですけれども、この点については既に大きな基本的な姿勢がやっぱり変わってきているのではないかというふうに思いますので、改めてこの点について中止の言葉も含めて回答していただきたいと思います。
それから、生ごみの堆肥化については、基本的な姿勢でやっていきたいということとともに、一方では合併の動向を見て考えていくということが今なされています。これについても全地域の堆肥化を目指すならば、今のプラントの中でさらにプラントをふやしながら、現状いろんな、まだ不十分な点があるだろうと思うのです。先ほどいろんな面で三つほど改善点あったと、そういうことがさらに発生するやっぱり可能性もあるだろうと思います。そういう点では、この堆肥化については今後動向を見て、具体的に第2次、第3次のプラントについてはどう考えていくかということも日程に上らざるを得ないと思うのです。その点についての合併後の将来像は、基本的な姿勢のように後退させない、あるいは住民のサービスを低下させないという意味で考えていってもいいのかどうか、その点について改めてお伺いしたいと思います。
それから、プラントの2番目の生ごみのプランの稼働状況です。この点で、先ほど改善されるべき点三つほど上げてもらって、今改善されたという部分があると思うのですけれども、3番目の臭気が漏れるということで地下水との関係が言われています。抜本的な改善をしていきたいということなのです。これは、一時的なものなのか、そしてこの抜本的な改善をいつごろをめどにできるのかどうか、その点についてお伺いをしたいと思います。改善点の中で、先ほど前者の答弁の中、この間、剪定枝、基本的には稼働は問題ないのだけれども、剪定枝の、いわゆる副資材の使用があったと思うのですけれども、これについては一時的で、今後はしないのかと、それから第二次発酵の攪拌についても変更したということを、先ほどの答弁があったと思うのです。この間、それはされていなかったのかなと。さらに、季節の関係で言われていますけれども、季節の冬と夏場については、この攪拌とか、あるいは水分の状況というのはかなり違うものなのかどうか。現在把握されている段階で結構ですので、その点についてお伺いしたいと思います。
それから、2番目の家庭からのごみの収集について、これは一つ、場所については左にごみ、それから右に燃やせるごみということで、これかなり徹底はされてきているみたいなのですけれども、この一つが袋の中に一つまざることによって、かなりそれがきちっと分けられていない部分がまだあるようなのです。この点については、左ごみだけということではなくて、表示なんかも必要ではないかなというふうに私は思うのですけれども、そういう改善点は今後考えていってほしいのですけれども、いかがでしょうか。
それから、場所の問題でカラスの被害、カラスによって被害が出てきているところがあるようなのですけれども、業者によってその網をやったりポリバケツとかドラム缶ですか、そういうのをやっているみたいなのですけれども、これは今のところ、どれが一番いいのか、あるいは補助も含めてやっていると思うのですけれども、これについての具体的な、統一的な容器については今後考えていくのかどうか、その点についてお伺いしたいと思います。
あとは、出した中で、確かにビニール袋を二重にするという問題と水切りの袋、それから午前と午後ということで今指摘あったような問題が出ているみたいなのですけれども、ビニールについて今成分分解のものがかなりやっぱりたくさん入れたりすると破けてしまうと、そういう面でやむを得ずビニールを二重にしたりということがあるようなのですけれども、この点の成分の分解のその袋については強化策がないのかどうか、考えているのがあったらお願いしたいと思います。
それから、収集に当たって組合のところで午前と午後で、これ午後に8時半ということで指定されているようですけれども、かなり勤めとか、いろんな勤めの関係で出しにくい状況もあるようなのですけれども、この午後についての回収をほかの方のかごに取りつけながら収集している現状も話されていますけれども、これはかなりあるのかどうか、午前中の8時半に徹底するような形、広報でということなのですけれども、それ以外にももっと、一時出された後は先ほどのカラスの問題もあって、かなり問題にもなっているというのをお聞きしていますので、その改善策はほかに考えられないかどうか、お聞きしたいと思います。
3番目の衛生組合の直営と委託の問題なのですけれども、適正な運営を管理するために民間委託をしたというのが基本的な考え方の答弁だったと思いますけれども、組合からのお願いなどによると直営から民間委託したことによって適正な、まさに運営とか管理が不十分、徹底できないような現状からの後退もあるような表現があるのですけれども、本当にその民間委託した基本的な考え方が貫かれているのかどうか改めてお聞きしたいと思います。
それから、日本一ごみ行政に向けて組合の方でも一生懸命頑張って、直営の方からは現行の職員ではもう大変だと、ぜひ現業については職員をふやしながら、もっと私たちもいいごみ行政を、日本一のごみ行政を目指してやりたいという思いが書かれていました。今の答弁の中では、今の現行の職員で可能であると、しかもさらに拡大していけるという答弁があったのですけれども、これは組合のお願いなどの文章、資料とはかなり食い違いがあるような気がしますけれども、これについてはあくまでも現状で可能で、さらに拡大していけるというような見通しが本当にあるのかどうか、改めてお聞きしたいと思います。
以上です。
〇議長(榎本和男君) 木村議員の再質問に対する答弁を求めます。
業務課長。
〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
〇業務課長(諏訪信雄君) それでは、木村議員さんの再質問につきましてご答弁させていただきます。
11点ほどございまして、最後は委託の問題かと思いますが、順次お答えいたします。まず、焼却炉の方は中止したのかということでございますが、この件につきましては先ほどお答え申し上げましたように、現状では2年の遅れがあるというふうに認識しておりまして、ごみ処理基本計画で進めていく方針に変更はないというふうに考えております。堆肥化の問題につきましても同様な方向で考えております。
また、大地のめぐみ循環センターの臭気が漏れることについて、いつごろがめどにつくのかということでございますが、臭気漏れが主に多くなりましたのは7月から9月ということで、やはり水位が上がってからが多くなりました。この対策につきましては、現在堰があいておりますので、大分水位が下がっているということが考えられますことから、今後落ちついたら状況を把握していきたいというふうに思っています。
次に、剪定枝でございますが、これは一時的なものなのかというご質問でございますが、これは一時的に生ごみの堆肥が確保できなかった関係で使ったものでございます。二次発酵槽につきましては、変更は特にございません。
6番目の冬と夏について生ごみの水分はどうかということでございますが、現実問題といたしましては投入されるうちの水分の水切り状況がよいということであれば、特に夏と冬の差の水分については問題がないかなという状況で認識をしてございます。
7番目の家庭のごみでございますけれども、出し方で表示が必要かということでございますが、集積所につきましては地域で管理をしているということもございまして、地域の制度として新しい出し方をお願いしたいというふうに思っております。
8番目のカラスの被害についてでございますが、この件についてはこれといった決定的な打開策がないわけでございますが、やはり地域の特殊性がございますので、地域の方と一緒に検討していきたいというふうに思っています。
