〇 招 集 告 示
久宮衛告示第13号
平成20年久喜宮代衛生組合議会第2回定例会を次により招集する。
平成20年9月15日
久喜宮代衛生組合管理者 田 中 暄 二
記
1 期 日 平成20年9月22日
2 場 所 久喜宮代衛生組合大会議室
〇 応 招 ・ 不 応 招 議 員
応招議員(14名)
1番 清 水 隆 君 2番 園 部 茂 雄 君
3番 木 村 奉 憲 君 4番 加 藤 幸 雄 君
5番 石 井 眞 一 君 6番 関 弘 秀 君
7番 川 辺 美 信 君 8番 角 田 礼 子 君
9番 内 田 正 君 10番 飯 山 直 一 君
11番 野 口 秀 雄 君 12番 加 納 好 子 君
13番 猪 股 和 雄 君 14番 小 河 原 正 君
不応招議員(なし)
平成20年久喜宮代衛生組合議会第2回定例会 第1日
平成20年9月22日(月曜日)
議 事 日 程 (第1号)
1 開 会
2 開 議
3 会議録署名議員の指名
4 会期の決定
5 管理者提出議案の上程(議案第5号〜議案第8号及び報告第1号)
6 提案理由の説明
7 組合に対する質問
8 次会の日程報告
9 散 会
午前9時開会
出席議員(14名)
1番 清 水 隆 君 2番 園 部 茂 雄 君
3番 木 村 奉 憲 君 4番 加 藤 幸 雄 君
5番 石 井 眞 一 君 6番 関 弘 秀 君
7番 川 辺 美 信 君 8番 角 田 礼 子 君
9番 内 田 正 君 10番 飯 山 直 一 君
11番 野 口 秀 雄 君 12番 加 納 好 子 君
13番 猪 股 和 雄 君 14番 小 河 原 正 君
欠席議員(なし)
地方自治法第121条の規定により出席した人
管 理 者 田 中 暄 二 君 副管理者 榊 原 一 雄 君
会 計 白 石 正 君 管 理 者 浅 子 秀 夫 君
参 与
参 与 矢 嶋 行 雄 君 参 与 木 村 保 夫 君
参 与 室 田 慶 一 君 事務局長 早 野 正 夫 君
総務課長 瀧 口 郁 生 君 業務課長 岡 野 晴 一 君
総務課長 金 井 誠 君 業務課長 伊 東 雅 夫 君
補 佐 補 佐
業務課長 内 田 久 則 君 代 表 榎 本 善 司 君
補 佐 監査委員
本会議に出席した事務局職員
総務課長 野 本 俊 男 書 記 野 口 智 樹
補 佐
書 記 赤 羽 貴 裕
◎開会の宣告 (午前 9時00分)
〇議長(小河原 正君) ただいまの出席議員は14名でございます。
定足数に達しておりますので、これより平成20年久喜宮代衛生組合議会第2回定例会を開会いたします。
◇
◎開議の宣告
〇議長(小河原 正君) 直ちに本日の会議を開きます。
◇
◎議事日程の報告
〇議長(小河原 正君) 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりです。
◇
◎自己紹介
〇議長(小河原 正君) 4月に職員の人事異動がありましたので、自己紹介をお願いいたしたいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
〇議長(小河原 正君) それでは、会計管理者から順次お願いします。
〔以下、執行部自己紹介〕
◇
◎会議録署名議員の指名
〇議長(小河原 正君) 日程第3、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第93条の規定により、議長において
9番 内 田 正 議員
10番 飯 山 直 一 議員
を指名いたします。
◇
◎会期の決定
〇議長(小河原 正君) 日程第4、会期の決定を議題といたします。
議会運営委員長の報告を求めます。
内田委員長。
〔議会運営委員長 内田 正君登壇〕
〇議会運営委員長(内田 正君) おはようございます。第2回定例会に当たり、本日議会運営委員会を開催いたしました。その結果の概要についてご報告を申し上げます。
今定例会に提出される議案は、管理者提出議案4件及び報告1件が予定をされております。それに、一般質問が3名予定をされております。
次に、会期日程につきましては、本日9月の22日から10月1日までの10日間ということで決定をいたしました。
また、今定例会の議案質疑書の締め切り日については、会期及び日程が短期間ということもありまして、本日議長名で通知いたしますとおり、9月の25日木曜日の正午までとすることで決定をいたしております。あわせてご報告を申し上げます。
以上でございます。
〇議長(小河原 正君) お諮りいたします。
今定例会の会期は、委員長の報告どおり、本日9月22日から10月1日までの10日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
〇議長(小河原 正君) ご異議なしと認めます。
よって、会期は10日間と決定いたしました。
なお、今定例会の議案質疑書の締め切り日については、本日議長名で通知いたしましたとおり、9月25日木曜日12時までとすることと決定いたしましたので、あわせてご報告いたします。
◇
◎管理者提出議案の上程
〇議長(小河原 正君) 日程第5、管理者提出議案の上程ですが、議案第5号から議案第8号及び報告第1号を一括上程し、議題といたします。
◇
◎提案理由の説明
〇議長(小河原 正君) 日程第6、管理者より提案理由の説明を求めます。
管理者、お願いいたします。
〔管理者 田中暄二君登壇〕
〇管理者(田中暄二君) おはようございます。本日、久喜宮代衛生組合議会第2回定例会を招集申し上げましたところ、議員の皆様にはご健勝にてご参集を賜り、ご審議いただきますことを厚く御礼申し上げます。
それでは、本定例会の提案理由の説明に先立ちまして、ご報告を申し上げます。初めに、大規模改修工事後のごみ処理施設の運転状況につき申し上げます。ごみ処理施設は、今年3月工事完了引き渡し後、土曜日、日曜日を含め24時間連続運転を行っているところでございます。ばい煙等測定及びダイオキシン類測定におきまして、すべて基準を満たした結果となっておりまして、順調に稼働しているところでございます。今後も適切な維持管理を図り、安心、安全、適正な処理に努めてまいります。
続きまして、生ごみ堆肥化事業でございます。生ごみ堆肥化事業につきましては、今年度も引き続き生ごみ堆肥化モデル地区の皆様にご協力をいただきまして、家庭から出る生ごみを台所資源として分別していただき、大地のめぐみ循環センターにおいて堆肥化を実施しているところでございます。しかしながら、生産コストの削減が大きな課題となっておりますことから、過日全員協議会におきましてご説明をさせていただいたところでございますが、この10月初めから衛生組合の旧プラスチック固形燃料化施設において、家庭から排出される生ごみを確実に分類、減容し、臭気の発生を抑え、生産コストの削減が見込まれる新たな方法であるHDMシステムによる生ごみ減量化及び堆肥化製造実験を実施してまいります。今後とも資源循環型社会を目指した持続可能な堆肥化事業の推進に努めてまいりたいと考えています。
続きまして、資源リサイクル率でございますが、平成19年度につきましては42.4%という結果でございました。全国平均からいたしましても倍以上のリサイクル率でございまして、これも管内住民の皆様方のごみの減量と分別の徹底、生ごみの堆肥化にご理解、ご協力をいただいた結果でございまして、引き続き資源循環型のごみ処理行政を推進してまいります。
それでは、本定例会に提案申し上げております議案の説明を申し上げます。本日、本定例会に提案申し上げる議案は、4議案及び報告1件でございます。
初めに、議案第5号 専決処分の承認を求めることについてでございます。皆野・長瀞水道企業団が解散したこと、秩北衛生下水道組合が名称を変更したこと、朝霞市が埼玉県市町村総合事務組合規約第4条第3項に掲げる事務を共同処理すること及び組合議員の選出方法等に関して規定を整備するため、同組合規約を変更することについて緊急に協議する必要が生じ、専決処分したので、地方自治法第179条第3項の規定によりまして、この案を提出するものであります。
なお、専決処分につきましては、久喜市、宮代町の両議会の議決をいただいた後の平成20年6月30日に行ったところでございます。
続きまして、議案第6号 平成19年度久喜宮代衛生組合一般会計歳入歳出決算認定についてでございます。地方自治法第233条第3項の規定により、平成19年度久喜宮代衛生組合一般会計歳入歳出決算を、別冊のとおり監査委員の意見をつけて認定に付するということで、別冊で調製をされております。
決算書の1ページでございます。歳入合計予算規模31億603万9,000円、調定額31億1,513万1,462円、収入済額31億1,501万7,982円、不納欠損額9,330円、収入未済額10万4,150円でございます。
続いて、歳出でございます。2ページをお開きいただきたいと存じます。予算現額は歳入と同じでございまして、31億603万9,000円でございます。支出済額が29億8,537万766円となっております。翌年度繰越額がございませんので、不用額が1億2,066万8,234円でございます。
次に、議案第7号 平成20年度久喜宮代衛生組合一般会計補正予算(第1号)についてでございます。別冊で調製してございますので、お開きいただきたいと存じます。第1条でございますが、歳入歳出予算の補正ということで、それぞれ814万7,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ19億714万7,000円に改めたいという内容でございます。
続きまして、議案第8号 久喜宮代衛生組合議会の議員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例についてでございます。これは、地方自治法の一部改正に伴い、この案を提出するものでございます。
次に、報告第1号 継続費精算報告についてでございます。これは、平成19年度久喜宮代衛生組合一般会計予算の継続費にかかわる排ガス高度処理設備整備・2号炉ほか大規模改修工事の事業が完了したので、地方自治法施行令第145条第2項の規定により、報告するものでございます。
以上で4議案及び報告1件でございます。
なお、詳細につきましては、事務局長をして補足説明いたさせますので、慎重ご審議の上、速やかにご議決を賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
〇議長(小河原 正君) お諮りいたします。
これからの議案第5号について、補足説明を省略してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
〇議長(小河原 正君) では、省略いたします。
次に、議案第6号から議案第8号及び報告第1号について補足説明を求めます。
事務局長、お願いいたします。
〔事務局長 早野正夫君登壇〕
〇事務局長(早野正夫君) おはようございます。それでは、補足説明申し上げます。
議案書の4ページをお開き願いたいと思います。議案第6号 平成19年度久喜宮代衛生組合一般会計歳入歳出決算の認定についてでございます。お手元の決算書に従いましてご説明申し上げます。
初めに、4ページをお開きいただきたいと存じます。財産に関する調書でございます。土地、地籍につきましては変更はございません。次に、建物の非木造延べ面積についてでございますが、排ガス高度処理設備整備・2号炉ほか大規模改修工事に伴い、非木造及び非木造延べ面積に9.60平方メートルを本庁舎に加え、延べ面積の決算年度末現在高は9,426.09平方メートルとなってございます。
次に、5ページの物品の関係でございます。平成19年度中に塵芥収集車3トンを1台購入し、塵芥収集車3トン1台及び小型貨物自動車1トン2台の計3台を廃車いたしましたことから、2台の減車となりまして、平成19年度末の所有台数は22台となってございます。
続きまして、事項別明細書に従いご説明申し上げます。決算事項別明細書の1ページ、2ページをお開きいただきたいと存じます。第1款の分担金及び負担金ですが、予算現額、調定額、収入済額いずれも17億6,101万2,000円でございます。これは、組合規約第13条の規定に基づきまして、久喜市が3分の2の11億7,400万8,000円、宮代町が3分の1の5億8,700万4,000円を負担していただいております。備考欄に記載してございます。
