〇 招  集  告  示

久宮衛告示第3号

 平成20年久喜宮代衛生組合議会第1回定例会を次により招集する。

  平成20年3月6日

                       久喜宮代衛生組合管理者  田  中  暄  二

                   記

1 期  日  平成20年3月13日

2 場  所  久喜宮代衛生組合大会議室



                  〇 応 招 ・ 不 応 招 議 員
応招議員(14名)
     1番   清  水     隆  君      2番   園  部  茂  雄  君
     3番   木  村  奉  憲  君      4番   加  藤  幸  雄  君
     5番   石  井  眞  一  君      6番   関     弘  秀  君
     7番   川  辺  美  信  君      8番   角  田  礼  子  君
     9番   内  田     正  君     10番   飯  山  直  一  君
    11番   野  口  秀  雄  君     12番   加  納  好  子  君
    13番   猪  股  和  雄  君     14番   小 河 原     正  君

不応招議員(なし)

平成20年久喜宮代衛生組合議会第1回定例会 第1日

平成20年3月13日(木曜日)
 議 事 日 程 (第1号)

 1 開  会
 2 開  議
 3 仮議席の指定
 4 久喜宮代衛生組合議会議長の選挙
 5 議席の指定
 6 会議録署名議員の指名
 7 会期の決定
 8 管理者提出議案の上程(議案第1号〜議案第4号)
 9 提案理由の説明
10 組合に対する質問
11 次会の日程報告
12 散  会
 
午前9時開会
 出席議員(14名)
     1番   清  水     隆  君      2番   園  部  茂  雄  君
     3番   木  村  奉  憲  君      4番   加  藤  幸  雄  君
     5番   石  井  眞  一  君      6番   関     弘  秀  君
     7番   川  辺  美  信  君      8番   角  田  礼  子  君
     9番   内  田     正  君     10番   飯  山  直  一  君
    11番   野  口  秀  雄  君     12番   加  納  好  子  君
    13番   猪  股  和  雄  君     14番   小 河 原     正  君

 欠席議員(なし)

 地方自治法第121条の規定により出席した人
   管 理 者    田  中  暄  二  君    副管理者    榊  原  一  雄  君
   参  与    浅  子  秀  夫  君    参  与    加  藤  茂  男  君
   参  与    矢  嶋  行  雄  君    参  与    室  田  慶  一  君
   事務局長    早  野  正  夫  君    総務課長    当  間  義  広  君
   業務課長    岡  野  晴  一  君    総務課長
   補  佐    金  井     誠  君
   業務課長
   補  佐    伊  東  雅  夫  君    業務課長
   補  佐    内  田  久  則  君

 本会議に出席した事務局職員
   総務課長
   補  佐    野  本  俊  男       書  記    近  藤  初  江
   書  記    赤  羽  貴  裕    


    ◎開会の宣告                           (午前 9時00分)
副議長(猪股和雄君) おはようございます。宮代町議会選出議員の改選に伴いまして、議長が不在でございます。副議長が進行役を務めさせていただきます。しばらくの間、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
  ただいまの出席議員は14名です。
  定足数に達しておりますので、これより平成20年久喜宮代衛生組合議会第1回定例会を開会いたします。

                        ◇                      

    ◎開議の宣告
副議長(猪股和雄君) 直ちに本日の会議を開きます。

                        ◇                      

    ◎議事日程の報告
副議長(猪股和雄君) 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。

                        ◇                      

    ◎仮議席の指定
副議長(猪股和雄君) 日程第3、仮議席の指定を行います。
  宮代町議会選出議員の任期満了に伴い、改選が行われましたので、仮議席を指定いたします。
  ただいまご着席の議席を指定したいと思いますが、ご異議ありませんか。
                 〔「異議なし」と言う人あり〕
副議長(猪股和雄君) ご異議なしと認めます。
  ただいまご着席の議席を仮議席と指定いたします。

                        ◇                      

    ◎自己紹介
副議長(猪股和雄君) お諮りいたします。
  初対面の方もおありのようですから、皆さんに簡単な自己紹介を自席でお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
                 〔「異議なし」と言う人あり〕
副議長(猪股和雄君) ご異議ないものと認め、仮議席1番の清水議員から順番にお願いいたします。
                 〔以下、議員、執行部自己紹介〕
副議長(猪股和雄君) ありがとうございました。

                        ◇                      

    ◎議長の選挙
副議長(猪股和雄君) 日程第4、これより久喜宮代衛生組合議会議長の選挙を行います。
  選挙の方法につきまして、投票、指名推選、いずれの方法といたしましょうか。
                 〔「指名推選」と言う人あり〕
副議長(猪股和雄君) 指名推選という声がありましたので、選挙の方法は指名推選といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
                 〔「異議なし」と言う人あり〕
副議長(猪股和雄君) ご異議ないものと認め、選挙の方法は指名推選といたします。
  副議長において指名することにご異議ございませんか。
                 〔「異議なし」と言う人あり〕
副議長(猪股和雄君) それでは、副議長において指名することに決しました。
  議長に、小河原正議員を指名いたします。
  お諮りいたします。ただいま副議長において指名いたしました小河原正議員を議長の当選人とすることにご異議ありませんか。
                 〔「異議なし」と言う人あり〕
副議長(猪股和雄君) ご異議なしと認めます。
  ただいま指名いたしました小河原正議員が久喜宮代衛生組合議会議長に当選されました。
  ただいま議長に当選されました小河原正議員が議場におられますので、本席から会議規則第32条第2項の規定により告知をいたします。
  小河原正議員、議長に当選されました。

                        ◇                      

    ◎議長就任のあいさつ
副議長(猪股和雄君) 議長に当選されました小河原正議員の就任のあいさつをお願いいたします。
                 〔議長 小河原 正君登壇〕
議長(小河原 正君) 小河原正です。ただいま満場一致のご指名いただきまして、本当にありがとうございました。ふなれな議長だとは思いますが、一生懸命、皆さんの議会での流れがスムーズに流れるように頑張っていきたいと思いますので、ご協力のほどお願いいたしまして就任のあいさつとさせていただきます。どうもありがとうございました。
副議長(猪股和雄君) ありがとうございました。以上で議長選挙を終了いたします。
  ここで議長と交代をいたします。ご協力ありがとうございました。
  暫時休憩いたします。

    休憩 午前 9時07分

    再開 午前 9時09分

                 〔副議長、議長と交代〕
議長(小河原 正君) 再開いたします。

                        ◇                      

    ◎議席の指定
議長(小河原 正君) 日程第5、議席の指定を行います。
  議席は、会議規則第4条第1項の規定により、議長において指定いたします。
  議席は、仮議席を本議席に指定いたします。
  なお、慣例によりまして、14番・議長席、13番・副議長席となっております。
  ここで暫時休憩いたします。

    休憩 午前 9時10分

    再開 午前 9時11分

議長(小河原 正君) 再開いたします。

                        ◇                      

    ◎会議録署名議員の指名
議長(小河原 正君) 日程第6、会議録署名議員の指名を行います。
  会議録署名議員は、会議規則第93条の規定により、議長において
    7番  川 辺 美 信 議員
    8番  角 田 礼 子 議員
 を指名いたします。

                        ◇                      

    ◎会期の決定
議長(小河原 正君) 日程第4、会期の決定を議題といたします。
  議会運営委員長の報告を求めます。
  内田委員長。
                 〔議会運営委員長 内田 正君登壇〕
議会運営委員長(内田 正君) おはようございます。第1回定例会について、本日朝、議会運営委員会を開催いたしました。その結果の概要につきましてご報告を申し上げます。
  今定例会に提出される議案は、管理者提出議案が4件、一般質問が6名予定をされております。
  次に、会期日程につきましては、本日3月13日から3月27日までの15日間ということで決定をいたしました。
  また、今定例会の議案質疑書の締め切り日につきましては、3月19日水曜日の午後3時までとすることで決定をいたしましたので、あわせてご報告を申し上げます。
  なお、宮代町議会議員の改選に伴いまして、宮代町議会選出議員7名が欠員となっておりましたが、議会運営委員会委員には、加藤幸雄議員、飯山直一議員、加納好子議員の3名が選出され、副委員長には加納好子議員が選任をされておりますので、あわせてご報告を申し上げます。
  以上でございます。
議長(小河原 正君) お諮りいたします。
  今定例会の会期は、委員長の報告どおり、本日3月13日木曜日から3月27日木曜日までの15日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
                 〔「異議なし」と言う人あり〕
議長(小河原 正君) ご異議なしと認めます。
  よって、会期は15日間と決定いたしました。
  なお、今定例会の議案質疑書の締め切り日については、3月19日水曜日の午後3時までとすることで決定をいたしましたので、あわせてご報告をいたします。
  なお、通知につきましては本日予定しておりますので、よろしくお願い申し上げます。

