〇 招  集  告  示

久宮衛告示第1号

 平成19年久喜宮代衛生組合議会第1回臨時会を次により招集する。

  平成19年1月9日

                       久喜宮代衛生組合管理者  田  中  暄  二

                   記

1 期  日  平成19年1月16日

2 場  所  久喜宮代衛生組合大会議室

3 付議事件
 (1)工事請負契約の締結について


               〇 応 招 ・ 不 応 招 議 員
応招議員(20名)
     1番   星  野  良  則  君      2番   内  田     正  君
     3番   木  村  奉  憲  君      4番   加  藤  幸  雄  君
     5番   川  野  昭  七  君      6番   鈴  木  精  一  君
     7番   高  岡  大  純  君      8番   中  野  松  夫  君
     9番   西  村  茂  久  君     10番   丸  藤  栄  一  君
    11番   飯  山  直  一  君     12番   原     進  一  君
    13番   福  垣  令  由  君     14番   角  田  礼  子  君
    15番   川  瀬  剛  三  君     16番   猪  股  和  雄  君
    17番   榎  本  和  男  君     18番   小 河 原     正  君
    19番   戸 ヶ 崎     博  君     20番   角  野  由 紀 子  君

不応招議員(なし)



平成19年久喜宮代衛生組合議会第1回臨時会 第1日

平成19年1月16日(火曜日)
 議 事 日 程 (第1号)

 1 開  会
 2 開  議
 3 会議録署名議員の指名
 4 会期の決定
 5 管理者提出議案の上程(議案第1号)
 6 提案理由の説明
 7 提出議案に対する質疑
 8 討論・採決
 9 議長あいさつ
10 管理者あいさつ
11 閉  議
12 閉  会

午前9時開会
 出席議員(20名)
     1番   星  野  良  則  君      2番   内  田     正  君
     3番   木  村  奉  憲  君      4番   加  藤  幸  雄  君
     5番   川  野  昭  七  君      6番   鈴  木  精  一  君
     7番   高  岡  大  純  君      8番   中  野  松  夫  君
     9番   西  村  茂  久  君     10番   丸  藤  栄  一  君
    11番   飯  山  直  一  君     12番   原     進  一  君
    13番   福  垣  令  由  君     14番   角  田  礼  子  君
    15番   川  瀬  剛  三  君     16番   猪  股  和  雄  君
    17番   榎  本  和  男  君     18番   小 河 原     正  君
    19番   戸 ヶ 崎     博  君     20番   角  野  由 紀 子  君

 欠席議員(なし)

 地方自治法第121条の規定により出席した人
   管 理 者   田  中  暄  二  君    副管理者   榊  原  一  雄  君

   代  表   榎  本  善  司  君    参  与   浅  子  秀  夫  君
   監査委員

   参  与   栗  原     聡  君    参  与   加  藤  茂  男  君
   参  与   築  地  良  和  君    参  与   新  井  春  夫  君
   事務局長   早  野  正  夫  君    総務課長   当  間  義  広  君

   業務課長   諏  訪  信  雄  君    総務課長   石  井  信  幸  君
                           補  佐

   業務課長   伊  東  雅  夫  君    業務課長   金  井     誠  君
   補  佐                    補  佐

   施設係長   内  田  久  則  君

 本会議に出席した事務局職員

   総務課長   野  本  俊  男       書  記   近  藤  初  江
   補  佐

   書  記   日下部  栄  子


    ◎開会の宣告                           (午前 9時00分)
議長(角野由紀子君) ただいまの出席議員は20名でございます。
  定足数に達しておりますので、これより平成19年久喜宮代衛生組合議会第1回臨時会を開会いたします。

                        ◇                      

    ◎開議の宣告
議長(角野由紀子君) 直ちに本日の会議を開きます。

                        ◇                      

    ◎議事日程の報告
議長(角野由紀子君) 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりです。

                        ◇                      

    ◎会議録署名議員の指名
議長(角野由紀子君) 日程第3、会議録署名議員の指名を行います。
  会議録署名議員は、会議規則第93条の規定により、議長において
   12番  原   進 一 議員
   13番  福 垣 令 由 議員
を指名いたします。

                        ◇                      

    ◎会期の決定
議長(角野由紀子君) 日程第4、会期の決定を議題といたします。
  議会運営委員長の報告を求めます。
  内田委員長、お願いいたします。
                 〔議会運営委員長 内田 正君登壇〕
議会運営委員長(内田 正君) おはようございます。
  第1回臨時会について、本日議会運営委員会を開催いたしました。その結果の概要につきましてご報告を申し上げます。
  今臨時会へ提出される議案は、管理者提出議案1件でございます。
  会期の日程につきましては、本日1日間ということで決定をいたしました。
  次に、議員定数の削減についての久喜宮代衛生組合規約の変更についてでございますが、久喜市、宮代町の両議会に議案上程をお願いいたしましたところ、原案どおり可決されましたので、ご報告をいたします。
  また、地方自治法の改正によりまして、収入役を廃止し、会計管理者を置くこと及び吏員とその他の区分を廃止し、一律に職員とすることに伴い、久喜市、宮代町の2月定例会に久喜宮代衛生組合規約の変更について議案の上程を予定していることをあわせてご報告をいたします。
  以上でございます。
議長(角野由紀子君) お諮りいたします。
  今臨時会の会期は、委員長報告どおり、本日1日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
                 〔「異議なし」と言う人あり〕
議長(角野由紀子君) ご異議なしと認めます。
  よって、会期は1日間と決定いたしました。

                        ◇                      

    ◎管理者提出議案の上程
議長(角野由紀子君) 日程第5、管理者提出議案の上程ですが、議案第1号を上程し、議題といたします。

                        ◇                      

    ◎提案理由の説明
議長(角野由紀子君) 管理者より提出理由の説明を求めます。
  管理者、お願いいたします。
                 〔管理者 田中暄二君登壇〕
管理者(田中暄二君) おはようございます。本日、平成19年久喜宮代衛生組合議会第1回臨時会を招集申し上げましたところ、議員の皆様にはご健勝にてご参集賜り、ご審議いただきますことに厚く御礼申し上げます。
  それでは、本臨時会に提案申し上げておりまする議案の説明を申し上げます。
  議案第1号 工事請負契約の締結についての1件でございます。排ガス高度処理設備整備・2号炉他大規模改修工事ということで入札を実施いたしました結果、15億9,600万円で三機工業株式会社が落札をいたしました。この改修工事につきまして、請負契約を締結したいので、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、この案を提出するものでございます。
  なお、詳細につきましては、事務局長をして補足説明をいたさせますので、慎重ご審議の上、速やかにご議決賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
議長(角野由紀子君) 続きまして、提出議案の補足説明を求めます。
  事務局長、お願いいたします。
  ここで資料の配付をいたしますので、休憩いたします。