次に、第2款の使用料及び手数料ですが、予算現額6,849万3,000円、調定額6,849万5,860円、収入済額6,838万2,380円でございます。なお、収入未済額が現年度分と滞納繰り越し分を合わせまして10万4,150円ございます。また、不納欠損額が9,330円となってございますが、これは平成14年度分し尿処理手数料7件でございます。
次に、第3款の財産収入でございます。予算現額7,529万6,000円に対しまして、調定額、収入済額とも同額でございまして、7,020万2,761円でございます。これは、備考欄にございますように、資源回収に伴う有価資源及びごみの処理過程から発生した有価物の売り上げ代金でございます。内訳につきましては、主要な施策の成果に関する調書の12ページ、13ページに記載してございます。
次に、第4款の繰越金でございますが、予算現額が1億692万7,000円、調定額、収入済額とも同額で1億692万7,578円でございます。
次に、第5款の諸収入でございます。3ページ、4ページをお開きいただきたいと思います。予算現額111万1,000円に対しまして、調定額、収入済額とも1,529万3,263円でございます。組合預金利子として収入済額が73万6,254円、雑入といたしまして収入済額が1,455万7,009円となってございます。内訳につきましては、備考欄に記載してあるとおりでございます。
次に、第6款組合債でございます。予算現額、調定額、収入済額ともに10億9,320万円となってございます。排ガス高度処理設備整備・2号炉ほか大規模改修工事事業債でございます。
以上が歳入の概要でございます。
続きまして、歳出でございます。5ページ、6ページをお開きいただきたいと存じます。まず、第1款の議会費でございます。予算現額271万円に対しまして、支出済額が183万3,413円となりまして、執行率が67.7%でございます。これは、議員報酬や会議録の調製、また視察研修等の議会運営費でございます。この視察研修につきましては、決算調書の15ページに記載してございます。この視察研修につきましては、平成20年1月15日、栃木県大田原市、那須地区広域行政事務組合広域クリーンセンター大田原への視察を実施したものでございます。
次に、第2款の総務費でございます。衛生組合の総務に関する事業全般にわたる共通経費を執行してございます。予算現額2億8,371万9,000円に対しまして、支出済額は2億7,009万2,743円となってございます。執行率は95.2%となっております。
第1目の一般管理費でございます。予算現額2億784万5,000円に対しまして、支出済額1億9,844万5,914円となっておりまして、執行率が95.5%でございます。この執行内容でございますが、再任用職員を含む事務職員19人の給与費等人件費のほか、5ページから10ページにございますように、衛生組合全般にわたる事務諸経費を主といたしまして、備考欄に記載しております。
なお、平成19年度の主要な事業といたしましては、7ページ、8ページの報償費の備考欄にございますように、ごみの減量及び資源化に取り組んでいる廃棄物減量等推進員に対する謝礼、資源の堆肥化を推進する久喜宮代有機資源農業推進協議会及び3つの専門委員会の開催による委員の謝礼等が挙げられてございます。
次に、委託料の備考欄でございますけれども、備考欄にございますように、例規集のデータベースシステム維持及び更新業務を委託しておりますので、これの維持及び更新業務を実施してございます。
次に、9ページ、10ページをお願いいたします。第2目財産管理費でございます。衛生組合の財産管理の経費でございます。予算現額7,572万4,000円に対しまして、支出済額7,149万6,829円となっておりまして、執行率は94.4%でございます。主な支出といたしましては、11節光熱水費を含む需用費が6,624万3,726円でございます。なお、光熱水費6,524万9,992円の内訳につきましては、決算調書の17ページに記載してございます。
次に、13節委託料でございますが、庁舎管理業務につきましては衛生組合庁舎管理棟及び施設等の清掃及び用務員に関する業務でございます。
次に、第3目公平委員会費でございます。予算現額が8万5,000円に対しまして、支出済額が8万5,000円でございます。委員報酬でございます。
次に、第2項の監査委員費でございます。予算現額6万5,000円、執行額が6万5,000円でございます。同じく委員報酬でございます。
次に、第3款の衛生費でございます。現業部門における職員の人件費及び塵芥処理費、し尿処理費の関係経費を執行しております。予算現額が27億1,273万1,000円、支出済額が26億1,660万161円、執行率が96.5%でございます。
まず、第1目の清掃総務費でございます。予算現額の2億7,384万5,000円に対しまして、支出済額が2億6,565万8,539円となっておりまして、執行率が97.0%でございます。主な事業内容といたしましては、再任用職員5人を含む職員26人の給与費と人件費のほか、電気式生ごみ処理器を初めとする生ごみ処理器の購入費補助金及び新聞紙、瓶、缶等の資源集団回収事業報償金等をそれぞれ支出してございます。
次に、第2目の塵芥処理費でございます。13ページ、14ページをお願いいたします。予算現額23億3,638万4,000円に対しまして、支出済額が22億5,537万1,641円、執行率96.5%となっております。ここでは、資源ごみ全般にわたります収集経費、処理施設関係の維持管理費並びに維持補修費及び最終処分に要した経費などを執行しております。
その主な事業内容ですが、13節委託業務関係といたしまして、一般廃棄物最終処分業務、資源リサイクル回収業務、プラスチック容器選別業務及び残渣処分業務、生ごみ堆肥化業務などを実施してございます。
次に、15節工事請負費関係といたしまして、排ガス高度処理設備整備・2号炉ほか大規模改修工事、生ごみ堆肥化処理施設整備工事等を実施してございます。15ページ、16ページの備考欄を参照ください。
次に、18節備品購入費関係でございますけれども、備考欄にございますように、塵芥収集車を購入してございます。
続きまして、第3目のし尿処理費でございます。予算現額1億250万2,000円に対しまして、支出済額が9,556万9,981円、執行率は93.2%となっております。ここでは、し尿の収集運搬、処理施設関係の維持管理、維持補修、最終処分に要する経費を支出してございます。
13節委託料関係では、備考欄の上から3行目のし尿及び浄化槽汚泥最終処分業務といたしまして、汚泥を長野県のクリーンユーキ株式会社に委託し、堆肥化を実施してございます。
15節工事請負費関係といたしましては、し尿処理施設整備工事など例年行われる事業が執行されております。
続きまして、第4款公債費でございます。予算現額9,684万5,000円に対しまして、支出済額は9,684万4,449円でございます。平成7年度のプラスチック固形燃料化施設建物取得事業、平成10年度のし尿処理施設整備事業、平成14年度の清掃運搬施設整備事業、ごみ収集車でございます。平成13年度、14年度の生ごみ堆肥化処理施設建設事業3件、平成18年度、19年度の焼却炉排ガス高度処理設備整備・2号炉ほか大規模改修工事事業の償還元金及び償還利子でございます。内訳につきましては、主要な施策の成果に関する調書の29ページに記載してございます。
次に、第5款の諸支出金でございます。17ページ、18ページをお願いいたします。この款については、ごみ及びし尿の処理手数料につきまして、過誤納金の還付処置をするために当初予算で科目を設置させていただきましたが、該当はございませんでした。
次に、第6款の予備費でございます。充当額はございません。
以上が議案第6号 平成19年度久喜宮代衛生組合一般会計歳入歳出決算の補足説明でございます。
続きまして、議案第7号 平成20年度久喜宮代衛生組合一般会計補正予算(第1号)につきましてご説明申し上げます。
別冊の補正予算書をごらんいただきたいと存じます。1ページをお願いいたします。第1条でございます。歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ814万7,000円を追加いたしまして、歳入歳出予算の総額をそれぞれ19億714万7,000円にお願いするものでございます。
以下、補正予算につきまして事項別明細書で説明をさせていただきます。事項別明細書の6ページをお開きいただきたいと存じます。歳入でございます。まず、1款分担金及び負担金、1項負担金、1目の組合負担金でございます。7,650万円の減額をいたします。これは、前年度決算により繰越金が確定したことから、負担金の減額補正をするものでございます。構成市町の減額する負担金は、備考欄に記載してあるとおりでございます。
次に、4款繰越金、1項繰越金、1目繰越金でございます。これは、平成19年度決算により繰越金が確定したことにより、8,464万7,000円を増額するものでございます。
次に、歳出でございます。7ページをお願いいたします。2款総務費、1項総務管理費、1目一般管理費、2節の給料48万円、3節の職員手当等100万円の減額、4節の共済費62万3,000円、7節の賃金5万3,000円の増額でございます。
次に、第2款総務費、1項総務管理費、2目財産管理費、11節の需用費1,773万6,000円の増額でございます。電気使用量の増加及び原油高による電気料金値上げによるものでございます。
次に、8ページをお願いいたします。3款衛生費、1項清掃費、1目清掃総務費、3節の職員手当等38万9,000円の減額、4節の共済費68万7,000円の増額でございます。
次に、3款衛生費、1項清掃費、2目塵芥処理費、18節の備品購入費700万円の減額でございます。当初予定してございました収集台数便数を下回ったことによります。塵芥収集車の買い替えを行わずに、廃車することにより不用になるため、減額するものでございます。
次に、第4款公債費、1項公債費、1目元金、23節の償還金利子及び割引料136万5,000円の増額、1目利子23節の償還金利子及び割引料371万8,000円の減額でございます。当初予定しておりました借り入れ利率1.1%が0.8%で借り入れできたことによるものでございます。
最後に、第6款予備費、1項予備費、1目予備費でございますが、27万円を増額補正させていただくものでございます。
以上が議案第7号 平成20年度久喜宮代衛生組合一般会計補正予算(第1号)につきましての補足説明でございます。
次に、議案第8号 久喜宮代衛生組合議会の議員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例でございます。今回の一部改正につきましては、地方自治法の一部改正に伴い、所要の改正を行うものでございます。
それでは、改正の内容につきまして順次ご説明申し上げます。題名及び第1条から第3条の各条文中の「報酬」という文言を「議員報酬」に改めるものでございます。これは、地方自治法の一部改正により、議員の報酬の支給方法等に関する規定が他の行政委員会の委員等の報酬の支給方法等に関する規定から分離されるとともに、報酬の名称も議員報酬に改められることにより、必要な改正を行うものでございます。
次に、附則でございます。第1項につきましては、施行期日に関する規定でございます。この条例につきましては、公布の日から施行するというものでございます。
次に、第2項につきましては、久喜宮代衛生組合の職員等の旅費に関する条例の一部改正でございます。この条例におきましても、条文中に議員報酬を追加し、議員報酬と他の報酬とを区別するものでございます。
以上が議案第8号 久喜宮代衛生組合議会の議員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例でございます。
次に、報告第1号 継続費精算報告でございます。議案書の7ページをお開きいただきたいと存じます。平成18年度からの継続事業で、平成19年度に完成いたしました排ガス高度処理設備整備・2号炉ほか大規模改修工事についての報告でございます。