                        ◇                      

    ◎管理者提出議案の上程
議長(小河原 正君) 日程第8、管理者提出議案の上程ですが、議案第1号から議案第4号までを一括上程し、議題といたします。

                        ◇                      

    ◎提案理由の説明
議長(小河原 正君) 日程第9、管理者より提案理由の説明を求めます。
  管理者、お願いします。
                 〔管理者 田中暄二君登壇〕
管理者(田中暄二君) おはようございます。本日、平成20年久喜宮代衛生組合議会第1回定例会を招集申し上げましたところ、議員の皆様におかれましてはご健勝にてご参会を賜り、御礼を申し上げます。
  さて、宮代町議会議員の皆様には、今回大変厳しい選挙となりました宮代町議会議員選挙を見事に勝ち抜かれ、ご当選の誉れに浴されたわけでございます。改めまして、心からお祝いを申し上げます。議員の皆様方には、今後、当組合の行政全般にわたりましてご審議をいただくわけでございます。私ども執行部一同も衛生行政発展のため精いっぱい努力をしてまいりますので、改めましてどうぞよろしくお願いを申し上げます。
  それでは、本定例会の開会冒頭に当たりまして、平成20年度の組合運営に関する基本的な考え方、また予算案に盛り込まれました主な施策につきまして、ご説明を申し上げます。
  初めに、国の予算についてでございます。平成20年度の一般会計予算の規模は、前年度比0.2%増の83兆613億円となっておりまして、若者があしたに希望を持ち、お年寄りが安心できる希望と安心の国の実現を目指すとの方針のもとで、活力ある経済社会の実現、地方の自立と再生、及び国民が安全で安心して暮らせる社会の実現を推進するとしております。さらに、民間需要指導の持続的な成長を図るとともに、これと両立する安定的な物価上昇率を定着させるため、政府と日本銀行はマクロ経済運営に対する基本的視点を共有し、政策運営を行うとしているほか、今後とも経済情勢によっては、大胆、柔軟な政策運営を行うこととしております。こうした結果といたしまして、昨年12月に閣議了解されました平成20年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度では、平成20年度の国内総生産を526兆9,000億円程度、また名目成長率を2.1%、実質成長率を2.0%と見込んでおります。
  次に、地方財政についてでございます。本年1月に国から示されました平成20年度の地方財政計画の総額は83兆4,000億円、前年比0.3%増でございまして、7年ぶりに前年度を上回る水準となっております。このうち歳入に占める一般財源の比率は、前年度を0.3ポイント上回る68.4%、その額は59兆8,858億円とされております。しかしながら、社会保障関係経費の自然増が見込めることに加えまして、地方財政の借り入れ残高が平成20年度末で197兆円と見込まれるなど、現下の地方財政は引き続き厳しい状況にあります。地方公共団体におきましては、地方分権時代にふさわしい、簡素で効率的な行政システムを確立するため、徹底した見直しによる抑制と重点化を進め、また歳入面でも自主財源の積極的な確保策を講じるなど、効率的で持続可能な財政の転換を図ることが急務な課題となっております。
  さて、こうした動向、方針を受けまして、当組合の平成20年度予算につきましては、地方公共団体においても財源不足が深刻化しているところでありまして、構成市町の財政状況を認識し、緊急性や必要性を的確に把握し、事業の執行には最少の経費で最大の効果が上げられますよう、職員一人一人が創意工夫をし、全職員一丸となって事業に取り組んでまいる所存でございます。
  それでは、組合事業につきましてご報告をさせていただきます。初めに、排ガス高度処理設備整備・2号炉ほか大規模改修工事につきまして申し上げます。この工事につきましては、老朽化が進んでおりました焼却施設の安全運転と住民の皆様の安全、安心を確保するため、平成18年度、19年度の2カ年継続事業として進めてまいりました。工事の進捗率は、平成20年、本年3月7日現在100%となっております。3月19日の契約期間までに工事完了となる状況にございます。工事期間中は、衛生組合だよりで工事の進捗状況を住民の皆様にお知らせするとともに、近隣の住民の皆様に対しましては2号炉の工事期間中、改修前の旧1号炉を運転しておりましたので、排ガス中のダイオキシン類測定結果を毎月報告するなど、安心、安全な工事に努めてまいりました。現在、改修後の2号炉の1炉、24時間連続運転を実施しておりますけれども、順調に稼働をしているところでございます。今後とも安心、安全、適正な処理に努めてまいりたいと考えております。
  続きまして、生ごみ堆肥化事業でございます。台所資源生ごみ全量堆肥化につきましては、これまでの5年間のモデル事業を通じまして生ごみだけの堆肥生産に成功し、また組合管内の圃場で堆肥を施用して栽培されました農産物の一部は、環境こだわり農産物として販売されるようになり、一定の成果を上げることができたと認識をしております。しかしながら、平成19年度を目標とする当初計画におくれが生じておりますことから、本年1月下旬、モデル地区の皆様を初め関係の皆様にお集まりいただきまして、台所資源生ごみ堆肥化推進にかかわる説明会を開催したところでございます。1月20日及び1月25日の久喜市の会場では衛生組合の管理者であります私から、また1月24日の宮代町会場におきましては副管理者から、直接ご来場の皆様に、環境に優しい資源循環型のごみ処理行政の推進に対する基本姿勢に変わりがないこと、全国とも例の少ない家庭から分別収集する生ごみの堆肥化事業につきましては、引き続きモデル地区の皆様にご協力をいただき、推進をしてまいりたい旨、お話をさせていただき、お願いをしたところでございます。さらに、今後、全量堆肥化に向け持続的、安定的に堆肥化事業を推進していくためには、市、町に与える財政的な影響が大きいことから、経費負担の低い生産方法の調査研究が必要であることなど、現状と課題につきまして申し上げ、ご理解をお願いしたところでございます。
  このような経過状況でございますけれども、引き続きモデル地区の皆様を初め、組合管内の皆様のご理解とご協力をいただきながら、生ごみ堆肥化事業の推進に努めてまいりたいと考えております。ご理解を賜りますようお願いを申し上げます。
  それでは、本定例会にご提案申し上げておりまする議案の説明を申し上げます。本日、本定例会にご提案申し上げる議案は4件でございます。
  まず、議案第1号 平成20年度久喜宮代衛生組合一般会計予算についてご説明を申し上げます。別冊で調製をしてありますので、ごらんいただきたいと存じます。
  1ページでございます。歳入歳出予算、一時借入金及び歳出予算の流用の3条から成っております。平成20年度は、歳入歳出予算の総額を18億9,900万円と定めるものでございます。
  2ページをお開きいただきたいと存じます。それでは、歳入の主なものにつきご説明を申し上げます。第1款分担金及び負担金でございます。平成20年度の負担金といたしまして、17億70万円を計上してございます。内訳につきましては、久喜市が11億3,380万円、宮代町が5億6,690万円となっております。
  次に、第2款使用料及び手数料でございます。6,803万7,000円を計上してあります。事業系のごみ処理手数料、一般家庭から排出されまする粗大ごみ処理手数料並びにし尿処理手数料を見込んでおります。
  次に、歳出の主なものにつきましてご説明を申し上げます。1点目といたしまして、堆肥化処理施設調査業務を計上しております。2点目といたしまして、トラックスケールカードリーダー交換工事費を計上しております。
  以上が平成20年度予算の主な事業でございます。
  次に、議案第2号 久喜宮代衛生組合職員の育児休業等に関する条例等の一部を改正する条例についてでございます。地方公務員の育児休業等に関する法律の一部改正に伴い、育児短時間勤務制度を導入したいので、この案を提出するものでございます。
  次に、議案第3号 久喜宮代衛生組合一般職職員の給与に関する条例の一部を改正する条例でございます。地域手当の支給割合を改めたいので、この案を提出するものであります。
  次に、議案第4号 久喜宮代衛生組合監査委員の選任についてでございます。久喜宮代衛生組合議会選出の監査委員に欠員が生じ、後任を選任することについて議会の同意を得たいので、久喜宮代衛生組合規約第12条第2項の規定によりまして、この案を提出するものでございます。
  住所、宮代町和戸4丁目3番23号、氏名、野口秀雄、生年月日、昭和15年1月1日でございます。
  以上が本定例会に上程いたしまする議案4件でございます。
  なお、詳細につきましては、事務局長をして補足説明をいたさせますので、慎重ご審議の上、速やかにご決定、ご議決を賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
議長(小河原 正君) お諮りいたします。
  これからの議案第4号につきましては、補足説明を省略してよろしいでしょうか。
                 〔「異議なし」と言う人あり〕
議長(小河原 正君) では、省略いたします。
  次に、議案第1号から議案第3号までの補足説明を求めます。
  事務局長。
                 〔事務局長 早野正夫君登壇〕
事務局長(早野正夫君) おはようございます。それでは、本定例会にご提案申し上げます議案につきまして補足説明申し上げます。
  最初に、議案第1号 平成20年度久喜宮代衛生組合一般会計予算について補足説明を申し上げます。別冊に調製してございますので、ごらんいただきたいと存じます。
  予算書の1ページでございます。平成20年度の予算の総額を18億9,900万円と定めるものでございます。前年度当初予算と比較いたしまして、12億600万円、38.8%の減となっております。
  それでは、事項別明細書に従いまして説明をさせていただきます。6ページ、7ページをお開きいただきたいと存じます。まず、第1款分担金及び負担金、1項負担金でございますが、17億70万円を計上してございます。昨年度と比較いたしまして1億2,120万円、6.7%の減となっております。この負担金につきましては、衛生組合規約第13条の規定に基づき、久喜市が3分の2、宮代町が3分の1の負担割合であることから、説明欄にございます額となってございます。
  次に、第2款使用料及び手数料、1項手数料でございますが、6,803万7,000円を計上してございます。前年と比較いたしまして45万6,000円、0.7%の減となっております。1目塵芥処理手数料は5,980万8,000円でございまして、前年度と比較いたしますと4万8,000円、0.1%の増となっております。
  2目し尿処理手数料は、819万6,000円を計上してございまして、前年度と比較いたしまして36万9,000円、4.3%の減となってございます。3目許可申請手数料につきましては3万3,000円を計上してございまして、前年度と比較し13万5,000円の減となっております。これは、一般廃棄物収集運搬並びに浄化槽清掃業の許可申請の時期が2年に1回によるものでございます。
  続きまして、第3款財産収入、1項財産売払収入といたしまして7,351万7,000円を計上してございます。前年度と比較いたしまして177万9,000円、2.4%の減となってございます。これは、新聞、雑誌、段ボールの紙類の減少によるものでございます。
  次に、8ページ、9ページをお願いいたします。第4款繰越金につきましては4,500万円でございます。前年度と同額を計上させていただいております。
  次に、第5款諸収入、1項組合預金利子でございますが、50万円となってございます。前年度と同額を計上させていただいております。また、2項の雑入につきましては、1,124万6,000円を計上してございます。前年度と比較いたしまして、1,063万5,000円、1,741%の大幅な増額となっております。これは容器包装リサイクル協会有償入札拠出金824万2,000円、並びに3年に1度の送電線線下補償料251万6,000円等によりまして増額となったものでございます。
  次に、第6款組合債、1項組合債につきましては、平成20年度の組合債借り入れ予定がないことによりまして、ゼロとしてございます。
  以上が歳入関係でございます。
  次に、10ページ、11ページをごらんいただきたいと存じます。歳出につきましてご説明申し上げます。まず、第1款議会費でございますが、268万円を計上してございます。前年度と比較いたしまして3万円、1.1%の減となっております。これは、昨年5月1日から議員定数の減によるものでございます。この議会費の関係につきましては議会活動に要する経費でございまして、議員14名の報酬、会議録の調製を初め、調査研究のための先進地視察の関係経費を計上させていただいております。
  次に、第2款総務費、1項総務管理費でございます。まず、1目の一般管理費につきましては1億9,736万8,000円でございます。前年度に比較いたしまして876万7,000円、4.3%の減となってございます。この一般管理費、1節報酬につきましては、管理者等の報酬、再任用職員2人を含む事務職員19人の給与費等の人件費のほか、衛生組合全般にわたる事務局の諸経費を計上してございます。
  12ページ、13ページをお開きいただきたいと思います。13節委託料のうち給与計算業務につきましては、平成18年度までは久喜市と同じ内容で委託処理をしておりましたが、平成19年度から久喜市が独自で給与業務を実施しており、組合の委託金額が割高となっておりましたので、給与計算電算業務委託を廃止し、平成20年度から衛生組合単独で業務を実施するための給与計算ソフト保守業務として50万円計上させていただいてございます。
  次に、14節使用料及び賃借料のうち財務会計システム電算機賃借料といたしまして、平成20年10月からリース契約による財務会計の新システムを導入するため、現行の財務会計システムと並行するということの関係で259万8,000円を計上させていただいてございます。
  次に、14ページ、15ページをごらんいただきたいと思います。2目の財産管理費でございます。7,101万8,000円を計上させていただいております。前年度と比較して550万4,000円、7.2%の減となってございます。財産管理費につきましては、衛生組合の財産にかかわる光熱水費、維持管理費が主たる経費でございます。
  次に、3目公平委員会費並びに2項監査委員費につきましては、これも前年度と同額でございまして、委員報酬を計上してございます。
  次に、16ページ、17ページをお開きいただきたいと存じます。第3款衛生費でございます。1項清掃費、1目清掃総務費につきましては2億3,029万7,000円を計上してございます。前年度と比較いたしまして4,257万5,000円、15.6%の減となってございます。この清掃総務費では、再任用職員6人を含む現業職員24人の給料、職員手当、臨時職員の賃金等の人件費を初め、し尿・ごみ処理手数料の事務関係の諸経費、収集管理システムの賃借料等を計上してございます。
  次に、18ページ、19ページをごらんいただきたいと存じます。2目塵芥処理費でございます。9億9,346万6,000円を計上させていただいております。前年度と比較いたしますと13億4,291万8,000円、57.5%の減でございます。この塵芥処理費では、資源及びごみの収集経費、処理関係施設の維持管理費、維持補修費、最終処分に要する経費などを計上してございます。平成20年度の主な新規事業でございますが、初めに13節委託料、説明欄、下から9行目の堆肥化処理施設調査業務でございます。さらに、コスト削減を図り、安定的に良質な堆肥生産ができるよう、外部のコンサルタントの活用や有識者による委員会を設置し、生ごみの堆肥化システムについて総合的に調査研究を行う業務でございます。
  次に、20ページ、21ページの工事請負費のところでございますが、屋外ごみ受け入れ場所の屋根設置工事500万円及びトラックスケールカードリーダー交換工事682万円を計上してございます。
  次に、拡充継続事業でございます。18ページ、19ページの委託料にお戻りいただきまして、ご説明申し上げます。燃やせるごみ収集業務でございますが、業務委託を6台、8,481万1,000円、生ごみ回収業務926万円、有害ごみ収集業務の増車4台、907万2,000円をそれぞれ業務委託を拡充するものでございます。
  次に、20ページ、21ページをお願いいたします。3目のし尿処理費でございます。1億1,836万3,000円を計上させていただいております。前年度と比較いたしますと1,586万1,000円、15.5%の増でございます。ここでは、し尿の収集運搬及び処理関係施設の維持管理、維持補修、最終処分に要する経費等を計上しております。主な増額の理由といたしまして、脱臭設備整備工事1,425万4,000円がございます。
  次に、22ページ、23ページをお開きいただきたいと存じます。第4款公債費でございます。1項公債費、1目元金につきましては2億5,655万円でございまして、前年度と比較いたしまして1億6,862万3,000円、191.8%の増額となっております。増額の理由といたしましては、平成18年度、19年度に借り入れいたしました排ガス高度処理設備整備・2号炉ほか大規模改修工事事業債の元金返済1億5,109万円が主な増でございます。
  次に、2目利子につきましては1,910万7,000円でございまして、前年度と比較いたしまして931万円、95.0%の増となってございます。利子の増につきましては、同じく18年度、19年度に借り入れいたしました排ガス高度処理設備整備・2号炉ほか大規模改修工事事業債の借り入れ利子でございます。
  次に、第5款諸支出金でございます。1項諸費、1目過誤納還付金に昨年度と同様1,000円を計上してございます。これは、ごみ及びし尿の処理手数料につきまして過誤納金についての還付措置をするための科目設定ということで計上させていただいております。
  次に、予備費でございます。こちらも昨年と同様に1,000万円を計上させていただいております。
  以上が、議案第1号 平成20年度久喜宮代衛生組合一般会計予算につきましての補足説明でございます。
  続きまして、議案第2号 久喜宮代衛生組合職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例につきまして補足説明を申し上げます。
  議案書の2ページをごらんいただきたいと存じます。国におきましては、平成19年5月、地方公務員の育児休業等に関する法律の一部を改正する法律が公布され、同年8月1日に施行されたところでございます。この改正法律につきましては、育児を行う職員の職業生活と家庭生活の両立を一層容易にするための環境整備として、職員が職務を完全に離れることなく長期にわたり仕事と育児の両立が可能となるよう、小学校就学の始期に達するまでの期間、育児のための短時間勤務制度を導入したものでございます。本組合におきましても、この法律改正の趣旨にかんがみ育児短時間勤務制度を導入したく、久喜宮代衛生組合職員の育児休業等に関する条例の一部を改正するとともに、関連いたします久喜宮代衛生組合職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例及び久喜宮代衛生組合一般職職員の給与に関する条例につきましても、あわせて改正するものでございます。
  それでは、改正内容につきまして順次ご説明申し上げます。議案書の2ページと条例の一部改正に伴う新旧対照表の1ページをあわせてごらんいただきたいと存じます。
  初めに、第1条でございます。地方公務員の育児休業等に関する法律が条例に委任している条番号の整理をするものでございます。
  次に、第2条第6号でございますが、文言整理でございます。
  次に、第3条の改正でございます。再度の育児休業をすることができる特別の事情を規定しているものでございまして、第1号につきましては条例整備に伴う文言整理でございます。第3号につきましては、規定の全部を改め、育児休業をしている職員が負傷等の理由により子を養育することができなくなり、育児休業の承認を取り消された後、当該負傷等から回復した場合、再度育児休業をすることができる旨を規定するものでございます。
  また、第3条では、第4号を第5号に繰り下げ、第4号の規定を追加しております。追加される第4号につきましては、両親が交互に子を養育する場合、育児休業した職員の配偶者が3カ月以上の期間にわたり当該子を当該職員に引き続いて養育した場合、再度育児休業をすることができる旨を規定するものでございます。
  次に、第5条でございます。文言整理でございます。
  次に、第6条でございます。育児休業にかかわる規定であることを明確にするため、見出し中の文言を整理し、枝番となっております第5条の2を整理するものでございます。
  次に、第7条でございます。育児休業にかかわる規定であることを明確にするため、見出し中の文言を整理し、枝番となっております第5条の3を整理するものでございます。
  次に、第8条から第18条までは、条文を追加する改正でございます。
  第8条でございます。育児休業をした職員が職務に復帰した場合において、その育児休業の期間を100分の100以下の換算率により換算して得た期間を引き続き勤務したものとみなして、その職務に復帰した日及びその日以後における最初の昇給日及びまたはそのいずれかの日に昇給の場合に準じてその者の号給の調整をすることができることを規定するものでございます。
  次に、第9条から第18条までの条文でございますが、育児短時間勤務制度を導入するに当たり必要な事項を規定するものでございます。
  初めに、第9条でございます。育児短時間勤務をすることができない職員として、非常勤職員、臨時的に任用される職員、育児休業を伴い任期を定めて採用された職員、いわゆる勤務延長職員でございます。配偶者が育児休業している職員などを規定するものでございます。
  次に、第10条でございます。育児短時間勤務につきましては、基本的には当該育児短時間勤務の終了後1年を経過する日までの同じ子について育児短時間勤務を請求できないものでございますが、1年を経過する日以前に再度の育児短時間勤務をすることができる特別の事情について規定するものでございます。
  次に、第11条でございます。週休日及び勤務時間の割り振りが別に定められている、いわゆる変則勤務職場に勤務する職員の勤務形態を規定するものでございます。
  次に、第12条でございます。育児短時間勤務の承認又は期間の延長の請求手続について規定するものでございます。
  次に、第13条でございます。育児短時間勤務の承認の取り消し事由として、子を養育している時間に配偶者が養育することができることとなったとき、別の子にかかわる育児短時間勤務を承認しようとするとき、育児短時間勤務の内容を変更しようとするときを規定するものでございます。
  次に、第14条でございます。育児短時間勤務の例により短時間勤務をさせることができるやむを得ない事情として、過員を生じること及び育児短時間勤務に伴う短時間勤務職員を引き続き当該短時間勤務職員として任用しておくことができなくなることを規定するものでございます。
  次に、第15条でございます。育児短時間勤務の例による短時間勤務をさせる場合、または当該短時間勤務が終了した場合、任命権者は職員に対して書面により通知をしなければならないことを規定するものでございます。
  次に、第16条でございます。育児短時間勤務職員及び育児休業法第17条の規定による短時間勤務をすることとなった職員について、給与条例の規定中の字句をそれぞれ表の右欄に掲げる字句に読みかえて適用することを規定するものでございます。
  次に、第17条でございます。育児短時間勤務に伴う短時間勤務職員の任用に係る任期の更新については、育児休業に伴い任期を定めて採用された職員の取り扱いと同様の取り扱いとすることを規定するものでございます。
  次に、第18条でございます。育児短時間勤務に伴う短時間勤務職員について、給与条例の規定中の字句をそれぞれ表の右欄に掲げる字句に読みかえて適用することを規定するものでございます。
  次に、第19条でございます。第7条の改正をし、第19条に繰り下げるものでございますが、条文中の文言整理を行うとともに、部分休業をすることができない職員として、育児短時間勤務又は育児休業法第17条の規定による短時間勤務をしている職員を規定いたします第2号の規定を追加するものでございます。
  次に、第20条でございます。改正前の第8条を削り、同条が規定していた部分休業の承認要件を緩和するとともに、条項の整理を行い、第20条として新たに追加するものでございます。
  第1項につきましては部分休業の承認は30分を単位として行うことを規定するものでございます。
  第2項につきましては、特別休暇の育児期間を承認されている職員に対する部分休業の承認については、2時間から育児時間を減じた時間を超えない範囲で行うことを規定するものでございます。
  次に、第21条でございます。第9条の改正をし、第21条に繰り下げるものでございます。本条が部分休業をしている職員の給与の取り扱いについて規定していることを明確にするため、見出し中の文言の整理をするものでございます。
  次に、第22条でございます。第10条の改正をし、第22条に繰り下げるものでございます。見出しをつけるとともに、規定中に引用されている条番号を整理するものでございます。
  続きまして、第2条、久喜宮代衛生組合職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例の一部を改正する条例につきましてご説明申し上げます。新旧対照表、13ページとなってございます。
  初めに、第2条の改正でございます。第3項につきましては文言を整理するとともに、第5項に繰り下げるものでございます。第2項の改正につきましては、育児短時間勤務に伴う短時間勤務職員の導入に伴い、再任用短時間勤務職員の定義を改正し、第3項に繰り下げるものでございます。
  また、同条を新たに第2項と第4項を追加いたします。第2項につきましては、地方公務員の育児休業等に関する法律第10条第3項の規定により同条第1項に規定する育児短時間勤務の承認を受けた職員の1週間当たりの勤務時間を規定するものでございます。
  第4項につきましては、地方公務員の育児休業等に関する法律第18条第1項又は地方公共団体の一般職の任期付職員の採用に関する法律第5条の規定により採用された職員の1週間当たりの勤務時間を規定するものでございます。
  次に、第3条第1項ただし書き中の改正につきましては、育児短時間勤務職員等及び任期付短時間勤務職員の週休日について規定し、第2項ただし書き中の改正につきましては育児短時間勤務職員等及び任期付短時間勤務職員の割り振りについて規定するものでございます。
  次に、第4条第2項の改正でございます。特別の形態によって勤務する育児短時間勤務職員等及び任期付短時間勤務職員の週休日について規定するものでございます。
  次に、第8条第1項でございますが、ただし書きに加え、育児短時間勤務職員等に宿日直勤務を命ずることができる場合を公務運営に著しい支障が生ずると認められる場合として、衛生組合規則で定める場合に限定することを規定するものでございます。
  次に、第8条第2項でございます。ただし書き加え、育児短時間勤務職員等に時間外勤務を命ずることができる場合を公務運営に著しい支障が生ずると認められる場合として、衛生組合規則で定める場合に限定することを規定するものでございます。
  次に、第12条第1項第1号の改正でございます。育児短時間勤務職員等及び任期付短時間勤務職員の年次有給休暇の付与日数について規定するものでございます。
  次に、第19条の改正でございますが、非常勤職員から任期付短時間勤務職員を除くことを規定するものでございます。
  続きまして、第3条、久喜宮代衛生組合一般職職員の給与に関する条例の一部を改正する条例につきましてご説明申し上げます。新旧対照表の17ページをごらんいただきたいと思います。
  第4条の2でございますが、育児短時間勤務に伴う短時間勤務職員の導入に伴い、再任用短時間職員の定義及び引用されております条、項、番号を改正するものでございます。
  続きまして、附則でございます。議案書9ページをごらんいただきたいと存じます。初めに、第1項でございます。施行期日に関する規定でございまして、施行日を平成20年4月1日とするものでございます。
  次に、第2項でございますが、育児休業した職員の職務復帰後における号給の調整について、国家公務員制度と同様に平成19年8月1日から適用されるように規定するものでございます。
  次に、第3項でございますが、地方公務員の育児休業等に関する法律の一部を改正する法律の施行の際、現に育児休業している職員が改正育児休業法の施行日以後に職務に復帰した場合における号給の調整については、当該職員が育児休業した期間のうち改正育児休業法の施行日前の期間については2分の1の換算率により換算して得た期間を引き続き勤務したものとみなすことを規定するものでございます。
  以上が議案第2号 久喜宮代衛生組合職員の育児休業等に関する条例等の一部を改正する条例の補足説明でございます。
  続きまして、議案第3号 久喜宮代衛生組合一般職職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について補足説明を申し上げます。
  議案書11ページをお開きいただきたいと存じます。改正内容でございますが、条例第11条中、地域手当の支給割合につきまして、100分の6から100分の5に改めるものでございます。
  次に、附則でございます。施行期日に関する規定でございまして、施行日を平成20年4月1日とするものでございます。
  以上が議案第3号 久喜宮代衛生組合一般職職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の補足説明でございます。
  以上をもちまして、本定例会に提案いたします議案の補足説明を終わらせていただきたいと思います。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
議長(小河原 正君) 以上で提案理由の説明を終わります。
  ここで暫時休憩いたします。休憩時間は10時10分までといたします。