    休憩 午前 9時05分

    再開 午前 9時06分

議長(角野由紀子君) 再開いたします。
  事務局長、お願いいたします。
                 〔事務局長 早野正夫君登壇〕
事務局長(早野正夫君) おはようございます。それでは、議案第1号 工事請負契約の締結につきまして、補足説明を申し上げます。
  この契約は、ごみ処理施設の排ガス処理設備整備・2号炉他大規模改修工事でございまして、契約の方法は随意契約、契約金額は15億9,600万円、契約の相手方は三機工業株式会社でございます。
  初めに、入札執行までの経過につきましてご説明申し上げます。このたびの改修工事につきましては、平成18年10月第2回定例会議におきまして、ご案内の関連予算に議決をいただきました後、発注業務に着手し、平成18年10月30日に工事起工となっております。
  改修に際しましては、現在の焼却炉がストーカー式であり、老朽化が進み、なおかつ運転をしながら工事を施工しなければならないなどの状況から、従来よりストーカー炉に精通した業者に改修をお願いしたいとご説明をさせていただいてきたところでございます。そこで、平成18年11月7日、正副管理者会議を開催いたしまして、指名業者選定の協議を行いました。衛生組合に指名参加願いを提出しているストーカー方式の取り扱い業者は全部で15社でございますが、この中には現在指名停止期間中の7社が含まれておりますことから、指名可能となる業者は8社でございます。これらの会社につきましては、いずれもストーカー炉の新設や基幹的設備の改修工事実績があり、経営事項審査結果でも指名要件であるB級以上に位置づけられておりますことから、今回の改修工事では、この8社すべてを指名することに決定いたしました。具体的には、エスエヌ環境テクノロジー株式会社、荏原エンジニアリングサービス株式会社、株式会社川崎技研、クボタ環境サービス株式会社、三機工業株式会社、JFE環境ソリューションズ株式会社、住重環境エンジニアリング株式会社、ユニチカ株式会社でございまして、11月7日に指名の文書を送付してございます。
  次に、現場説明会の状況でございますが、11月14日に衛生組合会議室にて開催いたしました。説明会には、指名通知をした業者すべてが出席いたしまして、耐震工事見積発注仕様書に基づき、約1時間にわたり計画の概要、主要項目、性能保証等を詳細に説明いたしました。同時に入札までの日程として、質問書受け付け締め切りを平成18年11月17日、質問書の回答11月22日、見積設計図書の提出12月13日、見積設計図書の審査12月19日、入札参加者の確定及び通知12月20日、入札12月26日の予定で進めることをお知らせしてございます。その後、説明会場を焼却炉に移し、やはり1時間程度の施設案内を行いまして、施設概要、稼働状況などを説明の上、再度見積書、受け付け締め切り日をお知らせしたところであります。
  次に、質問の状況でございますが、業者から合わせて84項目と多数の質問がございました。内容的には工事全般にわたっており、衛生組合では検討の上、回答内容を取りまとめ、11月22日に返送いたしました。なお、回答に当たっては、指名業者さんとの積算に公平を期すため、質問がなかった会社に対しても、すべての質問項目と回答項目を通知いたしました。
  次に、見積設計図書の提出でございますが、12月13日までの期限までに提出があったのは、三機工業株式会社1社で、そのほかの会社につきましては入札辞退の返事がございました。辞退の理由といたしましては、「見積発注仕様書記載の性能保証を満たすことができない」が3社、「ほかの工事で技術者の配置が困難である」が2社、「会社都合による」が2社でございます。そういう状況でございました。衛生組合といたしましては、こうしたことは予想し得ない事態でございましたので、12月19日に再度正副管理者会議を開きまして、今後の対応等について協議を行ったところでございます。同時に、このような場合の契約方法や起債の取り扱いについて、財団法人日本環境衛生センターや埼玉県市町村課に照会を行ったところであります。
  その結果、指名業者が全員辞退または1社の場合は、指名競争入札を実施することはできない。今回の事例は、8社中7社の辞退となり、1社のみの参加となったため、入札は不調となりますということで、競争性が満たされていないということ、それから国土交通省大臣官房地方課監修「公共工事契約の実務・入札執行」によるところでございます。この場合、入札不調時の対応といたしまして、3点ございます。一つには、随意契約、不落随契ということで、不落随契の規定への移行をするものでございまして、地方自治法施行令第167条の2第1項第8号によるところでございます。この場合、最初の競争入札に付したときの条件は変更できないということです。次に、二つ目といたしまして、指名がえの方法でございます。新たに指名業者を選定するということでございます。三つ目といたしまして、分割契約による方法でございます。当初設計額の範囲内で、分割して発注する方法でございます。この場合、当初設計額を上回ることはできない。また、当初の指名業者は指名できないことになっておりますとの回答をいただいたところでございます。なお、起債に関しましては、12月15日、県市町村課より工事の発注方法は問わないものであることを確認してございます。
  こうした状況のもとに、正副管理者会議において、入札の指名がえは、今回の指名ですべてのストーカー炉メーカーを指名済みのため、再度指名できる業者がいないこと。分割発注は、通常分割により当初設計額を上回り、追加入札が必要となり、また指名がえも必要であること。三機工業株式会社から提出された見積設計図書については、審査した結果、おおむね発注仕様書に基づいた提案がなされていると評価できること。これらのことを踏まえまして、何よりも現在の焼却炉が老朽化し、特にダイオキシンを除去する電気集じん器の摩耗により休止の状態となることが生じ、停止を余儀なくされるなど焼却炉の安心、安全な運転を行うためには一刻も早く改修が必要であるとの結論に至り、随意契約に移行して速やかに業務を進めることといたしました。
  そして、業務の進め方といたしまして、実施方法は入札方式、予定価格を作成の上、入札書の提出は3回までとするなどの具体的な方法を定め、当初予定のとおり入札を実施することとし、12月20日入札参加確定通知を三機工業株式会社あて送付いたしました。その後、12月26日の入札に当たり、入札参加者が1社であるため随意契約に移行する旨説明した上で執行したところ、お手元の平成19年第1回臨時会の参考資料1ページのとおり、1回目で三機工業株式会社が落札決定したところでございます。
  なお、入札の結果といたしましては、設計額が17億9,760万円、予定価格が17億3,468万4,000円、落札金額が消費税を含めまして15億9,600万円、落札率は92%でございます。
  次の2ページにつきましては、工事請負契約書でございます。
  続きまして、今回実施をいたします改修工事の概要につきましてご説明申し上げます。参考資料の3ページから概要書となってございます。最初に、4ページをお開きいただきますと、改修工事場所の付近見取図がございます。
  次に、5ページでございますが、改修工事の計画概要でございます。初めに、1の概要でございますが、今回の工事につきましては、2号炉を主体とした大規模な改修及び排ガス処理設備を更新することにより、ごみ処理施設の延命及び継続した安定運転を図るものでございます。次に、2は工事名、3は施設規模、4は工事場所でございます。5の工事期間は、平成20年3月19日までとするものでございます。
  続きまして、6ページをお願いいたします。2、設備整備範囲につきまして、主な設備整備の内容をご説明申し上げます。1の受入・供給設備工事では、ごみ投入扉の新設、クレーン2号機の半自動化への改造、2の燃焼設備工事では、焼却炉本体の整備、3の燃焼ガス冷却設備工事では、ガス冷却設備の整備、4の排ガス処理設備工事では、減温塔の新設、電気集じん器をバグフィルターへの変更などがございます。
  続きまして、7ページをお願いいたします。9の電気設備工事では、受変電盤、配電盤増設・改造、高調波制御装置の新設、10の計装制御設備工事では、計装機器の交換、新設工事、排ガス自動測定装置の新設、13の建築及び建築設備工事では、耐震補強工事、設備電気工事、17の撤去工事では、本工事に伴い必要となる機器、配管、建屋等のダイオキシン類汚染物の解体撤去工事などがございます。
  以上が工事の主な整備範囲でございます。
  続きまして、8ページをお願いします。3、保証事項でございますが、1の責任施工では、本施設の性能はすべて請負者の責任により確保することとしてございます。
  次に、2の性能保証事項でございますが、主なものを申し上げます。(1)のごみ処理量では、2号炉において分別によるごみ質の低質化で、現状処理量が日量40から55トンであることから、これを定格処理量の90%まで処理能力を上げることで、日処理量を68トン以上とする。(6)のばいじん濃度では、基準値0.15グラムパーノルマル立方メートル以下を、0.01グラムパーノルマル立方メートル以下とする。(7)の塩化水素濃度では、基準値700ミリグラムパーノルマル立方メートルを、170ミリグラムパーノルマル立方メートル以下とする。(9)の窒素酸化物濃度では、基準値300ppm以下を、1号炉で210ppm以下、2号炉で180ppm以下とする。(10)のダイオキシン類濃度では、現施設炉の基準値5ナノグラム以下を1ナノグラム以下とすることなど、いずれも大気汚染防止法による規制値をさらに上回る性能を持つものとするものでございます。
  続きまして、9ページをお願いいたします。4、保証期間でございますが、これにつきましては設計上の性能、機能を満足できなかった場合、請負者の責任で改善を行うというものでございまして、1、保証期間で、本施設の保証期間は、正式引き渡しの日より2年間とし、なお1炉目については、各系列ごとの工事完了後部分引き渡しとするが、保証期間は、共通系及び2炉目の正式引き渡しの日より2年後までとするものでございます。
  次に、2、定期点検・整備では、正式引き渡しの後の保証期間中に損傷及び不良箇所が認められた場合、必要な経費はすべて請負者の負担とするものでございます。
  続きまして、10ページをお願いいたします。こちらの方につきましては、工事工程表でございまして、平成20年3月19日までの工事工程を示してございます。
  続きまして、A3判の資料をお願いいたします。1枚目をお開きいただきますと、1―1図は1、2号炉のフローシートでございます。赤色の部分が新設、青色が更新、緑色が補修でございます。次に、1―2では1号炉の断面図、1―3図は2号炉の断面図でございます。最後に、1―4でございますが、3階平面図として、1号炉、2号炉の配列が表示されてございます。
  今議会でご承認いただき、改修工事に着手するという予定で工事を進めていきたいと思います。
  以上で、議案第1号 工事請負契約の締結についての補足説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
議長(角野由紀子君) 以上で補足説明を終わります。