以下、別紙平成19年度久喜宮代衛生組合継続費精算報告書で説明をさせていただきます。議案書の最後についてございますので、その別紙をお開きいただきたいと存じます。3款衛生費、1項清掃費、排ガス高度処理設備整備・2号炉ほか大規模改修工事でございます。全体計画のうち平成18年度の年割額が2億円、内訳といたしましては地方債が1億8,000万円、一般財源が2,000万円でございまして、それに対しまして支出済額が2億円、内訳といたしまして地方債1億8,000万円、一般財源2,000万円でございます。年割額と支出済額とを比較いたしますと、ゼロ円でございます。
次に、全体計画の平成19年度年割額につきまして16億5,000万円でございまして、内訳といたしまして地方債が10億9,320万円、一般財源が5億5,680万円でございます。これに対しまして、支出済額が13億9,600万円、内訳といたしまして地方債が10億9,320万円、一般財源が3億280万円でございまして、年割額と支出済額との差は、年割額のほうが2億5,400万円多くなってございます。
次に、全体計画の平成18年度、19年度の計につきましては18億5,000万円、内訳といたしましては地方債が12億7,320万円、一般財源が5億7,680万円でございます。これに対しまして、支出済額が15億9,600万円、内訳といたしまして地方債が12億7,320万円、一般財源が3億2,280万円でございまして、計画額と支出済額との差は、計画額のほうが2億5,400万円多くなってございます。また、内訳といたしましては、地方債ゼロ円、一般財源が2億5,400万円、計画額のほうが多かったということの内容でございます。
以上が報告第1号 継続費精算報告についての補足説明でございます。
以上をもちまして補足説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
〇議長(小河原 正君) 以上で補足説明を終わります。
この際、監査委員より平成19年度久喜宮代衛生組合一般会計歳入歳出決算の審査についての報告を求めます。
榎本代表監査委員、お願いいたします。
〔代表監査委員 榎本善司君登壇〕
〇代表監査委員(榎本善司君) おはようございます。ご指名いただきました代表監査委員の榎本でございます。
平成20年8月5日、久喜宮代衛生組合会議室、ここにおきまして、地方自治法第233条第2項の規定により審査に付された平成19年度久喜宮代衛生組合一般会計歳入歳出決算にかかわる審査を執行いたしました。
お手元の久喜宮代衛生組合一般会計決算審査意見書をご参照ください。2ページのところをあけていただきますと、ここにございますが、初めに審査の対象といたしまして、平成19年度久喜宮代衛生組合一般会計歳入歳出決算、平成19年度実質収支に関する調書及び平成19年度財産に関する調書でございます。それを審査いたしました。
次に、審査の方法といたしまして、平成19年度久喜宮代衛生組合一般会計歳入歳出決算書及び法令で定める書類等に基づき、その計数の正否や予算の執行状況の適否を主眼といたしまして、審査を執行いたしました。その結果、審査に付された久喜宮代衛生組合一般会計歳入歳出決算書及び法令で定める書類は、いずれも法令に準拠して調製されており、計数も関係諸帳簿と照合した結果正確であり、予算執行は適正になされているものと認められたことをご報告いたします。
詳細につきましては、このお手元に配付してございます決算審査意見書のとおりでございますが、決算審査意見書の最後のページ、7ページの結びの下から4行目からを朗読させていただきます。
最後になるが、引き続き地方公共団体においては財源不足が深刻化しており、限られた財源の中で最少の経費で最大の効果が得られるようさらに創意工夫し、これまで以上に事務の簡素化、業務の効率化を推進されるよう要望して、総括的意見とする。
以上でございます。
〇議長(小河原 正君) ここで休憩いたします。休憩時間は9時50分までといたします。
休憩 午前 9時37分
再開 午前 9時50分
〇議長(小河原 正君) 再開いたします。
◇
◎組合に対する質問
〇議長(小河原 正君) 日程第7、組合に対する質問をお受けいたします。
通告順にお受けいたします。
初めに、猪股議員、お願いいたします。
〔13番 猪股和雄君登壇〕
〇13番(猪股和雄君) 通告順にしてまいります。
まず最初ですけれども、資源として収集したプラスチックビニール、また瓶、缶、ペットボトルなのですけれども、本当にそれが資源としてちゃんと利用されているのかどうか、検証する必要があるのではないかという質問でございます。
例えばプラスチック類でいいますと、約3,000トンを収集して、そのうち2,000トンが資源として利用されている。リサイクルされている。それから、瓶、缶、ペットボトルは、これは紙、布類も含んでですけれども、8,000トン収集して、これはほとんどがリサイクル、資源化されているということになっていますけれども、その中でかなりな部分が残渣として処分されているのではないかということであります。
(1)なのですけれども、プラスチック類、年間約3,300トン収集して、ウィズウェイストで再選別されています。その先の処理の現状、それから一層の資源化を進めるためにどうしたらいいのかということを考え方をお伺いしたい。
アとしまして、指定法人ルート2,200トンを除いた1,000トンの処理方法、どのようになっているのか、現在どうなっているのかを説明していただきたいと思います。
このごみ処理基本計画改定素案の中にも出ているのですけれども、プラスチック類の指定法人ルートを除いたもの1,000トンが資源化対象外ということになっていて、(熱回収)というふうに書かれているのです。これは、多分寄居町のほうの工場での焼却ということになっているはずですけれども、これも資源化あるいはリサイクルというふうに位置づけているのかどうか。位置づけについてもお伺いしたいと思います。
それから、イとしまして、ウィズでの選別におけるプラスチック類の残渣がどのくらいの割合、量が出ていると把握しているのかをお願いします。
それから、久喜宮代衛生組合のプラスチック類収集は、本当はいけないのですけれども、内容物を出すことになっているのです、からにすることになっているのですけれども、実際に家庭から出されているプラスチック類を見てみますと、かなり内容物が入ったままになっているものが多くあります。事実上それらが拒否をされないということになっています。それから、洗って出すということは書いていないわけです。再商品化ルートに乗せるには質が悪い。これが現実だと思います。前に東松山のプラスチック再資源化の業者の工場を視察したときにも、事業者のほうから説明していましたが、久喜宮代のごみは大変質が悪かった。最近はよくなったというふうに言われていました。最近よくなったのは、ウィズウェイストで再選別をしているからよくなったのです。ところが、それでもまだ久喜宮代のごみはAランクにはいっていないようです。すべてが再商品化されているわけではないと考えられます。再商品化の過程で不適物と選別をされて残渣となっている割合あるいは量をどう把握しているのか、お願いいたします。
エとしまして、プラスチック類の収集ですけれども、先ほど言いましたように、現実には内容物が入っていても出してしまっている、受け入れてしまっているということから、この内容物を絶対に含まない、それから洗って出すことをルールにして、資源としての質の向上を図って、資源化率を向上させるべきではないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。
オとしまして、容器包装プラスチックの分別収集、これまではプラスチックビニールはすべて一緒にプラスチック類ということで収集しているのですけれども、それは久喜宮代のプラスチック類の収集がRDF化するということから始まったことによるわけですけれども、容器包装プラスチックの制度がもうできているわけですから、こうした分別収集も行っていくべきではないのか。それによって、市民の中に容器包装再資源化への意識啓発、それから一層の減量化につなげるべきではないかと思いますが、いかがか、お伺いをいたします。
それから、飲食用の瓶、缶、ペットボトルの分別、資源化についてです。これについても実はウィズウェイストで再選別をして初めて資源化に回されているわけです。アとしまして、収集過程で瓶が破損をして色がまじってしまうということが間々あるようです。その結果、その瓶はすべて雑瓶という扱いになってしまっている。その割合が高くなっているというふうに聞いておりますけれども、その現状についてどのように考えていらっしゃるか。
イとしまして、瓶が破損をしますと、その破片がペットボトルにくっついたり、刺さってしまってまじってしまって、そのペットボトルまでもが残渣と選別をされてしまうことが多くあるようです。このことについてはどのようにとらえていらっしゃいますか。瓶、缶、ペットボトルの選別残渣の割合はどうなっているか、把握していますか、お願いをいたします。
それから、そうしたことを避けるためには、瓶、缶とペットボトルを分別すべきだと思いますけれども、いかがでしょうか、お願いをいたします。
大きな2つ目の質問は、久喜市の合併の問題と久喜宮代衛生組合のあり方についてであります。1としまして、久喜市ほか3町の合併協議に久喜宮代衛生組合事務局が入って、調整に加わっているわけですけれども、どのようにこれまでかかわってきているのか。事務調整のための会議の経過を明らかにしていただきたいと思います。
2としまして、4市町、久喜、菖蒲、鷲宮、栗橋、4市町の合併後には久喜宮代衛生組合の対象区域を拡大して、その合併町を含めたすべてのごみ処理行政を1行政として実施をしていくという方向であるということが、前回の議会でも示されておりました。そうした認識、方針で各市町の理解は一致したというふうに考えていらっしゃるか。全体、菖蒲、鷲宮、栗橋もこの久喜宮代の現在やっているごみ処理行政と一体の行政、1行政として行っていくということになっているのか。
3番目ですけれども、そうした4市町の合併協議の事務調整の場でプラスチックの分別、生ごみの分別、堆肥化ですね、これの拡大についてどのように協議されているのか、お願いをいたします。
それから、4番目なのですけれども、現在のその5市町の焼却処理量からしまして、将来焼却炉の統合を検討する可能性が出てくるのではないかと考えられます。というのは、栗橋鷲宮の衛生組合の焼却炉、それから菖蒲町の焼却炉、これらが稼働率が例えば菖蒲町は8時間運転と聞いておりますし、栗橋鷲宮は月曜日に立ち上げて、金曜日にはもう火を落としてしまう。土、日は完全に休んでいる状態ということからしますと、かなり余裕があるのではないかと考えられますけれども、この点についてはいかがでしょうか。
(5)につきましては取り下げをいたします。
それから、大きな3番目です。県の農林総合研究センターで開発した生ごみを原料にした肥料、彩の国食品系エコペレットというのが新聞報道されましたし、インターネットで検索をしてもかなり今後の明るい方向としても出ているのですけれども、生ごみ堆肥化の一方策として注目をされていると思います。この情報をどのように把握していらっしゃいますか。久喜宮代衛生組合の生ごみを一時実験したアイル・クリーンテックとの共同研究ということですけれども、これについてどのように評価しているかをお聞かせください。
以上です。
〇議長(小河原 正君) 猪股議員の質問に対する答弁を求めます。
瀧口総務課長。
〔総務課長 瀧口郁生君登壇〕
〇総務課長(瀧口郁生君) おはようございます。それでは、猪股議員さんのご質問のうち、私のほうからは1番の(1)、(2)につきましてお答えを申し上げます。
まず初めに、(1)のア、指定法人ルートの2,200トンを除いた1,000トンの処理方法を説明されたいとのご質問にお答えを申し上げます。プラスチック類につきましては、混合回収を行い、ウィズウェイストジャパン清久工場へ搬入し、手選別により容器包装プラスチックを選別いたしまして、指定法人ルートに乗せてございます。残りのプラスチックがその他プラといたしまして、平成19年度におきましては栃木県鹿沼市にございます民間焼却施設において焼却処理を行い、発電のための熱回収を行っておりますが、この熱回収は最終処分であるため、19年度の資源化率の計算には含まれていないものでございます。なお、平成20年度におきましては、千葉県成田市にございます民間焼却施設において焼却処理を行ってございます。