    休憩 午前 9時55分

    再開 午前10時10分

議長(小河原 正君) 再開いたします。

                        ◇                      

    ◎組合に対する質問
議長(小河原 正君) 日程第10、組合に対する質問をお受けいたします。
  通告順にお受けいたします。
  最初に、川辺議員、お願いいたします。
                 〔7番 川辺美信君登壇〕
7番(川辺美信君) 7番、川辺美信です。通告順に従いまして質問いたします。
  まず、大項目1番、衛生組合だよりに組合事業を掲載し、分別収集とリサイクル率の向上について。衛生組合だよりには、1年間の事業報告が細かく掲載されていますけれども、住民から見れば専門的でわかりにくい面もございます。そこで、毎号の衛生組合だよりに、現在の事業状況、運転状況などをわかりやすく掲載してはいかがでしょうか。
  例えば、分別収集によってどれだけのコストが削減されたのか。資源ごみによって有価物売上代金がどうなったのか。台所ごみの堆肥化量など具体的情報を掲載することによって、住民に対して分別収集のメリットを啓発することができると考えます。そのことが分別収集に参加している住民の意識向上につながり、より一層の分別とリサイクル率向上につながってくると思いますが、見解をお伺いいたします。
  続きまして、大項目2番、分別ごみの収集について。衛生組合の分別ごみ収集の徹底によって、住民にも分別収集の大切さが理解されてきています。そこで、次の項目についてお伺いいたします。
  (1)として、分別がされていないごみはどのように対処されていますか。
  (2)番として、分別されていないごみは住民にわかるようにシールを張って分別の啓発を行っていますが、その効果についてはどのように認識をされていますか。
  (3)番、分別されていないとして、シールを張って収集しない判断の基準について明らかにしてください。
  (4)番、分別収集に当たって、職員の教育はどのように行っていますか。
  (5)番、民間委託の収集業者の判断基準についてはどのように指導されていますか。
  以上、よろしくお願いいたします。
議長(小河原 正君) 川辺議員の質問に対する答弁を求めます。
  総務課長。
                 〔総務課長 当間義広君登壇〕
総務課長(当間義広君) おはようございます。まず、1点目の衛生組合だよりの掲載内容につきましてお答え申し上げます。
  組合だよりの発行に際しましては、各担当から時期に応じた掲載内容を募集しまして、減量推進係が取りまとめを行い、年6回、偶数月に発行しまして、住民へ衛生組合の運営状況などをお知らせしているところでございます。組合だよりの掲載につきましては、住民参加によります広報づくりの一環として、ごみ減量川柳、また19年度からはリサイクル4こま漫画などの掲載を住民の皆様から寄せられました記事につきましても掲載しているところでございます。
  ご質問の毎号に衛生組合の事業報告を掲載していくことが一層の分別とリサイクル率の向上につながってくるのではとのことでございますが、議員ご指摘のとおり、ごみ資源の月ごとの搬入状況やごみの分別状況を調査しました組成分類の結果の現状をお知らせし、ご協力を住民の皆様にお願いしていくことが、さらなるリサイクル率の向上につながるものと認識してございます。
  今後におきましては、各号の掲載とはまいりませんが、必要に応じてお知らせするとともに、住民の皆様からのご意見、ご要望等も募集しまして、専門的でわかりにくい面につきましては、用語の解説を加えるなどして、わかりやすい、読みやすい広報に改善してまいりたいと考えてございます。また、新たな紙面づくりも研究いたしまして、発行が待ち遠しいと思われるような広報づくりに努めてまいりたいと考えてございます。
  以上でございます。
議長(小河原 正君) 業務課長。
                 〔業務課長 岡野晴一君登壇〕
業務課長(岡野晴一君) おはようございます。それでは、川辺議員さんの2つ目の分別ごみ収集についてのご質問に順次お答え申し上げます。
  初めに、(1)の分別がされていないごみの対処、(2)のシールを張って分別の啓発を行っている効果についてでございますが、分別がされていなかったごみや資源につきましては、まずは収集しないことにしまして、分別シールを張りまして集積所へ残してきております。分別シールは、ごみ、資源の品目ごとに10種類ほど作成しております。また、分別シールが張られたものにつきましては、住民の皆様から、なぜ収集されていないのかと、電話でのお問い合わせ、または苦情をいただくことがございます。この場合、収集しない理由、事情について理解していただけるようご説明させていただいております。しかし、電話での説明ではご理解していただけない場合もございます。その場合は、担当職員が現場に出向きまして、直接お話をして分別にご理解を求めているところでございます。このように分別シールを通じまして、住民の皆様と組合職員とのコミュニケーションが深まりまして、分別の啓発、効果を高めているものと認識しているところでございます。
  次に、(3)の分別されていないごみとして、シールを張って収集しない判断の基準でございますが、当組合で発行しております資源回収、ごみ収集によります分別方法を基準といたしまして、職員及び委託業者がそれぞれ出されております品物を目視確認いたしまして、誤った収集日に出されたもの、明らかに分別されていないもの、分別の状況が悪いものなどを判断しているところでございます。
  次に、(4)の分別収集に当たって職員の教育はどのように行っていますかでございますが、さきに申し上げましたように、資源回収ごみ収集表に記載されている分別の内容について、職員が理解することは当然でございますが、その辺のところにつきましては朝礼時や昼の休憩時間等を利用しまして、問い合わせ事例の説明や、実際分別シールが張られたごみの現物を組合に運び入れまして、職員にそれを確認してもらいながら、分別の意識の向上、またできる限り職員間の判断の統一が図られるよう努めているところでございます。
  次に、(5)の民間委託収集業者の判断基準でございますが、どのように指導していますかということでございますが、これにつきましては年2回ほど委託収集業者の現場従事者全員に当組合の大会議室に集まっていただきまして、資源回収ごみ収集表に記載されている分別の内容や住民の皆様からいただいた問い合わせや苦情の事例を説明し、組合職員との共通の理解、できる限り判断の統一が図れるよう指導しているところでございます。さらに、収集当日の業務終了後、委託業者の責任者が実績報告にこちらに来庁しますので、その際に住民の皆様からいただいた問い合わせや苦情の事例等を説明しながら、助言、指導を行っております。このようにして、直営職員と同じように判断の統一を図りまして、分別されていないものにつきましては分別シールを張るよう周知徹底を図っているところでございます。
  以上です。
議長(小河原 正君) 再質問をお受けいたします。
  川辺議員。
                 〔7番 川辺美信君登壇〕
7番(川辺美信君) ありがとうございます。大項目の1番についての衛生組合だよりについてということで、今後必要に応じて掲載していくということのご答弁いただきまして、ありがとうございました。
  今回の衛生組合だよりについて質問したことなのですけれども、実はこの大項目2番に関連することでございますけれども、住民にとって、今回久喜宮代衛生組合の中の分別収集ということに対して、住民の中で非常に高い意識が持っていまして、その中の参加している、非常に住民意識も高いことがあります。ただし、その分別について一生懸命協力していることに対しての、分別したことによってのコスト削減がどれだけされたのか、また有価物がどれだけ売り上げがあったのかということが、なかなか自分たち、住民にとってみればわかりづらいということのご指摘がありました。できれば組合だよりにそういったことをどんどん啓発していただいて、もっと住民参加を促していくべきではないかというような住民の方々からの話があったので、今回質問させていただいたのですけれども、非常に組合のほうで理解していただいたので、ぜひその旨のことも酌み取りいただきながら、内容の充実に向けてぜひ取り組んでいただきたいと思っています。
  大項目2番についてなのですけれども、若干質問させていただきます。今回、徹底された分別収集ということと、それから職員に対する教育の高さについては理解するところでございますけれども、今回シールを張って、そのごみを収集しないということで、住民に対して分別に対する意識の徹底と啓発についてということについては理解はしますけれども、ただ、その分別収集の、住民にとってみれば、きちんと自分としては分別をしてきて、その中でごみを袋に入れて置いているにもかかわらず、自分としては可燃ごみだと思っていたものが、実は資源ごみだったということで持っていかなかったということがございます。それに対しては住民からの苦情等があって、それについて受け答えしているのはよくわかるのですけれども、その辺のごみを置き去りにすることによっての啓発の仕方だけが果たしていいのかどうかということがあります。
  1つは生ごみの問題でございますけれども、その中に可燃ごみとして今回資源ごみがまざっているので、収集しないということがあります。今の冬の時期であれば、自分が間違って入れてしまったというところで持ち帰って、また後日の収集日に出すわけですけれども、やはり生ごみの中に入ってしまった資源ごみ、例えばチラシなどの紙なのですけれども、それが生ごみの水にまた湿ってしまって、結果的に可燃ごみに変わってしまって、そういう中で今回持っていかなかったことが果たしてどうなのかといった話が出されていました。そういったこと、その本人とすれば、ぬれてしまったので、可燃ごみとして判断して出したのに、資源ごみとしてシールを張られてしまったということで、そのような意識の違いというのは当然あるのですけれども、今回明らかに分別はされていないということがあった場合については置いていくということはあるにしても、例えばチラシ1枚が入っているだけによって可燃ごみを持っていかないということに対しては、住民にとってみるとそのことがどうなのか。また、持っていって、その後に実はこういうものが入っていましたよということを逆に啓発することについて、持っていった後に、どういった形か、こういうふうなごみが入っていましたけれども、今回分別されていませんでしたよということを持っていってわかるような考え方というのですか、それについて、もし考えがあればお聞かせいただきたいのですけれども、お願いいたします。
議長(小河原 正君) 川辺議員の再質問に対する答弁を求めます。
  業務課長。
                 〔業務課長 岡野晴一君登壇〕
業務課長(岡野晴一君) それでは、川辺議員さんの再質問にお答えいたします。
  生ごみの関係で、特に収集しない場合の事例について今ご説明していただきましたが、確かに生ごみの場合はいろいろ判断が難しい場合がございます。基本的には現在今、分別シールを張らせていただきまして、そこに種類ごとに収集できない理由を説明させていただいておりますので、それで組合としての意思をお伝えしているところでございます。ただ、生ごみの関係が、例えば本来であれば、置いていく場合はもう少し詳しく説明したほうがいいのではないかと思いますが、その辺、シールの中にも、その他というようなシールもつくってありまして、そこに詳しく書けばよろしいのですが、その辺のところが職員間、または委託業者、なかなか統一が図れないのが実態でございます。
  いずれにしても、せっかく出していただいた生ごみですので、これは基本的には、燃やせるごみの日、生ごみについては第1便で先に収集させていただきますが、そこで明らかに生ごみの中にほかのものが含まれている場合は、一応持っていかないということになっております。ただ、第2便については、これは生ごみについてはそのままにしておくと衛生上いろいろ問題もございますので、2便以降は、そのままシールが張られたものが残っておりましたら回収させていただいている実態でございます。いろんな形態がございますので、衛生組合だよりの関係でご質問ございましたので、こういう事例につきましては、写真等をたくさん使いまして、具体的にこういう場合は衛生組合としてはこのようにしていますということでお知らせしながら、住民の皆様にはご理解を求めていきたいというふうに今考えております。よろしくお願いいたします。
議長(小河原 正君) 再々質問をお受けいたします。
  川辺議員。
                 〔7番 川辺美信君登壇〕
7番(川辺美信君) ありがとうございます。
  生ごみの中にチラシ等が入っていたということではなくて、私が質問したのは、可燃ごみの中にチラシが混入していたということに対しての質問だったのですけれども、それについてはもう一度お願いしたいということと、それからあと、シールの中で、その他のところに書き込んでいくということなのですけれども、そのシールだけを置いて啓発をしていくということも考えられるのではないかなと思うのですけれども、それについて2点だけお願いいたします。
議長(小河原 正君) 川辺議員の再々質問に対する答弁を求めます。
  業務課長。
                 〔業務課長 岡野晴一君登壇〕
業務課長(岡野晴一君) それでは、川辺議員さんの再々質問に答弁させていただきます。
  失礼いたしました。可燃ごみの関係でのご質問ということでございました。燃やせるごみの中に一部紙等資源関係のごみが入っている場合の対応でございますが、先ほどは原則的なご説明をさせていただきましたが、少し程度残っているようでしたら、分別が行われているという判断に立って収集している場合もございます。なかなかどのくらいが、持っていかない、持っていくという判断が難しいところでございますが、極力住民の皆様には分別にご協力していただけるように今後考えていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
  それから、シールの関係についても、先ほどお話ししたようにその辺の分別をお願いしている住民の皆様の気持ちを大切にしながら、ご配慮しながら、シールについては今後も継続して行っていきたいというふうに考えております。よろしくお願いします。
議長(小河原 正君) 以上で川辺議員の質問を打ち切ります。
  次に、木村議員、お願いいたします。
                 〔3番 木村奉憲君登壇〕
3番(木村奉憲君) 3番、木村奉憲です。3点質問をしたいと思います。
  第1点は、焼却炉の大規模改修についてなのですけれども、今、管理者からも含めて進捗状況を説明いただいたのですけれども、3月7日、100%、3月19日完了予定ということなのですけれども、先ほどの議運でも事務局長からほぼ予定どおりということを伺ったのですけれども、この辺の内容について、もう少しということもあるでしょうけれども、よろしくお願いします。その後の計画の位置づけも含めて、完了後の検査等の予定も含めてお願いしたいと思います。
  それから、2番目は新設炉、こういう形で今度は新設炉への将来展望をやっぱり考えていくという必要があると思うのですけれども、この課題をどうとらえているのかと、それからそれを検討するための組織をどう立ち上げていくのかということでお伺いしたいと思います。
  第2点目は、減量化の基本計画の将来計画なのですけれども、ごみ処理計画とあわせて減量化計画の将来課題についてお伺いしたいと思います。平成14年の3月にごみ処理の基本計画が策定されていますが、そこで減量化に向けて、住民や事業者、それから行政が一体となって減量化を進めてきて、この間、さまざまや紆余曲折を経ながら、その焼却炉の問題とか新設炉、それから堆肥化の問題、そういうことがいろいろな状況の中で今大きく見直しも含めた論議になっています。このために、きょう基本計画案も配られていますが、減量化計画を今後どのように進めていくのか、1点。
  それから、2つ目に、そのための検討するために組織づくりですね。予定どおり今進められていると思うのですけれども、どういう組織で進めていくのかどうか、お願いしたいと思います。
  3点目は、生ごみの堆肥化に向けての対策です。現状をどう分析して、それを踏まえた上で今後具体的な対策をどのように考えているのか。
  それから、2番目として、全地域への取り組み、それを保障するためにどういう対策、指針を考えているのかということについてお伺いしたいと思います。
  以上です。
議長(小河原 正君) 木村議員の質問に対する答弁を求めます。
  業務課長。
                 〔業務課長 岡野晴一君登壇〕
業務課長(岡野晴一君) それでは、木村議員さんのご質問にお答えいたします。
  初めに、1の焼却炉の大規模改修工事についてのご質問でございますが、(1)の改修工事の進捗状況と今後の計画の位置づけをどう進めるのかとのご質問にお答え申し上げます。
  改修工事の進捗状況につきましては、平成20年3月7日現在、工事進捗率100%となってございまして、工事請負契約期間の3月19日までに工事完了、引き渡しになる状況でございます。なお、現在、改修後の2号炉を主体として、1炉24時間連続運転を実施しておりますが、性能保証値、1日当たり68トン以上の処理を達成しているとともに、排ガス中のダイオキシン類等の測定値については環境基準を満たしており、安定稼働をしているところでございます。