                        ◇                      

    ◎提出議案に対する質疑
議長(角野由紀子君) 日程第6、提出議案に対する質疑に入りたいと思います。
  まず、議案第1号に対する質疑をお受けいたします。
  原議員。
                 〔12番 原 進一君登壇〕
12番(原 進一君) 保証期間のことでお聞かせいただきたいのですが、前施設を建設をするときに必要な保証期間という問題に対して、例外として3年にしてもらいました。3年目が大変有効に機能したというか、市にとってはよかったということでございまして、この産廃工事の場合、普通2年が常識なのですけれども、今後交渉していただいて、3年の保証期間に拡大をすることができないかどうか、お聞かせ願いたいと思います。
議長(角野由紀子君) 原議員の質問に対する答弁を求めます。
  業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) おはようございます。それでは、原議員さんのご質問にお答え申し上げます。
  整備保証の関係でございますが、こちらの方につきましては参考資料の方の9ページの方に載せさせていただいておりまして、正式引き渡しより2年ということになっております。2年の期間につきましては、現状の施設が31年経過して大変古い施設であることと、そして改修しながら業務行為という形の中から、衛生組合の方で最大限これを保証責任ということで問うならば、2年が妥当というふうな形の中で決めさせていただいたものでございます。基本的には2年で対応させていただければというふうに思います。
議長(角野由紀子君) 再質問をお受けいたします。
  原議員。
                 〔12番 原 進一君登壇〕
12番(原 進一君) 2年の保証ということになりますと、3年目からメンテナンス料というのが結構かかると思うのです。まずメンテナンス料の、例えばバグフィルターの取りかえを決めているという、バグフィルター等全体のメンテナンス料を、まずお聞かせ願いたい。それともう一点、もう一回3年保証でメーカーとかけ合っていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
議長(角野由紀子君) 原議員の再質問に対する答弁を求めます。
  業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、再質問の方にお答え申し上げます。
  メンテナンスということでございますが、3年目からはメンテナンスの方では約8,000万円程度の年間維持費がかかると思います。また、バグフィルターの交換でございますが、こちらの方メーカーの方からでは4年に1回ということで、1回当たり4,000万円というような形で回答がございます。
  また、3年ということでございますが、こちらの方現況の施設が大変古いということで、いろいろ相談し3年という話も出たわけでございますが、明確にはメーカーの方としては2年が最大限というようなお話を伺いましたので、2年ということでさせていただきたいと存じます。
議長(角野由紀子君) 再々質問をお受けいたします。
  原議員。
                 〔12番 原 進一君登壇〕
12番(原 進一君) かなり苦労した、現状2年契約、2年の保証制度でまた結びというのは早急と言っているわけですが、単純に言いますと財政難で8,000万3年目から、単純なこれだけかかると、何かあった場合に、余裕期間が1年あって行政の方が安全だということで、その分メーカーの方は売りたくないということでありまして、そういうふうに要望していただけるかどうか、3年目の性能保証をいただくようにもう一度検討いただきたいということを要望いたします。
議長(角野由紀子君) 以上で原議員の質問を打ち切ります。
  猪股議員。
                 〔16番 猪股和雄君登壇〕
16番(猪股和雄君) 入札のメーカーについて、決定いたしましたけれども、今回1社を除いて全部辞退するという特異な事態になったわけですけれども、その経過と理由について、もうちょっと聞かせていただきたいと思うのです。ほとんどの業者は当然、このような想定はしていなかったはずなのですけれども、特にその中で3社が性能保証事項を満足させることが不可能である、あるいは性能保証を満たすことができないと判断したためというふうになっています。もしこの辞退の理由を、一覧表にしてもらいましたけれども、これを当初どういうふうに、これまとめた文章ですが、当初どのように書いてあったのか、正確にちょっとお願いしたいと思うのです。同じ文章で辞退書を出してくるということはないと思いますので、それをお願いします。
  二つ目ですけれども、JFEにしろ川崎にしろ、日本ですぐれているメーカーですね。そのメーカーが性能保証を満足させることが不可能であると、できないというふうに判断したということは、炉の設計に問題があったということが考えられる。あるいは、性能保証自体が本当に無理な基準であるということも考えられる。三機1社だけが、それをできるというふうに判断した。その性能保証の内容及び設計についてどのように判断をしているか。そして、三機だけがそれをクリアできる技術を持っているということなのかどうか。非常に考えにくいことなのですけれども、どのように当局としては考えていらっしゃるかお願いしたいと思います。
  それから、すべての会社がそもそも指名参加願いを出していて、ところが会社の都合であるとか技術者の配置が困難であると、そんなことも普通はあり得ないわけですよね。ところが、そういうことを理由にして辞退をしていくということは、一体どういうことなのか。そもそもの指名参加願い自体が問題があったのか。あるいは、業者間での何かがあったのかということも疑われる、どのように考えていらっしゃいますか。当局としては全く問題がないということで考えているのかどうか、お伺いをしたいと思います。
議長(角野由紀子君) 猪股議員の質問に対する答弁を求めます。
  業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) 猪股議員さんのご質問にお答え申し上げます。
  辞退の理由でございますが、こちらの方は書面または書簡ということで7社から提出されているわけでございます。そちらの方の原本がございますので、参考に申し上げさせていただきますと、まずクボタ環境サービスでございますが、「上記指名を受けましたけれども、都合により辞退させていただきたい」というような内容でございました。次に、JFE環境ソリューションズでございますが、こちらの方の辞退理由といたしましては、「上記の工事において、貴組合見積発注仕様書記載の性能保証を満足させることが困難である」というような形で書かれておりました。次に、住重環境エンジニアリングでございますが、こちらの方につきましては、会社で決まった様式があるようでございまして、「下記の入札を辞退いたします」。その理由として、「請負事業・工事が多く、技術者の手配が困難です」ということが書かれています。次に、エスエヌ環境テクノロジーでございますが、こちらの方につきましても会社独自の様式がございますようで、「専任技術者の配置が困難なことによりまして、辞退をさせていただきたい」というようなことが書かれておりました。次に、川崎技研でございますが、こちらの方につきましては、「貴組合よりご提示いただいた見積発注仕様書及び質問事項回答書に基づき、弊社といたしましても設計検討を行いましたが、要件を満たすことができないと判断したため、このたびご依頼に対し見積もり及び入札参加を辞退させていただきます」というようなことでございました。最後に、ユニチカ株式会社でございますが、こちらの方につきましては、「上記の工事の入札等を辞退いたします」というような形で提出がございました。
  このようなことになったことにつきましては、事務局長の説明の方からも申し上げましたが、予想し得ない事態でございましたので、いろいろ考えを持ったわけでございます。その中で、2番目に設計そのものに問題があったのではないかということでございますが、こちらの方につきましては、現在焼却炉の運転状況を見ながら、新たに改修した場合の性能等を検討した上で仕様書を作成いたしました。そういった点では、衛生組合といたしましては、設計について特に問題はなかったというふうな考えを持っております。
  次に、指名参加願いが出ているにもかかわらず辞退しているということについては問題があるのではないかということでございますが、こちらの方は辞退の説明はしておりませんが私どもが見た範囲では、単に辞退ということではなくて、4社程度が設計の検討へ入ったというふうに思っております。それにつきましては、質問項目の中で、大変細かい質問がございまして、一番最後のユニチカ株式会社につきましては、いろいろ設計をしたけれどもなかなか難しいようだ、ということを担当の方にお話しされているようでございます。そういったことから、今回につきましてはいろいろ会社の中で検討された上で辞退に至ったというふうに思っております。
  一番の大きな要因といたしましては、焼却炉が古いということと、それと運転をしながら改修するということで、そういった場合のリスクといいましょうか、危険が相当多いというふうな判断があったのではないかというふうに考えています。
  以上でございます。
議長(角野由紀子君) 以上で猪股議員の質問を打ち切ります。
  木村議員。
                 〔3番 木村奉憲君登壇〕
3番(木村奉憲君) 木村奉憲です。何点か質問をさせていただきたいと思います。
  最初に、今までの、私の方では当初一般競争入札も含めた検討をされているかと思うのですけれども、それが指名競争入札にしたいという意向を、私の質問の中で性能発注のためと言っていました。あえて指名競争、それから随意契約の違いと、今回随意契約に至った、衛生組合の契約する基本的な法的な根拠、それをどこによってそういう形にしたのかお聞きをしたいと思います。結果的に見ると、今報告があったように、8社の指名で、なおかつ辞退があるというところで、予想もしなかったということなのですけれども、そういう点を踏まえれば、またもっといろんな角度から検討する必要があったのだろうと思うのですけれども、まず指名のところで15社があって7社が停止を受けていた。それは、そもそも指名に当たらないというところでの、そこの時点での判断はなかったのか。残りが少なくなるわけですね。そういうことで、もっと幅広い形のものが検討されなかったかどうかをちょっとお聞きしたい。
  それから、前者の質問の中にあるように、性能発注については、そういうことも含めてかなり私も見て、一流の会社がここの指名のところに参加している。そういうところでの性能あるいは技術者についての危惧が、最終的にどこの時点で判断されたのか、業者さんにとって。その辺二つ目お聞きしたいと思います。
  それから、予想しなかった事態ということで、環境指定のところですね、それから市町村課にお聞きをしたということなのですけれども、そこの基本的な審査、それをお伺いして、その基本的な審査、指導はどういう形に行われたのか。