次に、イのご質問でございますが、ウィズでの選別におけるプラスチック類の残渣はどのくらいの割合、量と把握しているかとのご質問でございますが、平成19年度で申し上げますと、年間回収量3,268トン、残渣処分量1,061トンとなってございます。全体の約32%が焼却処理されたものでございます。
次に、ウのご質問のプラスチック類の質の問題でございますが、毎年プラスチック製容器包装ベールの品質検査を行っております。平成19年度は、6月8日に検査がございまして、財団法人日本容器包装リサイクル協会の職員及び協会委嘱調査員立ち会いのもと行われたものでございます。検査内容につきましては、汚れ、破袋度評価と容器包装比率評価の2種類がございまして、いずれも評価はA、B、DのランクのうちAランクと判定されたところでございます。残渣につきまして、再商品化事業者2社に照会した結果、1社はすべてガス化溶融していることから残渣はないとのことでした。さらに、もう一社も材料リサイクルと固形燃料化の2口に分けてリサイクルしているとのことでございました。
続きまして、エのプラスチック類の収集は、1、内容物を含まない、2、洗って出すことをルールにして、資源としての質向上を図り、資源化率を向上させるべきではないかとのご質問でございます。平成20年度は、今年6月にプラスチック製容器包装ベール品質検査が行われてございます。その結果を見ますと、汚れの付着したプラスチックが多いため、Dランクと判定されたところでございます。先週の9月17日には、プラスチック製容器包装ベールの再検査が行われてございます。その結果では、Aランクと判定されたところでございますが、近年ランクにばらつきが生じている状況でございます。したがいまして、選別業者への徹底した指導はもとより、プラスチックの排出方法につきまして必ず洗ってから排出していただけるよう広報紙に掲載するとともに、廃棄物減量等推進員さんから回覧していただく文書を作成するなどの方法によりまして、住民の皆様のご理解とご協力をいただいてまいりたいというふうに考えておるところでございます。
次に、オ、容器包装プラスチックの分別収集を行うべきではないか。それによって、市民の中で容器包装再資源化への意識啓発と一層の減量化につなげることができると考えるが、いかがかとのご質問でございます。容器包装プラの分別収集につきましては、ごみ処理基本計画では容リ法、容リ法対象外の分別収集につきましてはお示しをしてございません。今後高品質のプラスチック製容器包装を容リ法のルートに乗せていくことが重要であることから、容リ対象外のプラスチック類、例えば長靴、サンダル等明らかに対象外のものについて、組合で焼却処理することにつきましては大きな課題がございますが、周辺地域との協議を行い、ご理解をいただいて、燃やせるごみとして排出するよう分別方法を改めてまいりたいと考えているところでございます。
次に、(2)のア、収集過程で瓶が破損して色がまじることによって、選別で雑瓶とされる割合が高くなっている現状についてどう考えているかとのご質問でございますが、雑瓶といいますのは白瓶、茶瓶以外の瓶を総称して雑瓶といっておりまして、容器包装リサイクル法ではその他瓶という呼び方が正式名称でございます。たとえ瓶が破損しても、白瓶と茶瓶を手作業によりしっかりと選別していることから、雑瓶割合にはほとんど影響がないということでございます。
次に、イ、破損した瓶の破片と一緒に入っているペットボトルが残渣と選別されてしまっていることについてどうとらえているか。瓶、缶、ペットボトルの選別残渣の割合をどう把握しているか。また、ウのご質問で、瓶、缶とペットボトルを分別すべきではないかとのご質問でございますが、ペットボトルが残渣として選別されていることは考えにくいことでございますが、破損した瓶の破片とペットボトルが一緒でも、選別ラインでペットボトル、スチール缶、アルミ缶、白瓶、茶瓶、その他瓶に選別され、その後残ったものが残渣として扱われることから、ご質問のようにペットボトルが残渣として扱われることはないものと思われます。
次に、選別残渣の割合でございますが、毎月1回、衛生組合におきまして瓶、缶、ペットボトルの組成分類を実施しておりますが、平成19年度の平均残渣率が13.8%ということでございまして、そのほとんどが資源化が困難な細かく砕けた瓶の破片でございます。
また、ペットボトルを瓶、缶と分けて収集すべきではないかとのご質問でございます。余談となりますが、平成20年度の久喜宮代衛生組合から発生したペットボトルの有償での落札単価は、トン当たり4万4,750円でございました。それでは、県内一番高い、高額で落札した自治体は、いずれも1トン当たり5万6,330円の落札価格でございました。当組合と比較いたしますと、トン当たり約1万1,500円ほど有利な価格で落札しているわけでございます。仮に平成20年度にペットボトルが管内から500トン排出されたとした場合、1万1,500円掛ける500トンで575万円となりまして、一見いたしますと、ご指摘のようにペットボトルを瓶、缶から切り離して単独回収すれば収入もアップすることになるわけでございますが、この575万円の収入増のために必要な委託経費を検討した場合には、今の体制より最低2台のペットボトル回収専用車の増車が必要ではないかと思われるところでございます。したがいまして、まずは住民の皆様にはペットボトルのキャップを必ず外していただくこと、水以外の飲料ボトルは軽く水洗いしていただくこと、そしてラベルもはがすことを繰り返し周知してまいりたいと考えているところでございます。さらに、平成21年度の落札単価が3月には発表されますので、その落札単価によって品質のよいペットボトルかどうか判断できますことから、その動向を見た上で瓶、缶とペットボトルの分別排出及びそれに伴う回収体制の変更等について検討をしてまいりたいと考えているところでございます。
私のほうからは以上でございます。
〇議長(小河原 正君) 岡野業務課長。
〔業務課長 岡野晴一君登壇〕
〇業務課長(岡野晴一君) おはようございます。続きまして、2の久喜市の合併によって久喜宮代衛生組合のあり方をどのように考えるかというご質問に順次お答え申し上げます。
まず、(1)、久喜市ほか3町の合併協議に久喜宮代衛生組合事務局がどのようにかかわっているか、事務調整のための会議の経過を明らかにされたいというご質問にお答え申し上げます。ごみ処理行政関係につきましては、1市3町のごみ処理行政に携わる担当者が中心となり、久喜宮代衛生組合事務局からも担当職員が参加いたしまして、6月25日から現在まで延べ9回の会議を開催いたしまして、協議を行っているところでございます。この協議に当たりましては、久喜宮代衛生組合が取り組んでまいりました資源循環型のごみ処理行政の推進を基軸にいたしまして、1市3町の地域の実情を踏まえながら、事務事業の一元化に向け事務事業現況調書の作成、課題の抽出、調整方針の検討を進めているところでございます。
次に、(2)、4市町合併後には久喜宮代衛生組合の対象区域を拡大して、久喜市、宮代町、菖蒲町、鷲宮町、栗橋町のごみ処理行政を1行政として実施していく方針で各市町の理解は一致したと考えるかというご質問でございますが、これまでの合併協議の中では、ごみ処理事務につきましては新市と宮代町の区域をもって久喜宮代衛生組合を存続させるということで各市町に確認し、協議を進めておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
次に、(3)、4市町の合併協議の事務調整の場でプラスチック分別、生ごみ分別(堆肥化)の拡大についてどのように協議しているかというご質問でございますが、プラスチック分別及び生ごみ分別、堆肥化につきましては、現在久喜宮代衛生組合が実施しておりますが、他の3町は実施しておらない状況にございます。なお、菖蒲町におきましては、平成21年度、来年度から容器包装リサイクル法に基づくプラスチックの分別収集の実施を予定しているところでございます。これまでの1市3町の協議の中では、久喜宮代衛生組合が取り組んでまいりました資源循環型のごみ処理行政の推進を基軸といたしまして、プラスチック分別及び生ごみ分別、堆肥化につきまして推進していく方向で協議を進めているところでございます。
次に、(4)、現在の5市町の焼却量からして、将来焼却炉の統合を検討する可能性が出てくると考えられるが、いかがかというご質問でございます。まず、5市町のごみ焼却処理の状況でございますが、久喜宮代衛生組合の焼却炉については、平成18年度の燃やせるごみの処理量が2万695トン、日量75トン炉が2基、処理能力1日当たり150トン、運転時間は2号炉を主体とする24時間連続運転方式で処理を行っております。菖蒲町清掃センターの焼却炉につきましては、平成18年度の燃やせるごみの処理量が5,847トン、日量15トン炉が2基、処理能力1日当たり30トン、運転時間は2基による1日8時間運転方式で処理を行っております。栗橋・鷲宮衛生組合の焼却炉につきましては、平成18年度の燃やせるごみの処理量が1万6,092トン、日量52.5トンの炉が2基、処理能力は1日当たり105トン、運転時間は2基による24時間連続運転方式で処理を行っております。このように、設計上の処理能力と運転時間から現在の処理量を比較してみますと、それぞれの焼却炉にまだ余力があるように考えられますが、実際の運転では、点検整備のため2基ある焼却炉を一定期間交互に停止させる期間や設備の故障発生等により処理能力に余裕を持たせた運転管理が必要になってございます。
また、久喜宮代衛生組合の焼却炉は、昭和50年と昭和55年に竣工、菖蒲町清掃センターの焼却炉は平成元年に竣工、栗橋・鷲宮衛生組合の焼却炉は昭和63年に竣工したものでございまして、それぞれの施設とも設計が古く、老朽化が進んでおりますことから、これまでダイオキシン対策など大規模改修工事を実施いたしたほか、点検整備、維持管理に多額の経費をかけまして現在施設の安定稼働を図っている状況にございます。さらに、これまで処理してきました地域外のごみ搬入、焼却につきましては、周辺地域の理解が必要となります。このようなことから、現在稼働している焼却炉を統合、集約することは難しく、合併後、当分の間3炉体制を維持していく必要があると考えてございます。
なお、合併後、年数が経過いたしますと、現在の3炉ともさらに老朽化が進行するわけでございますから、焼却炉の統合、集約に当たりましては、環境負荷の軽減と業務の効率化を図れる新たな焼却施設の設置につきまして検討が必要になると考えているところでございます。
続きまして、3の質問でございます。彩の国食品系エコペレットについてのご質問にお答え申し上げます。初めに、アイル・クリーンテックで埼玉県農林総合研究センターと協力し、堆肥の生産研究をしていることにつきましては、かねてより組合においても承知しておりましたが、過日6月23日の朝日新聞の報道で具体化した旨を知ったところでございます。彩の国食品系エコペレットは、肥料は、平成17年度から埼玉県農林総合研究センターが中核機関となりまして、都市系食品バイオマス資源化リサイクル促進戦略に産、学、官が連携して取り組みまして、その研究成果を活用いたしまして、共同研究機関であります彩の国資源循環工場内のアイル・クリーンテックが生産しました生ごみ堆肥を主原料としまして、県内の肥料工場を運営する朝日工業におきまして有機質肥料を添加しまして、成分調整後にペレット化したものでございます。生ごみを主原料にした肥料として新聞等で紹介され、本年6月から全農さいたまから一般販売、県内の各JAのほうで販売価格20キログラム1,600円と伺っておりますが、吉川市の水稲生産組合あるいはJA上尾管内の野菜生産農家等でこの肥料が使用されているとのことでございます。
この方式でございますが、主原料であります生ごみの90%が、スーパーや食品工場など事業者から排出されます野菜くずとなっております。また、肥料工場で米糠や発酵菌肥料を混合しまして、堆肥の利用者であります農家が安心して利用しやすいよう品質を安定させ、粒状にしまして散布しやすいよう工夫しております。販売についても県内のJAが協力しております。今後販売価格に見合う作物の収量や品質で安定した効果が発揮できるようであれば、一般農家においても普及拡大が見込まれると考えております。事業系生ごみの堆肥化といたしましては、食品リサイクルの推進に寄与できるものと考えているところでございます。