  次に、今後の計画の位置づけをどう進めるのかとの質問でございます。今回の排ガス高度処理設備整備・2号炉ほか大規模改修工事の実施によりまして、焼却施設は今後おおむね10年間は安全、安心に使用できるものと考えているところでございます。
  次に、(2)の新設炉建設への将来展望を図るための検討組織と課題はどのように進めるのかとのご質問にお答え申し上げます。新設炉建設に当たりましては、現在の計画では建設予定地を決定後、都市計画の同意を近隣住民の皆様からいただき、有識者から成る機種選定委員会のような協議組織を立ち上げ、専門家の意見を取り入れながら、課題も含め検討してまいりたいと考えておりました。しかしながら、計画におくれが生じている状況の中、組合構成の久喜市、宮代町では、それぞれの枠組みで今後の合併協議が行われている状況にございますので、現時点では新設炉の建設のための検討組織を立ち上げる状況には至っておらないと考えております。ご理解を賜りたいと存じます。
  それでは、続きまして、3点目の生ごみ堆肥化に向けての対策についてのご質問にお答え申し上げます。(1)、(2)のご質問につきましては、関連しておりますので、一括して現状と今後の対応ということでご答弁申し上げます。
  生ごみ堆肥化事業につきましては、モデル地区の皆様を初め多くの関係者の皆様のご協力とご支援をいただきまして、農家でも利用していただける堆肥の生産が可能になってございまして、一定の成果を上げることができました。しかしながら、平成19年度を目標に全量堆肥化に向け、生ごみの分別収集のご協力をモデル地区の皆様にお願いしてきましたが、当初計画におくれが生じている状況にございます。
  また、全量堆肥化に向け、新たな施設整備が必要になりますが、建設設備費用が莫大になることや維持管理費用の面からも、さらに経費の低い生産方法の研究、検討が必要になっております。このような状況でございますが、衛生組合といたしましては、一層の焼却ごみの減量化、資源化を図るため、今後ともモデル地区を初め、管内住民の皆様への説明責任を果たすとともに、台所資源生ごみの分別収集の協力をお願いしながら、生産コストの削減を含むさまざまな手法として、委託による生ごみ堆肥化や減容化等のシステムについて総合的に研究、検討してまいりたいと考えております。
議長(小河原 正君) 総務課長。
                 〔総務課長 当間義広君登壇〕
総務課長(当間義広君) 2点目の減量化計画の将来計画につきましてお答え申し上げます。
  減量化につきましては、1人1日当たりの排出量、いわゆる発生量の原単位を踏まえまして予測し、計画を策定することが基本となってございます。平成19年度におけます家庭系廃棄物のうち、いわゆるごみとして位置づけられております燃やせるごみ、燃やせないごみ、有害ごみ、粗大ごみの1人1日当たりの排出量の予測では、今まで増加傾向となっておりましたが、19年度におきましては減少に転じるものと想定してございます。これは住民の皆様の分別及び水切りの徹底などが推進されているものと認識しておりまして、一般家庭における減量化につきましては、住民の皆様のご協力が不可欠でございます。したがいまして、ごみの減量及び資源化等に関して、行政と住民をつなぐ地域のリーダーでございます廃棄物減量等推進員の皆様に引き続きご尽力をお願いするとともに、衛生組合だより、出前講座等を通じまして、ごみの減量のPRを推進することにより、住民の皆様のご理解のもと減量化を推進してまいりたいと考えてございます。
  なお、事業系につきましても、家庭系ごみと同様に18年度実績により減量となるものと見込んでございます。前年度までは多量排出事業者を対象としました資源化会議を開催して減量化対策の協力をお願いしておりましたが、参加率が低く、減量化にはつながらないものと考えられ、19年度におきましては事業所ごとのデータを持参しまして直接お会いして、年度当初に提出されております減量化計画書の目標数値達成の可能性の是非ですとか有無、減量計画書に記載されております事項を確認していただきまして、特に資源につきましては自己処理するよう直接依頼したことにより、今後は減量化が図られるのではないかと考えてございます。
  また、平成20年2月13日に新聞等で発表されましたように、環境省では家庭から排出されます資源物を除く生活系ごみについて、平成12年度の1人1日当たり660グラムから、平成27年度には530グラム、率にしますと20%を削減する新たな数値目標案を第2次循環型社会形成推進基本計画に盛り込むことを明らかにしたと報じております。当衛生組合の場合では、平成12年度の生活系ごみの排出量は508グラムでありまして、平成12年度の時点で、今回環境省が明らかにしました数値目標を既に達成しており、平成19年度の見込みではございますが、さらに減量化が推進され、443グラム程度になるものと想定してございます。したがいまして、環境省の目標数値案を既に達成しており、住民の皆様のご理解とご協力のもと減量化が推進されつつある現在におきましては、減量化計画検討のための組織づくりにつきましては設置する予定にはないものと考えてございます。
  以上でございます。
議長(小河原 正君) 再質問をお受けいたします。
  木村議員。
                 〔3番 木村奉憲君登壇〕
3番(木村奉憲君) 答弁ありがとうございました。
  第1点目の焼却炉の大規模改修についてお伺いしたいのですけれども、日程、それからダイオキシンの関係ではほぼ、ほぼというより100%そういう形に進めるというのはわかりました。ただ、予算上も含めて、予算計上されていると思うのですけれども、その点についても内容的にわかれば、予定どおりいっているのかどうか、1点お聞きしたいと思います。
  それから、2番目の焼却炉の大規模改修やって10年間は保障されるということなのですけれども、これについて今までも焼却炉の新設なんかも含めて、やはりかなり長期的に考えていく必要があるのだろうと思うのです。考えてきていても、いろんな状況の中でそれが実施されない、あるいは見直されたというような状況もありますので、まだ考えていないということなのですけれども、やっぱりこれは並行して考える必要があるのだろうと思うのです。そういう点では、ごみ処理基本計画の組織の中に、私は新設炉の検討委員会も含めて考えていくのも1つの方法だと思いますが、そういう点も含めて立ち上げについては検討してほしいと思うのですが、いかがでしょうか。
  2番目のごみ処理の基本計画ですけれども、これは宮代衛生組合は非常に努力された中で、全国に先駆け、あるいはトップクラスのいろんな形のものを持っていますが、先ほど配られた基本計画、例えばリサイクル率が60%というような方向も示されているので、この点については、国の方針もありますけれども、上乗せするような形、もっともっと先を、やっぱり私たちが先進的なものを守っていくということでの考えていく必要があるのだろうと思いますので、今、減量計画については基本的な計画、あるいは検討するようなことの組織は考えていないということもあったのですけれども、いわば検討する基本計画そのものが見直されている。そういう中で、先ほど有識者、外部コンサルタントというような結合のことも答弁されていますけれども、それとの関係は基本計画ではどう位置づけしてそこに組み込んで行かれるのか、その辺についてお伺いしたいと思います。
  それから、3番目の生ごみの問題なのですけれども、この点については最近の状況の中でコストを非常にランニングコストの関係で問題にしているのですけれども、私は、コストだけの問題ではなくて、そもそも施設の導入の方法、方式とか、そういうことも含めて再検討される必要があるのだろうと思うのです。そういう点で、基本計画でも26年度までのいろんな形の建設と、27年の稼働ということも考えていますが、コスト問題だけではなくて、施設そのものがどういうふうに基本的にそれを到達できるための施設かどうかも含めた総合的な、それこそ総合的な対応が必要だと思いますが、その辺についての考え方をお願いします。
議長(小河原 正君) 木村議員の再質問に対する答弁を求めます。
  総務課長。
                 〔総務課長 当間義広君登壇〕
総務課長(当間義広君) ご質問の中で基本計画の関係が出てきたところでございますが、今回の見直しにつきましては、基本計画策定後5年間の進捗状況の中で各年度の実績に差異が出ていたため、数字の見直しを行ったものでございます。基本計画等の方針を変えるものではないため、外部の組織を立ち上げずに衛生組合内部で図った、見直しをしたところでございまして、今後こちらの計画につきましては、久喜市と宮代町が一部事務組合として継続して事業を遂行する場合の計画でございまして、構成市町の合併の時期に新たな見直しが必要になると考えておりますので、今後の諸条件の変動が生じた場合は検討組織等が必要になってくるものと考えてございます。
  以上でございます。
議長(小河原 正君) 業務課長。
                 〔業務課長 岡野晴一君登壇〕
業務課長(岡野晴一君) それでは、木村議員さんの再質問にお答えいたします。
  まず、大規模改修の予算上の関係でのご質問でございましたが、予算については平成19年度変更はございません。
  それから、ごみ処理基本計画の中に検討組織を入れていったらどうかというようなご質問であったと思いますが、これにつきましては先ほどご答弁申し上げましたが、現在の焼却施設が大規模改修の実施によりまして、今後おおむね10年間は使用できるものと考えております。また、この大規模改修工事に当たりまして、新炉建設検討委員会というものが平成8年に立ち上がりまして、これまでそれを踏まえまして今の基本の計画ができているところでございますので、今後大規模改修後の施設の状況を見ながら検討組織については検討していきたいと思います。以上でございます。
  それから、生ごみ堆肥化の関係で、コストだけではなく生産方法も含めて総合的に研究していったらどうかというようなご質問をいただきました。この関係につきましては、平成20年度、外部のコンサルタントの活用等を図りまして、さらに生産コストの削減を含むさまざまな手法について、委託による生ごみ堆肥化や減容化等のシステムについて総合的に研究、検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
  以上です。
議長(小河原 正君) 再々質問をお受けいたします。
  木村議員。
                 〔3番 木村奉憲君登壇〕
3番(木村奉憲君) ごみ処理基本計画の中で、いわば今までも各年度の実績値について差異が生じてきたという認識なのですけれども、その実績の数値の差異だけではなくて、計画そのものがやっぱり見直されてきたと。住民の合意の中で進められてきているものが、例えば新設炉の問題と生ごみの問題なんかは、やっぱり計画そのものが大きく変更せざるを得なかったということを踏まえた上での数値の再検討も含めてやる必要があるのだろうと思うのです。そういう点で、これは前にも論議になったのですけれども、この辺の認識をやっぱりきちっと踏まえた上で今後進めていかないと、地域住民との合意がかち取れていかないのではないかなと思いますので、その点についてはどうお考えか、再度お伺いしたいと思います。
  それから、生ごみの堆肥化の問題なのですけれども、今これもやはりコストの問題だけではなくて、そういう基本的な方法ですね。例えば日本鋼管に頼んだ、そういうことも含めた内容がやっぱり問われてきていますので、当初の計画と大きく違う。それから、施設の内容、方法も変わってきているということを、その都度やっぱり見直ししながら考えていく。それを総合的に考えて、また住民にもその都度きちっと説明していくことが必要だと思います。そういう点で、総合的に対応するということの中で、今お答えがあったように、そういうことも含めた答弁があったと思いますので、ぜひこの点については、あらゆる角度から検討をした上で今後対応していってほしいということで、これは要望させていただきます。
議長(小河原 正君) 木村議員の再々質問に対する答弁を求めます。
  総務課長。
                 〔総務課長 当間義広君登壇〕
総務課長(当間義広君) 計画のおくれでございますが、基本計画において議決された事項で、重点施策にうたわれております中間処理計画におけます焼却炉、堆肥化施設の建設計画、またリサイクルセンターについても建設計画におくれが生じているのが現状でございまして、今後、もう既に計画にうたわれております19年度が今年度で終了することから、後年度にスケジュールを変更させていただいておりますが、基本方針、その他の事項につきましては見直しを行っておりませんので、今回、素案という形でお出しをさせていただいたところでございます。
議長(小河原 正君) 以上で木村議員の質問を打ち切ります。
  次に、園部議員、お願いいたします。
                 〔2番 園部茂雄君登壇〕
2番(園部茂雄君) 2番、園部茂雄です。通告順に質問させていただきます。
  資源ごみの持ち去りが横行していますが、現状をどう把握しているか、伺います。2月の衛生組合だよりの7ページに、資源の持ち去りを見かけたら110番へ通報してくださいとの案内が掲載されていましたが、古紙等のリサイクル資源をごみ指定業者が回収する前に持ち去られる事件が発生しております。私も1月でしたか、広報紙の内容のとおりの2人組の黒いバンが久喜駅東口付近の住宅街で持ち去りの現場を目撃し、交番に通報したことがありました。また、これは市の資源回収ではないのですが、市内のある小学校では毎月1回の特定日に資源回収を学区内で実施していますが、指定業者が回収する前にやはり持ち去られてしまうという相談を受けました。そこで、警察にも相談し、資源回収の日にはパトロールの要請を行いましたが、残念ながら今回はそのような現場は発見できませんでした。
  この資源の持ち去りについては、18年の10月、当時、原議員が質問していますが、答弁では、収集場所の形態がさまざまで対応も一律でなく、難しい状況にあるとのことでした。また、所有権の問題につきましてはいろんな形でこれを守るような流れが出ていて、この点については衛生組合のほうでも少し研究してまいりたいとの答弁もございました。
  全国では、世田谷区では年間に被害総額が400万円とも言われて、深刻な問題として対応しています。品川区では、古紙等に持ち去り禁止の張り札をして所有権を主張し、持ち去りを防止しております。また、収集場所には持ち去り禁止などの札を設置して対応している自治体も多く、久喜宮代衛生組合では現状をどう把握しているか。また、持ち去り業者への具体的な対応について伺います。
議長(小河原 正君) 園部議員の質問に対する答弁を求めます。
  業務課長。
                 〔業務課長 岡野晴一君登壇〕
業務課長(岡野晴一君) それでは、園部議員さんの資源ごみ持ち去り対策についてのご質問にご答弁申し上げます。
  初めに、現状の把握でございますが、平成19年度におきましては、平成18年度と比較しまして資源リサイクルの古新聞の回収量が大幅に減少しております。その減少の主たる原因としましては、資源物の持ち去り行為によるものでございます。このことは、住民の皆様や委託業者から衛生組合に寄せられる資源物の持ち去りの目撃情報が今年度は約270件と、過去に例がないほど件数に達しておりまして、目撃された被害品目として、資源リサイクルの回収日に分別して排出された新聞紙であることなどの状況が一致していることが理由として挙げられます。また、集積所に出された品物以外にPTAさんや集団回収の団体の皆様が集めた新聞紙等も持ち去りの被害を受けているとの情報も衛生組合のほうにいただいております。
  目撃情報の内容から、持ち去り行為者は現在少なくとも10組以上存在していると思われます。久喜市及び宮代町の全域にわたってこれら持ち去り行為者が出没し、持ち去りが行われている状況にあると認識してございます。資源リサイクルの回収に排出された資源物の持ち去り行為は過去にもございましたが、近年、古紙価格の上昇とともに平成15年ごろから全国的に目立ち始め、条例の改正や取り締まりの強化が新聞等で報じられた平成16年から平成18年にかけましては一時沈静化はいたしましたが、先ほど申し上げましたように、平成19年4月を境に当組合においても目撃情報が大きく増加傾向に転じまして現在に至っているところでございます。これは海外市場での古紙の需要増加に伴う価格の高騰と、東京都世田谷区でごみ集積所から新聞、古紙等を無許可で持ち去ったとして世田谷区の条例違反の罪に問われた業者に対しまして、平成19年の3月に東京簡易裁判所が無罪の判決を下したことが広く報道されまして、このことが影響しているものと考えております。
  次に、持ち去り行為者に対する具体的な対応、対策でございます。これにつきましては、当組合では、平成16年10月に久喜宮代衛生組合廃棄物の処理及び再利用に関する条例を改正いたしまして、条例第22条の2項を追加し、「前条の規定により排出された家庭系廃棄物のうち資源物の所有権は衛生組合に帰属するものとする。この場合において、衛生組合又は衛生組合が委託する事業者以外の者は当該資源物を収集し、又は運搬してはならない」として、資源物の所有権は衛生組合にある旨規定いたしました。また、この条例を周知するために、各集積所に設置できるような持ち去り厳禁の看板を作成いたしまして配布を行っております。