  それから、四つ目に、今ユニチカでかなり設計に入ったのではないかということなのですけれども、4社については回答があったと。84項目を含めて質問をしたということなのですけれども、そのユニチカも入っているのですけれども、4社の名前を教えてください。
  それから、途中で随意契約の関係で、167条の2項の変更になった理由に、三つの理由がありますよね。それで、最終的には指名がえ、あるいは分割ができないような状況で結論を出したということなのですけれども、そこのところで行政側としては、その論議をどのような形で行ったのか。結論に至ったところの論理過程を説明をしていただきたいと思います。
  以上です。
議長(角野由紀子君) 木村議員の質問に対する答弁を求めます。
  諏訪業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) こちらの方につきましては、地方自治法施行令の第167条1項の8になります、競争入札に付し入札者がないときまたは再度の入札に付し落札者がないとき、ということで、この条文を適用して実施してございます。
  次に、指名停止業者の検討はしなかったのかということでございますが、こちらの方につきましては、指名停止業者は社会的に認知されていない行為をしたということで、検討はしておりませんでした。
  次に、業者が辞退したのはどの時点で判断をしたのかということでございますが、業者の方に対しましては現場説明会を行いました。事務的には会場で1時間、現地の方で1時間ということで、その後1カ月間の期間を置いて設計書の提出をということになったのですが、この1カ月間の期間の中で設計にある程度入ってみたところ、難しいというような判断だったというふうに推定しております。
  次に、日本環境衛生センターの指導はどうだったのかという点でございますが、こちらの方につきましては事務局長が説明いたしましたように、不落随意契約に移行ということが一番いいのではないかというアドバイスを受けまして、実施をしたということでございます。
  次に、4点目の質問をした会社の名前ということでございますが、こちらの方につきましては、参考資料の1ページの方にございます指名業者一覧表の中で、エスエヌ環境テクノロジー、川崎技研、三機工業、ユニチカの4社でございます。
  最後に指名の関係で、いつそういった随意契約の方がいいというような判断をしたのかということでございますが、こちらの方は見積設計の審査、妥当性も含めて、平成18年12月19日に、11時から正副管理者会議を開催いたしまして、いろいろ検討いたしました。その結果の中で、随意契約に移行することが適当であり、住民の安心、安全を考えれば速やかに施工すべきであるということで、実施をさせていただいたという経過がございます。
  以上でございます。
議長(角野由紀子君) 再質問をお受けいたします。
  木村議員。
                 〔3番 木村奉憲君登壇〕
3番(木村奉憲君) 再質問をいたします。
  契約の関係では、やっぱり透明性なり、あるいは競争原理がきちっと働くような形で、さまざまな方策を考える必要があったのだろうと思うのですよね。その間、いわゆる指名競争入札の中では、国の方でいろんな形で談合が行われている。そういうような状況の中で、私なども含めて一般競争入札をぜひやってほしいという要望もしました。そういう要望を踏まえて、今回の決める過程においても、さまざまな形で狭まって、しかも辞退をするというような状況は、やっぱりきちんとそういう面での競争性も含めたことが論理的に働いてこなかったということが、少なくとも言えると思うのですね。そういう点で、途中でもいろんな形でやっぱりそれを検討をする必要があったのだろうと思いますけれども、その辺のところが今の説明の中では、行政側の方の論議過程が十分伝わってこない。こういうことで質問をしたのですけれども、その辺の論議がどうだったのか。極端な話、最終的にこういう辞退を受けた中で、やっぱり再度入札の方法を、やっぱり基本から検討するということもあってもしかるべきではないか、こういうふうに思ったのですけれども、そういう論議過程はなかったのか。
  それから、2番目の指名停止について言えば当然です。だけれども、15社の中の7社も指名停止を受けたということは、その選択の幅が狭まったわけでしょう。そうしたら、その中で技術的にも、それから性能発注というのは、私はこれを多くの一流の企業の中でそれはクリアできると行政側も思ったのでしょうけれども、そういう中でも狭まった。そういう時点で、このいろんな形の、競争とかいろんな形には幅広い検討が、そこでもう既に半分に閉ざされている状況の中で、違う方法も考えてもよかったのではないかと言いたいわけです。だから、その点についてはもう一度答えてください。
  それから、随意契約について、今二つのところにお聞きして、随意契約の方向でいいのではないかというふうに示唆を受けたと、指導を受けたということでございます。これを具体的にもう少し、市町村課の窓口も含めて、どういうような質問をしながらどういう答えをいただいたかということを、もう少し詳しく説明をいただきたいというふうに思います。
  以上です。
議長(角野由紀子君) 木村議員の再質問に対する答弁をお願いいたします。
  業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、再質問の方にお答え申し上げます。
  一般競争入札に関連して、指名の透明性でございますが、こちらの方につきましては、環境省から出されている入札契約の手引では価格と技術の両面で総合的な評価をする、というような形のものが指導として出されております。今回につきましては、1カ月の設計期間を設けることで、各社に設計をしていただくことを目標にしてきたわけでございますが、その結果辞退ということにはなりましたけれども、技術の面でそれぞれ各社各様に検討されたということで考えてございます。
  次に、金額の方でございますけれども、こちらの方は予定価格を作成することで、予定価格の範囲内という条件がございますので、これが入札に反映されたということで考えてございます。そういった面では、入札設計図書と予定価格ということにより、入札につきましては適正に行われたというふうな判断をしてございます。
  次に、再度入札の方の検討でございますけれども、こちらにつきましては速やかな工事ということで、再度これをいろいろな形に切りかえて実施をするということにつきましては、議論はございませんでした。
  次に、3番目に具体的な日本環境衛生センターからの工事の進め方ということでございますが、こちらの方につきましては、国の入札不調の場合の手引書がございまして、そちらの方をいろいろ書面でご指導いただきました。これを読んでみますと、指名競争入札を実施したものの、所定の回数の入札を執行しても応札者がなかったり、予定価格の制限の範囲内の入札がなかったりした場合には、入札不調になるということをご指導いただいてございます。この場合は、発注者としては随意契約に移行するか、あるいは予定価格と入札額の格差が大きい場合には指名がえを行うなど、三つの方法があるということをお話をいただきました。そういった中で、先ほど申し上げました正副管理者会議におきまして、緊急かつ速やかに改修するということが求められておりますので、そうした形で契約を進めたということでご理解いただきたいというふうに思います。
  以上でございます。
議長(角野由紀子君) 木村議員。
                 〔3番 木村奉憲君登壇〕
3番(木村奉憲君) 今価格と技術を含めて、入札する際の総合的な評価についての答弁をいただきました。そこのよって来るところは、167条の2の規定によるのか、あるいは衛生組合として、その入札契約に至る基本的な法的な根拠はどこにあるかというのをお聞きしたい。
  2点は、ここの衛生組合の契約に当たっては、久喜市のものを準用するという基本的なものがある。この契約する際に当たって、その依拠するところは、当然法的な形で167条ありますけれども、そこによって今回の契約なり、あるいは総合的な判断をしたのかどうか。その辺のところをお答えをいただきたいと思います。
  それから、予定価格については、いろんな形で総合的に反映されたということの答弁なのですけれども、その予定価格の率が91.何%だと思うのですけれども、これについては、これは私なんかは落札金額も含めて、そういう点での数字の形は、さっきいただいたより高くてもよかったのではないかと思うのですけれども、こういう数字になったことが、予想もされたのだろうと思いますけれども、正当に評価をするのかどうか。その辺のことについてお伺いをしたいと思います。
  それから、三つ目の日本環境衛生センター並びに市町村課での指導は、今のところ三つのやり方がありますよという、そういう指導だけ受けて、それで管理者の中で随意契約をしたと、最終的にこういう結果になったということなのか。こういう状況の中で判断されるのは、何番目が一番適当ではないかという具体的なことまで言われたのかどうか。そういう点についてお願いします。
議長(角野由紀子君) 木村議員の再々質問に対する答弁をお願いいたします。
  業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、再々質問の方にお答え申し上げます。
  契約の根拠となりますものにつきましては、地方自治法でございます。こちらの方の随意契約の欄の第167条の2、8項で、競争入札に付し入札者がないとき、又は再度の入札に付し落札者がないとき、この場合については随契に移行できるという形でご指導いただいたものでございます。
  次に、予定価格でございますが、こちらの方につきましては衛生組合の方で設計をいたしまして、過去の経験値の中から予定価格が出されているわけでございますが、結果的に落札額として15億9,600万、こちらの方は参考資料の1ページにございますけれども、落札率が92%ということでございました。衛生組合の過去の落札率から勘案すれば、これは正当な評価ができるというふうに思ってございます。
  次に、日本環境衛生センターの指導でございますけれども、これにつきましては三つの方法があるということで、具体的なお話をいただいたわけでございます。そちらの方法につきまして、いろいろと検討したわけでございますが、例えば分割発注にした場合につきましては、今よりさらに上回ると、予算的に分けた場合、各諸経費が計上されますので、さらに上回るというようなことになり、やはり第1番目の不落随契に移行するのが一番速やかに業務が遂行できるというのでしょうか、住民の安心、安全のためにも早く工事ができるというような判断に至ったものでございます。こちらの方につきましては、正副管理者会議の方で検討していただきまして、決定した内容でございます。
  以上でございます。
議長(角野由紀子君) 以上で木村議員の質問を打ち切ります。
  西村議員。
                 〔9番 西村茂久君登壇〕
9番(西村茂久君) 幾つかお尋ねいたしますので、よろしくお願いいたします。
  質問に入ります前に、この改修については、その時期を先に延ばすことができないのか。そういう中で、組合として少しでも早期に有利な条件で改修する、またそのための努力をされているということは、この説明のあった経過及びその内容について見た限り了承をいたします。ただ、前段の議員さんからも幾つかあったのですが、重複を避けてお尋ねをいたします。