以上でございます。
〇議長(小河原 正君) 再質問をお受けいたします。
猪股議員。
〔13番 猪股和雄君登壇〕
〇13番(猪股和雄君) まず最初に、プラスチックの残渣の問題なのですけれども、平成19年で3,268トンのうち1,061トンが残渣、32%ということで焼却。これは、資源化リサイクル率には含んでいないということですけれども、この残渣の率というのは私は非常に高いのだろうというふうに思っているのですけれども、まずこの率についてはどう考えていらっしゃるか、お願いをします。
それから、その評価についてAランクであったり、それから一方ではDランクになったり、一定しないということですけれども、これはAランクになったといっても、これも結局ウィズウェイストで再選別をしてもらっている、その結果ですね。つまり再商品化のルートに乗るそういうプラスチックと、それからそれ以外のルートに乗らないものをまず分別をし、また再商品化のルートに乗るものについても汚れているものについてはそれをはじくというかなり残渣になる、使えない、資源化できていかない、そういうものがまじっているのだろうと思うのです。そこら辺含んで、その32%もが焼却に回されてしまう、残渣になってしまうということについてどう考えているのかをもう一回お願いをしたいと思います。
それから、今後は洗って出すように、当然中身も出すように、住民の協力をいただいていきたいということですけれども、こちらを力を入れてやっていくことによって、例えばウィズウェイストでの分別、今、夜までかかって、普通の分別とまた別に汚れているものについて、夜も別の選別を行っている。そうした現状にあると聞いていますけれども、そうした再選別の手間も省くことができるのではないかと思いますので、いかがでしょうか。
それから、ちょっとプラスチックの分別収集でよく答弁がわからなかったのですけれども、長靴等燃やせるごみは燃やしていく。ちょっとそこら辺の答弁の意味がわからなかったので、もう一度お願いをします。
それから、瓶、缶、ペットボトルなのですけれども、これの平均残渣率が13.8%。ほとんどが砕けた瓶の破片であるということでした。この残渣率は果たして低いのかどうか。これについても評価をお願いいたします。
それから、あと今後の3月の落札でそのペットボトルの品質については判断できるということですので、ぜひそれを待っていきたいと思いますが、その後またお聞きしたいと思います。
それから、次に合併協議の中で参加をしていって、事務調整を行っているということです。問題は、プラスチック分別、それから生ごみの分別をどう久喜市が合併した場合にその3町のほうに広げていくかということです。それらについては、推進していく方向で協議しているということで答弁がありました。果たしてそれがいつごろ取り組んでいけるのか。合併の事務調整には、合併時に統合、合併時に再編、合併後に再編、いろんな言い方がありますけれども、これは合併後に再編ということになっていくのでしょうか。あるいは、合併時までには結論が出ていくのでしょうか。それは具体的に3町、現在の3町においてそれらを実施していける見通しというのはどのように考えているのか、お願いをいたします。
それから、焼却炉の統合、再編ということについてなのですけれども、栗橋・鷲宮の衛生組合の焼却炉2基で24時間運転とおっしゃいましたけれども、私先ほど申しましたように、土、日は休んでいるのです。完全に休ませているわけですね。そういうことを含むと、かなり現在でも余力があるように考えられるが云々とおっしゃっていましたが、その余力、ますます大きなものになるのだろうというふうに思っているのですけれども、そこら辺を含んでいかがでしょうか、お願いいたします。
それから、合併後一定期間後には新たな炉が必要になってくるというふうに最後結論的にはおっしゃられました。確かにそれはそのとおりです。久喜宮代衛生組合なども今回大改修をして、一応10年間ということをめどに置いていると理解しています。栗橋・鷲宮も大改修したばかりで、今現在105トンということになっています。そういう炉が、では10年後には、先ほどの答弁を踏まえると、10年後には3カ所、現在久喜宮代、栗橋・鷲宮、菖蒲という3カ所の炉の全体の再編、統合が視野に入ってくる。そういうことを今後は長期的には、中長期的になるのかな。検討していくというそういうお考えですか。お願いします。
〇議長(小河原 正君) 猪股議員の再質問に対する答弁を求めます。
岡野業務課長。
〔業務課長 岡野晴一君登壇〕
〇業務課長(岡野晴一君) それでは、私のほうから初めにプラスチック分別、生ごみ分別の拡大の関係で再質問いただきましたので、ご答弁差し上げたいと思います。
プラスチック、生ごみ分別の拡大でございますが、先ほどご答弁いたしましたとおり、菖蒲町におきましては3年ほど前からプラスチック分別の計画がございまして、来年度4月からプラスチックの分別を開始する方向で今準備を進めていると伺っております。栗橋、鷲宮町につきましては、その計画がまだございませんが、合併協議の中では栗橋、鷲宮町のごみ処理基本計画にもプラスチックの分別について言及がされておりますので、その方向で協議を進めているところでございます。
また、生ごみ分別につきましては、これにつきましても現在久喜宮代衛生組合でしか実施していないところでございますが、これにつきましても菖蒲町、また栗橋、鷲宮町の基本計画では生ごみの堆肥化の推進ということで言及されているところでございますので、その方向で協議、調整を進めてまいりたいというふうに考えております。
また、その関係でいつごろ実施できる見通しなのかということでございますが、これにつきましてはまだ協議が調っておりませんので、栗橋、鷲宮と菖蒲町、菖蒲町はプラスチックは実施が決まっておりますが、生ごみの分別に関しましては栗橋町、鷲宮町、菖蒲町とも今後の課題ということで認識しているところでございますので、よろしくお願いいたします。
それから、栗橋、鷲宮町の焼却炉につきましては24時間連続運転ということでございますが、実際は、ご指摘ございましたが、土曜、日曜は炉をとめている状況にございます。しかしながら、先ほどご答弁差し上げましたが、平成元年に竣工した焼却炉ということで、設計も古いものでございます。故障等も発生しているという状況の中で、なかなか焼却能力に近い稼働までは至っていない状況にあるようでございますので、その辺のところがありますので、よろしくお願いいたします。
続きまして、合併後の新炉の建設の関係でございますが、これにつきましては先ほどご答弁申し上げましたが、中長期的な検討が今後必要になってくるというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
〇議長(小河原 正君) 瀧口総務課長。
〔総務課長 瀧口郁生君登壇〕
〇総務課長(瀧口郁生君) 猪股議員さんの再質問につきましてお答えをさせていただきます。
まず最初に、32%という率をどのように評価しているかというふうなご質問でございますが、容リ法対象外のプラスチックにつきましては、毎年3分の1程度の焼却というふうなもので、3分の1につきましては焼却処理をさせていただいているような状況でございます。
続きまして、ベール品質検査でございますが、A、D、Aというふうな形で評価が一定をしていないということは、汚れているものがまじっているのだと思うが、その辺どのような対応をするのかというふうなご質問かと思いますが、こちらにつきましては半年間単位で今回のベール品質検査を行っているところでございますが、住民の皆様には排出方法には大きな変化があったとは考えられないことでございますので、分別業者の選別方法が十分ではなかったかというふうなことが思われます。今後も引き続き選別に当たりましては十分注意しながら行っていただくことはもとより、ベルトコンベヤ等の設備の清掃、どうしても汚れが付着してしまうというふうなことがございますので、ベルトコンベヤ等の設備の清掃等にも十分配慮していただき、汚れが極力付着しないよう、そのような方策を進めてまいりたいというふうに考えております。また、住民の皆様には、容器包装リサイクル法に乗せられるものを少しでもふやすために、汚れが付着したものにつきましては洗って出していただけるようあわせてお願いをしてまいりたいというふうに考えてございます。
また、次に夜プラスチック選別をしていると思われるがというふうなご質問の内容だと思いますが、ウィズウェイストジャパンのほうで夜プラスチックの選別の処理をしていただいております。先ほどの猪股議員さんのご質問にございましたように、汚れの付着しているものも容リ法に含まれてしまうというふうなことでございますので、極力容リ法に乗るものをきれいな状態して、ベール検査の品質のランクを上げていくというふうなこともございますので、今後につきましても住民の皆様には必ず洗ってから排出いただけるよう、広報紙等のものを使いまして周知をさせていただきながら、ご理解とご協力をいただいて進めていきたいというふうに考えております。
続きまして、長靴等その辺の内容についてもう一度お願いしたいというふうなことでございました。プラスチック製、容器包装リサイクル法のルートに乗せていくことが今後重要と考えているところでございまして、容リ法対象外、例えば長靴ですとかサンダル等明らかに対象外のものについては、さまざまな問題等もございますが、組合で焼却処理をしていくようなことで周辺地域の皆様と協議をさせていただき、ご理解をいただいてから、燃やせるごみとして排出できるよう分別方法を改めてまいりたいというふうなことで進めたいというふうに思っております。
あと、最後でございますが、13.8%の残渣率は低いのか、その辺の評価はどうなのかというふうなご質問でございますが、現状の収集方法ではどうしてもやむを得ない部分が出てしまいまして、高くないのかなというふうなことで評価させていただいているところでございます。
以上でございます。
〇議長(小河原 正君) 再々質問をお受けいたします。
猪股議員。
〔13番 猪股和雄君登壇〕
〇13番(猪股和雄君) 答弁された順番でいきますけれども、まず合併後の新久喜市に含まれてくる3町におけるプラスチック、それから生ごみの分別についてです。
菖蒲町で21年度からプラスチックの分別が始まるということです。栗橋、鷲宮も22年度を想定していると私聞いていますけれども、ただこれは容器包装のプラスチックだけですね、今それぞれ検討しているのは。久喜宮代衛生組合の場合には、そもそも最初はダイオキシン問題から始まって、燃やす量をできるだけ減らすというそういう目的のために、容器包装以外のプラスチックもすべて分別をしてきた。そういう考え方と、容器包装だけのプラスチックの分別ということでは、そもそも目的、考え方、大きく違うのだろうと思います。現在久喜宮代衛生組合でやっているプラスチックの分別を広げていく、拡大をしていくという場合には、私たちがこれまで進めてきたその容器包装に限らない全体のプラスチックの分別ということになると思います。それについてはどのように協議をしていますか。それらについても拡大をしていくということで話し合いされていますか。それが1つ。
それから、これについては合併後早期に、早期にというか、直ちにあるいは早期に、一、二年のうちに、あるいはその後の中期的な課題、どのように整理をされていますか。つまりいつからそれが今の3町で取り組めるかどうかということ。
もう一つの生ごみの分別についてもですけれども、基本計画には記載されているので、その方向で進めていくということで答弁がありましたけれども、これも具体的に堆肥化、現在の菖蒲町、鷲宮町、栗橋町での生ごみを堆肥にしていくというその出口が決まっていかなければ、生ごみを分別したって困るわけですね。そう考えると、その方向でという極めてあいまいな言い方をされましたけれども、展望をどのように考えているか、見通しを明らかにしてください。これも合併後直ちに、早期に、あるいはもっと中期的に考えていくのか、お願いをいたします。