9番目の袋が破れるということでございますが、強く縛ったりしていただくと破れることもままありますけれども、私どもの方で分析をした結果では、通常使っていればおおむね大丈夫ということでございますので、その辺のPRもしていきたいと思います。
また、午後についての回収はどのぐらいやったのかということでございますが、現状では大変少ないという状況でございました。ただ、これは生ごみということで、やはり午前中に出していただいて、私どもは速やかに回収をしたいというふうに考えておりますので、午後出すということは現在のところでは考えてございません。
また、委託の問題でございますが、最後の件でございますけれども、直営からの委託は不十分というふうなご質問がございましたが、例えばクレーンにつきましては平成11年度に委託をしてございますが、委託をした後は現場の方からは故障などが直営とは違って大分少ないと、格段に管理がしやすいというような報告も受けておりますので、やはり委託の適正な技術水準、運転管理、こうした方向は今後も進めていきたいというふうに思っております。
以上でございます。
〇議長(榎本和男君) 総務課長。
〔総務課長 伊藤孝治君登壇〕
〇総務課長(伊藤孝治君) 先ほどの質問に対してご答弁申し上げます。
今の現状で拡大していけるということで質問なさったわけなのですが、先ほどの繰り返しになりますが、分別指導の最前線であるごみの収集部門につきましては、現行の職員数をもって衛生組合の資源化率の水準を維持し、さらに拡大ではなくて向上を図ることが可能であると認識をしております。委託をふやすことなく、引き続き、先ほど申しましたが、現在の直営と委託の併用方式で業務を遂行してまいりたいと考えています。
以上です。
〇議長(榎本和男君) 再々質問をお受けいたします。
木村議員。
〔3番 木村奉憲君登壇〕
〇3番(木村奉憲君) 再々質問をします。
一番最後の今後拡大ではなく、向上だということですけれども、その向上はやはり適正な配置の中で意識的にも、職員も当局も日本一のごみ行政を目指すに当たって可能な限り今までも努力してきている、また努力の跡が十分見られるような行政だったと思うのです。しかし、この間、いろんな意味で合併も含めてきちっとこれが守られていく状況にないということで組合からのお願いなんかもあったと思うのです。その点については、ぜひ職員や、あるいは労働組合とも今後きちっと話し合いをしながら日本一のごみ行政、その自然循環型を基本的に目指すということでは、やはり日本のごみ行政をリードしていく、先進となるような方向をぜひ模索していただきたいと思います。
それから、この組合のクレーンの問題が今出されていますけれども、組合からのお願いの中の請願の中に、クレーンの人が炉の掃除に加わらず、2炉掃除のときに収集、職員が応援に行っている状況だということと、委託は安いと言われているが、この間20年で1億7,000万以上も高くなっているという具体的な記述もあるのです。こういうことで、そのクレーンの管理ができるようになったということと、今組合で出されているこの内容について、改めてこのような状況を把握しているのか、あるいはこういう状況ではないというのでしたらば、その点、違いについての答弁をお願いしたいと思います。
先ほどのあとごみの収集、生ごみの収集に当たっての問題点、これは各地域の推進委員の中でもいろんな意見が出されているだろうと思います。地域の違いもあるだろうと思います。しかし、さまざまな容器にしろ、分別する収集場所についても、やることによってどんどん改善してきているのもこの経過だと思うのです。ですから、この間、専門委員会なんかでも討議もあるだろうと思いますけれども、ぜひ地域の具体的な状況をもっともっとリアルに出していただいて、その中でできるだけ統一された場所、表示、それから容器等についても考えていただければ、またそれについての発展もあるのだろうと思う。諸外国においては、かなりそういう面では徹底した集め方をされているようですので、この点についてぜひ検討をしていただきたい、これは要望させていただきたいと思います。
それから、合併に伴ってごみの基本計画、それから新設炉の建設検討委員会、この基本姿勢は変わらずということで、改めて答弁していただきましたが、この点については基本方針は変わらずとも、それに付随するような形で大きな変更が迫られているし、その管理者あるいは副管理者のところでごみ行政を後退させないということで基本姿勢が示されている中で、これは変更せざる、あるいは再検討せざるを得ないというものが私はあるだろうというふうに思っているのです。そういう点で今までも基本方針は変わらないということであったものが1年前からは大幅に変わったという前者の質問もあったように、やはりこの点についてはより改善されるような方向を目指して再検討も、いい意味での再検討、再構築を考えていくのも必要ではないかと。その上での基本姿勢をぜひ貫いてほしいというふうに、この点についても要望して終わります。
〇議長(榎本和男君) 木村議員の再々質問に対する答弁を求めます。
業務課長。
〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
〇業務課長(諏訪信雄君) 再々質問の方にお答えさせていただきます。
クレーンの方の運転の関係でございますが、この件については再三ご質問いただいているわけですが、クレーンに関する委託の積算につきましては、やはりそれぞれの立場で積算の方法が異なりまして、先ほどご質問いただきました1億7,000万ということにつきましては、私どもではこのような経費がどんなふうにかかっていくのかというのは把握していないところでございます。
もう一点につきましては、運転管理の方法でございますけれども、現状では1回出し続ける、ずっと出し続ける、飛灰でございますが、これのチェックに1人かかっております。また、クレーンは、運転している方、4名いらっしゃるわけでございますけれども、交代で実施をいたしまして行っているということでございます。先ほど言いましたように、現場の担当の方からは直営のときよりも委託の方が故障が少ないと、委託の専門的な技術が生かされているという報告を受けておりますので、引き続いてこのような方法で対応してまいりたいというふうに考えておりますので、ぜひともご理解をいただきたいというふうに思います。
以上です。
〇議長(榎本和男君) 以上で木村議員の質問を打ち切ります。
ここで休憩いたします。再開は2時10分といたします。
休憩 午後 1時58分
再開 午後 2時10分
〇議長(榎本和男君) 再開いたします。
次に、林議員、お願いいたします。
〔9番 林 恭護君登壇〕
〇9番(林 恭護君) 9番、林でございます。
通告書の1番の市町村合併と衛生組合存続問題につきましては、基本的に取り下げます。きょう、この議会の冒頭に田中管理者よりるる今までの対策なり今後の取り組みの決意が披瀝されました。私の理解した範囲では、5月1日より今日まで4回にわたる協議を久喜、宮代両首長及び助役も交えて行ってこられたこと、そして2番目には、この衛生組合業務の重要性と将来性については基本的に一致していること、3番目に合併という大きな事態の中で、その具体的方法については、なお結論に至らず、今後慎重に検討していきたいと、こういう趣旨のご説明を受けました。さらに、松村議員の質疑に対しまして田中管理者及び榊原副管理者より、それぞれ真率な意見の展開がございました。現在この衛生組合業務の重要性及び将来性、先進的な事業であるということを我々も確信しておりますし、これを合併という大事業の中でも何としても維持していきたいというご両人の首長としての責務、責任において検討されている事実を重視したいと思います。私どもは議員及び住民の立場からも、この点を、立場は違いますが、同様な趣旨で進めていきたいと思っております。