  まず、入札の経過と辞退の理由については、るるありましたけれども、正直言って炉の、三機以外の何社についてですけれども、最初にこの炉をつくっているのは、やはり三機工業です。今回小規模な改修でなくて大規模改修ということになると、なかなかやっぱり他社が参入するという場合、改修が難しいなという考えがあります。特に細かい部分、当然設計図等はおわかりだと思いますけれども、実際にその改修を、更新、改修、新設含めて、全体のやっぱりこういう大きな設備の中で、それを実際にやっていく、性能保証に沿った形でこれをやっていくというのは、三機工業の協力がないとなかなかやっぱり難しいと思うのです。当然三機以外のところは、三機そのものよりも金がかかるということは当然予想されていくわけで、場違いという形をとっています。これ裏に何があったかというのは、私は全く承知しませんけれども、やはりそれなりに検討されてきたのではないのかなと。しかし、実際に設計をして入札をするまで、やっぱりいけなかったのかなという感じがいたします。これは新設の場合は、話は全く別です。それぞれが相当な会社でございますから、それなりの能力は、基本的には三機以上に持っていると思いますけれども、今回の改修につきましてはやむを得ないのかなということで、お伺いしたいのは、やはり裏にはそういう三機との関係というのがあったのではないのかなというふうな、私は気持ちを持っていますけれども、表立っての理由は幾つか言われていますけれども、本当のところはそのあたり、三機の協力というのも期待できないというところがあったのではないのかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。
  いや、これ大事なことなのですよ。実際こういう、今回は約16億ですけれども、そういう大きな、ほとんど内容的には新築をする、キ体をいじらずに新築をするのと同じような内容なのですよ。となると、これは実際に最初に建てた会社の協力がないと、なかなか難しいのではないのかなというふうに思いますので、あえてお伺いいたします。
  それから次、性能保証ですが、性能保証については先ほどの説明で、特に国の出している基準そのものよりも強い、強いといいますか、高いレベルでの性能の保証事項を出している。ばいじん濃度、それから塩化水素濃度、窒素酸化物濃度、ダイオキシン類濃度というのが、ところが国の基準よりもかなり高い基準で設定をしておりますが、この性能保証の中で、特にダイオキシン類濃度が、本来国は5ナノでやっていますけれども、今回は1.0ということで、高いといえば高いのですけれども、今までの電気集じん器からバグフィルターに変えるということになれば、もっと私は性能を強めてもいいのではないのかなというふうに思うのですが、その点についてはいかがでしょうか。
  それから、三つ目は設計額の積算についてですけれども、これは予定価格を設定する上で、その基礎になる積算ですけれども、これまで18億5,000万というのがずっとひとり歩きしてきたわけですけれども、今回設計額としては17億、約18億です。しかし、内容的に見ると、例えば1号炉では通風設備の項目で、2号炉では燃焼設備と通風設備で18億5,000万の内容になかった、いわゆる追加的な整備も、項目が幾つか入っています。この積算について、当初18億5,000万だったのですが、今回17億9,000万ということになった理由といいますか、なぜ落ちたというか、努力の成果といえばそれまでですが、内容的にはふえているのですよね。内容的にはふえているけれども、これまでの金額よりも設計額そのものが落ちている理由についてお伺いをいたします。
  それから、この設計の積算に当たって、どこでどういう形で行われたのか、お尋ねをあわせてしておきます。
  それから、4点目は、これはちょっと教えていただきたいのですが、今の電気集じん器を取っ払ってバグフィルターに取りかえるわけですけれども、キ体をいじらずに、今の集じん器を外へ出してバグフィルターに変更するのでしょうか。それとも、キ体をいじってバグフィルターを更新するのか。ちょっと参考のために、それをお聞かせいただきたいと思います。といいますのは、電気集じん器そのものは、集じん器は物すごくでっかいのですけれども、それをあの部屋からどうやって出すのか。非常に興味深いので、参考のためにお聞願いします。
  それから最後に、この議決があった後、住民説明会を予定されておりますけれども、いつごろどの範囲でされるのかお尋ねします。
  以上です。
議長(角野由紀子君) 西村議員の質問に対する答弁を求めます。
  業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、西村議員さんのご質問でございますけれども、まず第1点目の三機工業との関係はどうだったのかということでございますが、こちらの方、今の焼却炉が31年ということになりますので、実態としては31年間三機工業の方へメンテナンスをお願いしたという事実がございます。そういう面では、大変業務に精通しているわけでありますが、しかしながら契約になるとこれは組合との関係がございますので、発注者、請負者の関係で進めていくということでご理解をいただきたいというふうに思います。
  次に、ダイオキシンの性能保証の関係でございますが、こちらの方では仕様書の8ページ、参考資料の8ページの方に書かれてございますけれども、今の施設につきましては5ナノグラムでございます。これが新しい施設につきましては1ナノグラムということで、国の基準値を採用したということでございますが、実際としては0.1ナノグラム以下ということで、効果があらわれるというような期待は持ってございます。そういった面では、性能保証値につきましては国の基準値を使ったということでございます。
  次に、追加工事の積算の理由でございますが、こちらの方につきましてお答え申し上げます。当初の予定でございますと、18億5,000万円ということでございましたが、こちらの方衛生組合の中の方で精査をいたしまして、その結果、まず落とせるものにつきまして申し上げます。こちらの方につきましては、ばいじん計がございますが、1基520万円ということでございました。これはメンテナンスに毎年1,000万円程度かかるということで、大変コストが高いと。そして、このばいじんにつきましては、衛生組合では委託で1年に4回の測定を実施し、これが180万円程度ということになっておりますので、費用対効果を見まして、削除させていただきました。
  次に、補修部分では、投入口でございます。当初は1号炉、2号炉の投入口を改修する予定でございましたが、1号につきましては予備的な存在ということになりますので、使用頻度からいって改修費を節約することができるという判断のもとに、減額をさせていただきました。
  そして、新たな追加工事でございますが、こちらの方につきましては、結果的に1年間焼却炉の改修をしていなかったということで、その間の補修が必要になったこと。また、いわゆる雑工事といいましょうか、修繕工事が必要になったところということで、こちらの方を追加させていただいたわけでございます。
  そして、焼却炉にかかわる諸経費ですが、こちらの方につきまして、見積もりでございますので、今までの経験値の中からそれぞれ査定率を掛けまして算出をさせていただきました。
  この結果、当初の18億5,000万円が17億9,760万円ということで積算をさせていただいたものでございます。
  次に、この設計は具体的にどこでやったのかということでございますが、こちらの方につきましては、衛生組合の職員がこれらに精通しておりますので、組合の中で検討させていただきました。
  最後に、図面の関係でございますが、お配りしております図面の一番最後の部分をごらんいただきたいと思います。こちらの方にバグフィルターということで、左側の一番端に書いてございます。今回のバグフィルターは、2号炉につきましては現在の建物の中におさまるということで、現在の電気集じん器を解体して搬出するということになると思います。そして、1号炉でございますが、こちらの方につきましては、ストーカーの前にロータリードライヤというものがございますので、焼却炉自体が長くなっております。そのため、バグフィルターは半分程度しかおさまりませんで、ここに納めるのはバグフィルターの本体ということになります。そして、ここにおさまり切れないものにつきましては、その下に赤丸で減温塔、青丸でガス冷却室と書かれておりますが、この施設が今の建物から外に出るということで設計をしてございます。以上でございます。
  失礼いたしました。説明会の方でございますが、こちらの方につきましては、本議会終了後速やかに実施をしたいということで、現在宮代台地区の代表の方と日時の調整をしています。その関係につきましても、議会終了後速やかに実施をしたいというふうに考えてございます。
  以上でございます。
議長(角野由紀子君) 再質問をお受けいたします。
  西村議員。
                 〔9番 西村茂久君登壇〕
9番(西村茂久君) ありがとうございました。
  ダイオキシンの濃度の関係で、バグフィルターに取りかえると、通常は1.0なのですけれども、実際の期待効果としては0.1ナノグラムということでお答えをいただいたのですが、それでよろしいでしょうか。よろしいでしょうかというのは、そのとおりだと言ってしまえばそれまでなのですが、期待されるということであれば、やはり性能保証として1.0ではなくて、せっかく高い金を使ってやる以上は、そこまで押し込んでもよかったのではないのかなというふうに思います。
  それから、住民説明会についてですが、今のところ宮代台ということだけが対象にあるようですが、やはりこの周辺の関係のところにも、住民から要望があればやるよという姿勢ではなくて、今後のこともありますので、ぜひ周辺の地区にも説明をされたらどうかなと思いますけれども、いかがでしょうか。
  以上です。
議長(角野由紀子君) 西村議員の再質問に対する答弁を求めます。
  業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、再質問にお答え申し上げます。
  まず、第1点目のダイオキシンの関係でございますが、こちらの方につきましては1ナノグラムということで性能保証をさせ、求めているわけでございますが、新設炉の場合につきましては、これを下回るような基準が設定されているということがほかの自治体ではあるようでございます。衛生組合の場合につきましては今回改修ということで、国の基準を設定して、それ以下の値を求めていくという形で改修したいというふうに思ってございます。安定的にどのような値になるかというのがまだ未知数なところもございますが、保証値はクリアしていただきたいということで考えております。
  次に、説明会の方でございますが、こちらの方につきましては18億円という予算の工事規模になりますのでなるべく丁寧に親切に、住民の方々に説明をしていきたいということで、いろいろな形で調整をしながら実施して、積極的に説明をしていきたいというふうに考えています。
  以上でございます。
議長(角野由紀子君) 以上で西村議員の質問を打ち切ります。
  ここで休憩いたします。再開は10時20分といたします。