それから、焼却炉の再編、統合についてですけれども、中長期的な検討が必要になってくるとおっしゃられました。それはそのとおりです。多分10年後、10年間ということが検討の期間になってくるでしょう。そうしますと、これまで久喜宮代衛生組合でも基本計画を策定して、焼却炉の新設の場所までほぼ確定をして進めてきたけれども、そのこと自体ももう一回再検討、見直しということになっていくということに理解するわけですけれども、そういうことでよろしいかどうか、お願いをいたします。
それから、資源プラスチックの出し方の問題です。現在のこの回収の方法のところには、中身はからにする、食べ残しなどは取り除く、土はきれいに取り除くということだけが書かれていて、洗うということは書いていないのですけれども、したがって洗わなくていいのだというふうに思い込んでいる人がたくさんいるのですけれども、ではそれは年度途中からでもさらに洗ってくださいよということをお願いしていくということでよろしいですか。その点説明してください。
それから、ここにはゴム長靴は資源プラスチック類の中に堂々と書かれているのですけれども、これもそうするとゴム長靴はここから外すというふうに。スリッパ、サンダルもそうですね、プラスチック類の中に入ってしまっているのですけれども、これは両方とも外すということを明らかにしたわけですか、先ほど説明したわけですか。はっきりさせてください。
以上です。
〇議長(小河原 正君) 猪股議員の再々質問に対する答弁を求めます。
瀧口総務課長。
〔総務課長 瀧口郁生君登壇〕
〇総務課長(瀧口郁生君) 猪股議員さんのご質問にお答えをさせていただきます。
プラスチックの出し方の問題ということで、今回洗って出すというのは、年度途中からでよいのかというふうなご質問でございますが、21年度から洗って出せるような方向で進めさせていただきたいというふうに考えているところでございます。
また、長靴、サンダル等はプラスチック類から外すのかということでございますが、21年度以降、燃やせるごみというふうなことで説明をさせていただきたいというふうに考えいるところでございます。
以上でございます。
〇議長(小河原 正君) 岡野業務課長。
〔業務課長 岡野晴一君登壇〕
〇業務課長(岡野晴一君) それでは、再々質問にお答え申し上げます。
まず、プラスチックの分別の関係でございますが、これにつきましては合併協議の中でも容リ法対象のプラスチックについての分別を進めていくという方向で協議を行っているところでございます。この統一につきましては、それぞれこれまでの各市町の分別の歴史もございますので、分科会等の協議の中では合併後3年以内には統一するというようなことで意見が出ているところでございます。
それから、生ごみ分別の関係でございますが、これにつきましても現在まだ久喜、宮代町しか実施しておらない状況でございます。そういうこともございますので、合併後3年以内に統一するような方向で協議を進めていきたいというふうに考えているところでございます。
それから、新炉の関係でございますが、これにつきましては合併後におきましても、ごみ処理施設がご案内のように3施設になるわけでございます。各施設ともこれまで大規模な改修工事を実施していますので、久喜宮代衛生組合の焼却炉については10年ほどの使用ができると考えているところでございます。ただし、先ほどご答弁申し上げましたとおり、3炉とも老朽化が進んでおりますので、今後につきましては衛生組合のごみ処理基本計画の策定が必要になってくると思いますので、その中で整備計画等も立案していく必要性が考えられますので、現在の久喜、宮代町の基本計画についてもその検討の中でどうしていくのかということが協議をしていかなければいけないというふうに考えているところでございます。
以上です。
〇議長(小河原 正君) 以上で猪股議員の質問を打ち切ります。
次に、川辺議員、お願いいたします。
〔7番 川辺美信君登壇〕
〇7番(川辺美信君) 7番、川辺美信です。通告に従いまして質問させていただきます。
まず、1として、生ごみ減容化及び堆肥製造実験についてですけれども、生ごみ減容化及び堆肥製造実験については、7月7日に開催されました全員協議会におきまして、家庭から排出される生ごみを確実に分解、減容し、臭気の発生を抑え、かつ規模を拡張しても生産コストが削減されるとされています。そこで、次の項目についてお伺いいたします。
(1)として、生ごみ堆肥化実験は、10月から実施される生ごみ減容化実験の生ごみ投入及び攪拌された堆肥が使用されるわけですけれども、全家庭で出された台所生ごみが収集の間で腐敗してしまうということがあります。つまり週2回の収集ですと、まず台所の各家庭の中の家庭において生ごみが腐敗をしてしまうということがあるわけですけれども、そういったことがありますけれども、それですべての生ごみが搬入されるのでしょうかということです。
(2)として、生ごみの腐敗を防止するためにも収集回数をふやす考えはありますか。
(3)番、台所生ごみは調味料の混じったものが多く含まれています。それに含まれている塩分は問題はないのでしょうか。
(4)番、生ごみ堆肥化実験によっては、大地のめぐみ事業の方針転換をする考えはありますかです。
2として、全家庭に電気式生ごみ処理器を普及すべきと考えますがということで、台所生ごみの減容化を図り、堆肥化の原料として有効に回収するためには、各家庭に電気式生ごみ処理器を普及すると有効だと思いますけれども、そうした考えはありますか。
以上、2点についてお願いいたします。
〇議長(小河原 正君) 川辺議員の質問に対する答弁を求めます。
岡野業務課長。
〔業務課長 岡野晴一君登壇〕
〇業務課長(岡野晴一君) それでは、生ごみ減容化及び堆肥製造実験についてのご質問に順次お答え申し上げます。
初めに、(1)の全家庭から出された生ごみが収集の間に腐敗してしまうこともある。すべての生ごみが搬入されるのかとのご質問でございますが、今回の生ごみ減容化実験に投入する生ごみにつきましては、現在モデル地区から回収しております生ごみが1日に4トン程度でございますから、収集車1台分、1日に約1トン前後の生ごみを実験に使用する予定でおります。収集の間に腐敗してしまうことにつきましては、モデル地区の皆様には水切りと、腐敗した食べ物は除いてくださるようお願いしてきたところでございますが、実際のところ収集の間に腐敗が進んでしまっている生ごみを取り除くことはできないことから、収集した生ごみはすべて堆肥化施設に投入してございます。同様に、実験においても収集した生ごみを投入することになりますので、腐敗が進んでしまった生ごみが混入されていることも想定しているところでございます。
次に、(2)の腐敗防止のために収集回収の増につきましては、現状のとおり、週2回の収集を考えているところでございます。
次に、(3)の生ごみ、特に調味料の塩分の問題についてお答えいたします。現在の生ごみ堆肥化事業におきましては、モデル地区の皆様の協力によりまして、特に塩辛いものは分別から除いていただいているところでございますが、調味料のまざった残飯類につきましては生ごみに分別して排出していただいております。これまでの堆肥の成分分析結果では、塩分、塩化ナトリウムが平均2.5%程度でございますので、塩分濃度には問題はないと考えているところでございます。一般的に堆肥を10アール、1反当たり1トン使用した場合に塩分が5%以下であれば、特に作物に影響を与えるような塩分濃度ではないと言われているところでございます。なお、今回の実験におきましても、窒素、燐酸、カリ、石灰、塩化ナトリウムなどの堆肥の成分分析を実施してまいりたいと考えております。
次に、(4)の生ごみ減容化実験によっては、大地のめぐみ事業の方針転換をする考えはあるのかとのご質問でございますが、今回のHDMシステムによる生ごみ減容化実験の実施状況を確認させていただきながら、堆肥化処理方式の変更の可能性などを検討してまいりたいと考えているところでございます。
以上でございます。
〇議長(小河原 正君) 瀧口総務課長。
〔総務課長 瀧口郁生君登壇〕
〇総務課長(瀧口郁生君) 川辺議員さんの2番目のご質問の全家庭に電気式生ごみ処理器を普及すべきと考えますかというご質問にお答えを申し上げます。
電気式生ごみ処理器の購入費補助制度を活用し購入された方は、平成11年度から平成19年度末で延べ1,027世帯でございます。制度利用率で申し上げますと、2.5%となってございます。電気式生ごみ処理器購入費補助制度は、平成19年3月末現在、当衛生組合を含めまして県内50の自治体にございます。最も補助額が多い自治体は三郷市でございまして、購入費用の2分の1で、限度額が5万円となっているところでございます。ご案内のとおり、久喜宮代衛生組合では購入費用の2分の1で、限度額を3万円としておりまして、三郷市に続いて高額な補助となっているところでございます。近隣で申し上げますと、春日部市、菖蒲町、栗橋町、鷲宮町、幸手市がそれぞれ2万円の補助という現状でございます。今申し上げましたとおり、当組合は県内では2番目に補助金額が多く、近隣との比較でも1万円も高額なことから、この制度を活用される方は制度発足してから10年を経過した今でも毎年60世帯以上ございます。
ご質問にございます全世帯への普及となりますと、全世帯に対して購入費用の全額補助は極めて困難なところでございます。また、仮に5万円の処理器に対して補助率を3分の2とした場合、1万6,000円以上の自己負担となります。また、4分の3とした場合でも1万2,500円の自己負担となるわけでございます。行政側の負担も5億円から6億円必要となります。また、全家庭からどれだけご協力をいただけるかということもございます。したがいまして、今後は広報紙等で他団体との補助額の比較を掲載し、補助制度についてお知らせするとともに、管内の取扱店に対しましてもPRしていただくようお願いをしてまいりたいと考えているところでございます。
以上でございます。
〇議長(小河原 正君) 再質問をお受けいたします。
川辺議員。
〔7番 川辺美信君登壇〕
〇7番(川辺美信君) 先ほどの答弁で理解ができました。
それで、各家庭の中でどうしても収集の間に生ごみが腐敗してしまうということが現在非常に多いということで、それで今回の実験についても一定程度そのことについては想定をされているということです。その想定の範囲内で、今回基本的に生ごみを減容化するということについては、ほかの自治体の中でやられている実験の中で確実にできているということだと思うのですけれども、そのこと、減容化を行い、なおかつ堆肥化するということについては、やっぱりいかに家庭、つまり今回実験されるのが冬の間に行われるということで、冬ですとどうしても生ごみもまだ腐敗しないでこちらに収集できるということもありますけれども、やっぱり夏の時期になってきてしまって、そのときに本当に今回実験したことが夏の間にどのように、夏の台所の中、家庭の中でも腐敗してしまうということが、割合がどうしてもふえてしまうのではないかと思うのですけれども、その辺についてのやっぱり今回実験に想定して、それで夏の間どうするのかということがまだ示されていないと思うので、その辺についてはどうなのかということです。やっぱりそのことを、きちんと政策としてやっていく以上、各家庭の中において減容化と、それからごみ処理をするということであれば、電気式生ごみ処理器の普及についてもっと積極的に考えるべきではないかと考えますけれども、それについてお願いいたします。
〇議長(小河原 正君) 川辺議員の再質問に対する答弁を求めます。
岡野業務課長。
〔業務課長 岡野晴一君登壇〕
〇業務課長(岡野晴一君) それでは、川辺議員さんの再質問にお答えいたします。
夏場、特に生ごみが腐敗しやすい時期でございますが、これまでの生ごみ堆肥化事業の実証を通じましては問題なく堆肥化が進んでいるところでございます。この腐敗の問題については、確かにモデル地区の皆様に大変ご苦労をかけているかと思いますが、組合といたしましては特に夏場は水分の多い調理くずやそのものがまた多く出されますので、水切りをお願いして、できるだけ腐敗が進まないようにということでお願いしていきたいと思っています。
また、家庭で減容化を図るため、電気処理器をさらに普及していったほうがいいのではないかというご提案をいただきましたが、これにつきましては、現在の生ごみ堆肥化事業につきましては、このごみの減量化を目的といたしました家庭での堆肥化とはまた別に考えておるところでございますので、まずは施設での堆肥化を今後進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