そこで要望がございます。春日部を中心とした1市3町の合併協は、大変な大所帯でございます。そして、田中市長が常々指摘してこられた、合併の枠組みが異なる以上、衛生組合の現状のままの存続は非常に不可能に近いということについて、そのおそれといいますか、不安といいますか、将来展望についての危惧は私自身も共有しております。その中で、今回の合併というものが単なる数合わせや量の拡大ではなくて、地域、地方分権、住民自治に基づく新しい自治体の創造と、こういう仕事を根底に抱えている大事業であろうと認識しております。その中で私ども宮代町に居住する者も、春日部を軸とした1市3町の合併の中で、それぞれの住民存在、住民の生活の幸せと、そして住民参加の事実をつくり上げたいと、あらゆる分野で努力してまいりたいと。特にごみ行政については、その基本的な理念を新しい新市の構成の中で徹底的に主張してまいりたいと、このように覚悟を固めております。幾つかの議事の進行あるいは状況等は、それぞれご認識をいただいていると思いますが、その基本理念に基づいて久喜市さんが中心となる新しい合併の新市の姿、また宮代町が参画する新しい市の合併の姿の中で、この住民と協働してきた久喜宮代衛生組合の事業を、内容をきちんと携えて位置づけをしてまいりたいと。そういう中で、両首長さん同士の誠心誠意のお話し合いの上の一致を心から期待するものであります。この合併事業も年度が限られております。したがいまして、それぞれ合併協でいろいろな具体的な事項に入ってまいると思いますが、春日部を中心とした1市3町の枠組みの中でも、この11月から12月にかけては財政改革を含めて予算編成の具体的な議論に入っていく道筋を聞いております。したがいまして、この衛生組合の事業もそれらを見据えて将来方向を決断をお願いをしたいと、これを心から要望いたしまして第1項の質問は取り下げさせていただきます。
第2、生ごみ堆肥推進委員会の第2期設置、これについては前段の議員の複数の方からの答弁で、いろいろ、よく聞き取れませんでしたが、久喜宮代有機何とか推進委員会とか、堆肥生産専門委員会とか、あるいはもう一つお名前が出ておりましたが、いろいろ計画を執行部側で準備されていることは了といたしますが、非常に重要なこの堆肥化委員会を支える、多分いろんな各種の代表者なり住民参加の組織だろうと思いますので、どのような要綱になっているのか、要綱の発表ができればお示し願いたい。あるいは、要綱作成中ならば、その骨子についてご指摘を願いたいと、これが構成、目的、任務はどのようになっているかということの内容でございます。この問題につきましては、この生ごみ堆肥化推進委員会が2年の任期を終えた、今年の3月30日、名称はともかくも、続けて同様の趣旨の委員会は必ず立ち上げると、こういうご報告を常受けながら、しかも7月まで、8月までということを耳にしながら今日、10月まで我々の目に定かでございません。これについては、やはり執行上の説明責任をきちんとお渡し願いたいと、きょうご説明をいただきたいと思います。
第3に、還元施設への周辺住民の要望の問題でございます。私どもが聞いておりますところは、今からさかのぼる1年近く前、昨年の12月に宮代台自治会より環境整備の要求書が提出されていると。他の地区から、まだ出ていないということで報告が終わっております。年が明けまして1月に入りまして両市町の合併論議が具体化している関係の中で、衛生組合の存続についてもいろいろ問題を解決しなくてはならないという状況では、この周辺住民の要求についても協議を進めることをしばらく中断せざるを得ないということで、たしか1月段階での協議を最後にして、その後協議が行われていないというふうに聞いております。私は、この2番目の生ごみを成功させるためのさまざまな委員会にしても、またこの還元施設に対する衛生組合側の受けとめ方にしましても、これは今回の合併がどのような形になるかということとは別の問題として、過去40年の負荷の問題ないしはその後、後半のダイオキシン公害の問題等々に根差した周辺住民の不安に対する行政としての誠意ある態度を示していこうということがこの還元施設については十分に応ずる用意あるということで表明された内容だと思います。合併問題の行方がわからないからといって、これが中断されていることはいかがなものかと、率直にそう思います。逆に言えば、合併問題がいろいろ将来不確かな問題もし抱えているとするならば、この衛生組合存続する平成17年3月31日までの間に、この問題については地域住民に具体的なお考えをむしろ示すべきではないだろうかと、このように実は考えているわけでして、これが中断の前に至っていることについては大変不本意でございます。具体的な状況のご説明をお願いしたいと思います。
以上でございます。
〇議長(榎本和男君) 林議員の質問に対する答弁を求めます。
業務課長。
〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
〇業務課長(諏訪信雄君) それでは、林議員さんのご質問にお答えいたします。
最初に、従来の生ごみ堆肥化委員会にかわる新たな組織の設置でございますが、先ほどもお答え申し上げましたように久喜市、宮代町の農政商工課と生ごみ堆肥化の進め方についての話し合いを持ちまして、久喜宮代有機資源農業推進協議会というものを設置いたしまして、その中に3部会を設置して堆肥の活用を検討していただくということでございます。部会名につきましては、流通施用専門委員会、できた野菜を販売する販売専門委員会、そして堆肥の安定的な生産を目指す、堆肥生産専門委員会というふうに考えております。
また、本協議会では、資源循環型社会の構築を目指し、台所資源の堆肥化を通して家庭の台所と有機農業をつなぎ、もって健康な食生活と豊かな大地を守り育てることを目的とし、その任務といたしましては8点ほどございまして、1、大地の恵み循環センターで生産された堆肥の流通、施用に関すること、2、有機農業技術の向上を図るため、生産者の研修に関すること、3、有機農産物の流通に関すること、4、有機農産物の認証とその検証に関すること、5、有機農産物を通した消費者と生産者の交流に関すること、6、大事のめぐみ循環センターでの堆肥の安定、生産に関すること、7、資源のリサイクルによる豊かな生活、文化を構築する事業の企画に関すること、8、ごみの分別と本事業のPRに関することを掲げまして要綱を定めております。
なお、委員の構成につきましては、今後市、町の農政商工担当課と速やかに協議をしてまいりたいというふうに考えております。
次に、還元施設についてのご質問でございますが、まず初めに周辺住民より要求は出されているのかとのご質問にお答え申し上げます。平成13年8月5日にごみ処理に関する合意書を宮代台自治会と交わし、その中で過去及び将来の周辺住民への負荷に対し、関連施設でこたえる撤去を平成14年11月24日、それに関する要求書が宮代台自治会に提出されております。この要求書の内容でございますが、1、備前前堀川南側に小公園を設置、鉄橋から衛生組合まで高木を含めた緑地帯を設置する。2、緑地帯の一部を里山とし、周辺にビオトープ、余暇活用施設、遊歩道を設置する。3、衛生組合周辺1キロ以内の適地に温泉を試掘する。天然温泉が湧出した場合には、入浴施設、温泉プール等を設置する。の3項目でございます。