    休憩 午前10時10分

    再開 午前10時20分

議長(角野由紀子君) 再開いたします。
  引き続き質疑をお受けいたします。
  丸藤議員。
                 〔10番 丸藤栄一君登壇〕
10番(丸藤栄一君) 丸藤でございます。
  先ほど来前段からの議員の質疑等々聞いていまして、まだ腑に落ちない部分があるのですけれども、前回、昨年から官製談合というのが、贈収賄あるいはダンピング取引の横行が挙げられている、そういう中で、公共事業の請負なのですけれども、8社中7社が辞退する、異常事態だと思うのですけれども、初めから辞退するような業者はないわけなのですけれども、結論などを見ると辞退するような結果になったと。では、なぜこういう業者を指名したのか。指名した基準をどのようにしたのかということでお伺いしたいと。なぜこのことを聞くかといいますと、先ほども言いましたように談合問題が取りざたされておりましたけれども、去年の5月23日閣議決定で対策を強化したという話ですが、その中に公共工事ごとに入札参加意欲を確認し、当該公共工事の施工に係る技術的特性等を把握するための簡単な資料、技術資料の提出を求めた上で指名を行う、いわゆる公募型指名競争入札等を積極的に活用するものというふうになっているのですけれども、今回事業ごとのやはりやる意欲が、私はないとは言い切れないと思うのですが、その辺どのように確認されたのか、お伺いをしたいと思います。まずその点確認をさせていただきたいというふうに思います。
  それから、先ほど来から、今回予想し得ない事態があったということで、167条の2項3点挙げられておりますけれども、これで決定的に管理者、副管理者も含めて協議した内容が、速やかに改修したいという理由だったのですけれども、やはり事入札の問題であります。それで、日本環境衛生、それから県にも問い合わせたということなのですが、その関係について、やはり私は先ほど異常事態だというふうに言いましたが、公正取引委員会には問い合わせはしたのでしょうか。その点を確認させていただきたいと思います。2点お願いします。
議長(角野由紀子君) 丸藤議員の質問に対する答弁を求めます。
  業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、丸藤議員さんのご質問にお答え申し上げます。
  まず、第1点目の指名の基準でございますが、こちらの方衛生組合につきましては、指名基準を現在要綱としては持ってございません。その関係で、久喜市の要綱を使っているわけでございますが、ランクとしてはA級または必要がある場合はB級ということで、指名参加願いの経営審査評点を参考にいたしました。これにつきましては800点以上という条件がございますので、残った8社を見ました結果、すべて満足しているということでございました。
  次に、仕事の意欲の確認はどうなのかということでございますが、こちらの8社は久喜宮代衛生組合に指名参加願いを出しております。指名参加願いにつきましては、衛生組合から出た工事について自分でやる意欲があるということのあらわれでございますので、そういった点から仕事をする意欲の確認をしてございます。
  2点目の公正取引委員会への関係でございますが、こちらの方につきましては、日本環境衛生センターの方から合理的な手順につきましてご教示をいただきましたので、あえてそこまで報告する必要はないというふうな判断を下しまして、実施してございません。
  以上でございます。
議長(角野由紀子君) 再質問をお受けいたします。
  丸藤議員。
                 〔10番 丸藤栄一君登壇〕
10番(丸藤栄一君) 丸藤です。再質問をお願いしたいと思います。
  なぜ指名したのかということ、業者の仕事をやる意欲の問題なのですけれども、私の議員経験、こういった請負工事の関係で、宮代町で実は談合に関する情報がマスコミ等を通じましてありまして、入札前に参加業者が辞退をすると、そういう事態もありました。その理由は、やはりそういった談合の指摘があって、入札を続けるとそういった談合に加わったおそれがあるというふうに察知したのか、そういう懸念を持たれないように入札自体を辞退するという経過も、宮代町でもありました。これは特異なあれだったのですけれども、1件そういうのがありましたけれども、それは二、三社であって、このように8社中7社が辞退をするというのは、やはり異常としか私は受け取れないのですよ。
  そういう中で、仕事をやる意欲はあるということなのですけれども、やはりこういった請負工事は、木村議員も言ったように、今は談合がないように一般競争入札をやるというふうに指摘をしたところで、私も何回かここで言ったつもりなのです。公正取引委員会は談合があると、公正取引委員会で昨年の11月の「入札談合の防止に向けて」というテキストがあるのですよ。この中に、「談合があると疑うに足りる事実の通知に関して、発注機関において留意していただきたい事項」、その中に例題として、「入札価格が予定価格に達せず、3回にわたり入札が行われたが、3回目の入札までに1社を除いて入札参加者が辞退し、応札したのは、寄せられた情報で指摘されている入札参加者のみであった」、こういうふうに事例もあるのですけれども、こういう事例があるので、当然今回の場合も談合があるか、それは抜きにしても、今これだけ騒がれている中ですから、当然こういうことも実際あるわけですから、そういった点で公正取引委員会にきちっと問い合わせする必要があったのではないかというふうに思うわけなのですが、こういう理由からもあったのではないかと思いますが、その点どのように評価されたのかどうか。その2点の問題で、しないということは、私は危惧があるのではないかと思うのですが、その点もう一度お願いいたします。
  それから、埼玉県でもこの点が、全国の談合問題の状況の中で、入札に参加する者の数が1人であるときは入札を執行しないものと、これは埼玉県の公募型指名競争入札執行要綱で、第17条の中にあるのですけれども、先ほど来の状況説明がされて、条件が変更できない、新たに指名業者を変えることもあるのだけれども、それから分割発注ということだったのですが、速やかに改修したいというだけで、やはり公共事業なりきちっと競争原理を働くような、そういう発注の仕方が私は重要ではなかったのかなというふうに思うのですが、その点のこういった状況も踏まえて、まだ改善がされていないと思うのです。その辺の状況などは、なぜ管理されていないのか、その点をお聞きしておきたいと。
  以上です。
議長(角野由紀子君) 丸藤議員の再質問に対する答弁を求めます。
  業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) 公正取引委員会に報告すべきではないかというようなご質問でございますが、今回の入札につきましては談合情報等もなく、また途中の設計審査の過程でも技術的に難しいというような報告を受けておりまして、そういった意味では十分に設計検討がなされているというような判断をいたしました。そうした上で、入札については適正に行われるという判断のもとに報告をしていないということでございます。
  次に、埼玉県の公募型の関係でございますが、公募型につきましては、申込者が1社またはないといった場合にはこれを停止ということになるようでございます。衛生組合の方で検討いたしました入札方法につきましては、指名競争入札の方法でございます。指名競争入札をする場合には、先ほどの随契への移行の理由の中に、速やかにというほかに、もう二点ございました。一つは、すべて指名をしていて、他に指名する業者がいないこと。8社すべて指名して、ストーカー炉に精通する業者がもういないと、国内にはいないということでございました。もう一点につきましては、分割してこれを発注するというような方法があるわけでございますが、分割をした場合には、一般的には金額が高くなりまして、諸経費が上がるというような事態がございます。トータルで考えますと、当初の経費を上回ってしまうという予想がございましたので、こういった点を加味して随意契約に移行したということでございます。
  以上でございます。
議長(角野由紀子君) 以上で丸藤議員の質問を打ち切ります。
  小河原議員。
                 〔18番 小河原 正君登壇〕
18番(小河原 正君) 幾つか質問させていただきたいと思います。