以上です。
〇議長(小河原 正君) では、ここで10分間休憩いたします。再開は11時10分といたします。
休憩 午前11時00分
再開 午前11時10分
〇議長(小河原 正君) 再開いたします。
続きまして、木村議員、よろしくお願いいたします。
〔3番 木村奉憲君登壇〕
〇3番(木村奉憲君) 3番、木村奉憲です。それでは、質問をします。
第1点目は、一般廃棄物処理基本計画の改定素案についてお伺いします。第1点目と2点目は、その計画そのものについてです。大規模改修の焼却炉や生ごみ全量堆肥化での大幅な見直しを含む今回の基本計画。きょうは改定案として出されていますが、なぜ改定素案としたのか。1点お聞きしたい。
それから、基本計画を見直しするに当たって、以前もお願いしていたのですけれども、専門家を含めた検討委員会や、あるいは現場などの意見なども取り入れながら、やっぱり総合的に検討する必要があったのではないかと思いますけれども、庁内の論議ということの提案のようですけれども、この点についてお伺いします。
それから、3点目以降は、この基本計画の新旧対照表に基づいて何点かお伺いしていますが、第1点目はこれでいくと77ページにある、いわゆるリサイクルセンター。これは、以前については粗大ごみ処理施設等リサイクルプラザということがリサイクルセンターとしてなっていますが、その内容の違いについてあるのかどうか、それを含めてお願いします。
それから、84ページにあります固形燃料化への検討、これの将来の見通しも含めてお伺いします。
それから、5点目は、生ごみ堆肥化施設の分散設置の具体化、今後どのように図るのか。場所とかそういうことについてお伺いしたいのですけれども。
それから、6番目は、86ページにありますリサイクル率60%ということで達成目標がなされていますが、その達成を含めて要件とかその見込みはどのように考えているのか、お伺いをします。
それから、7番目は、家庭ごみの有料化について、基本計画にのっていますが、なぜ有料化するのか、その検討過程について内容も含めてお願いします。
8点目は、105ページにありますプラスチックの資源類の委託先が困難な場合の組合処理での対応をしたいというような記述があるのですけれども、その見通しあるいはその内容についてお伺いします。
第2点目は、生ごみ減容化及び堆肥化製造実験についてです。第1点目は、この間全協で配られた、いわゆるHDMシステム、これの導入実験なのですけれども、それを検討した過程ですね。特に他の方法による先進例も含めた検討はどのような中で最終的にHDMシステムの実験にかかったのか、お願いしたい。
それから、2点目は、この実験を総合的に検討する委員会が必要ではないかなというふうに思いますが、この点についてはどういうふうに検討をされたのか、お伺いします。
3点目は、この中で割りばしの分解時間の目安とかいろんな形が載っているのですけれども、その中で特に紙類なのですけれども、紙のほかに段ボールとかそういうような形のものについて処理できないというような形があったのですけれども、この方式ではこの辺の処理についてはなぜできないのか、科学的にあるのだろうと思うのですけれども、お願いしたい。
それから、4点目は、HDM資材の原価と追加量が途中で必要だというふうに書かれていますが、どのくらいの量が必要なのか、お伺いしたい。
3点目は、生ごみの堆肥化についてです。最近の収集状況、それから担当地域の声はどのように伺っているのか。
それから、2点目は、最近の堆肥化の状況、それから利用状況ですね、それも含めて最新の状況をお願いしたいと思います。
4点目は、ごみ収集業務についてです。最近の資源ごみの持ち去り状況についてお伺いしたいと思います。ふえてきたというような状況もあるようですが、その状況と、それについて衛生組合なども工夫しながら対応しているというような状況もあるようですが、その対応についてお伺いします。
以上です。
〇議長(小河原 正君) 木村議員の質問に対する答弁を求めます。
瀧口総務課長。
〔総務課長 瀧口郁生君登壇〕
〇総務課長(瀧口郁生君) それでは木村議員さんのご質問のうち、私のほうからは1番の(1)、(2)、(6)、そして(7)につきましてお答えを申し上げます。
まず、(1)、大規模改修の焼却炉や生ごみ全量堆肥化での大幅見直しを含む基本計画をなぜ改定素案としたのかとのご質問にお答えを申し上げます。衛生組合では、平成14年に策定いたしましたごみ処理基本計画の見直しを行うため、衛生組合だより6月号にごみ処理基本計画の素案の意見を募集しますと題しまして計画概要を掲載するとともに、計画を閲覧できる場所、募集期間、提出方法等についてお知らせいたしました。また、今年の7月7日にはごみ処理基本計画の素案につきましての全員協議会を開催したところでございます。こういった経過を踏まえさせていただきまして、素案であったものを今回ごみ処理基本計画改訂版として議員の皆様に配付のほうをさせていただいたところでございます。
次に、(2)番、基本計画見直しをなぜ庁内議論で提案したのか。その過程と検討委員会や専門家の意見交換などなぜしなかったのかとのご質問でございますが、3月の定例会におきましてもご答弁申し上げましたように、今回の見直しにつきましては基本計画策定後5年間の進捗状況の中で、各年度の実績に差異が生じているため数字の見直しを行ったものであり、基本計画の方針を変えるものではなく、さらに現在の久喜市と宮代町が一部事務組合として継続して事業を遂行する場合の計画でございますことから、外部の組織を立ち上げずに、衛生組合内部で見直しをさせていただいたものでございます。
次に、(6)、リサイクル率60%達成への中心的な達成要件とその見込みはとのご質問でございますが、中心的達成要件は生ごみの全量堆肥化が主要なものでございまして、平成27年度にはリサイクル60%を見込んでおります。そのため、全量堆肥化での重要課題でございます生産コスト削減に向け、HDMによる生ごみ減容化実験を進めていくものでございます。
次に、(7)、なぜ家庭ごみの有料化について検討するのかとのご質問でございますが、基本計画の97ページに組合の行動計画の具体例がございます。家庭ごみの有料化及び事業系ごみの手数料の見直しについて検討しますと記載してございます。平成14年のごみ処理基本計画では、この部分、ごみの受益者負担について検討しますと記載させていただいたところでございます。平成19年6月に環境省から送付されました有料化のガイドラインでは、経済的インセンティブを活用した一般廃棄物の排出抑制や再生利用の推進、排出量に応じた負担の公平性及び住民の意識改革を推進するため、一般廃棄物の有料化を図るべきであるとされておりますことから、その必要性に基づき基本計画の組合の行動計画の具体例に記載をさせていただいたところでございます。
以上でございます。
〇議長(小河原 正君) 岡野業務課長。
〔業務課長 岡野晴一君登壇〕
〇業務課長(岡野晴一君) 続きまして、木村議員さんの一般廃棄物処理基本計画改定素案について、(3)、(4)、(5)、(8)のご質問について順次お答え申し上げます。
初めに、(3)のリサイクルセンターと粗大ごみ処理施設の違いでございますが、粗大ごみ処理施設は破砕設備、圧縮設備が設けられ、機械により鉄やアルミの資源物を選別し、再資源化を行う施設が粗大ごみ処理施設でございます。リサイクルセンターは、破砕設備、圧縮設備が設けられた粗大ごみ施設の機能に加えまして、不燃物処理の資源化設備、ガラス瓶の色分け等、また可燃物処理の資源化設備、プラスチックやペットボトルの種類分けなどが備えられておりまして、また中古品、不用品の再生を行うための設備やそれらの再生品の展示会場が設けられているなど、環境学習やリサイクル工房機能が備えられた施設がリサイクルセンターでございます。
次に、(4)と(8)のご質問につきまして関連がございますことから、一括してお答え申し上げます。プラスチックの資源化につきましては、平成18年度をもちまして当組合で行ってございました固形燃料化業務が終了し、現在容器包装リサイクル法の対象外のプラスチック類は県外の民間焼却施設において焼却処理を行っているところでございます。今後におきましても、処理経費等を勘案いたしまして、委託によります固形燃料化について検討を行ってまいりたいと考えております。
また、当組合管内から発生いたします一般廃棄物の組合管外での処理につきましては、民間施設の立地いたします自治体との事前協議を行いまして、承諾を得る必要がございます。特に県外で処理する場合は、近年事前協議が非常に難しくなってきてございます。これらの状況から承諾がいただけないことも考えられますことから、当組合でプラスチック類の焼却を行う事態となった場合には、地元の理解と同意をいただき、現在の受け入れ槽であるごみピットの容量、燃焼設備への影響等を考慮いたしまして、処理に支障を来さぬよう慎重に検討をしていかなければならないと考えてございます。
次に、(5)の生ごみ堆肥化施設の分散設置の具体化はどのように図るのか。箇所、場所などのご質問でございます。一般廃棄物ごみ処理基本計画改訂版にございますように、施設の分散設置を計画しているところでございます。現在のところ、施設を何カ所でどこへ建設するかなど具体的内容を示せる状況にはございませんが、今回実施をさせていただくHDMシステムの減容化実験の進捗状況を見ながら、生ごみ堆肥化を安定し継続して推進できる見通しが立ちましたら、施設の仕様、規模等により場所の選定を進めてまいりたいと考えているところでございます。
次に、2の生ごみ減容化及び堆肥製造実験についてのご質問に順次お答え申し上げます。(1)のなぜHDMシステムとしたのか。他の方法や先進例の検討はしたのかとのご質問でございますが、これまでの経過といたしまして、去る3月に久喜宮代有機資源農業推進協議会から報告書が提出されまして、その中で全量堆肥化が達成できるよう生産コストの削減を含むさまざまな手法やシステムの研究、検討をするよう要望が出されたところでございます。当組合といたしましては、この報告を踏まえ、協議会において取り上げられました生ごみメタン化処理システムやHDMシステムについて、まず調査、検討を行いました。また、その他の生ごみ堆肥化や資源化の取り組み事例につきましても調査を行ってまいりましたが、熊谷市の民間業者の実証結果と北海道津別町で実績のあるHDM菌を利用した生ごみ処理、堆肥の生産方式が、現在の生ごみ分別収集体制を継続しながら組合場内で実験が可能であり、臭気の発生を抑え、二酸化炭素の排出削減など環境への負荷が少なく、かつ生産コストの削減が見込まれますことから、今回のHDMシステムによる実験の実施を決めさせていただいたところでございます。
次に、(2)の実験を総合的に検討する委員会の設置でございますが、この実験につきましては当組合場内の旧プラスチック固形燃料化施設において実施いたしますことから、生ごみの分解、発酵の状態や、臭気や水分の蒸発の状況など、常に組合職員が確認できること、また管内の住民の皆様を初め外部の関係機関から専門家等の視察、見学を通じまして意見交換や情報収集もできますことから、組合と委託業者で連絡を密にし、実験データの収集、分析をしながら検討を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと存じます。
次に、(3)の割りばしなどの分解時間の目安と紙などなぜ処理できないかとのご質問でございますが、現在の堆肥化施設の生ごみ堆肥化事業は、家庭から排出される生ごみから調理くずや食べ残し、残飯などを分別していただき、割りばし、紙類は生ごみと比較して分解に時間を要することから、分別の対象外とさせていただいております。なお、HDMシステムによる生ごみ処理方式では、割りばし、つまようじ、竹ぐしなどは菌床母材として役割を果たし、ゆっくり分解いたしますことから、処理には影響はないと伺っております。しかし、割りばし、つまようじ、竹ぐしなどは現在の生ごみ専用袋に傷をつけ、袋が破ける原因にもなります。今回の実験におきましても、モデル地区の皆様にはこれまでと変わりなく生ごみを分別していただき、専用袋で排出していただければと考えているところでございます。