次に、話し合いの状況はとのご質問でございますが、当該要求書に関しましては宮代台自治会と平成15年1月14日に話し合いを行ってございます。この席上におきまして組合といたしましては、還元施設は近隣の他の地区の要望等も考慮し、一元化して検討してまいりたい旨をお伝えいたしました。現在のところでは、市町村合併の関係で衛生組合の方向性が不透明な状況でありますことから、地元との話し合いにつきましては一時中断をしている状況でございますが、今後衛生組合の方向性が確定しましたならば、引き続きまして地元との話し合いの場を持ちたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。
〇議長(榎本和男君) 再質問をお受けいたします。
林議員。
〔9番 林 恭護君登壇〕
〇9番(林 恭護君) 再質問いたします。
質問第2項の委員会につきましては、今もう一度説明いただきましてわかりました。3部会構成して八つの任務を分掌していると。要綱をつくられたそうですが、要綱の提示をしていただきたい。ご返事がなかったのですが、これが一つです。
それから、初めてこの内容をお聞きしましたので、特にこの堆肥化生産が軌道に乗りつつある中で、それの流通関係、生産者と消費者との関係等を重視した方向での検討会、これほぼ問題網羅しているかと思うのですが、少し意見を申し上げたいし、申し上げる場を今後も考えてみたいと思っているのですが、今の堆肥化槽の現状については前段の各議員からご指摘があり、幾つかの具体的答弁ございます。これは、あくまでも実証プラントでございますから、いろいろなふぐあいが生ずることは当然であるし、またそのやり方を変化をさせながら結果も検証していくと、こういう任務を負っているという意味で言えば、現在の発酵槽、一次、二次の発酵槽の状況なり、それからそこに至るさまざまな前後の附帯設備の稼働状況なり、大変神経を使うお仕事でありましょうし、そこで出されたデータの蓄積というものが大変貴重な財産になっていくと思います。もちろん、これが問題なくスムーズに、まず1年間運転されることを心から望むわけでございますが、既に幾つかトラブルもあったし、これからもあり得るはずであります。むしろトラブルがあったことをどう克服して、どういう状態に持っていったかと、このような検証が一番実証設備に求められていると。そういう意味で言えば、現在、新しい名前は私も不如意でございますので、旧名でNKKがこの設計をし、施行管理をし、今後の生産責任を持つと。現実の運転は、その系統の下請会社に委託をしていると。そして、衛生組合から責任者が多分3名程度業務を与えられて、常時その状況をみずから知り、あるいはみずから入り、苦労していると、こういう形だと思うのですが、これらの経過についても、できればどういう人が適切であるかは十分にご検討の上で結構なのですが、専門的な立場あるいは住民の立場、これらを含めた検討会が並行してあってほしかったし、これからも必要であると私は考えております。現在のこの専門委員会の中にそういう分野も幾つか入っているように思いますし、その点がはっきりしていれば屋上屋を重ねる必要はないわけでございますが、今のところ、それがありませんでした。このことも非常に不本意でございます。生ごみだけでこれを堆肥にしていく装置というのは、何遍も執行部側で強調されておりますように初めてでございます。そういう意味では、生ごみのカロリーの問題なり、その性状なり、発酵の過程についても、いろいろ学術論文なり小プラントの報告はあっても、これだけ日に4トンあるいは4.8トンとかいう大量に動かしているところは日本でここだけしかないわけです。そういう意味で、これがもし成功するならば、都市近郊部の生ごみの堆肥化として、これは大変な力を持つ。それだけに各自治体がその思いを同じにしながら逡巡をしたり、あるいは一部手がけて放棄をしたり、こういう類例たる失敗の上に我が組合が踏み切っている事実を考えますと、もっとこの経験を共有する舞台というものはもう少し必要ではなかろうかと。そういう意味で、半年に1遍の議会で簡単なご報告ぐらいでこれは済む問題ではない。これを一つ思います。
それから、またかつて堆肥化委員会で中心的役割担った委員長さんは、一定の学者であります。したがって、このデータの集積については、非常に現在も強い関心を持たれている。逆に言えば、このデータの集積がもしNKKだけのものになって、そこの企業利益に使われるならば、大変私は心配をすると。これは共有財産であると。このデータは、常にオープンに公開しなくてはいけないということを元委員長もたびたび私に向かって強調された経緯もございます。そういうことを含めて、現在の堆肥槽の運転の、既に半年の経験を持った。それがあと半年たてば、ちょうど四季を一巡いたします。この辺のやはり精密な検討機関がどうしても必要であると。このことが今の要綱に明確に含まれているならば、先ほど申し上げたように屋上屋を重ねる必要ありませんが、問題意識として再度確認をしたいと、こう思います。例えば現在の臭気の問題もそうでございます。夏場について幾つかクレームがあったとあります。私は、このわずか五、六百メートル離れたところに住んでおりますから、そこの住民から既に3回、4回臭気のクレームは受けております。また、沖ノ山地区を中心とした農家から、この近所で耕作する方からも何遍も忠告を受けました。これについては、そのたびに一応担当者に意を伝えてございますが、これはやはり組織的にする場がないということは大変不安でございます。また、臭気の原因がどこに存在するかはおおよそ見当はつきますが、またいろいろ改善されていることも個別には聞いておりますが、やはり中断等が必要である。特に都会地におけるこの主の装置について、臭気は決定的でございます。これは、堆肥の質そのものに直接相関しないにしても、その臭気が日常的に、ないしはある天候の気圧配置によっては定常的に出るということであるとしますと、これは住民の拒否をする根源になります。現在のところは、私の居住している周辺の方々は、この堆肥化のできる経緯も知り、過去10年間の苦労をともにわかってきた仲間でございます。何十人となく施設を見学しておりますが、そういうことを全部知っているから、直接その方は苦情を申し上げません。ただ、やっぱりにおいの問題きついなということは口々に言っております。この辺のことをひとつ踏まえて、より慎重な、より正確な情報も得、改善工作にも、その住民の声が生きる形を、ぜひルールを開いていただきたいと、こう思います。これが第2番目の委員会に対する内容の確認的な質問でございます。
還元施設の問題は、今おっしゃったことが実態でありましょうし、ただ私が先ほど申し上げた、こういう時期であるからこそ答えるべきだと。というのは、現在具体的に要望出ているのは、要求書としては宮代台自治会が唯一であると。しかし、他に意見がないわけではございません。大変な意見をお持ちの方を私は市民の立場ではさんざん聞いております。衛生組合の方から、もし他の地域の住民の方に要望があるなら、ぜひ聞きたいよと、形をまとめてもいいのではないのと、あるいは全然そういう声がわからないところにも、これから将来についてもこの設備を稼働していくについては皆さんの率直な気持ちを聞きたいのだということを能動的にやるべきだろうと、こう思います。これは、もちろん衛生組合だけの責任ではないかもしれません。市町それぞれがそれぞれの役割で分担してくるでありましょうし、宮代町は宮代町としても、ここに柴崎助役がおりますが、いろんなことを十分に聞いているはずでございます。そういうことは、きちんと衛生組合を通じていただきたい。文書、形にはなってはいないけれども、どういう気持ちで住民がおるかということは、常に執行部側も耳を澄まして、胸を開いて聞いていただきたい。また、その声の出ないところには声が出るように温かく迎えていただきたい。このことが加わりませんと、行政と住民というものが何か冷たい関係で、対立関係の中でしか動かないということに戻ってはならないと、こういうふうに思いますので、この点は重ねてその努力を、どうしたらできるかと、これをお聞きしたいと思います。