  さらに、従来衛生組合では持ち去り行為に使用された車両の目撃情報、ナンバーをもとに関東運輸局にて車両の所有者を割り出しまして、その者に警告書を送付して注意を促しておりました。なお、それでも持ち去りを続ける者に対しましては、目撃情報から出現しやすい時間と場所を推定いたしまして、衛生組合職員がパトロールを行いまして現場を押さえまして警察に通報、引き渡すという方法で対処しておりました。しかしながら、平成19年4月以降につきましては、先ほど述べました平成19年3月の東京簡易裁判所の判決例をもとに、持ち去り行為者が警察を恐れなくなってきているようでございます。それから、車両に人目につきにくくするような擬装を施したり、2人組で行動して積み込み作業をスピードアップさせたりするなど、持ち去り行為の手口が大変巧妙化してきております。持ち去りの現場に遭遇した住民の皆様や委託業者に対しまして威嚇をするような言動をする業者もあらわれております。また、個人情報保護のために、運輸局において車両ナンバーから所有者の割り出しが事実上、不可能になったこともございます。また、持ち去り行為者が急増して、悪質化する持ち去り行為者に対しましては、従来のように現場を押さえることが難しくなってきております。これらの理由によりまして、従来の対処法ではなかなか効果を期待できなくなっているのが現状でございます。
  このため、その対策といたしまして、衛生組合では所轄の警察署のほうと協議をいたしまして、その対策といたしまして、持ち去り行為の現場発見後は、すぐに110番通報することが最も望ましいとの結論に至りました。警察からは、たちの悪い持ち去り行為者との間で不測の事態やトラブルを避けるため、直接の接触はやめるような指導もいただいているところでございます。現在では、先ほどご質問者からお話がありましたように、衛生組合だよりなどを通じまして、住民の皆様にも発見後すぐ110番通報をお願いしているところでございます。
  なお、世田谷区における持ち去り行為の裁判につきましても、昨年の12月に東京高等裁判所にて逆転有罪の判決が示されております。このことから、所轄の警察の取り締まりに対しても追い風となった模様でございまして、連携を今図っているところでございます。今後も衛生組合といたしましては、管内の住民の皆様に適切な対応方法や持ち去り情報などを衛生組合だよりなどでお知らせするとともに、警察と連携を図りながら適時パトロールを行いまして、できる限り持ち去り行為による被害をなくしていけるよう努めてまいりたいと考えております。
議長(小河原 正君) 再質問をお受けいたします。
  園部議員。
                 〔2番 園部茂雄君登壇〕
2番(園部茂雄君) 丁寧なるご答弁、ありがとうございました。
  また、本当に持ち去りが270件ほどというふうなことで驚いているわけですけれども、裁判の判例でもございました世田谷区の無罪、有罪の決め手となるものが、所定場所に明確として持ち去り禁止というふうな張り札をしている、していないで有罪、無罪となっているところもあるとも伺っております。当衛生組合のほうで、収集場所のほうに持ち去り厳禁という、まだ新しい札がついていないのですけれども、そのような新しい札を交換する今後の予定等がありましたら、よろしくお願いいたします。
議長(小河原 正君) 園部議員の再質問に対する答弁を求めます。
  業務課長。
                 〔業務課長 岡野晴一君登壇〕
業務課長(岡野晴一君) それでは、園部議員さんの再質問にお答えいたします。
  持ち去り厳禁の看板につきましては、今お話がありましたように新しいものができておりますので、これから衛生組合だよりでお知らせしまして、順次交換できるように周知していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
議長(小河原 正君) 再々質問をお受けいたします。
  園部議員。
                 〔2番 園部茂雄君登壇〕
2番(園部茂雄君) ありがとうございます。
  まず、市内、この組合内のほうに新しいものをなるべく早く交換していただき、また住民の皆様にもそれらの被害状況等も広報で周知していただいて、やっぱり行政と市民の目が厳しい目でそういうものを見張っているという啓発も行っていただき、一件でも持ち去りの事件が少なくなるよう努めていただきたいと要望して終わりにいたします。
議長(小河原 正君) 以上で園部議員の質問を打ち切ります。
  次に、加納議員、お願いいたします。
                 〔12番 加納好子君登壇〕
12番(加納好子君) 12番、加納です。何点か質問させていただきます。
  1として、ごみ処理基本計画に年次計画を。けさ、素案をいただきましたが、まだよく読んでいません。ごみ処理基本計画は、平成19年度には3本の柱とも言われる事業がすべて稼働しているはずでありました。もろもろの事情は、これまでこの議会でもいろんなところで質疑の交換があったと思いますが、今申し上げることもありませんが、大きくおくれをとって、または後退し、それから路線変更せざるを得なかったのは事実です。そこで、この計画を実らせる気が後退していないならの話ですが、年次計画、中期的な3カ年計画とか、そういうものを立てて、毎年それをローリング見直しをかけながら進めていく、きめ細かく進めていくということですけれども、その気はあるのでしょうか。
  2番としまして、現状の施設の稼働と展開を伺います。おくれながらも、計画を誠実に進めてこられたのは、職員の皆さんのたゆまぬやる気と努力があったからにほかありません。次善の策ではありますが、現状において最善の施策である次の実情について伺います。
  (1)、焼却炉の大改修の後ですが、現在の稼働状況は今お聞きしました。つけ足すことがありましたら、お願いいたします。
  それから、メンテナンスの今後について、費用面とか間隔とか、そういったことをお聞きします。
  B、炉の耐久性においてどのような見解かということで、前段者のお答えの中に少しあって、今後10年は安心、安定と見ているということですが、これについても、もう少し根拠を示して説明していただきたいと思います。
  それから、(2)として、大地のめぐみ循環センターについて伺います。実証期間3年、その後の期間5年のモデル事業を終えようとしていますが、実証プラントは、幾つかの壁を乗り越え、一定の成功をおさめました。そこで伺います。
  @、田中管理者は、この事業がスタートしたころ、日本一のごみ処理行政を目指すというふうな言葉を頻繁に使っておられましたが、このごみ処理基本計画がスタートしたころは、もちろんその内容においても数値目標においても、管理者の日本一のごみ処理行政というのは、それなりの裏づけがあったと思うのですが、このごろ日本一のごみ処理行政という言葉を余り聞かなくなりました。全量堆肥化に向けて、相変わらず攻めの政策を持っていますか。守りというのは、つなぎでやっていこうという、そういう気持ちなのかということも含めていますけれども。
  A、現在までの成果と課題を項目を分けて説明してください。
  B、循環型社会に向けて、全国的には、ここ数年の間にさまざまな資源化事業への方針づくり、構想、計画の策定などがありまして、たくさんの、計画を含めますと100を超える、事業化ということではありませんが、計画までが上がっているところだと100ぐらいにはなっていると思いますが、こういった国の支援などが明らかになっています。当組合として、今後展開できる全量堆肥化への手法、方策を今考えられる範囲で伺いたいと思います。
  3として、周辺地域との関係に今後も心を砕いていこうと思っていますか。
  (1)、とりあえず、今年度、もうすぐ19年度も終わりますが、19年度はどういうことをしたでしょうか。
  (2)、20年度以降はどのようにこの話し合いを進めていこうとしているのでしょうか。
  以上、お伺いします。
議長(小河原 正君) 加納議員の質問に対する答弁を求めます。
  総務課長。
                 〔総務課長 当間義広君登壇〕
総務課長(当間義広君) それでは、1点目のごみ処理基本計画の年次計画につきましてお答え申し上げます。
  ごみ処理基本計画の期間は、平成14年度から28年度までの15年間の計画となっておりますが、おおむね5年後と、または諸条件に大きな変動があった場合には見直しをされているものとされてございます。平成18年度末で策定後5年が経過し、基本計画における議決事項で、重点施策にうたわれております中間処理計画における焼却炉、堆肥化施設の建設計画、いずれも19年度稼働を目標に推進したところでございますが、リサイクルセンターにつきましても建設計画におくれが生じているという状況でございます。また、基本計画策定後5年間の進捗状況の中で、各年度の実績値に差異が出ておりまして、年度別の数値予測、人口予測、ごみ排出量の予測においても乖離が生じてきておりますことから、28年度までの数値の見直し、手直しを行ってきたところでございまして、ご質問の中期的な3カ年実施計画の策定につきましては予定はしていないところでございます。
  また、今回議員の皆様に配付させていただきました一般廃棄物ごみ処理基本計画の素案では、この計画は久喜市と宮代町が一部事務組合として継続して事業を遂行する場合の計画でございまして、構成市町の合併の時期には新たに見直しが必要となるものと記載してございます。今後諸条件の変動が生じた場合には、全面的な見直しが生じてくるものと考えてございます。
  次に、3点目の周辺地域との関係でございますが、衛生組合では、都市計画決定の変更に必要な周辺地区の同意につきましては、一部の同意が得られておらず、協議を進めているところでございますが、いまだ進展が見られず、今日に至っているというところでございます。19年度におきましては、7月下旬に沖の山地区久喜宮代衛生組合連絡協議会会長宅を訪問しまして、焼却炉大規模改修工事の進捗状況についての説明を行うとともに、19年度におきましては、非公式ではございますが、延べ3回、協議会会長にお会いしまして、歩み寄りの道を探っております。しかしながら、現時点におきましても打開策を見出せていない状況でございますが、20年度以降も引き続きまして今後の構成市町の動向に注視しながら協力をお願いしていきたいというふうに考えてございます。
  以上です。
議長(小河原 正君) 業務課長。
                 〔業務課長 岡野晴一君登壇〕
業務課長(岡野晴一君) それでは、加納議員さんの2点目の現状の施設の稼働と展開の中で、(1)の焼却炉の大改修の関係についてご答弁いたします。
  現在、1号炉及び2号炉の改修工事もすべて完了いたしまして、2号炉を主体として1炉24時間連続運転を実施しておりまして、さきの木村議員さんにご答弁申し上げましたように安定稼働しているところでございます。
  次に、メンテナンスの今後とのご質問でございますが、今後10年間使用するとした場合、工事完了、正式引き渡しを受けた日から2年間は請負業者の責任においてメンテナンスを実施することになりますので、2年間のメンテナンスにかかる費用負担は発生しないものと考えております。なお、その後3年目からのメンテナンス費用、工事と修繕にかかるものにつきましては、平成22年度から平成29年度までの8年間における年間の費用負担を平均約6,400万円程度と見込んでいるところでございます。
  次に、炉の耐久性においてどのような見解かとのご質問にお答えいたします。今回の大規模改修の実施によりまして、おおむね10年間は点検、整備など適切にメンテナンスを行うことにより、安全、安心に使用できるものと考えているところでございます。
  続きまして、(2)の大地のめぐみ循環センターについてのご質問に順次お答え申し上げます。初めに、全量堆肥化に攻めの政策を持っているかとのご質問でございますが、衛生組合といたしましては、一層の焼却ごみの減量化、資源化を図るため、今後ともモデル地区を初め管内住民の皆様への説明責任を果たすとともに、台所資源生ごみの分別収集の協力をお願いしながら、生産コストの削減を含むさまざまな手法につきまして、委託による生ごみ堆肥化や減容化等のシステムについて総合的に研究、検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
  次に、現在までの成果と課題について項目別に申し上げます。まず、施設の稼働状況について申し上げます。実証プラントでの堆肥づくりは、当初順調にスタートしたかに見えましたが、1次発酵槽の温度が上がらないなど問題が発生し、もはや運転停止かというような事態に至ったこともございました。しかし、有機資源協議会の専門委員会や県、専門家のご指導、ご助言などをいただき対策を講じたことによりまして、現在では実証プラントを稼働して、ほぼ安定的に堆肥を生産できるようになりました。
  次に、副資材の活用についてでございます。埼玉県農林総合研究センターから堆肥施用マニュアルが平成18年3月に提出されまして、生ごみ100%堆肥は石灰分が一般堆肥より多く、利用範囲が限定されるということで、幅広く利用できる堆肥とするには、さらに品質改善が必要とのことでございました。そこで、組合としましては、堆肥の品質改善のため確保が可能な副資材として、剪定枝の混入を平成18年5月から試験的に実施してきております。その結果、冬場、冬期間における発酵温度の低下が抑えられまして、施設内の臭気が大幅に改善され、安定的な生産が可能になりました。なお、剪定枝を利用するため、完全に分解されず、かなりの残渣が発生しております。残渣の再利用が今後の課題となっております。
  次に、施設の整備工事についてでございますが、堆肥化施設実証プラントは、臭気や汚水対策のためクローズドシステムを採用しております。そのため、多くの設備や機器類が稼働しております。稼働から5年、厳しい環境下に置かれている設備機器の消耗や腐食が当初の想定以上に進みまして、その整備費が生産コストを高めておるところでございます。このため、今後、設備機器の機能について現状把握を行い、事前に改修計画を立てるなど、計画的、効率的に点検整備が行われることが課題となってございます。
  次に、堆肥の生産コストについてでございますが、現在の実証プラントにおきましては、水分調整のため機械脱水して汚水を濃縮した後、発酵槽へ戻す方式のため灯油を使っております。そのため、燃料費の増加が課題となっております。また、水分調整剤としての副資材の確保、その保管施設が新たに必要になるということが課題となってございます。今後、安定的、持続的に堆肥化事業を推進していくためには、より低いコストで安定的に生産できる生ごみ堆肥化施設整備について調査研究する必要があるところでございます。
  次に、生ごみ堆肥化モデル地区についてでございますが、モデル地区の対象世帯は、平成19年度の調査では9,942世帯、参加率が平均52%ほどで、当初からモデル地区、参加率とも変わりのない状況でございます。しかし、先般のモデル地区の説明会におきましては、モデル地区についての見直しや拡大したらどうかというようなご意見もいただいているところでございます。
  次に、台所資源生ごみ専用指定袋についてでございます。モデル事業の開始当初から、生分解性袋を専用指定袋として各世帯に配布し、利用していただいておりますが、当初の袋は市販の袋でございまして、耐久性に難や強度不足のため使用中に破けるというような問題が発生し、利用者の皆さんにご迷惑をかけてしまいました。そこで、生分解性プラスチックの専用指定袋の独自開発に着手しまして、平成18年7月からモデル地区に専用指定袋が配布されるようになりました。専用指定袋に切りかえた後は、集積所まで運ぶ途中に袋が破けるなどの苦情はほとんどなくなってございます。なお、今後の課題といたしましては、モデル地区の平均参加率が52%程度のため、専用指定袋の配布方法等を今後再検討する必要があると考えております。
  次に、堆肥の配布、施用についてでございます。モデル地区には、現在まで計3回、堆肥を配布し、配布量は計、約61トン、配布世帯は延べ3,080世帯になってございます。管内地域への施用試験は、3年間で水田で延べ3万5,430平米、畑で延べ970平米、施用量が合計で約11トンの実績となってございます。堆肥施用結果につきましては、いずれも堆肥施用による発育障害などの報告はございませんで、収穫量も、慣行区、生ごみ堆肥を施用しない従来の栽培農地でございますが、それと比較しましても遜色のない結果が出てございます。
  次に、農産物の販売についてでございますが、堆肥を施用した農産物を環境こだわり農産物として、野菜、米を農産物直売所などで販売し、好評をいただいております。今後は施用農家、販売ルートの拡大が課題だと考えております。
  以上、主な成果と課題につきまして、項目に分けて述べさせていただきました。