  確かに入札の問題は、私も異常かなとは思うのですけれども、普通入札は1回、2回入札を行って、その後辞退するのが普通かなと私は思ったのですけれども、こういう辞退の仕方をするということは、説明の中ではわかりました。しかし、今後の衛生組合がこれからいろいろと工事行うにつきましても、こういう辞退の仕方した会社と、今後どういうつき合いをやっていくのか。あるいは再び、そこら辺を管理できるか。これから新設炉を、そういう工事の代表工事なんかも将来あるかもしれませんので、またそういうときに、これと同じように辞退されたときは、ちょっと先が見えません。そこら辺はどういう考えを持っているかを聞かせてもらいたいと思います。
  特にもう一つの質問は、先ほどの前段者の質問の中で、住民への説明会が行われるということで説明がありましたけれども、この三機という会社が決まるようですが、これから工事をやっていくには、住民との安全の中身はどういう方法でやっていくのか。私は決まった以上は、そこら辺についても話し合いをやっていると思いますので、ひとつ住民の安心、またそこに勤めている職員の安心、安全を守る意味での内容がもしわかったら教えていただきたいなと思いますので、ひとつ。
  以上、2点お願いしたいと思います。
議長(角野由紀子君) 小河原議員の質問に対する答弁を求めます。
  業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、小河原議員さんのご質問にお答え申し上げます。
  まず第1点目に、辞退をした会社と今後どうつき合うのかということでございますが、こちらの方につきましては、いろいろな形で辞退の理由が書かれてございます。単に辞退をしたということではなくて、その経過が重要というふうに考えておりますので、設計をされた会社、されていない会社にかかわらず、内容を吟味して、今後つき合いをしていきたいというふうなことを考えてございます。
  ただ、新設炉につきましては、やはりこれは白紙の状態で臨んでいくというふうなこともありますので、ケース・バイ・ケースということで対応させていただきたいというふうに考えてございます。
  次に、説明会の関係でございますが、こちらの方で一番心配なのは、やはり工事中のダイオキシンの対策ということで、国のダイオキシン類に関する取り扱いの本がございます。こちらの方につきましては密閉してやる、あるいは水をかけながらやるというような注意事項が幾つか書かれています。改修工事につきましては、そうした形をよく説明して、住民の皆様に不安がないような方法で対応していきたいというふうに考えております。
  以上でございます。
議長(角野由紀子君) 以上で小河原議員の質問を打ち切ります。
  加藤議員。
                 〔4番 加藤幸雄君登壇〕
4番(加藤幸雄君) 加藤です。
  既にもう大分説明されたので、大体わかってまいりました。今回の指名条件については、先ほどからの説明で実績があること、それからクラスで、ランクでB級以上ということがありましたけれども、そのほかに今回の工事について特別なといいますか、今回の工事に関連しての指名条件というのはどういうふうなものであったのか、具体的にあればお示しをいただきたいと思います。
  それから、丸藤議員も紹介しておりましたが、公募型指名競争入札というのがあります。これは意欲のある会社、それから技術のある会社を募集して、応募してきたところを審査をして入札をするというものなのですが、先ほど指名競争入札から三機との随意契約になった、そのいきさつというのが、工事を早くやらなくてはいけないということと、15社のうち7社が指名停止を食っているので、もう再指名するところがないと。それから、三つ目としては分割発注すると経費が予定の価格よりもかかってしまいそうだと、そういうことで随契にしたということなのですけれども、ではそのほかに今紹介した公募型の競争入札、これは検討をされたかどうか。こういうことをやってもよかったのではないかと思うので、お聞きをしたいと思います。
  それから、入札参加が今回1社ということで、効力を残したかったということなのですが、競争原理が働かないということになりますと、やっぱり資格審査のようなことをして、資格要件を検討する、こういうことも可能なわけだと思うのですよね。そういったあたりのご検討はなかったのかどうか、お伺いをしたいと思います。
  以上です。
議長(角野由紀子君) 加藤議員の質問に対する答弁を求めます。
  業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) それでは、ご質問にお答え申し上げます。
  指名条件、A級またはB級ということで評価をしたわけでございますが、そのほかにこれらの会社に該当するものとして、過去の工事経歴を検討させていただきました。この結果、平成17年4月1日から平成19年3月31日までの工事実績ということで、今回指名いたしました8社につきましては、いずれも焼却炉の排ガス工事に実績がある、または焼却炉の新設工事に実績があるということで、今回の工事に十分対応できるというような判断をさせていただいたものでございます。
  次に、公募型の検討はしたのかということでございますが、こちらの方につきましては、従来から衛生組合の炉はストーカー炉ということで、このストーカー炉に精通した業者に工事をお願いしたいというお話を差し上げてまいりました。そういった形で、一般公募というよりはむしろストーカー炉の実績のある会社にやっていただきたいということで判断をしたものでございます。
  次に、資格要件を検討したのかということでございますが、三機工業の方から提出された提案書がございます。こちらの方につきましては、いろんな形で検討させていただきまして、その判定をしております。具体的な内容につきましては、例えば仕様書発注に基づいた提案はなされているのか、今回の計画の概要を満たしているのか、本工事の案件である軽微な変更としての設計がなされているか、各都市との整合がとれているか、あるいは発注仕様書で指定した条件をすべて満たしているのかというような細かい妥当性の評価をいたしまして、その結果提案については妥当であるというような判断のもとに決定をさせていただいたということでございます。
  以上でございます。
議長(角野由紀子君) 加藤議員。
                 〔4番 加藤幸雄君登壇〕
4番(加藤幸雄君) ただいまの説明で、ストーカー炉に精通したところにお願いをしたいということでございました。それで見ると15社あって、そのうち7社が今停止処分だということで、木村議員も指摘しましたように、もう狭まってしまっているわけなのですよね。そこで、それではその15社以外に全くこのストーカー炉に精通した会社はないのかどうか。その辺もちょっとわからないのですよね。後で条件を示して公募をすれば、その技術を持つ企業というのは応募をしてくるのだと思うのですけれども、そのあたり検討なさったのですか。その点をお願いします。
議長(角野由紀子君) 再質問に対する答弁を求めます。
  業務課長。
                 〔業務課長 諏訪信雄君登壇〕
業務課長(諏訪信雄君) 指名の関係のご質問でございますが、ストーカー炉については衛生組合に出されている業者は15社でございます。このほかに、衛生組合の方で焼却炉の仕事があった場合に手を挙げたいという会社は5社ございます。具体的には、石川島播磨重工業、日本ガイシ、日立、三井造船、新日鉄でございます。こちらの方につきましては、私どもから従来から申し上げているストーカー炉ということではなくて、例えば、石川島播磨重工業ですと流動床炉が得意でございます。また、日立についても流動床炉ということで業種の中に明記されてございます。また、新日鉄につきましてはシャフト炉ということでございますので、こういった形式を得意とするところに指名をしても、やはりストーカー炉を扱った経験がないものですから、ましてや老朽化した炉、あるいは運転しながら改修ということになりますと、なかなか難しいという判断のもとに指名をさせていただいたということでございます。
  以上でございます。
議長(角野由紀子君) 以上で加藤議員の質問を打ち切ります。
                 〔「なし」と言う人あり〕
議長(角野由紀子君) 以上で、議案第1号に対する質疑を打ち切ります。