以上でございます。
〇議長(榎本和男君) 林議員の再質問に対する答弁を求めます。
業務課長。
〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
〇業務課長(諏訪信雄君) それでは、林議員さんの再質問にお答えいたします。
まず、先ほど説明をいたしました久喜宮代有機資源農業推進協議会に関する要綱でございますけれども、これにつきましては10月1日に決裁をいただいておりますので、この会議が終わりましたらお配りさせていただきたいということで対応させていただきたいと思います。
そして、2回目の委員会の関係でございますが、堆肥化委員会、従来は3部会ございまして、大地のめぐみ循環センターにつきましてはプラント部会ということでいろいろご審議をいただいてまいりました。その中でプラントの設置あるいは進め方についてご協議をいただいてきたわけでございますけれども、今度新しくできる委員会の中には、これを継承するような形で堆肥生産専門委員会ということで、新たにプラントの維持管理あるいは助言、そういったことをしていただく委員会を設置したいということで考えております。このメンバーにつきましてはまだ検討中でございますが、例えば従来でしたら財団法人の日本環境センターさんに助言的なお願いをしておりますので、こういった経験も踏まえまして進めていきたいということで考えております。
また、データの問題につきましては、これについては現在生データを把握しているところですけれども、現在取りまとめをしておりますので、これは公文書公開という形でデータを公表していく予定で考えております。データにつきましては、NKKや衛生組合だけで持つものということではなくて、広く共有して皆さんで持ちたいと、堆肥の進め方についてこうあるべきという意見をいただきたいということで考えております。
そして、最後の還元施設の関係でございますけれども、この件につきましては繰り返しになりますが、現在のところ、衛生組合を取り巻く環境が不透明というようなことから、地元との話し合いにつきましてはなかなか進まないという状況でございます。ただ、合意書につきましては、当然これは尊重されるべきものというふうに考えておりますので、方向性が確定しましたならば、また地元との話し合いを持ちたいというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。
以上でございます。
〇議長(榎本和男君) 再々質問をお受けいたします。
林議員。
〔9番 林 恭護君登壇〕
〇9番(林 恭護君) 再々質問ということになるわけでございますが、現衛生組合の置かれた、衛生組合の置かれたというよりも、むしろ管理者及び副管理者のそれぞれの置かれた立場といった方が事実かと思いますが、非常に重責も多い、困難に向かっているということを承知しますので、これ以上のことを申し上げることは避けたいと思っているのですが、ただ衛生組合としては、この事業を続けているわけでございます。その衛生組合の事業の中に含まれた今の特別委員会の問題なり、あるいは還元施設問題、特に還元施設は、これは主に過去の負荷に対する、将来ももちろん含めて考えておりますが、やらなくてはならない責務です。それが、いわゆる衛生組合の存続問題について見通しが悪いので、とにかくしばらく足踏みだというお考えは少し違うのではないかと、この点は一つお考え直しをいただきたいと思います。
それで、あわせて最後に全体の関連になりますが、この合併問題も含めまして、実は今年の3月の予算議会だと記憶しているのですが、新炉機種選定委員会の予算がこの平成15年度新予算には計上されていなかったことにつきまして私が質問した折、今の諏訪課長が、仮にこの年度じゅうであっても衛生組合の方向づけがしっかりするならば、仮に臨時会を開き、補正予算であっても、やっぱり事業をできるだけ早く起こしたいと、こういうご答弁がございました。現在そのお考えに変わりはないかということだけ1点お尋ねいたします。確かに今もう10月入りました。しかし、前段の議員のいろいろご質問、ご見解にもありましたように、現在の旧炉の状況というのは非常に心配をしている状況でございます。同時に衛生組合めぐるさまざまな新規事業も含めて、これは絶えることなく前進させていかないと時代に遅れてしまうという意味で、当然新炉の機種選定などは早目に手当てしてしかるべきであるし、その後の具体的な環境アセスその他は住民との関係もございますから、現在中断していることについては理解をいたしますが、やるべき手はすぐ打つべきなのだということで、これは特に、この合併問題につきましては冒頭申し上げましたように一定の時期の問題でございます。いずれにしても今年度、平成15年、暦年の末までにはやはり決断をせざるを得ない問題であるし、しかも私自身は冒頭申し上げたように新しい合併の枠組みの中で、新しい自治体をつくっていくという理念からいきまして、この久喜宮代衛生組合の存在というものは両新市にとってなくてはならないものと確信をしております。したがって、仮にその事務局として事態が動ける立場になったらば、新規事業で現在ストップしている、ストップということは中止です。中止していることについて、できるだけ早く再開をすると、その点のお考えに変わりはないかどうか、最後にその点だけお尋ねいたします。
以上です。
〇議長(榎本和男君) 林議員の再々質問に対する答弁を求めます。
業務課長。
〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
〇業務課長(諏訪信雄君) それでは、林議員さんの再々質問にお答えいたします。
合併の方向性が決まったら、3月議会を待たずに速やかに補正等で対応するのかというご質問でございましたが、現時点では合併の方向性がなかなか難しい状況にありますけれども、仮に早目にこれが、方向性が確定したということでございますれば、3月を待たずに補正予算等を臨時会等でお願いをしてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
〇議長(榎本和男君) 以上で林議員の質問を打ち切ります。
次に、猪股議員、お願いいたします。
〔16番 猪股和雄君登壇〕
〇16番(猪股和雄君) 通告順に質問してまいりますが、1番目の質問につきましては、既に6人の議員さんから質問がありました。それらを踏まえて質問していきたいと思います。