  次に、今後の展開できる全量堆肥化の手法と方策についてお答えいたします。全量堆肥化につきましては、これまでの5年間のモデル事業を通じて明らかになりました課題、今後の進むべき方策等につきまして、久喜宮代有機資源農業推進協議会から報告書としてこの3月末に提出されることになってございます。平成20年度につきましては、この協議会からの報告書を踏まえまして、循環型社会を目指した当組合としての持続可能な堆肥化事業の推進を図るため、生産コストの削減を含むさまざまな手法を調査研究していきたいと考えております。
  具体的に申し上げますと、バイオマスの利活用の視点から、メタン発酵による水処理と堆肥生産、またEM菌等の活用による減容化と堆肥生産、これを取り入れた委託処理などについて外部のコンサルタントの活用や有識者会議を設置いたしまして調査検討を行ってまいりたいと考えております。
  以上でございます。
議長(小河原 正君) 再質問をお受けいたします。
  加納議員。
                 〔12番 加納好子君登壇〕
12番(加納好子君) ご答弁ありがとうございました。
  共通認識として、ちょっと確認をさせていただきたいと思います。私が項目別にその確認をしながら申し上げますので、それが違っていたら、後で答弁で訂正をお願いしたい。
  まず、基本的には整備計画にのっとった整備ができていた。それで、想定できていない部分、腐食とかそういったものがあったが、こういったものは保証期間が終わるころにはいろいろな形で出てくる。JFEに劣らないようなノウハウを蓄積してきたと思うのですが、その補修のポイント、ポイントを押さえながら今までそれをクリアしてきたということでいいでしょうか。
  その結果、今までよく言われている生産コストの問題があるわけですよね。18年度の大地のめぐみ循環センターの維持管理費は1億4,368万円以上、そのぐらいかかっている。これをトン当たりに直すと、施設維持管理費その他を処理量で割ると12万4,524円。公債費も当然考えなければならないので公債費を入れた生産コストが18万円を超す。これが課題の中の大きなものであると思うのですけれども、これも確認します。
  それで、今までやってきた中で課題というか、コンポスト、つまり実証プラントの課題というのは、コストの問題と環境の問題と、それからもう一つ、品質の問題があるのですが、品質の問題は今までのご説明でクリアできている。そして、環境のほうですが、自然に与える環境は、いろいろな苦情がありましたが、ほぼそれをクリアして、周辺からもそれほど苦情が多く出ているということではなく、一応クリアした。もう一つは、政治的な環境が全くクリアできていない。それから、コストの問題がクリアできていない。こういう段階だと思います。
  モデル地域の説明会は、この間ありましたが、これだけ延長してモデル地域を5年間も引っ張ってきたわけですから、それは不平とか不満はあるでしょうが、新たなモデル地域をこれから今選定するエネルギーを考えると、今のままでこのまま継続してお願いしたい、そういうことだと思います。その方向性としては、モデル地域では理解されているということだと思うのですけれども、これも確認します。しかし、先が見えていない。そうすると、その空気が停滞してきて、攻めの政策にはつながっていかないだろうということだと思うのです。
  そうすると、組合の職員さんたちはJFEに負けないぐらいのノウハウを持って、今までずっとそれをやってきた。モデル地域も、説明会では多少の不満があるけれども、このまま循環型社会のために自分たちもやっていきたいと、そういうようなコンセンサスは得られたと思うのです。これも確認します。
  そうすると、その中でこれを先に攻めの政策につなげていかなければならないのは、執行部のトップの頭の中が攻めの姿勢になっていないという、そういうところが出てくると思うのですけれども、これだとモデル地域、それから職員、そういったところに積極的に働きかけて意識を高揚させて、日本一のごみ処理行政をやっていくのだという、そういう意識に持っていけないという、ここが1つネックになっていると思うのですが、これについて、確認ではなくて、そうなのかどうか、答弁をいただきたい。確認のところも、そうではないというところはお答えをお願いします。
  その処理コストとしてどれくらいならという目安はお持ちですか。これもお伺いします。
  それから、その打開策として、これまで上がった方法で、この処理コストをクリアできそうなものはありますか。これもお答えいただきたいと思います。
  それから、この3月の末で有機資源農業推進委員会、3つの部会を持っていますが、ここが報告書をもうまとめています。これが最終的に提出されると思うのですが、この後、継続的にはどういう検討をされていくのか、どういう組織を予定しているのか、お伺いします。
  それから、3番に関してですけれども、管理者にお伺いします。管理者は、今後の久喜宮代衛生組合事業の対象エリアをどう想定しているのですか。成り行きでわからないとは言えないと思うのですが、その時点、その時点で、具体的に言えば対象エリア、今は久喜、宮代です。それが22年度までに合併協議をまとめていくということになると、1市3町と宮代ですか。それで、その後、宮代もその枠組みの中でどういう形になっていくか、わからない。そのエリアをどういうふうに考えているのでしょうか。管理者に伺います。
  そうすると、きょういただいた素案のほうですけれども、焼却施設の建設計画というのは、ここにのっていること自体、全く無意味だと思うのですけれども、これについてはいかがですか。
  以上、再質問でお願いします。
議長(小河原 正君) 加納議員の再質問に対する答弁を求めます。
  事務局長。
                 〔事務局長 早野正夫君登壇〕
事務局長(早野正夫君) 今ご質問でかなりの項目でいただいた内容ですけれども、堆肥化施設につきまして、JFEに劣らないノウハウがもう既に蓄積されているはずだということで、今後、またこれまでどのようにポイントを押さえた運転をしてきたか、維持をしてきたかということで、実際この実証プラントにつきましては、当初の設計にかなりの改良を加えてございます。また、それらの水処理の関係とか、通風の関係とかの改良を加えて堆肥化を成功させてきたということも含めまして、また今後の今年度の改修につきましても、そこら辺のところを、19年度中の改修につきましても通風の部分では今後、前のような状況に陥らないようにという部分も含めて改良して運転をして、また今後の維持補修のほうにも、いい方向に向かうようにということで考えてございます。
  それから、生産コストの関係ですけれども、18年度の決算の状況でございますが、18年度につきまして、公債費等も含めましてトン当たり18万円を超す処理経費という形になってございます。これは、維持補修費等の費用という部分が非常に大きい部分があるかと思いますけれども、そのような状況になってきてございます。
  それから、これまでの課題で、コスト、環境、品質ということでございましたけれども、環境、堆肥化施設の周辺への影響ということと、また堆肥の品質、これにつきましては一定の成果を得ているものというふうに考えてございます。また、コストにつきましては、トン当たり、先ほど18年度の決算状況では18万円ということで、こちらのほうが今後持続的に全量堆肥化に向けていくことにつきましては非常に、これをどのように削減して焼却炉で燃やすごみの削減と、それから堆肥化による環境ということでのコスト削減ということが1つの課題ということでございます。
  それから、モデル地域の関係でございますが、モデル地域につきましては、既に5年間、分別収集への協力ということでいろいろ大変なお骨折りをいただいているところなのですけれども、2月に説明会を行いまして、モデル地域の継続ということで、おおむねご理解をいただけたものと考えてございます。この説明会の中では、全量堆肥化へ向けて、なお一層、早く具体的な形を示してほしいということのご意見もございましたけれども、これらに向かって全力を尽くしてまいりたいというふうに考えてございます。
  それから、関連しますけれども、今後モデル地域、堆肥化の継続ということでのコンセンサスということではご理解いただきまして、今後継続をしていくという形でお願いをしたところでございます。
  それから、衛生組合として、これが攻めの姿勢ということのご質問がございましたけれども、衛生組合として焼却するごみを削減し、環境を配慮した環境重視のごみ処理行政ということについて、何ら姿勢の変化はないわけでございまして、先ほどの堆肥化につきましてもコストということで、財政的に市、町のほうが今後安定的に継続して堆肥生産をしていく財政負担の問題ということがございますので、その点でコストということで、環境ということでの衛生組合の姿勢というのでは何ら変化はないというふうに考えてございます。
  それから、処理コストの目途ということでございますけれども、これについては具体的に何万円程度とかという形ではございませんけれども、現在焼却処理、焼却炉でのトン当たりのコストというのが約2万円前後、これは収集経費等も含めまして2万円程度という形になってございますので、この金額ということではなく、これに近づけた金額がどのぐらいまで、環境ということを配慮したときに耐えられるかという問題も含めまして、処理コストの目途ということを考えてございます。
  それから、打開策ということで、先ほど答弁申し上げました今後の処理方法等につきましてのバイオマスということでの、堆肥化とバイオマスということになりますけれども、近年、このところバイオマスでメタン発酵とかいうことで、食品残渣とか、それから地域に存在するバイオ資源の活用ということで、農林水産省、それから環境省のほうでいろいろ音頭取り等を始めてきてございます。これらのものにつきましても、堆肥化事業に取り入れられるもの等の研究等をさせていただきたいというふうに考えてございます。
  また、減容化ということで、EM菌あるいは減容菌等の活用ということでございますけれども、これについても、いわゆる環境中に、燃やして二酸化炭素を出すということではなくての活用ということになりますので、こちらのほうにもコスト的な問題ということがクリアできれば取り入れる内容が検討できるかという状況になるかと思います。
  それから、有機資源農業推進協議会、この3月で終了という形になるわけでございますけれども、これにつきましても、今後いろいろ検討を進める中で当面コスト削減のための研究ということでございますけれども、将来的にいろいろまた検討する必要があるという状況になったときには、組織等の検討も必要になるかと思いますけれども、現時点では具体的な形でのものは考えてございません。
  それから、基本計画のところの素案がどうかというお話がありましたけれども、これは衛生組合として存続するということで、合併という状況がございますけれども、市町村合併の状況は今後いろいろ展開されていく状況にはなるかと思いますけれども、衛生組合のエリアとしての素案ということで現在考えているところでございまして、これが直ちに無意味だとかということではないというふうに考えてございます。
  以上でございます。
議長(小河原 正君) 管理者。
                 〔管理者 田中暄二君登壇〕
管理者(田中暄二君) それでは、ごみ処理基本計画に伴う中から、図らずも当組合のエリアの話が出てまいったというふうに思いますけれども、私のほうから答弁をさせていただきます。
  合併に伴う当一部事務組合のエリアにつきましてのご質問でございますけれども、現在久喜市につきましては、ご案内のとおり久喜市、菖蒲町、鷲宮町、栗橋町、以上1市3町におきまして、おおむね人口規模15万7,000人の新市を目指して協議に入ろうとしている状況でございます。現在、2月もしくは3月定例の市あるいは町の議会が開催をされているわけでございますけれども、町議会におきましては、既にこの1市3町の法定協議会設置の案件が可決をされたというふうに承知をいたしております。久喜市につきましては、21日、最終日に議会においてそのご決定をいただきたいというふうに思っているわけでございますけれども、現在はそのような状況でございます。
  私といたしましては、今日まで長い間、久喜宮代衛生組合が進めてまいりました先進的なごみ処理行政につきましては、当然のことながら新たに誕生するであろう1市3町の新市におきましても生かしていくべきというふうに考えております。したがいまして、久喜市において新市誕生においては宮代町との一部事務組合、いわゆる新市のエリアプラス宮代町という形での一部組合でのスタートが基本になってくるのではないかというふうには考えております。しかし、ご案内のとおり宮代町を含めて周辺の市、町におきましても、今後合併についてまた新たな動き等々も出てくる可能性もあるわけでございまして、その折には、ただいま私が申し上げました1市3町でそれがベストかということについては、いろんな角度から十分検討していかなければならないというふうに思っております。場合によっては別の選択肢も出てくる可能性もあるのではないかというふうに思っております。ただ、今現在、このような状況の中で、余り私の立場で確定的なことを、仮定の話を議論の中で前提として見込んで議論することについてはどうなのかなというような気持ちも持っておりますけれども、現時点では、ただいま申し上げましたような私自身の考えであるわけでございます。
  以上です。
議長(小河原 正君) 再々質問をお受けいたします。
  加納議員。
                 〔12番 加納好子君登壇〕
12番(加納好子君) 再々質問をさせていただきます。
  今管理者から、場合によっては別の方法が出てくる可能性もあるというふうにお聞きしました。そんな中ですが、現在はやはり、とにかく最初のごみ処理基本計画にのっとって日本一のごみ処理行政を推進しているわけですから、今の現時点で考えられる精いっぱいの方法を推進していただくということだと思うのです。その中で、堆肥化施設ですけれども、公債費も残っていますし、つまり現施設を使うのは間違いないと。それから、停止はあり得ないと。稼働させていかなくてはならないということが1つあるわけです。これが処理コスト、生産コストが、今目安というか、希望というか、そういうのを伺うと2万円ぐらいというのが18万円かかっているわけですから、この現施設を使うということだと、これに設備を足して、それでできる限りこの生産コストに近づけていくという方法が一番考えられるわけですよね、現施設に関しては。そうすると、今局長が答弁したように、これに前処理でこれを減容させたり、それからここに投入量をもう少しふやして投入できるという、そういう方法で今の施設を倍に使える、あるいは前処理をしながら行程を省略する、そういう方法が一番効率的だと思うのです。そういうこともお答えの中には含んでのご答弁だと思います。現施設については、そういったことが可能性として考えられる。それによっては処理量もう少しふやすことができるということと、もう一つ、きょう示された素案の中には委託も考えなければならないということでありますけれども、委託を考える場合も、処理コストがまず前面に出てきてしまうのですが、環境とか生活形態とかいろいろなことを考えると、処理コストだけでなく、自治体はいつでも政策の中からパイオニアとしての、処理コストだけでははかれない、住民を巻き込んだ、そういったねらいを持っていなければならないということをいつも含んで、そういった新たな施策を考えていただきたいと、そういうふうに思います。
  質問は、ですから今の現施設に前処理とか、それから幾つかの行程を加えて、できる限りこの施設を効率的に使っていくという方法が一番ふさわしいと思う。これについてはどうですか。その方向でいいのですかということを1つお聞きします。
  それから、これに協力しているモデル地域の方たちのことですが、いろいろな問題は、それは個別にはあるのですが、つまり意識として、今自分たちはつなぎの作業をやらされているのではないのかということがあると、とてもこれは後退につながってしまうので、こういったことのないように、やはり先進的なところに自分たちが協力しているのだというところを絶えず説明していっていただきたい、そういうふうに思います。これは要望です。
  それから、焼却炉の素案については、全くこれは出しても意味がないということを今の素案の中に出ているので、これについてはもう少し、当局も我々もですけれども、考えなければならないと思います。現実を見ますと、今管理者が出した今後の合併の枠組みを考えると、久喜市が意図している合併枠の中には、3カ所の処理場、焼却炉を持っている。宮代町が意図している枠組みも、これにも3カ所の焼却場を持っている。6カ所もあるという焼却場を考えると、新焼却炉の建設計画、27年でしたか、に建設する。そして、来年、次年度21年から計画をつくっていく。22年からは環境アセスに入っていくという、こういったタイムスケジュールは全く意味がない。6カ所の焼却炉をどうするのか、そういうことも全く考えられていない状況では、あれは無駄だと思うのですけれども、それについてはいかがでしょうか。
  それから、全く後退していないという、いろいろな可能性が出てくるということですが、現時点では住民の意識の高揚を図っていくということと、十分なコンセンサスを得ていくということでは、日本一のごみ処理行政を目指していくのに変わりない。日本一という言葉、使わないのですけれども、ここで再々質問の中で、日本一を使って管理者にお答えいただきたいと思います。
  以上です。
議長(小河原 正君) ここで休憩いたします。休憩時間は13時までといたします。