次に、(4)のHDM資材の原価と追加量でございます。今回の実験の場合、HDMシステムの立ち上げ経費として81万円、また1カ月分の追加HDM菌体として26リットル7万8,000円、単価は1リットル3,000円でございますが、これを5カ月分として39万円が追加菌体の経費となると見込んでいるところでございます。
続きまして、3の生ごみの堆肥化について、(1)、(2)のご質問につきましては関連がございますので、一括してご答弁を申し上げたいと思います。初めに、最近の収集状況でございますが、平成19年度の年間収集量が842トンでございまして、平成18年度の年間収集量862トンとほぼ同様に収集されておりますことから、本年度においてもモデル地区の皆様には変わらず生ごみの分別にご協力をいただいているものと考えております。
また、担当地域の声でございますが、今年2月にモデル地区の皆様から生ごみ堆肥の申し込みをいただきまして、1,065世帯の方々に10キログラムの堆肥を配布させていただきました。この8月に申し込みをいただいた方の中から150人の方を対象に堆肥の使用状況の把握と利用者の声や意見を伺うための利用者アンケートを実施いたしました。アンケートの回収率は53%となっておりますが、アンケートの結果の主なものにつきまして参考までに申し上げたいと思います。利用場所についてはの質問につきましては、家庭菜園57%、プランター39%、畑23%ということで利用されてございます。作物の生育状況につきましては、よかったが76%、悪かったが4%、変わらないが19%となっております。堆肥の配布量10キログラムにつきましては、ちょうどよかったが47%、多かったが6%、少ないが39%でございました。その他のまたご意見といたしまして、堆肥の配布を今後も続けてほしい、堆肥の量を多くしてもらいたい、配布回数を年2回にしてほしい、さらに臭いについて改善してほしいなど多くの利用者の声をいただきました。これらのアンケート結果につきましては、今後の堆肥生産の参考にしてまいりたいと考えているところでございます。
次に、堆肥化施設大地のめぐみ循環センターの運転状況についてお答え申し上げます。昨年度1次発酵槽のパンチングメタルの交換や発酵槽の下部に堆積するチップの取りかえなど施設整備工事を実施いたしました結果、1次発酵槽内の発酵が想定以上に進みまして、加水、水を足す状況まで発酵状態が改善したところでございます。それによりまして、2次発酵槽内での発酵期間が短縮されまして、整備前に比べ短期間で良質な堆肥の生産ができるようになりまして、現在も良好な運転状況にございます。今後もできた堆肥につきましては、モデル地区の皆様に還元、配布してまいりたいと考えているところでございます。
続きまして、4のごみ収集業務について、最近の資源ごみの持ち去り状況と衛生組合の対応に関するご質問にお答え申し上げます。平成18年度と平成19年度における組合による行政回収と地域住民による集団回収を合計いたしました年間の資源回収量を比較してみましたところ、特に新聞の回収量が542トンと大幅に減少しております。ご承知のとおり、近年古紙の市場価格が高値で取引されている情勢が続いておりますことから、新聞の持ち去り行為は当組合管内におきましても平成19年度から多発しております。今年度に入りましても4月から現在まで100件を超える目撃情報が寄せられており、住民の皆様の目撃情報や組合の巡回パトロール、警察の情報から、複数の持ち去り行為を行うものがワンボックス車や軽トラックなど小回りのきく車両を使いまして、組合管内全地域に出没している状況にございます。
当組合では、これまで多発する持ち去り行為の防止対策といたしまして、所管の警察と協議いたしましたが、たちの悪い者が持ち去り行為を行っていることから、不測の事態や無用なトラブルを招くおそれがありますので、直接接触するようなことを避けるよう指導されたところでございます。これまで衛生組合だよりや市、町の広報紙を通じまして、住民の皆様に対しても持ち去り行為を発見しましたらすぐに110番通報するようお知らせをし、お願いをしてきているところでございます。所轄の警察からは、地域住民を初め衛生組合からの通報によりまして、特に目撃情報の多い地域について重点的にパトロールを実施した結果、今年度に入りこれまで5回の検挙を行ったとの情報をいただいているところでございます。
当組合としましても、これまでの職員による早朝巡回パトロールの実施、また目撃情報の多い地域の集積所に8時30分までに出される資源ごみの持ち去り状況の確認と持ち去られる新聞を臨時的に職員が回収を行うなど、持ち去り行為の防止に努めているところでございます。今後におきましても、管内の住民の皆様に持ち去り行為に対する適切な対応方法などをお知らせしながら、また所轄の警察、資源回収委託業者との協議、連携を図りまして、巡回パトロールの継続など持ち去り行為の継続に努めてまいりたいと考えているところでございます。
以上でございます。
〇議長(小河原 正君) 再質問をお受けいたします。
木村議員。
〔3番 木村奉憲君登壇〕
〇3番(木村奉憲君) それでは、再質問をします。
基本計画の1点目と2点目については、以前から基本計画そのものの、先ほど実績に基づいた数値の差異、その辺のところの変更ぐらいだという答弁はこの間行われてきたのですけれども、やはり基本計画そのものにかかわる大きな問題がある。そういう意味で、専門家あるいは委員会での論議をやっぱり聞いた上で総合的に判断すべきだというような形で今まで行ってきていますので、今後数字そのものの見直しも含めて、やっぱり基本計画そのものが大きな形で改訂版となっているわけですから、今後専門家を含めた検討委員会、それから特に現場の声なんかも聞いていると思うのですけれども、その辺の検討をあわせてやっていく必要があるのではないかと思いますが、改めてその点についてお伺いしたいと思います。
それから、生ごみ施設の関係なのですけれども、先ほども関連で答弁あったのですけれども、HDM方式の結果を見ながら、具体的に今はそれを考えながら示せないということなのですけれども、やっぱりこれについても大きな変更がある可能性も含んでいるわけで、この点についてはやはり内容も含めた検討、検証がぜひとも必要ではないかと私は思いますが、先ほど例えば県内の視察だとか、あるいは現場の人の声を聞けば十分だというような話もあったのですけれども、これらについてもそれなりの委員会あるいは専門家の意見を聞くような検討をぜひしてほしいと思いますが、いかがでしょうか。
それから、7番目の家庭ごみ有料化の問題なのですけれども、先ほど環境省の指針に基づいた形で受益者負担ということがあるのですけれども、この点については今までもいろんな形で各地で行われて、有料化することによって一時的に、例えば減量するというような形があったにしろ、やっぱり戻っていく。それから、負担がふえるというようなことで周辺の地域にもいろんな影響があると。他地域に持ち込むというようなこともあって、これについてはマイナス面もかなり大きいというふうに私は思いますので、この環境省の形、その指針をやっぱり検証した上で、この有料化についてはしないという検討もすべきだと思いますが、その点についてお伺いします。
それから、3番目の生ごみの堆肥化については、先ほどアンケートの結果についてもお知らせいただいたので、今後やっぱり地域の声、それからアンケートの結果も含めて継続的に地域の利用者、特にモデル地域の人たちに声を聞きながらやっていただきたいというふうに、これは要望させていただきたいと思います。
それから、4番目、これは最近やっぱりふえてきているということで、100件なのですけれども、これ延べで100件だと思うのですけれども、これはある程度の複数のところでワンボックスとも今述べていますが、車のナンバーなんかでも特定されたのか。それから、検挙ということもあったのですけれども、どの程度の検挙されて指導を行ったのかということについてお伺いしたいと思います。
それから、組合対応としては早朝のパトロール、それから8時半前の回収があって、私も見たのですけれども、努力はされているのですけれども、逆に私は持ち去りの資源ごみかなと思って飛び出していったのですけれどもね、そういう車が来たものですから。中を見たら臨時の職員も含めてやっているということなのですけれども、こういうことについてもう少し組合だよりなんかも含めた広報をきちっとやってほしいというふうに思いますが、いかがでしょうか。
以上です。
〇議長(小河原 正君) 木村議員の再質問に対する答弁を求めます。
岡野業務課長。
〔業務課長 岡野晴一君登壇〕
〇業務課長(岡野晴一君) それでは、幾つか再質問をいただいておりますが、持ち去りのほうからご答弁申し上げたいと思います。
持ち去りの行為者の関係でございますが、さきの答弁で複数とご答弁差し上げましたが、こちらで目撃情報等から確認しているナンバーの台数では15台ほどの車が出ております。
それから、今年に入りまして5回ほどの検挙が久喜警察のほうで行っておりまして、その内容でございますが、検挙されますと組合のほうに警察から連絡が入りまして、警察の方がこちらに見えまして、実際被害に遭った新聞の確認をしまして、組合ではそれから被害届を警察のほうに出している状況でございます。
今後も持ち去りの情報につきましては、広報等衛生組合だより、また市、町の広報紙等を通じて情報をお知らせしながら、被害防止に努めてまいりたいというふうに考えております。
続きまして、HDMシステムの検討委員会の関係で再質問いただきましたが、これにつきましては先ほど申し上げましたように、実験中には組合で作業等が行われますことから、専門家の方の視察等もあるかと思いますので、そこでいろいろご意見等を伺っていきたいと思いますので、実験中に委員会の設置をすることまでは考えておりませんので、ご理解いただきたいと思います。
以上です。
〇議長(小河原 正君) 瀧口総務課長。
〔総務課長 瀧口郁生君登壇〕
〇総務課長(瀧口郁生君) 木村議員さんのご質問にお答えを申し上げます。
基本計画での数字の見直しを含めて専門家等の検討委員会の意見を聞く必要があるのではないかというふうなご質問でございますが、今回の改訂版ではあくまでも議会の議決事項でございます基本方針、数値目標、重点事業そのものを変更するものではございません。状況等の変化しているところ、つまり年度別目標年次の人口予測ですとか、ごみの排出量の予測等過去5年間の実績を勘案いたしまして、28年度までを見直したものでございます。
続きまして、環境省の指針も検討した上で有料化するしないの検討をしていく必要があるのではないかというふうなご質問でございますが、先ほどもご答弁申し上げましたように、環境省から送付されました有料化のガイドラインで、一般廃棄物の排出抑制や再生利用の促進、排出量に応じた負担の公平性及び住民の意識改革を推進するため、一般廃棄物の有料化を図るべきであるとされておりますことから、今回組合の行動計画の具体例に記載をさせていただいたものでございます。検討時期が参りましたときには、当然のことながらさまざまな角度で検討をさせていただきたいというふうに考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
以上でございます。
〇議長(小河原 正君) 以上で木村議員の質問を打ち切ります。
以上で組合に対する質問を終了いたしました。
◇
◎次会の日程報告
〇議長(小河原 正君) 以上で本日の日程は終了いたしました。
次会の日程を申し上げます。次会は、10月1日水曜日9時から本会議を開き、議案に対する質疑、討論、採決を行います。議員の皆様には定刻どおりご参集くださるようお願いいたします。
また、内田議会運営委員長からも報告がございましたとおり、議案質疑書の締め切り日は9月25日木曜日12時までとなっております。具体的にページの指定がなされていないような質問、議案に直接関係ない質問は避けていただき、執行部が速やかに答弁できるように、具体的にわかりやすく記入くださるようお願いいたします。
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◎散会の宣告
〇議長(小河原 正君) 本日はこれにて散会いたします。
散会 午前11時47分