まず、最初の久喜宮代衛生組合の合併絡みの将来像ということなのですが、(1)で久喜宮代衛生組合の存続の状態についてどのように考えているか、また存続のネックについてどう考えているか。これは、裏表の関係に当然あります。存続させる場合、これは最初の松村議員に対する答弁で榊原副管理者であり、宮代町長さんがおっしゃられたことですけれども、衛生組合を存続をしていきたい。ただ、その場合には、当然現在まで私たちが進めてきたごみ処理基本計画、この路線をこの現久喜市、現宮代町、両市町の区域だけではなくて、新しい市、二つできる市、その全体にどう広げていくか、そういう展望がない中では、この存続は私はあり得ないだろうというふうに考えています。副管理者の方からは、これもご答弁で言われたわけですけれども、新市において久喜宮代衛生組合で進めてきた、これを広げていきたいという考えを示されました。2分類15種分別ということで進めてきた、そうしたことについても全市で取り入れていくことを願っている。これは譲れないということを主張している。願っている、期待しているということを何回もおっしゃられました。しかし、問題は、期待し、願っている、それだけではないはずなのです。そのことも確約がとれなければならないはずだと私は思っています。つまりそれも合併になるであろうと言われている平成17年3月ではなくて、今年度中、来年3月、4月、5月、そこら辺までの間には、現在までこの衛生組合が行ってきた、その路線を全市、久喜市、鷲宮町分においては、その路線を全体広げていくのだということは既に田中市長がもう合意を得ているということをおっしゃられました。では、春日部市ほかの1市3町の合併枠においては、そのことはどう担保されるのか、そのことをはっきりさせなければいけないと思うのです。そうした方針としてきちっと担保していく、そのことがはっきり言われてこそ、衛生組合も、ではこのまんま存続させていこうか、いくことが検討のテーブルに乗せることができると私は考えています。というのは、既にこれは新設炉の問題と当然絡んでくるわけです。既に2年間遅れてきている。先ほどご答弁では、早くとも平成21年度には稼働ということでおっしゃられましたけれども、それが仮にあと1年、2年遅れた場合には、当然それがどんどん、どんどんずれ込んでいくということはわかり切っていますし、その場合に今の炉がどうなるかということも見通しは全く真っ暗になってしまう。でありますから、もうこの1年、今年度中ぐらいにははっきりとこの衛生組合の方針を全体に広げていくことを確約できた、そうした確約の上に立って検討が初めて始まるものだと私は思います。その点についていかがでしょうか。ぜひそうした確約までいくのかどうか、ご見解をお伺いしたいと思うのです。仮にその確約がとれないといった場合にはどうなるか。またさらに2年間をむだにすることになりますし、さらに下手をすれば、その後もさらに1年、2年、どんどん、どんどん遅れていく。そして、久喜、鷲宮の新市にとっては新設炉を建てる場所、その検討から再度、全く一から始めなければいけない。そういう状態に追い込まれていくわけです。そんなことは、私たちはとても耐えることはできない。一刻も早く結論出さなくてはいけない。そのためには今早急に結論出せるかどうかです。その点をお願いしたいと思うのです。
疑問はたくさんあります。旧宮代町の住民は1市3町の新市の中で、全体の1割になるということを、これは田中管理者もおっしゃられましたし、ほかの方からも既に言われてきています。そうした中で、1割の人たちだけが今の2分類15種分別をやっていって、ほかの9割の人たちは、では別の方式でのごみ処理をやっている。ところが、新しくできてくる衛生組合、名前はわかりませんが、そこには当然旧宮代町分だけではなくて、全体の新市の方から議員が出てくるわけですから、その方たちにとってはこうした歴史というのは全くゼロになるのです。一から始まるわけです。そうした中で、私たちが本当に今までの路線を貫いていけるのかどうか、そのことは事前にはっきりさせなければいけないことだというふうに思っています。いかがでしょうか。
それから、榊原副管理者の方からもう一つ言われました、一部事務組合は存続をするということで1市3町の方で合意とおっしゃられましたか、了解をしているということですが、これは、しかし言ってみれば当たり前のことです。春日部が入っている一部事務組合、埼葛清掃組合、これは岩槻も入っています。それから、あと埼葛斎場組合があって、これは岩槻と蓮田も入っています。それから、あと水防事務組合というのもあります。これは、春日部と杉戸のほかに幸手とかたくさんの市、町が入っています。こうしたものについても一遍に解散とか廃止とかいうことできないのは当たり前のことであって、当然永久存続か、当面存続かは別として存続という結論にならざるを得ないのは、これは当たり前のことなのです。衛生組合だけの問題ではないのです。ところが、榊原副管理者は、そうした一部事務組合の問題、一般化して全体を存続するかのように言われたけれども、私はそれはちょっと理解できない。久喜宮代衛生組合について、将来永久にとは言いません。半永久的に存続をしていくということで、そういう了解を取りつけられているのかどうか。つまり新設炉をこの現在地周辺に建設をすれば、それが少なくとも20年、30年の間はそこに存在し続けるわけです。そういうことで、ところがその途中で一部事務組合を考え直そうなんていうことになったら、それこそどうなっていくのか。私たちは、将来に大きな禍根を残すことにもなります。また、その途中で解散ということになった場合に、この新設炉を建てられた周辺の方々はとんでもない目に遭わされるということになります。将来に対しても、これから将来について大きな負荷を残すことにもなってしまいます。とすれば、そうしたこれから衛生組合を存続するかどうか、その条件ということをよほど厳しく詰めていかなければ、私たちはとてものめない話だというふうに思います。ご見解をお伺いします。
それから、もう一つは、質問通告の中では下から3行目に委託という考え方、これはきょう田中管理者からも言われましたけれども、その委託方式、これは具体的には示されておりませんが、この衛生組合の事業を合併後の久喜市の加わる新市において引き継いでいく、宮代のごみ処理行政をそこに委託をしていただくということの一つの考え方だと思いますけれども、そうしたことについて現在どのような考え、検討あるいは研究がなされているのかということです。
それは、一つには宮代町の行政として、そういう研究、検討をされたことがあるかどうかということです。それとも全く検討するにも値しないということで考えていらっしゃるのかどうかということです。
二つ目なのですけれども、宮代台団地を含めた周辺の住民の方々が現在周辺に新炉の建設を容認するかどうかという判断が当然出てまいります。そうしたことを具体的に、当然宮代町だけではありません、久喜市においても、そしてこの衛生組合の行政としても検討、研究をしなければいけない。選択肢の一つとして当然検討をし、それを俎上にのせて見せてもらわなければ判断できないことだというふうに思うのです。そうしたことについて、通告では必要な条件またはネックについてどのように考えているかと書きましたけれども、検討しているのだとしたら示していただきたいと思います。
それから、解消あるいは段階的解消、このことについては今二つお聞きしたことでほとんど含まれてくると思いますので、これについては特に結構です。
(2)につきましては、これも含まれてきます。それから、今までも話されてきていますので、結構です。
(3)につきましても結構です。
大きな2番目についてです。これもほとんど既に質問、質疑等もされてきておりますので。ただ、一つだけ聞いておきたいのですけれども、平成21年度という数字が出されていて、それが早くてもということで出されていて、ところが現在のところは合併問題の見通しがつかないので、その具体的な作業に入るわけにはいかない。前者からもありましたけれども、予算措置もまだ講じられない。方針がはっきりすれば臨時議会などでも行っていくという考え方が示されていますけれども、しかし非常に消極的であり、本当にそれを今年度中にやる考えがあるのかどうかということについて、極めて懐疑的にならざるを得ないと思うのです。私たちもそうだし、市民の方々もそうです。当初予算に載っていない、途中でも方針が出れば出すと言うけれども、しかしそもそも合併の中で衛生組合はどうなっていくかという結論が例えば今年じゅうに出るかどうか。難しいですよね、だれが考えたって。あるいは、私はさっき、少なくとも今年度中にと言ったけれども、それ出してもらう、そういう確認でもちゃんととれているのか。それがなければ、単に早くても平成21年度だというふうに言ってみても、それは言葉だけの上に終わってしまうと思うのです。何らかのそういう根拠なり見通しなりがあって、早くても21年度という言い方をされたのかどうか、考え方だけちょっと聞かせてもらいたいと思うのです。