    休憩 午前11時56分

    再開 午後 1時00分

議長(小河原 正君) それでは、午前中に引き続きまして再開いたします。
  加納議員の再々質問に対しての答弁をお願いいたします。
  管理者。
                 〔管理者 田中暄二君登壇〕
管理者(田中暄二君) 日本一のごみ処理行政とのご質問でございます。最近、日本一のごみ処理行政という言葉が余り聞こえてこないというお話でございますが、そうかなという思いもしておりますけれども、堆肥化につきましては想定し得ないさまざまな課題が発生いたしまして、職員も大変苦労したことにつきましては議員さんもよくご存じのとおりでございます。試行錯誤を繰り返しながら、また議員の皆様方にも励まされながら今日に至っておるわけでございます。
  堆肥化事業については大変難しい事業だということにつきましては十分覚悟の上、そんな中でスタートしたわけでございますけれども、ある意味では想定以上の難しい事業でございました。このような中で、スタート以来、ご指摘のように相当程度の時間が経過をしてきているわけであります。しかし、このような状況の中でもモデル地区の皆様方には大変ご協力いただいておりまして、先般、開催しました説明会の中にも、もちろんいろんなご意見いただきましたけれども、全体としては、今後ともご協力いただけるという、大変ありがたいお話をいただいたわけであります。今後、大きな課題の解決に向けまして、例えば生産コストの削減、あるいは委託による生ごみ堆肥等々の課題につきまして十分検討していく中で、日本一のごみ処理行政を今後とも目指してまいります。
議長(小河原 正君) 事務局長。
                 〔事務局長 早野正夫君登壇〕
事務局長(早野正夫君) ご質問いただきました、今の施設を改良といいますか、倍に使えるような検討ということも今後やるのかというようなご質問でございまして、今の実証プラントにつきましては日量4.8トンの施設ということで、この施設をフル稼働させるためにも、堆肥化に当たりまして、生ごみの一番の問題であります水処理の問題ということがございますので、こういったことが改善できるような方策というのも当然検討はいたします。また、全体的な中で堆肥の生産コストということの観点を念頭にいろいろ研究をさせていただきたいというふうに考えてございます。
  それから、基本計画の見直しの中で、焼却炉、近隣にかなりの数があるということで、合併したときにはというふうなお話がございましたけれども、現在久喜市が、菖蒲町、栗橋町、鷲宮町と1市3町の合併ということで、こちらのほうには現在の久喜宮代衛生組合の焼却炉2基150トン、それから菖蒲町には焼却炉が2基30トン、それから栗橋町、鷲宮町の一部事務組合で105トンの焼却能力ということがございます。また、近隣の中で春日部市、これは平成6年に整備しまして399トンの処理能力、それから杉戸町につきましては平成9年に整備しまして、これが84トンということで処理能力を行って現在稼働している状況でございます。合併時には、当然のことながらこれらの施設を活用したごみ処理行政ということが当然必要になりますが、既存の施設をいかに活用して、行政経費、コストを節減していくかということも当然検討しなければなりませんし、また運転方法とか施設の補修、また物によっては実質的な能力の向上が見込めるか等の検討が必要ということになるかと思います。
  また、いずれにいたしましても、これらの施設は年数を経過してきておりまして、今後10年程度の期間には、さらに老朽化が進んでくるということになります。維持補修費の増大とか、施設の安心、安全のためにも、また大規模改修とか、あるいは根本的に焼却炉を集約するような形での新設というのが当然必要になってくるかと思います。その時点では、かなりの経費節減ということが期待できるかというふうに考えてございます。
  現在の素案のほうでございますけれども、これにつきましては、合併により基本計画の見直しということと、さらには新たな策定ということにつきましても、これらの経緯を踏まえた上での内容になるかと思います。そういった意味では、基本計画の現在の数値的な見直しとか、そういったものは有効であるというふうには考えてございます。
  以上でございます。
議長(小河原 正君) 以上で加納議員の質問を打ち切ります。
  次に、加藤議員、お願いいたします。
                 〔4番 加藤幸雄君登壇〕
4番(加藤幸雄君) 議席4番の加藤です。私、2点について質問を出しております。
  まず、1点目の生ごみの全量堆肥化についてでございます。(1)、(2)につきましては、前段の議員さんの質問、またその答弁の中で明らかになってまいりましたので、これは結構でございます。
  (3)のどういう方法で全量堆肥化を実現していくのか、これについてご答弁いただきたいと思います。
  2番目の新設焼却炉につきましてですけれども、(1)は稼働の目標をいつに置くのか。生ごみの堆肥化、そして新設炉につきましても大分おくれを生じているわけですけれども、その新設の焼却炉について、(1)では目標をいつに置くのかということで質問させていただきます。
  (2)、そのために今までのおくれをどう取り戻していくのか、これについてお願いしたいと思います。
  (3)、堆肥化との関連で、その両者との整合性、どう担保していくのか、これについてお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
議長(小河原 正君) 加藤議員の質問に対する答弁を求めます。
  業務課長。
                 〔業務課長 岡野晴一君登壇〕
業務課長(岡野晴一君) それでは、加藤議員さんの生ごみ全量堆肥化について、その中で(3)、どういう方法で全量堆肥化を実現するのかについてご答弁申し上げます。
  このどういう方法で全量堆肥化を実現するのかにつきましては、先ほど議員さんにお答えいたしましたとおり、全量堆肥化につきましては、これまでの5年間のモデル事業を通じて明らかになりました課題、今後の進むべき方策等につきまして、久喜宮代有機資源農業推進協議会からの報告書がこの3月に提出されることになっております。平成20年度につきましては、この協議会からの報告書を踏まえまして、循環型社会を目指した当組合として持続可能な堆肥化事業の推進を図るため、生産コストの削減を含むさまざまな手法として、具体的にはバイオマスの利活用の視点からメタン発酵による水処理と、またEM菌等の活用による減容化と堆肥生産、これを取り入れた委託処理などについて、外部のコンサルタント等の活用や有識者会議の設置などを検討いたして調査研究を行ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
  それから、2点目の新設焼却炉についてでございます。(1)の稼働の目標、(2)の今までのおくれをどう取り戻していくかのご質問につきまして、関連いたしておりますので、一括してご答弁申し上げます。新設炉の建設につきましては、計画から施設稼働まで少なくとも6年程度の期間が必要になると考えております。しかしながら、計画に現在おくれが生じている状況にございますことから、老朽化の進んでおりました既存の焼却施設の安全運転と住民の皆様の安心、安全を確保するため、平成18年度、19年度の2カ年継続事業によりまして焼却施設の大規模改修工事を実施したところでございます。
  今回の大規模改修の実施によりまして、焼却施設は今後10年間は使用できるものと考えておりますことから、今後の計画につきましてはこれを踏まえまして考えていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
  それから、(3)の堆肥化の関連で整合性をどう担保していくのかというご質問にお答えいたします。現在の計画にもございましたが、新設炉建設につきましては、極力燃やすごみの減量を図ることを基本といたしまして、焼却規模を小さくするものと考えてございます。全量堆肥化の施設整備は新設炉の稼働時期と考えてございますので、ご理解を賜りたいと存じます。
議長(小河原 正君) 再質問をお受けいたします。
  加藤議員。
                 〔4番 加藤幸雄君登壇〕
4番(加藤幸雄君) 再質問をお願いしたいと思います。
  まず、全量堆肥化について、どういう方法で堆肥化を実現していくのかというお答えの中で、有機農業推進協議会、この報告書が3月に出される。それの方向でやっていきたい旨をおっしゃいましたけれども、きょういただきましたごみ処理基本計画の改訂版、これによりましても、その堆肥化、これにつきましては今までのごみ処理基本計画、これを年度を変えて、年度をずらした形で示されているわけで、その中で全量堆肥化の生ごみ、それから剪定枝と分けて、それから生ごみが一般家庭、それから事業所から出た生ごみを個人あるいは自治会、地区、そして組合、また事業所のほうでは事業所の単独堆肥化、あるいは共同施設の堆肥化、そしてその一部は組合、こういうような図式であらわされている。これも、この改訂版でもそっくりそのままになっております。ですから、メタン発酵なども考えられておりますようですけれども、基本的には堆肥化ということだと思うのです。
  そうしたところで、ではこの個人、あるいは自治会、地区、組合、今まで三ケ山のほうに持っていったりして、いろいろ模索をされてきていると思うのですけれども、それではこの個人、自治会、組合、あるいは事業所、こういった堆肥化の方向で何%が個人の家庭で、何%が自治会で、あるいは何%が事業所で、こういうような数値目標を挙げて実際考えていかなければ、また改訂版も絵にかいたもちになってしまうと思うのです。この改訂版のほうでは21年度に基本計画を策定していくということで、もう今年が20年ですから、20年、21年、この2年で本当に性根を据えて考えていかなければならないと思うのです。そういった点では、この短い期間、今までの蓄積ありますけれども、いざこの本格的に全量堆肥化に向けてやろうと動き出しますこの2年の間にどれだけのことを詰めていくか、これが重要になってくると思うのです。ですから、その点でのお考えをぜひお示しいただきたいと思います。
  それから、新設焼却炉についてなのですけれども、大規模改修によって10年はもつだろうということでございました。その中で検討を進めたいということなのですけれども、お示しになりましたこの計画から稼働まで6年程度は必要だとおっしゃいました。これから10年の中で、6年程度必要だと言うのですから、このごみ処理基本計画の中の計画、焼却施設の整備スケジュール、これも生ごみと同じでして、21年から基本計画等に入っていくとありますけれども、ここもやっぱり性根を据えて考えていかないと無駄になってしまうと思うのです。前段の議員さんでは、合併の枠組みによって変わるのではないかという指摘もありました。確かにそうですけれども、やっぱり今の段階では久喜宮代衛生組合は存続するということで仮定しますと、やっぱり今年、来年、いかに努力を詰めていくか、ここが必要になってくると思います。ですから、生ごみと同じですけれども、基本的なお考えをぜひお示しいただきたいと思うのです。
  以上、よろしくお願いします。
議長(小河原 正君) 加藤議員の再質問に対する答弁を求めます。
  事務局長。
                 〔事務局長 早野正夫君登壇〕
事務局長(早野正夫君) ご質問の中で、堆肥化につきまして、ここ2年間でどれだけのことを詰めていけるかということでございますけれども、これはこれまでも、さきに答弁もさせていただいていることでございますけれども、コスト削減ということで今後調査研究を行う中で、実際に施設とバイオ等の活用によるものがどうかということと、またあるいは委託で事業所で低コストで良好に生産等できている状況があるかどうかということも含めまして、そういったことの調査を詰めて、できるだけ早い時期に全量堆肥化のほうへ向けていくという考えでございます。いずれにしましても、この点につきましては安定的に継続して行えるかどうかという問題がございますので、そのためには何より生産コストの費用をどれだけ削減できるかということでございますので、そのようなことを含めて今後進めてまいりたいというふうに考えています。
  また、新設焼却炉の関係で6年程度必要だということで、今年、来年の期間に現在の一部事務組合の状況の中で詰めていくということでどうなるかということで、これにつきましても燃やせるごみの量ということで、それに基づきましてどの程度の内容が必要かということもございます。そういったことも当然あるわけでございますけれども、施設につきましては、先ほど来、申し上げておりますように、合併ということで、これまである合併の中にある資源の活用、既存の焼却炉でありますとか、粗大ごみ処理施設でありますとか、そういったもの、リサイクルプラザ等の関係等につきましても既存のものをできるだけ生かすと。行政経費総額を下げるということが必要になるかと思いますので、そういったことも含めまして、今後この点につきましても検討していく必要があるということで考えております。
  以上でございます。
議長(小河原 正君) 再々質問をお受けいたします。
  加藤議員。
                 〔4番 加藤幸雄君登壇〕
4番(加藤幸雄君) 3問目お願いします。
  堆肥化の件ですけれども、これまでの実証施設の経費が大分かかっております。そういったコスト面を考えて継続可能な方策を見出していきたいということですけれども、今実証プラントのあの方式、もう初めからほかの施設よりも経費がかかっております。私は、あれはもうやめていただきたい。管理者がおっしゃるように最少の経費で最大の効果、そういったことをねらっていきたいわけですけれども、やっぱり施設としては極めて簡単な施設で、壊れない頑丈な施設、そういったところでやるのが一番いいと思うのです。そういった点で、ご説明で有識者などを含めた会議を持っていきたいということですので、ぜひ安いコストを求めていっていただきたいと思います。それだけです。
議長(小河原 正君) 要望でよろしいですね。
4番(加藤幸雄君) はい。
議長(小河原 正君) 以上で加藤議員の質問を打ち切ります。
  次に、猪股議員、お願いいたします。
                 〔13番 猪股和雄君登壇〕
13番(猪股和雄君) 一般質問いたします。
  まず最初に、ごみ処理基本計画の見直しについて通告したのですけれども、けさ、この素案が配られまして、大体いいのですけれども、ただ幾つか話しておきたいことがあります。きょうになるまで素案が配られなかった、ここまでおくれてきたその理由を明らかにしてください。
  それから、(3)のほうにちょっとありますけれども、おくれてきた何が問題点、検討しなくてはならないそうした問題点があっておくれてきたのか、説明をしてください。
  それから、きょうはまだ素案なのですけれども、これが正式なものとして策定するのはいつになるのか、住民に公表されるのはいつになるのか、そうしたスケジュールを明らかにしてください。
  それから、もう一つですが、きょう配られたというのは、非常にタイミングとしてはいいのか、悪いのか、わかりませんけれども、議論する場がないのですよね、この内容について。もうちょっと早く、1週間前に配られていれば、この一般質問などでもできたのですけれども、それができない。議案質疑でやろうと思えば、私たちできますけれども、本来この基本計画について審議するという場ではないのではないかと思います。
  前のごみ処理基本計画、14年度決めたときには、もちろん全部が議決事項ではなかったですけれども、やっぱりどうやって実現していくのか、年次計画の点も含めて、議会できちっと議論をしたわけですよね。それを踏まえて一部の計画のところを議決したわけです。今回そういう場所が全くないというのは、一体なぜなのか。どなたか作戦だというふうな言葉を使った方もいらっしゃったけれども、議会に議論をさせないで策定をするというのは一体どういうことなのか。その考え方を明らかにしてください。住民からも意見を聞く場は全くないわけです。当局だけで、執行部だけで決めてしまおうということなのか、お願いをいたします。
  2つ目です。久喜市、宮代町それぞれが合併問題を持っているわけです。合併構想をそれぞれ持っていて、これからそれぞれの立場で進めていこうという状態に今あると思います。私は宮代町の状況、よくわかりませんので、久喜市の状況から質問しますけれども、久喜市と1市3町の合併協議会設置をされるでしょう。それに伴ってこの合併協議が始まっていく中で、衛生組合がどのように位置づけられていくのか、大変な問題になってくるだろうと思うのです。先ほど管理者が、1市3町の新市と宮代町の衛生組合として存続をするというようなことをちらっと言われましたけれども、そうであっても、衛生組合が久喜市のほうでやっている1市3町の合併協議の中にかかわっていくのか、いかないのか。久喜市にはごみ処理行政担当部署はないのですから、ここが参加していかなければ協議できないだろうと私は思っているのですけれども、参加していくことになるのかどうか。