                        ◇                      

    ◎討論・採決
議長(角野由紀子君) これより日程第7、討論・採決を行います。
  議案第1号について討論をお受けいたします。
  まず、反対討論をお受けいたします。
  加藤議員。
                 〔4番 加藤幸雄君登壇〕
4番(加藤幸雄君) 引き続き、4番議員の加藤でございます。私は、日本共産党議員団を代表しまして、議案第1号 工事請負契約の締結について、本案に反対する立場から討論をいたします。
  本案の現焼却炉の大規模改修については、一昨年から説明を受け、組合に対する質問や、予算、決算審議においても取り上げて聞いてまいりました。総工費は、三機工業の見積額は18億5,000万円と設定されてきましたが、入札設計額17億9,760万円、予定価格で17億3,468万4,000円、三機工業の落札額は15億9,600万円で、予定価格の92%となっています。当局はこれを正当と評価をしておりますが、予定価格に極めて近い落札率は、極めて不透明な経過があるのではないかと一般に言われております。
  本工事は、現在の焼却炉をおおむね10年、衛生組合の新設炉建設がこれまでの既定でございました。それは、計画の新設炉建設が大幅におくれ、実際の建設がいつになるか全く見通しのない中で、数年から10年は現炉をもたせたいとの当局の思惑から出てきた延命期間です。計画の新設炉は、生ごみ全量堆肥化や燃料化、資源化など資源循環型処理システムの連関の中に位置づけられているもので、新設炉が現時点で不可能だからとの理由で現炉の大規模改修を行うことは、関連の堆肥化事業も大幅におくらせることに直結します。この点では、ごみ処理基本計画の見直しの重要課題となっています。
  今回の改修工事の入札では、企業説明資料や推移からわかるように、指名8社のうち1社の合意で、その他すべてが入札日以前に辞退をするという極めて異常な結果になっています。当局は、本改修工事を完全にできる技量を持っていると判断して8社を指名し、現地説明にも指名した8社が参加したにもかかわらず、そういう事態となったわけです。
  公正取引委員会は、平成18年11月の「入札談合の防止に向けて」の中で、入札価格が予定価格に達せず、3回にわたり入札が行われたが、3回目の入札までに1社を除いて入札参加者が辞退し、応札したのは、寄せられた情報で指摘されている入札参加者のみであったことを、「談合があると疑うに足る事実の通知に関して、発注機関において留意していただきたい事項」とあります。全国で相次ぐ談合事件の中、検討を要すると考えられます。
  埼玉県は、公募型指名競争入札執行要綱の中で、「入札に参加する者の数が1人であるときは、入札を執行しないものとする」としています。国は全国の事態を受けて、公共工事の入札及び契約の適正化を図るための措置に関する指針を平成18年5月23日、閣議決定で改定して対策を強化し、その中で「指名競争入札については指名基準を策定し、及び公表した上で、これに従い適切に指名を行うこととするが、この場合であっても公共工事ごとに入札参加意欲を確認し、当該公共工事の施工に係る技術的特性等を把握するための簡便な技術資料の提出を求めた上で指名を行う、いわゆる公募型指名競争入札等を積極的に活用するものとする」としております。
  また、新潟県新発田市のように、入札参加申し込み数が少数で競争性が確保されないと認められたときは、調査委員会の審査を経て、資格要件などの変更を行うことができるとしているところもあります。全国知事会は、昨年11月談合根絶宣言を採択すると同時に、上田埼玉県知事を座長とするプロジェクトチームがまとめた、「指名競争入札を廃止し、1,000万円以上の公共事業を原則として一般競争入札にする」という改革指針を了承しています。
  今回の衛生組合の工事の入札は、1社を除くすべてが参加する意欲、これがあるかどうかがはっきりしない、そういう業者を指名したことになります。全国の動向を踏まえて、意欲のあるところが参加できるように、公募型あるいは一般競争入札方式による入札を再度行って、競争原理が働くように求めて、本案に反対をするものでございます。
  以上です。
議長(角野由紀子君) 次に、賛成討論をお受けいたします。
                 〔「なし」と言う人あり〕
議長(角野由紀子君) 討論なしの声がありましたので、直ちに採決に入ります。
  議案第1号 工事請負契約の締結について、ご賛成の方の挙手を求めます。
                 〔挙手多数〕
議長(角野由紀子君) 挙手多数であります。
  よって、本案は原案のとおり可決決定いたしました。
  以上で提出議案の審議は終了いたしました。

                        ◇                      

    ◎議長あいさつ
議長(角野由紀子君) これをもちまして、本議会に付された案件はすべて終了いたしました。
  本日は、提出議案に対する慎重なるご審議をいただき、まことにありがとうございました。

                        ◇                      

    ◎管理者あいさつ
議長(角野由紀子君) それでは、管理者のあいさつをお願いいたします。
                 〔管理者 田中暄二君登壇〕
管理者(田中暄二君) ご提案申し上げました議案第1号につきまして、議員の皆様には慎重ご審議の上、ご議決を賜り、速やかにご決定をいただきましてまことにありがとうございました。
  御礼申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。

                        ◇                      

    ◎閉会の宣告
議長(角野由紀子君) ありがとうございました。これをもちまして、平成19年久喜宮代衛生組合議会第1回臨時会を閉議、閉会といたします。
    閉会 午前11時05分