大きな3番目です。これも既に出されておりますので、一つだけお伺いしたい。具体的にこれからでき上がってくる堆肥、これをいつごろから、あくまでも見通しで結構です、今検査している、分析している段階ですから。いつごろに、どういう形で配付できていくだろうか、そういう見通しなり考えなりあれば示していただきたいと思います。
以上です。
〇議長(榎本和男君) 猪股議員の質問に対する答弁を求めます。
副管理者。
〔副管理者 榊原一雄君登壇〕
〇副管理者(榊原一雄君) 私の先ほどの答弁に対する質問みたいな感じでございますが、肝心なことでございますので、お答えを申し上げたいと思います。
私が1市3町の合併協議会で強く主張しているのは、当組合のごみ基本計画をしっかり守っていただいて、それをぜひやらせてもらいたいと、事業を進めてもらいたいと、そういうことを主張しております。ですから、先ほど申し上げましたように、それはもうすばらしい理念ですから、それがいいものと認められて全市へ広がっていくということはもちろん希望いたしておりますけれども、合併協議会の中では、そういうことを含めて主張しておりまして、それが理想ですから、繰り返して言いますけれども、先ほど答弁いたしましたけれども、文言はこれから決まるわけですけれども、新市基本計画の中に原案の原案ですけれども、生ごみの堆肥化等をしっかりと進めて自然循環型の社会をつくるということ1項目を環境計画の中にしっかりと書いてもらうつもりでおります。ただ、主張しているのは、まずはということで批判をいただきましたけれども、この衛生組合が取り組んでいるごみ基本計画をしっかりと尊重して、一部ですけれども、存続をさせていただきたい。そのためには、合併前に春日部グループでしたら宮代はもちろんでございますけれども、杉戸、庄和、春日部でそれぞれの議会で議決をもらわなければ組合は消滅してしまうわけでございます。そして、また相手方の久喜市の議会、あるいはまた鷲宮が同様に、この組合を存続するという議決をもらわなければならないわけでございます。それをぜひ議決をいただけるように誠心誠意お願いをするということが私の今の任務であろうかと思っております。ご理解をいただきたいと思います。
〇議長(榎本和男君) 局長。
〔事務局長 中村恭三君登壇〕
〇事務局長(中村恭三君) 今ご質問の中に事務委託について、衛生組合はどういう研究をしたかというふうなご質問があったかと思います。具体的な例を申し上げますと、実は6月の5日に正副管理者、助役会議を行いまして、今の一部事務組合方式以外に衛生組合を存続、継続させる方法としてどういう方法があるか、事務局で研究しろということを言われまして、指示を受けまして研究をさせていただいたわけでございます。具体的には、その事務の委託、それと一部事務組合方式という二つがあろうというふうなことで、一部事務組合、今やっておりますので、事務委託方式について研究をさせていただきました。その具体的な例は、この近くですと幸手市が杉戸町に対してごみの事務委託をやっているというふうなことで、担当が幸手市役所の方へ出向きまして、その規約、それから事務を受託したとき、その旨の規約告示するとか、あるいは都道府県知事に届ける等々の具体的なものを取り寄せまして、それを次回の正副管理者、助役会議のときに提示をさせていただきました。したがいまして、その事務の委託については、こういうやり方がありますというふうなことを正副管理者、助役会議のときに私どもの方、検討させていただきまして、お知らせさせていただいたというふうなところで研究させていただきました。
〇議長(榎本和男君) 業務課長。
〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
〇業務課長(諏訪信雄君) それでは、榎本議員さんの質問に2点ほどお答えいたします。
まず、新設炉の関係につきまして、市、町の確認がとれているのか、あるいはその2年程度の遅れはどうなのか、今年度中は見通しはという質問がございましたが、先ほど来お答え申し上げましたように、久喜市と宮代町の合併枠が異なりまして、現在は新設炉の建設につきましては具体的な計画の推進ができないという状況になっているところでございます。スケジュール的な問題でございますけれども、当初は平成14年度の12月ごろ、新設炉の機種検討行うと。そして、あわせて周辺環境の生活環境調査、衛生調査を行うと、あわせて地質調査ということでスケジュール的に考えておりました。これが現状では、現在10月ということになりますので、大体16年度当初に入れば、現状では2年程度の遅れが生じるのかということで、市、町の確認をとれているということではなくて、スケジュール的に2年程度の遅れが生じてしまうということでご理解をいただきたいと思います。
次に、堆肥の関係につきましてでございますけれども、いつごろ、どういう形で配付できるのかというご質問でございますが、堆肥の件につきましては県の方に届け出をしてございまして、今の時点では11月末ということで認可がおりる予定を見込んでおります。そうしましたならば、早目に、なるべく早く、まずモデル地区の皆さん方に配付して、内容を確認していただきたいということで考えておりますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。
〇議長(榎本和男君) 再質問をお受けいたします。
猪股議員。
〔16番 猪股和雄君登壇〕
〇16番(猪股和雄君) 再質問いたします。
一つには、委託方式についての検討ということですが、研究するようにという指示があった。その中で、単によそのこういう例がある、そこでどういうふうに行われているのだろうかということでは、これは検討になりません。もし仮に本気で導入するのだとしたら、あるいはそれを具体的に提案をするのだとしたら、それをやるためにはどういう条件があるのか、それこそ何がネックとなるのか、どうやったらそのネックは解消できるのかということで初めて研究、検討になるのだと思うのです。例えば委託方式というふうになった場合に、今現在こうやって行政が二つで合同でやる、それから両方の議会から議員が出てきてやる。まさに行政も、そして市民も直接に参加する手だてがそこにあるわけです。ところが、それが一方が実施をして、そこに委託をするのだという場合には、今度はその住民、市民の参加、責任の問題が片一方は抜けてきてしまいます。そういうことが一つのネックに当然なっていくでしょう。それにもかかわらず、すぐ近くに新設炉はあるのだということになる、そういうことです。それで、特に周辺の住民の方々が、そのことを、それでもオーケーして、ここに建ててもいいよというふうになるのかどうか、そういうことも私は問題点だろうと思うのです。そういう具体的な問題がどういうふうに生じてくるのか、そういう検討をしてきているのかどうかということなのです。当然そういう検討をしていくとすれば、そのことについて大体の、こうした能書きになるかどうかは知りませんけれども、内々に当たっていくとか話し合いをするとか、そういう意味での話し合いが今途切れているのは大変疑問に思いますけれども、そういう話し合いをしていかなくてはならないのだろうと思うのです。そういう点での検討はしていないのでしょうか。それ一つだけちょっと答えてください。