  それから、ここの久喜宮代衛生組合でやってきた行政を1市3町のほうに反映していくという、そして全体に拡大していくのだと管理者はおっしゃられた、それをどのように担保していけるのか。どのようにそれが話し合われているのか、お伺いをしておきたいと思います。
  それから、(2)ですけれども、管理者は先ほど、1市3町の新市と宮代町とで衛生組合を存続するのだという考え方を明らかにした。では、その衛生組合は1市3町の新市の一部のごみ処理行政と宮代町のごみ処理行政、今の宮代町ですね。つまりその新しい全体のエリアになる衛生組合が、その中の一部分のごみ処理行政を担当するという形になるのか。それとも、新しい衛生組合は、存続した衛生組合は、1市3町の新市の全部と宮代町のごみ処理行政を対象とすることになるのか。これはこの衛生組合が存続するのだとしたら大変な問題になってきますよね。当然このごみ処理基本計画、根底から崩れるというか、やり直さなくてはならないことになりますよね。見直しでは済まない話です。この74ページに、新たに見直しが必要となる。見直しどころの問題ではないわけですよね。そこら辺を一体どのように考えていらっしゃるのか、考えていないのか、お願いします。
議長(小河原 正君) 猪股議員の質問に対する答弁を求めます。
  総務課長。
                 〔総務課長 当間義広君登壇〕
総務課長(当間義広君) まず、1点目のごみ処理基本計画の見直しにつきましてお答えいたします。
  おくれた理由、今後のスケジュールでございますが、今回見直しを行いましたごみ処理基本計画につきましては、平成19年の8月には過去のデータを基礎といたしまして取りまとめを行っておりました。しかし、さらに排出量予測の精度を高めるべく、10月に19年度前期のデータも活用しまして再度見直しました結果、組合への排出量が大幅に減っていることが確認されたことから、その原因を調査し、調査結果を今回の基本計画に反映させるため、時間を要したものでございます。
  今回見直しを行い策定いたしました計画は、今後ごみ資源の月ごとの搬入状況など、現状と計画との差異などを必要に応じて住民の皆様にお知らせし、さらなるごみ減量の向上につなげるべく衛生組合だよりに掲載を行い、ごみ処理の現状についての啓発に活用するとともに、建設スケジュール等、変更点の抜粋につきましても掲載を行っていきたいというふうに考えてございます。
  2点目の策定前に議会の意見を求めるべきではないかということでございますが、今回の見直しは、基本方針そのものを見直すものではなく、過去の実績を勘案しまして、目標年次の28年度、最終年度までの現状と整合性のある計画となるように19年度では数値の見直しを行うもので、組合内部のほうで検討を行ったものでございます。
  以上でございます。
議長(小河原 正君) 事務局長。
                 〔事務局長 早野正夫君登壇〕
事務局長(早野正夫君) 合併の構成市町それぞれの合併を見据えた将来構想ということと関連いたしましてご答弁を申し上げます。
  久喜市、宮代町とも市町村合併を進める動きが活発化してきておりまして、久喜市におきましては2月定例議会に菖蒲町、栗橋町、鷲宮町との1市3町による合併協議会設置の議案が上程されまして、4月には設置の予定となっております。また、宮代町におきましても、昨年11月の市町村合併に関する意向アンケート調査の結果、春日部グループが他の選択肢を上回り、春日部市と杉戸町に対し合併を進めるための協議を行っていくこととされております。このような中、衛生組合が行ってきた先進的なごみ処理行政につきまして、それぞれの合併協議の中でも重要な課題になるものと認識しております。
  組合のあり方につきましても、宮代町と1市3町の新市の全部に拡大することを基本といたしまして、また今後の状況等も勘案いたしていきたいと思います。新市のごみ処理行政の水準を維持向上させていくべきものと考えてございます。
  また、協議の中で、衛生組合がどのように参加するのかということで、各市、町での合併協議ということになりますけれども、実質的には久喜市の場合につきましては、衛生組合のほうからも実質的なことでは内容のほうに参加してまいりたいという形で考えてございます。
  以上でございます。
議長(小河原 正君) 再質問をお受けいたします。
  猪股議員。
                 〔13番 猪股和雄君登壇〕
13番(猪股和雄君) 基本計画の問題ですけれども、ちょっと今、はっきり答弁なかったと思うのですが、これからこの素案を正式な計画として策定をしていく時期、スケジュール、これを明らかにしてほしかったのですが、いつ組合だよりに出して、今からだと4月しかありませんが、いつごろ正式に策定というふうに持っていくお考えなのか、まずお願いします。
  それから、前から、今回のは見直しであって、過去の数字、データを入れかえるのと、今後の年次計画、ずれ込んできているものを調整するだけなのだから、内容の変化ではないのだというふうに言われている。しかし、本当にそうでしょうか。19年度に稼働する予定だった焼却施設と堆肥化の施設、それを27年度に持っていくというのが、単なる状況の変化に応じて、ただずらしただけ、そういうことで済むのでしょうか。21年度、22年度にはさまざまな手続、計画づくりをしなければならないということも書かれている。その今までの経過からして本当にできるのだろうかというのを、私たち議員のほうは心配しているわけです。執行部の体制としてそれができるのだろうか。そうしたことをきちっと議論しなくてはいけないのではないですか。
  それから、リサイクルセンター、前のはリサイクルプラザでしたけれども、それは前のには年次は入っていなかったけれども、今回は、はっきりと27年度というふうに書いてある。3つの施設、取り組みが27年度までに一遍に全部完成をする、稼働するという、そういう計画ですよね。非常に私は安易な気がしてならない。こうしたものをもっときちっと議会で議論すべきではなかったのか。今までそれをどういうふうに年次計画が進んでいくのかということも、全くこれまでの議会の中では明らかにされてこなかった。そして、今、きょう、いきなりこれが出された。それを私は議論する場所がない、議論が必要なのではないかというふうに。本当に議会でも議論というものは必要ない、あるいは住民からの意見というものも実質的には反映させるような必要はない、そのように考えていらっしゃるのかどうか。本当にそう考えているのか、真意をお伺いしたいと思います。
  それから、合併問題の絡みなのですけれども、通告では2番目の(2)でちょっと書いたのですけれども、先ほどの管理者のお答えと今の事務局長のお答えをあわせて受けとめると、衛生組合を現在の宮代町、それから新しい、久喜市含めた新市、全部で衛生組合をつくって、その衛生組合が現在のこの1市3町の全部のごみ処理行政もその衛生組合が担当するということになるわけですよね。そういう考えですか。ちょっと、これはっきり確認しておきたい。私は、2番目の通告の前段に書いてあった、新しい衛生組合は現在の栗橋、鷲宮、菖蒲を除いた地域と現在の宮代町、つまり対象とする範囲、エリアは、対象とするごみ処理行政の範囲は現在のエリアだけではないかというふうに思っていたのですけれども、そうではなくて全部を担当するということですね。それを確認したい。
  そうだとしたら、この衛生組合を構成する久喜市と宮代町で、その点のすり合わせはできているのですか。もちろん合併、片方あるいは両方が合併したら、衛生組合を構成する市自体はそれぞれ拡大するのだけれども、その対象とする範囲も拡大するということになると、その点のすり合わせというのは、よっぽどしておかなければいけないのだと思うのです。少なくともそこのところまでは、もう合意しているのです、宮代町と久喜市とで。管理者と副管理者とで。そこは、はっきりお答えをお願いします。その点だけお願いします。
議長(小河原 正君) 猪股議員の再質問に対する答弁を求めます。
  総務課長。
                 〔総務課長 当間義広君登壇〕
総務課長(当間義広君) 正式策定ということのご質問でございますが、今回お出しさせていただいた計画につきましては素案で提出させていただいております。今後におきまして、住民の皆様にはパブリックコメント等をいただきながら意見をお伺いしていきたいというふうに考えてございます。
  また、建設計画でございますが、現段階におきましても建設時期の特定はできておらないのが状況でございます。今後、見直しをしていく中で検討が必要であり、今回の素案の中では26年度末に焼却施設の大規模改修工事事業債の償還が終了となることから、ごみ処理基本計画の素案では27年度ということを努力目標として整備スケジュール案として位置づけさせていただきました。今後、建設計画につきましては大変重要な課題でございますので、建設計画を含めた議論を今後議会の皆様方とやっていきたいというふうに考えてございます。
  以上でございます。
                 〔「何月に出して、パブリックコメントはいつからいつまで
                  ……」と言う人あり〕
総務課長(当間義広君) 衛生組合だよりにつきましては、4月が間に合いませんので、6月号に掲載を予定してございます。
議長(小河原 正君) 猪股議員、再々質問の中で。
13番(猪股和雄君) まだもう一つある。時期はいつなのですか、いつ策定するのですかと聞いているのに……。
議長(小河原 正君) 総務課長。
                 〔総務課長 当間義広君登壇〕
総務課長(当間義広君) 失礼いたしました。
  衛生組合だよりにつきましては、6月号でパブリックコメントいただきまして、それ以降、いただいた意見をもとに秋ごろ全員協議会等開催させていただきまして議論をしていただければというふうに考えてございます。
  以上です。
議長(小河原 正君) 管理者。
                 〔管理者 田中暄二君登壇〕
管理者(田中暄二君) 猪股議員の合併に伴いまする当組合のエリアの問題でございます。そもそも合併につきましては、当然のことながら効率的な行政運営をその大きな目的としているわけでございますけれども、同時に今までのそれぞれの構成市町の行政サービスを向上させるということが大きな目的というふうに私は理解をしております。したがって、いわゆるごみ処理行政につきましても、当然のことながら久喜市、宮代町が長い間、営々として築いてまいりました先進的な事業を新たなエリアに拡大していくということは、当然行政として住民の皆様方から求められているというふうに認識をしております。
  その中で、ご質問の2の(2)でございますけれども、1市3町の新市の一部とということは、これは現在の、いわゆる久喜市と宮代町と、今回新たに合併するであろう3町、いわゆる菖蒲、鷲宮、栗橋と、ある意味では分離して組合行政をしていくのかというご質問かと思いますけれども、これは1つの市に2つの組織を持つということになりますので、私はそれが1つの市ということを考えたときには現実的な選択ではないのではないかというふうに思います。
  ただ、例えば分別一つとりましても大変差がございますし、また現在、この1市3町の中でごみ処理につきましては久喜市、宮代町、また菖蒲町、そして鷲宮、栗橋グループと、3つの組織があるわけでありまして、そういった意味では大変事業内容もそれぞれ大きな差異がございますので、これを1つのごみ処理行政にまとめていくというのは、確かにご質問者がおっしゃるとおり大変な苦労、作業があろうかというふうに思っております。ただ、最初申し上げましたそもそも論で言えば、1つの新市に2つの組織が存在するということについては、私としては望ましいことではないのではないかというふうに思っておりまして、これらについては十分今後、合併協議会、その他で議論していくべきものというふうに思いますし、またそういった意味では当組合議員の皆様方にもぜひ積極的なご発言もいただきたいというふうに思っております。
  以上です。
議長(小河原 正君) 再々質問をお受けいたします。
  猪股議員。
                 〔13番 猪股和雄君登壇〕
13番(猪股和雄君) 最初のごみ処理基本計画の問題なのですが、パブリックコメント、6月以降にかけて、秋ごろに全協で議論いただきたいということですから、初めからそういうふうにずらしていただければ、議論する場があるのだなと理解できます。では、行政、執行部だけで決定していくということがない、ちゃんと議論の場を丁寧にこれからも保障していただきたい。これは要望しておきます。
  それから、ちょっと今の答弁でよくわからなかったことがあるのですが、施設の建設時期をはっきり決めたものではないと言われたのかな。ちょっと表現違うかな。26年度までで現在の大改修の償還が終わるから、27年度を努力目標として書いたのだというふうに言われましたけれども、ページで言えば109ページ、110ページ、112ページ、この整備計画はそういう単なる努力目標ではないでしょう。明らかにこれは21年度、22年度で計画策定していって、アセスもやっていって、住民同意をとっていって、3つの施設とも24年度から建設工事に入って、27年度には稼働させるのだという、そういう計画でしょう。単なる努力目標というふうにしてしまうのは違うのではないかと私思うのだけれども。だって、そうでなければ、4月から20年度に入る。その次の年から2年間かけて、こうした計画づくりのための準備をしていかなくてはならないわけですよね。それを単に計画目標、最終的な年度を改めるのではなくて、計画を21、22年度でつくっていきますよという、そういうことが書かれているわけですから、ここで取りかからなかったら、またおくれたのかとなってしまいますよね。先ほどの答弁、意味が私よくわかりません。単なる努力目標ではなくて、こういう計画をきちっと住民に、そして議会に提示して決定していくのだということだと思うのですが、はっきりお答えください。
  それから、管理者から、衛生組合行政を新しい、久喜のほうで言えば1市3町全体に広げていく。それから、当然宮代町も合併問題が進んでいくとすれば、その両方で広げていくということになるのでしょうね、ちょっとよくイメージがわきませんけれども。そういうことを議会としては今まで議論したことはありませんよね。議会の皆さんの合意も当然必要ですよね。それがなくて、ただ事務局だけが1市3町の合併協議に実質的に参加していきますよ、やっていっていいことだと私は思わない。そうした議会での議論が全然なされてきていないことについてどう考えるのか。
  それから、事務局は、管理者がこうだと言えばそのとおり動くけれども、管理者と副管理者の間で、そのことについてもちゃんと合意できているでしょうね。確認したい。それだけお願いします。
議長(小河原 正君) 猪股議員の再々質問に対する答弁を求めます。
  総務課長。
                 〔総務課長 当間義広君登壇〕
総務課長(当間義広君) 建設計画の27年度稼働の位置づけの考え方でございますが、現在改修工事をしてございます焼却施設は、ご存じのように18、19年度の2カ年にわたりまして、約16億円をかけまして大規模改修工事を施行し、この3月から1、2号炉が稼働する状況になってございます。この改修工事によりまして施設はおおむね10年間の稼働が可能なものとなることでございますが、ごみ処理基本計画の最終年度は平成28年度になってございまして、平成27年度に稼働をできる整備スケジュールとさせていただいたものでございます。
  以上でございます。
議長(小河原 正君) 管理者。
                 〔管理者 田中暄二君登壇〕
管理者(田中暄二君) 加えて、合併後のエリアの関係の再々質問でございます。
  さきの加納議員さんにもお答えしたことも含めまして、ただいま私が猪股議員のご質問にお答えした関係につきましては、基本的な当組合の方向性については副管理者と同じ考えであるというふうに認識をしております。
議長(小河原 正君) 以上で猪股議員の質問を打ち切ります。
  以上で組合に対する質問を終了いたします。

                        ◇                      

    ◎次会の日程報告
議長(小河原 正君) 以上で本日の日程は終了いたしました。
  次会の日程を申し上げます。次会は3月27日木曜日午前9時から本会議を開き、議案に対する質疑、討論、採決を行います。議員の皆様には定刻どおりご参集くださるようお願いいたします。
  また、内田議会運営委員長からも報告がございましたとおり、議案質疑書の締め切りは3月19日水曜日の午後3時までとなっております。具体的にページの指定がされていないような質問、議案に直接関係ない質問は避けていただき、執行部が速やかに答弁できるように、具体的にわかりやすく記入くださるようお願いいたします。

                        ◇                      

    ◎散会の宣告
議長(小河原 正君) 本日はこれにて散会いたします。
    散会 午後 1時54分