それで、あと要望しておきたいと思うのですけれども、私たちのこの久喜宮代衛生組合、これまで営々と築き上げてきた衛生組合の存続あるいは解散、あるいは委託とか、そういう問題について、この衛生組合議会のこの場所で決められないという、そのことが非常にむなしいです。先ほどもどなたかむなしいという言葉使いましたけれども、その私たちが決められないところで話が行われている。そして、そのことが私は逆に考えれば一部事務組合というものが抱える最大の矛盾なのだろうというふうに思うのです。限界なのだろうと思うのです。その意味で管理者がおっしゃられた一部事務組合、このままほうっておけば二つの衛生環境の一部事務組合ができてしまう。それを整理していって、一部事務組合そのものの問題点ということをこれまでも言ってきておられる。そのことも私は理解できると思っています。そういう中で、この衛生組合でやってきたごみ処理行政の将来がほかのところで話されていて、後でこちらに出されてこざるを得ない、そういう体制に今なっているということについて、私は極めて、本当に一市民としても、議員としても大変歯がゆく、また悔しく思います。だから、私がこれ以上ここで何言っても答弁で返ってくるのは、すべてはどこかで決まったのを待つしかないということになってしまうわけですから、そういう意味でも、これ以上言うつもりありませんけれども、しかし今度新しいごみ処理行政を私たちがつくっていくのだとしたならば、私たちが直接物を言える、私たちが決められる、そういう場所につくってほしいということを申し上げたいのです。少なくとも今の久喜宮代衛生組合という形、これをそのまま存続していくということが私は極めて問題だ、むしろ問題を生んでくるだろうというふうに言わざるを得ないと思っています。それは、春日部市、1市3町の新しい市において広げていくのだと副管理者は言われていましたけれども、しかしそれについては極めて解決策としても時間のかかる話になるでしょう。5年とか、10年とか、そういうした短い範囲内の期間で全市に広げていける見通しがあるならばいいけれども、そうではない。実際には、これもどなたか以前使われていたと思ったけれども、1市2制度みたいな、そんなことになっていく。1割の方々が2分類15種分別をやっていて、ほかの9割の方はもっともっと緩い形のものをしている。そして、そのごみの行き先もそもそも違う。そこで、成果物も全然違う。考え方そのものが違う。そういう制度が長い間続いていく。そうしたことが今生み出されようとしている。そうした方式については、私は極めて今懐疑的、改めるべきであろうということをここで言わざるを得ないと思っています。むしろ私の希望としては、今まで築いてこられたこの衛生組合のノウハウ、そして組織、機構、こうしたものをぜひ新しく、できれば久喜市においてでも、久喜、鷲宮、新しい市においてでも引き継いで、そこでさらにそれを発展させていただきたいなという希望を持っています。また、春日部1市3町のグループにおいても、そうした理念は当然生かしていっていただきたいなというふうに思っています。そういう希望を持っています。そういう希望をぜひそれぞれの管理者、副管理者にこれからそれぞれの合併協議の中で生かしていっていただければいいなというふうに思っています。
以上です。
〇議長(榎本和男君) 猪股議員の再質問に対する答弁を求めます。
局長。
〔事務局長 中村恭三君登壇〕
〇事務局長(中村恭三君) 事務委託の関係で、短絡的に幸手だけ見てきたのかというふうなお話でございます。実は、私どもの方もいろいろ調べさせていただきました。行政の広域化、広域行政というのは七つある。その中の一部事務組合と事務委託というのを調べさせていただきました。特に事務委託の場合のよい点というのですか、それを申し上げますと、管理者の方から常々言われております、ここの議会の議員構成が変わってまいるというふうなことから、非常に議会の一部事務組合でここに残った場合には非常にやりにくい問題が、先ほどご質問者もおっしゃっておりましたけれども、そんな関係から、その議会の関係の支障がとれるのではないかという点もあろうかと思います。また、そうすると民間あるいは一般の方の意見がこちらへ届かないのではないかというふうなことの関係につきましては、規約の中にその連絡会議等を設けて、その中で審議ではないですけれども、そういうような制度もあるというふうなことから、総合的に見れば一部事務組合のほかに存続できる、あるいは継続できるのであれば、この事務委託の方式がよいのではないか。その関係で、そんなことを考えながら近くに幸手があったということで、その規約等、すべてを取りそろえさせていただきますと、やはりこの事例は非常に実施体系がほぼ確立されているやり方であるというふうなことから、このやり方がいいのではないかということで私の方で説明させていただいたというふうなことでございました。
以上でございます。
〇議長(榎本和男君) 以上で猪股議員の質問を打ち切ります。
次に、加藤議員、お願いいたします。
〔4番 加藤幸雄君登壇〕
〇4番(加藤幸雄君) 4番議員の加藤です。
私の前に既にもう1番の松村さんから始まりまして何人の方もこの合併とこの衛生組合の存続について質問をしてくださいました。そこで、もう既に私の質問も答えは出尽くしていると思います。そこで、この質問は取り下げさせていただきますけれども、一言申し上げておきたいことがございます。と言いますのも、トップバッターの松村さんのご意見、そしてまた、その質問にお答えになった副管理者のご意見、私は全くそのとおりだと思います。ぜひこのもし久喜と宮代が合併で分かれたとしても、ここの衛生組合の今までやってきた取り組みというものが近隣市町の関心を呼んでいるわけです。ですから、ここを残して、この事業を継続、またさらに脱焼却に向かって発展させることによって、それぞれの新しい市でのごみ処理というものがおのずと引っ張っていける。そのためにもぜひここを残していただきたい、こういうこと、全く同意であります。
それから、周辺住民との合意書あるいは信頼関係をつくっていくためにも、ぜひここでの、今のこの衛生組合と周辺住民との話し合いですから、新しい市へ移行してから、そこからまた考えるということではありません。今のこの組織での約束事ですから、先が不透明と言いますけれども、今の問題だということで考えていただきたい、そのことだけを申し上げまして終わりたいと思います。
〇議長(榎本和男君) 以上で加藤議員の質問を打ち切ります。
以上で組合に対する質問を終了いたします。
◇
◎次会の日程報告
〇議長(榎本和男君) 以上で本日の日程は終了いたしました。
次会の日程を申し上げます。次会は10月15日、水曜日、午前9時より本会議を開き、議案に対する質疑、討論、採決を行います。議員の皆様には定刻どおりご参集くださるようお願いいたします。
また、岡崎議会運営委員長からも報告がございましたとおり、議案質疑書の締め切りは10月9日、木曜日の正午までとなっております。具体的にページの指定がされていないような質問、議案に直接関係ない質問は避けていただき、執行部が速やかに答弁できるように、具体的に、わかりやすく記入くださるようお願いいたします。
◇
◎散会の宣告
〇議長(榎本和男君) 本日はこれにて散会いたします。
散会 午後 3時18分